音楽放談 pt.2

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きらめきの音楽 -Ash

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今日は久しぶりのASHの単独ライブだった。

彼らのライブを見たのは、多分5年は前だろう。

当時『AtoZ』シリーズをリリースしたタイミングでのLiquidroomでのライブだったと思う。

たしかその時が初ライブだったかも知れない。

私は完全に後追いで聞いたバンドで、当時の最新作はハードロック的な色の強い『Meltdown』だった。

まだ大学生だったから、もう10年以上前になるね。

ぶっちゃけ彼らはデビュー当時から変わらない。

ヴォーカル・ティムのどこか青臭い歌声は変わらず、高校の同級生で組んだ青春バンドはずっと変わらず力強いギターリフと素晴らしいメロディの楽曲を生み出し続けている。

今の世の中の流行からはほど多い90年代的な音楽を叩きつけたのが最新アルバムだけど、このメロディがね。


彼らは90年代のブリットポップ全盛の時代に、高校生ながらにデビューしたといって話題になった。

Nirvana大好きのロック少年達が、すでにグッドメロディと子供らしい?勢いやばかばかしさ、そんなものがぎゅっと詰まったのが1stアルバムだった。

個人的にフェイバリットではないけど、"Kang-foo"なんかは実にバカバカしくて素敵だ。

彼らがジャッキーチェンが好きだから作ったという曲。

今でも代表曲は"Girl From Mars"だが、大人のラブソングとは程遠い彼女を宇宙人呼ばわりだ。

でも、男の感性ではいつまでも女の子は宇宙人みたいなものかもしれないが。


で、今年出した新譜は、この1st的だといって話題になっていた。

実際に聞いてみると、青臭いと言えるくらいみずみずしさを感じるメロディや、ラフなアレンジ、曲そのもののムードもそれと言えるものではあるけど、でもどこか落ち着きもあるのはやっぱり歳のせいだろうか。


彼らの曲は、なんだか聞いているとたまらない気持ちになる瞬間がある。

正直この一つ前のアルバム『Kablamo』は個人的にはあんまり好きなアルバムではなかったんだけど、最新作『Islands』はすごく好きだ。

なんか自分が10代や20代くらいの頃の感覚がなぜか思い出されるのである。

私の彼らに対する評は「永遠の青春時代」なんだけど、とにかくその感じがね。


今日のライブはこの新譜と1stの曲が中心で、次が3rdからかな。

でも、やっぱり"Walking berefoot""Shining Light""Burn Baby Burn"は名曲だ。

シャーロットのコーラスがどうしても恋しくはなるけど、純粋にいい曲だと思う。

他の曲ももちろんいいんだけどね。

聞いていてちょっと泣きそうになる場面もあった。

感傷的になっているのかもしれないね。


ともあれ、シャーロットも抜けて今はデビュー当時の3人組になったわけだが、楽しそうにギターやベースをかき鳴らしてドラムを叩いて、綺麗なメロディを歌っている。

なんでこれがこんなに響くのかわからないが、とにかく彼らの音楽を通して感じるのが、ある特定の時期の期待感や万能感と不安感と焦燥感と、そんなものが溢れている。

音楽の素晴らしさってこういうところにあるんじゃないかと思えるよね。

今週は楽しいこともあったけど、悲しくなることもたくさんあったんだけど、ちょうどそんな複雑な状況の中で彼らの音楽はよく響いたのかもしれないね。

いいライブだった。