
昨日はThe Novembersの単独ライブへ。
イベントや対バンは結構見ているけど、考えて見たら単独は行ったことがなかったのでせっかくなら一度は見ておこうと思ってね。
今回は「美しい日」というテーマの下、ライブ・ドキュメンタリーDVDの発売を絡めてのツアーのようだ。
東京は一昨日、昨日と2デイズだったのだけど、セットリストやライブの趣向もちがったらしく、一昨日はゲストアクトもあったらしい。
昨日は完全な単独だったので、むしろこの日を選んで個人的には正解だったかと思っている。
VJも入れて凝ったステージだったのだけど、どんな感じかなと。
ちょくちょくこのブログでも彼らのことは触れているけど、実はまだ最新作は聴いていないし、アルバムでいうと『Fourth Wall』までしか聴いていないのだ。
ちゃんと聴くようになってから知ったのだけど、思ったよりも彼らは多作で、フルサイズのアルバムでいうと4枚とかになると思うけど、ミニアルバムも挟むと9枚くらいになるのかな。
だから、まだ追いついていないのである。
本当は会場販売されていたDVDも欲しかったのだけど、今回はお預けにしました。
バンドのドキュメンタリー、好きなんだよね。
それはともかく、単独だと最も濃ゆいファン層になるわけだが、最初に見た時と比べると結構変わってきたのかなという感じであった。
割と男のファン率も高く、いわゆる邦楽ロック好きみたいなやつもちらほらいて、いい意味で多様性が出てきている感じであった。
このファン層もさることながら、楽曲自体や歌詞もアルバムごとにスケールが上がっているし、普遍性が高くなって行っている感じがする。
初期は根暗なロックオタクというか、ちょっとメンヘラ臭があったけど、最近の作品はもう少し耽美的な感じというか、根本にあるものは変わらないけど表現の仕方が変わってきている。
この日も演奏された曲の半分くらいは正直知らない曲だったのだけど、それこそテレビの音楽番組に出ていてもいいくらいだ。
小林くんの見た目も金髪で危なっかしい雰囲気から、今はむしろ好青年感バリバリの見た目になっているし、活動の幅も含めて特異な存在感を放っている。
ベースも高松さんも好きなバンドがラルクらしいのだけど、こうして聴くとヴォーカルメロディや、小林くんの歌声含めて結構影響って出ているね。
でもギターはシューゲイザー的なフィードバックノイズ満載で、それがとても心地よいですね。
ライブでは初期の激しめの曲が盛り上がりやすいのはあるよね。
一方で中盤に披露された曲の壮大さは昔にはあまりないタイプだと思うし、だからこそコントラストが際立って展開の幅も出るし、終始だれないセットリストである。
前日とどの程度違うセットリストになっていたかはわからないけど、代表曲でこの日に演奏されてない曲もたくさんあったので、だいぶ違うんだろうな。
途中少しだけMCを挟んだのだけど、言葉少なながら語られたのは、彼の人生に対する価値観みたいなことだと思うけど、彼はいいやつだと思う。
できるだけちゃんと伝わるようにと言葉を選んでいるようだったけど、結局言葉は抽象的ではあった。
だけど、言いたいことはこういうことかな、ということは伝わっていたと思う。
ライブは正味1時間半強くらいで、アンコールはなしで終演となった。
ライブ終わりにお知らせがある、と言われていたがそこでは明確にはされずに、ステージのスクリーンに「Before Today」の文字が。
会場出口でベストアルバムのリリース、教会ライブの告知がなされたわけであるが、ベスト盤を出すくらいになったんですね。
活動歴では11年になるそうで、昨年は日本人として初めてHosstessと契約したことでも話題になったのだけど、着実に活動の幅も広がって、ステップアップしているので素晴らしいよね。
根本ではAfterhourに出るバンド達と価値観を共有していると思うけど、その中ではメジャーフィールドでも戦えるスケール感もあると思うので、頑張ってほしいですね。
とりあえず、新作を買おうかな。
"Hallelijah"