音楽放談 pt.2

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たまに田舎の風が恋しくなる話 -風をあつめて

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たまにどうにも田舎風情が恋しくなることがある。

田舎風情というか、人のいない感じという方が正しいが。

普段の住まいも比較的静かなところではあるんだけど、たまにとにかく人の気配を感じない景色が恋しくなる。

そうはいっても、車を持っているわけでもないので電車で行ける範囲に限られる分、限界はあるんだけど、季節や場所を選んで行くと、割と人気のないところは諸所にあるので、そこへふらりと出かけるのだ。

私は営業職をやっているので、普段は客先にかかわらず人と関わってなんぼの仕事である。

世の中的に営業の仕事=ものを売ること、という認識が大きいと思うが、本質は違うと思っていて、何かしらの調整こそが営業の仕事だと思っている。

部内、社内、社外と方々のお伺いをしながら一番いい落とし所を探って行く、それが営業の本質だと思っている。

だから、どうしたって気を遣うポジションだし、今は年下の連中とやっているので、それも含めてあれこれと調整しなくてはならず、結構しんどい、ていうかめんどい。

そのせいもあるし元々の性もあって、休日は一人で好きなように過ごすことが最近は多いし、新しい人間関係を築くのもとても億劫だ。

女の子は好きだけど、彼女を作るための努力が正直しんどい。

幸い合コンなどにも誘ってもらえるけど、それすら億劫になっているから良くないなと思うわけだ。

ともあれ、今週は金曜も休みをとって、金曜は比較的近所でも言ったことのなかった美術館、昨日は昼間からライブ、そして今日は普段と違う環境を求めていったわけだ。


電車で日帰りで行けるところなので、半ば以上観光地化されているし、どこに行っても人はいるわけだが、その中でもおそらく人は少ないだろうと踏んである場所へ。

そこは想定通りに人が少なく、一人でわけもなく山道を登ったりして過ごしたんだけど、よかったね。

残念だったのは、私は川が好きなんだけど、川からは遠く、清流を拝むことができなかったこと。

川ッペリへ行ったらアホどもがバーベQとかいってほたえていて、心やすらぐ場所はそこにはなかったこと。

もう夏も終わったんだから外に出てくるなと思ったが、まあ仕方ない。

金髪で新宿にいそうな姉ちゃんがいるくらいだから、そこには安らぎはない。

しかし、山道は人もおらず、たまにご老体か家族ずれとすれ違う程度だったので、なかなか快適でした。

風も心地よく、緑もそこそこにまだ生い茂っているし。

まだツクツクホウシも鳴いているが、夕暮れ近づけば蜩も鳴いている。

私は昔からよくおじいちゃんおばあちゃん家で夏を過ごしたので、こうした風情が染み入ってしまうのだ。

原風景というやつである。


都合3時間くらいか、山の中と街中と川縁をうろうろしてきたんだけど、楽しかったね。

別に何をするわけでもなくただひたすら歩いていたんだけど、それがいいんだ。

人と関わることは全然嫌いじゃないし、楽しいと思うこともたくさんだ。

だけど、気を遣う人間関係はやっぱり苦痛だし、疲れる。

会社では大半がそうだから、たまにこうして逃げたくなる。

まあ、最近休日はもっぱら一人ですごくから、その意味では普段と変わらない日常だけど、もっと遠くへ行きたい気持ちにもたまになるという話である。


田舎にいたらいたで退屈でどうしようもなくなることはわかっているんだけど、たまにその退屈な中に癒しを求めてしまうのもまた事実であって、それはやっぱりどうしようもないことなのである。

なんだかんだ言って、私は都会の暮らしが嫌いじゃない。

かといって、田舎暮らしの良さもわかっているから、どちらも捨てがたいのだ。

まして今はどちらの日常を取るかと言われれば、都会の日常をとってしまう。

まだまだ刺激が欲しいんですよ。

その刺激の代償として気遣いという負債を抱えて仕事をしているんだから、仕方ないよね。

もっとも、本当は田舎の方がその気遣いの質はウェットで面倒だっていうことも一応わかってはいるけどね。

ともあれ、こうしてバランスを取ることで、私はまだなんとかやっていけているのかもしれないね。