音楽放談 pt.2

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足りないのは -CAN

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昨夜は会社の有志的な飲み会があって、終わったのは案の定1時過ぎ。

各々タクシーなり何なりで帰るわけだが、私は家まで帰ろうと思うと1万円くらいかかるので、それはやだなぁと。

何せ今月はすでになんども飲み会があったし、その時にもタクシー使ってしまったし、フジロックの金もあるし。

だから、意を決して野宿をした。

まさかこの歳で、スーツ姿で公園のベンチで寝ることになるとは思ってもみなかった。

しかし、この季節なので割と悪くなくて、虫に刺されたのとちょっと背中が痛くなったくらいであった。

夜中だったので、他のベンチでは乳繰り合っている奴らがいたが、その傍らには少し飲みすぎてゲロ吐いてきたサラリーマンが酔っ払って寝ているわけである。

改めて自分を客観視したらちょっと反省した。

それにしても不思議だなと思うのが、年々細かいことを気にしなくなっていくし、自分に対しての無関心さも増していく。

一応最低限の防犯意識というか、危険意識みたいなものは働くけど、まあ最悪しょうがないか、とか思い始めている。

今週は毎日帰ったら寝る前に酒飲んでいるし、下手すると夕方までなにも食べない日もあったし、食ったって惣社パンやコンビニのおにぎりである。

このままではいけないな、と思いながらももういいかと思っている自分がまずいなぁと思うわけだ。

気がついた時にはフーテンのようになっているかもしれない。


さて世界で最も有名な日本人のフーテンといえば、やはりダモ鈴木だろう。

ドイツで路上生活(パフォーマーだったらしいが)をしているところをバンドに拾われて歌い手になったという話はロックを聴く者にとってはもはや常識といっても過言ではない。

いや、過言だったけど。

60年代~70年代のドイツのバンドの音楽から聞こえてくるのはコッテコテの日本語英語である。

しかし、そのえも言われぬ迫力というか、独特のムードはもはや必然としか思えない。

ちなみにどのバンドかは、いうまでもなくCANである。

CANといえば、昨今改めて評価が高まっており、新人バンドたちもこぞって参照点に挙げているまさに伝説的なバンドである。

ドイツはNeu!とかcraftwarkとか、ちょいちょいエポックメイキングな存在が出てくる謎の地域である。

そのCANの最盛期との評価もあるのがダモ鈴木が在籍していた期間である。

『tago mago』というアルバムが一つの到達点と言われているようだが、このアルバムは聞いていると怖くなってくる。

本質的な意味でのトランスミュージックというか、聞いているともう戻れないところへ連れて行かれそうになる。

もともとCANはドイツ人の人がヴォーカルだったのだけど、精神的な理由で脱退したんだった気がする。

音楽性自体、いわゆるJ-POP的な音楽とは対極にあるような音楽で、本当にぐるぐるとうねるような音像がなかなか凄まじい。

とはいえポップな曲もあって、特に今回載せた『Ege Bamiyasi』は全体に聞きやすい。

曲も短いし、ヴォーカルも呪術的な感じではなくて、下手くそな英語で熱情的に歌っている。

CAN初心者にもオススメなアルバムであるので、興味のある人は是非。

CANは最近未発表曲だがシングルだかを集めたボックスセットも発売されて、少しくホットなタイミングでもあるからね。


ちなみに、現在連載中のジョジョ第8部に登場した東方家の次女、はとの恋人にして敵の中でもキーマンの1人だった環のモチーフはこのバンドである。

ダモ環クリニックという名称も、彼のスタンド「ビタミンC」も。

そう、"ビタミンC”という曲もあるんですね。

「You Losing you Losing Losing Your Viatamin C~」というフレーズが、一度聞いたら耳から離れない。

私はジョジョのこの話の時にはずっとこのフレーズがリフレインしていた。

今から8部を読み始めるひとは、事前に予習することをおすすめする。

とにかく布石が多くて謎満載の8部だが、実はこのアルバムのモチーフが今回のストーリーには大きく関わって、いることは多分ないので安心されたし。

""Vitamin C