音楽放談 pt.2

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小休止147「見過ごさないでほしいやつ」

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はじめに断っておくが、私は野球には全く興味がない。

今回はリリースされたアルバムの中で、個人的にはかなり愛聴しているにもかかわらず、また世間的にもそこそこ話題となっていたアーティストであったにもかかわらず、何かしらの事情があってかなくてかすっかり注目されなくて残念だな、と思ったアルバムをさらっと紹介してみよう、とふとそんな音源を聴きながら思ったので書いてみようと思ったのである。

これを機会にまた聴く人が現れたら嬉しい限りだ。


と、言うわけでまずはこちら。

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ご存知Little Bootsの2nd『Nocturnes』。

1stのエレポップ路線を踏襲しつつ、より丹念な音像になっている印象だ。

プロデュースはDFA、ディスコパンクで一世を風靡した彼らなので、さすがにいい仕事している。

前作はかなり大きな音楽という感じだったけど、今作は静かな立ち上がり、そこから徐々に盛り上がっていき、ラストはしっとりとした歌声を聴かせてくれる。

アルバム全体でダンスレコードという感じで、個人的には一番好きなアルバムだ。

ちなみにLittle Bootsはヴィクトリアという女の子のソロプロジェクトなのだけど、美人だ。

上品で知的な歌声も素敵である。



続いてはこちら。

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2000年代以降のダンス×ロックのクロスオーヴァーの先駆け的バンドの一つとも言われるThe Faint

彼らが一躍有名になったのは3rdアルバムだが、このアルバムはそれからだいぶ時間が経ってすっかり世の中の流行も変わったあとなのだけど、クオリティはさすがだし、社会性もある寓話的な歌詞も素晴らしい。

音楽的にはパンク×エレクトロという感じなのだけど、とにかく音の抜き差しのセンスが抜群にいい。

ライブはダンスミュージックみたいな盛り上がり方をするのだけど、これがまた最高にかっこいい。

昨年ベストアルバムも出たのだけど、今も現役。

来日待ち遠し位存在である。



お次はこちら。

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NYの重鎮、TV On The Radioである。

ブラックミュージック的な色の濃い音楽だが、独特の濃度とポップさを持っている。

メンバーの1人、デイヴィッド・シーテックはもはや知らない人はいないと言われるくらい有名なプロデューサーだ。

このアルバムは彼らのアルバムの中ではとんがったところは少なく、ある意味では順当な感じというか、そこまでエポックメイキングでもない。

しかし、今日のバランスなどを考えると一番聴きやすい作品だと思う。

個人的にはこの一つ前のアルバムが一番好きなんだけどね。

ちなみに、このアルバムリリースに合わせて単独公演が決まったのだが、あえなくキャンセルになるという事態に。

先行でチケット取ったのに。。。

もう1度きてくれ。



次はこちら。

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The Velvet Teenの目下最新作『All IS Illusory』。

このアルバムのタイミングでは日本のライブハウスを回るツアーにもきてくれたことでも記憶に新しい。

アルバム自体も彼らのキャリア総決算といった感じで、曲、並び、演奏全て最高傑作と呼ぶにふさわしいできで、今も愛聴している。

もう2年以上前の作品であるが、全く色褪せない、何度聞いてもみずみずしいその感触は、ロックンロールを感じさせてくれる。

かつてはスタジアムバンドも期待されるくらいだったが、彼らは変わらずインディで、かっこよかったな。

ドラムがかなりエグいし。

今年再び来日が決まっているので、ぜひ時間のある方は駆けつけてほしい。

ちなみに最近、私は彼らのツアーTをよく着ている。

日本で撮影されたPVをどうぞ。



次はこちら。

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ご存知Liarsである。

先日アルバムを出したばかりなのだけど、気がつけばメンバーは1人になっていた。

その最新作も絶妙な変態具合を発揮しているが、このアルバムは最高に変態具合を発揮している。

最初から最後までどこか狂った世界がとても素晴らしい。

ちゃんとポップだから。

このメンバーのいるうちにライブを見たかったな。

ともあれ、新作リリースツアーで、待ってます。



最後はこちら。

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カナダのドリームポップバンド、Starsの1つ前のアルバム。

このアルバムは季節感で言えば完全に冬のアルバムである。

しかも深い雪国を思い起こさせる音像で、とても綺麗な曲が多い。

もともと音楽的なSmithなんかも引き合いに出されるけど、文学的な歌詞と男女のウィスパーヴォイスなヴォーカルと、エレクトロ主体の音楽が実にドリーミー。

彼らも元Arts & Craftsで、Broken Social Sceneとは旧知だし、なんなら新作にもヴォーカルが参加している。

カナダでは国内の音楽賞を結構取っているらしいのだけど、日本ではインディファンに密かに愛されるバンドである。

派手さはないけど 本当にいい曲満載なんで、おすすめである。

今年新譜も出すんだけど、こうしてコンスタントに音源を届けてくれるのは嬉しいが、来日はかなりご無沙汰なので、そろそろBSSと共に来てくれることを願ってやまない。



音楽シーンにもメインストリームがあって、世の中的な流行りだったりとか、その時代の最先端だったり、目新しさというものがやはり刺激的に映るし、同じような音楽を作っている人をとすればつまらない人というふうに見る向きもあるけど、そんなことはなくて、いいものはやっぱりいいし、心躍るのは新奇性の高い刺激ばかりではないのである。

上記に挙げたアーティストはそれぞれに個性があって、とんがっていて、でもとても良心的ないい音楽を作り続けている。

雑誌やメディアが取り上げるものばかりがいいものではないし、最近話題に上がらないからといって見下すのはもってのほかだ。

来日を控えているものや、新作のリリースもあるものもあるので、昔聴いていた人も改めてチェックして見てほしいですね。