すっかり初夏である。
まだギリギリ4月だが、もう夏じゃないかというくらい暑くなってきた。
カラッとして風も心地いいので、一年で一番いい時期の一つだろう。
5月生まれの私にはまさにうってつけなのかもしれない。
今はまさにGWとあって方々に出かける人も多いこの時期に、景色を彩ってくれるにぴったりな初夏っぽい曲を今日はあげてみよう。
まずはこちら。
Moon Childの”アネモネ”。
"Escape"でミリオンヒットを飛ばしてまもない頃はタイアップもたくさんあって、この曲もコーラックのタイアップ曲としてCMで流れていた。
"Escape"のムーディな雰囲気から一転、クソ爽やかなイントロ、メロディ、コーラス、ギターの軽やかさ、どれをとってもこの季節にぴったりだ。
90年代臭満載のPVもさることながら、ある年代には懐かしいと思うけど、今の若い子たちにも聞いてほしい名曲である。
彼ららしいロックンロールな1曲で、ポジティブなフィーリングがグッドだ。
私は彼らの大ファンというわけではないけど、なんだかんだアルバムはほぼ全部聞いている。
確か私が高校生の頃にデビューなので、もう20年近いキャリアである。
まだライブは見たことがないんだけど、一度は見ておきたいね。
続いてはこちら。
この曲も非常にさわやかなメロディーとアップリフティングな曲調が素晴らしい。
やっぱりこの季節って、時期的にも何かを始めるような感覚がマッチする気がする。
最近の彼らはシリアスな曲が増えてきているけど、この頃はこうしたロックンロールという感じの曲もたくさんで、特に健太郎さん作曲の曲にはその傾向が強い。
ちょっと鬱々としたところをにおわせるのも彼ならではだろう。
続いてはこちら。
Plasticzoomsの"Illumination"。
まあタイトル的にも歌詞の内容的にも冬なんだけど、この爽やかさだよ。
80年代のエレポップ的かつ90年代のJ-POP的なフレイバーもある素晴らしい1曲だと思う。
ちなみに彼らはこんなビジュアルだ。
ゴシック。
V系女子にも刺さりそうなヴォーカル・Shoの中性的なビジュアルも相まって、もう少し人気出てもいいと思うんだけど。
彼らの音楽は、こうした80年代的なNWとともにパンクもあるので、ライブはかなりアグレッシブだ。
ぜひチェックされたし。
続いてはこちら。
Ashの"Shining Light"。
この曲を収録した『Free All Angels』自体がこの季節にぴったりなポップなアルバムなんだけど、この曲のみずみずしさよ。
そんなに英語が堪能でなくてもだいたいどんなことを歌っているのかもわかるくらいにシンプルな歌詞である。
彼らは高校生の頃から活動しているため、同時期に出たバンドと比べると若いし、年齢的には1世代下でもおかしくないくらいだが、もうベテランだ。
今年新譜も出す予定らしいので、まだまだ現役。
ちなみにこのアルバム頃にはシャーロットがギターとして在籍している。
ティムがグランジ的なダイナミックなギターをかき鳴らすのに対して、細かなフレーズを鳴らすシャーロットのギターの掛け合いがこの頃のAshの聴きどころの一つだ。
それにしても、シャーロット美人だな。
今はソロで活動中、昨年やっとアルバムもリリースしたんだけど、来日はもうないだろうか。
Ashとカップリングツアーできてくれ。
続いてはこちら。
Broken Social Scene の"Fire Eye'd Boys"、謎のPVも印象的だが、この気分が高揚する感じ。
歌詞はかなり抽象的だけど、何か野望を秘めて過去のしがらみから脱していくようなことを表現しているのだろうか。
彼らの曲自体、基本的に透明感があって、ポジティブで聴いていて気持ちいいんですよ。
それにしても、いつ日本に来るんだろうか。
次はこちら。
今はもう解散して久しいCajun Dance Partyの"Amylase"。
当時まだ高校生だった彼らのデビューアルバムにして最後のアルバムなんだけど、本当にキラキラした楽曲ばかりで、なんだか青春というものがそのまま音楽になったみたいだった。
かなり無茶な感じで言葉を載せているのはArctic Monkeys以降と言えるかもしれない。
今もメンバーはそれぞれに音楽活動をしており、Yuckは昨年だったかに来日もしている。
そちらも要チェックや。
次はこれ。
XTCの変名バンドThe Dukes Of Stratosphereの"Vanishing Girl"。
彼らのメロディーってほんと大好きなんですよ。
XTC諸作もすべからずおすすめだ。
やっぱりポップであるということはとても素晴らしいことだね。
少し毛色を変えるとこんな曲もいい。
Feistの"Feel It All"。
静かながらアップテンポでFeistの声もしっかり堪能できる。
穏やかに過ごしたい時にはぴったりのアルバムなのでそちらもチェックいただきたいね。
と、毎度のことながらつらつら書いていると際限がなくなってしまうので今回はこの辺で。
ベタだけどやっぱり爽やかで前向きな曲調がこの季節には合う。
世の中的には5月病とか色々言われるちょっと憂鬱にも映る季節だけど、私はこの季節が好きだから、こういう音楽を聴きながら外を歩き回るだけでも十分に楽しい。
新しい環境が始まって、大変なことは多いのは確かだし、不安は常につきまとう。
だけど、一方で全てを変えるチャンスもあるし、どうせ来年になればまた同じ時期を迎えるんだから、やるだけやって見たらいいじゃないか、といつも思って社会人10年目だ。
今年もがっちり爪痕を刻んでやろうと思っている。
ラスト、Pink Floyd "Chapter 24"。
「Change Return Success」「Action Bring Good Fortune」という歌詞が印象的で、頭の中によく流れて来る1曲。