音楽放談 pt.2

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インディであるがゆえに -mooolsとH Mountains

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今日はH Mountainsというバンドの2ndアルバムのレコ発ライブへ。

Mooolsが対バンとして出演したので、それ目的である。

彼らのライブは数年前のイベントで初めて見たんだけど、その時は完全にスルーしてちゃんと聴いていなかった。

その後音源も聞くようになって、そこまで熱心に聴いているかといえばそうでもないというのが正直なところなんだけど、ふとした時に聴きたくなるし、この独特の温度感が妙に恋しくなる時があるのである。

そうして粛々と音源を集めているんだけど、ライブも改めて見たいなと思うわけである。

そんなわけで出かけたのは新宿の小さなライブハウス、行くのも初めてだったんだけど、ビルの上の方にあるライブハウスって珍しいよね、なんて思いながら10分前に着くと会場はガラガラ。

20人くらいしかいなかったんだけど、開始時間が近づくとだいぶ人も増えた。


ライブがMCから始まるという斬新なスタートだったのだが、1曲目は”いるいらない”。

MCでのTシャツトークをしっかり振りにしている。

絶妙なゆるさだが演奏はかっこよかった。

彼らの曲はなんというか、やっぱり空気感が素晴らしい。

聴きながらゆらゆらしているのが実に気持ちいい。

19時開始予定にも関わらず、19時まで近くの居酒屋で飲んでいたらしい。

なめている、と思わないでゆるくて面白いなと思えるのは彼らのキャラクタだろう。

今日のライブメンバーはオリジナル3人にカフカというおじいさんキーボード、浜本さんがいないことで見た目には完全に恵まれないメンツでのライブとなった。

しかし、そんなことは関係ない。

なんだかいいんですよ、彼ら。

今日は新曲も披露されたんだけど、その前後に発表された曲含めてアルバムとしてパッケージされることを心待ちにしている。


このバンドの曲はヴォーカル・ギターの酒井さんがやっているのだけど、この人は完全な天才タイプだろう。

以前読んだインタビューでどうやって曲を作っているかという問いに対して、頭の中で色々考えて、全て形になったらバンドに落とし込む、というような回答をしていた。

多分Strokesのジュリアンとかと同じタイプだ。

各楽器も全て頭の中で鳴っているらしいのだ。

このバンドの幸福は、メンバーが彼の才能に惚れ込んでいて、ライブ中も歌詞にない自由な歌を歌う彼をニコニコと見守っていることだ。

いいバランスだよね。



続くはH Mountains。

私はこのバンドは知らなかったので完全に初めましてだったんだけど、調べたらインディ界ではそこそこ注目されているバンドだったらしい。

曲も何も完全初めましてだったんだけど、かっこよかった。

音楽的にはマスロックぽさもあればファンクっぽさもあったり、とにかくいろんな要素がぶっこまれていて、なんといったものかわからなかったが、聴いていて楽しい音楽でしたね。

4年ぶりらしい2ndなんだけど、全国流通はまだ1ヶ月くらいあるらしい。

音源もちゃんと聴きたかったけど、財布の中に金が入っていなかったので今日は見送り。

とりあえず1stをちゃんと聴いてみよう。



たまにこういう小さな、数十人のキャパすら埋まらないバンドのライブに行くんだけど、これが楽しい。

なんていうか、彼らは好きなことをやっている感じがすごくあるし、やっている音楽はかっこいいのである。

生活とか考えたら大変なんだろうなと思うし、できれば彼らも売れたいと持っていると思うけど、音楽的には健全に活動している感じがあって、音楽ファンとしては彼らのようなバンドの存在はありがたい。

だから、せめて音源はちゃんと買おうと思うよね。

売れているからいい音楽なわけではない。

かっこいいからいい歌が歌えるわけではない。

(失礼ながら)彼らを見ているとつくづくそう思うし、日本にもいい音楽家はたくさんいるのである。

また行こう。