音楽放談 pt.2

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小休止154「イヤーピース」

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私は平生イヤホンで音楽を聴くことが多い。

家ではPCに小型スピーカーを繋いだりしているけど、移動しながら聞いてることが多いから、やはり時間的にもイヤホンのお世話になっていることの方が多いのである。

残念ながらそこまでいい耳を持っているわけでもないし、外の雑音に見舞われながらなので、そんなにこだわったとて高が知れている。

それでもちょっとでもいい音を体験してみたいといって色々試すジプシーな時があった。

初めはやはりiPodの純正のから始まった。

それが壊れると、イヤホンではなくイヤーパッドに進出した時期があって、それは結構長かった。

理由は、音の出るところが大きい分、強い音が出るような気がしていたからである。

学生の頃はずっと使っていた気がするな。

しかし、社会人になって電車通勤をするようになると、やはり音漏れも気になるので次第にまた変わっていき、当時主流になりつつあったカナル式イヤホンにシフトしていった。

そこから様々なメーカーのものに手を出すようになり、Audio-Technicaが一番多かったけど、Victorとか今もあるSolid Baseシリーズとか、メーカーをうろうろしながら4,000円前後のものを買っていた。

そして今は数年前からBlue Ever Blueというところのものを使っている。

ネットで見ている中で結構評価が高く、なおかつ価格も比較的リーズナブルだったので試して見たんだけど、これが非常に気に入ったのである。

音の迫力もあり、広がり方もすごく好みだったのですね。

なんて偉そうに言いつつも、そんな細かいことを語ることはできないんだけど、とりあえずこの音の感じが気に入ったのである。


と、ここまで私のイヤホンの使用歴を書いてきたけど、今日の主題はそこではない。

カナル型イヤホンには必須の付属品、イヤーピースについてである。

あの耳にあたる部分のところね。

カナル型イヤホンの優秀なところは、耳栓みたいなこのイヤーピースでしっかりと遮音して、なおかつ音を逃さないというところである。

しっかりとはめればずれることも少ないので、安定した環境で聴くことができるのも大きな強みだ。


このイヤーピース、基本的に付属品として様々なサイズが最初から入っているので、まずは自分のサイズにぴったりと合うものを探すところから始まる。

で、安物のイヤホンだと、使っているうちに程なくして断線して使い物にならないケースが多々あるため、これまではその最初から入っているもの以外に目を向けることはなかったのである。

そもそも私自身そこまでオーディオの知識もなければ、はっきり言って気にしたこともなかった。

ところが、そこに少し意識が行くようになったのは、何を隠そうこのBlue Ever Blueを使い始めてからというもの。

基本的にはかまくらみたいなというか、かまぼこ見たいというか、お化けのQ太郎のようなというか、そんな形のものが標準形で、あとはメーカーによって多少とんがりが強いとか丸みが強いとかの差はあるけど、私は単なるデザイン程度にしか捉えておらず、せいぜいフィット感に対するメーカーごとの感性の違いだろうと思っていたのだ。

実際そういう側面はあると思うけど、ともあれそんなに気にしなかったのですね。

ところがBEBはちょっと変わった形のものも入っていて、2段組のような形のものもあってびっくりしたのだ。

それから興味を持って少しその意味を調べたりしてみたんだけど、このイヤーピースによってもだいぶ変わるらしいのである。

そうだったのか!と驚いたものの、そもそも私は耳が小さくてSサイズ以上のものははまらず、件の2段組の奴も実はしっかりはまらなくて、結局元のかまぼこに戻ったのであった。


しかしこのBEB、私自身が大人になって彼を大事にするようになったことも手伝っていると思うけど、今使っているのは6,000円くらいのやつで、ちょっといいの買おうと奮発したやつであったので、結構長持ちしている。

多分もう1年くらいはつかっているのではないだろうか。

その前のはもう一段階くらい下のグレードのやつだったんだけどね。

ともあれこうして長く使っていると、イヤーピースが劣化するという事態に遭遇するわけである。

具体的にはすぐに外れてしまうようになったり、耳に収まりが悪くなって安定しなくなったりといったことである。

こうなると好きな音楽でせっかくいい気分になっているのに不意に邪魔をされるようなことになるし、まして移動中に外れて、イヤーピースだけ紛失してしまうような事態にも見舞われて、いよいよ我慢ならないと言ってイヤーピースを買わなくちゃ、となるわけである。


そこで改めて調べてたり店で見てみると、思ったよりも色々の種類もあるし、素材もシリコンからもっと柔らかいウレタンみたいな素材のものもあり、実に多様。

一体どれがいいのかしらと悩んでみるのだけど、とりあえず買おうと思えば500円で4組入った廉価なものから2対で1,000円以上みたいなものもあって、実はこいつにも結構なバリエーションがあることに気がつく。

聴く音楽によってもお勧めが違うと言われた日には私は困った。

何となれば、私は結構色々の音楽を聴くからである。

そこで悩んだ私は結局シリコン製で比較的馴染みのある形のもの、その中でも少しだけ高めのやつを買った。

フィット感とそれによるよりスピーカーから出た音をそのまま届けてくれそうな感じのやつ。


そんな買い物をしたのがこの週末だったんだけど、私はびっくりした。

すでにグデングデンに使い古されたイヤーピースと過ごした時間が長かったせいもあるが、まずこのフィット感。

かつて感じたことのない固定されたイヤホンにびっくり。

さらに遮音性も襲来品よりもはるかに高く、後ろから車が来ても気がつかない静けさを実現。

おかげでうっかり轢かれそうになった。

そして何より音。

かつて外で聞いている中で大した大音量でもないに関わらず、こんなに隅々の音まで聴こえたことがあっただろうか。

ベースやドラムはきちんと振動しているし、ギターなどを上物も細かなところまで聞こえてくる。

またエレポップ系の音楽だとエフェクト的な音響も含めて実にクリアに聴こえるではないか。

なんてこった、とわなないたのが今朝の出勤であった。

ちなみにその時に聴いていたのがDepech Modeの『Songs For Faith and Devotion』。

やっぱりDMかっこいいなとかいいながら爽やかな朝の駅までの通りを歩いていくのであった。


私はこれまでこのイヤーピースという存在を軽んじていた。

耳障りをよくするだけのクッションだろ、くらいに思っていたけど、申し訳ない限りだ。

すっかりこの音が気に入った私は、家でもイヤホンで聴いたりしてね。

ここまでフィット感があると全然邪魔にならないし、むしろ音をもれなく伝えてくれるからしっかり音楽を聴けるしね。

仕事中もこれでせっせと作業をしていたんだけど、音楽を聴きながらだとそれも集中できるし。

しかし、なぜ仕事も体のリズムも乗って来たところで誰か話しかけにくるんだろうか。

それまでは何もなかったのに。


ともあれ、いい発見ができてよかったね。

こういう発見があると、昔の音源を改めて聴きたくもなるし、そうすると再発見もあったりしね。

やっぱりリスニング環境って大事ですよね。

"Walking In My Shoes" from Songs For Faith and Devotion