音楽放談 pt.2

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燃え盛る -Tha Blue Herb

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6月に入ってマジで仕事が忙しく、久しぶりにゆとりがない日々が続いている。

それでもなんとか乗り切れそうだし、なんなら状況的にはじわじわと好転し始めているところもある。

まあ、逆もあるから引き続きいいことの方が少ないのは確かだが。

最近ずっとこんな感じなので、土日はぐったり過ごしているんだけど、これでは却って疲れも取れないし、ストレスも溜まる一方だと思った。

日中脳みその底がじりじりと焦げるような感覚がするから、これを取らないことにはいかんなと。

そういうわけで、昨日は昼近くまで寝ていたんだけど、起きてからはいそいそと着替えて例によって美術館へ。

この頃は洋画よりも日本画の方が見ていて面白くて、なぜなら余白というか、間があるんだよね。

洋画は洋画で精緻なものが多いし、好きな絵もたくさんあるんだけど、日本画の居合抜きみたいな絵が妙に好きなのだ。

で、そんな日本画を中心に蒐集、展示している美術館があるのでよくいくのだけど、この美術館自体も規模感や佇まいが良くて、好きなのである。

そこで今やってる企画展が速水御舟という人の展覧会。

名前は知っていたし、過去何度か絵は見たことはあったんだけど、個人に焦点を当てた企画展は初めていくので、どんな人かしらというのも興味の対象だったのだけど、いや素晴らしい人だね。

日本画家の人って長生きする人が多くて、100歳超えるくらい生きた人も結構いるというのだけど、この人は40歳で病死してしまったという早逝の人だった。

14歳の頃から本格的に絵を描き始めて、17歳にしてすでに賞を取るくらいすごい才能と技術を持っていたとか。

そうした天賦の才も去ることながら、彼の画業の大きな特徴は時期によりどんどん作風を変えていったことだった。

ただ変えていっただけでなく、各時期においてきちんとスタイルを確立していったというところがミソだ。

彼の言葉として、「梯子の頂上に登る人は尊い、しかしその梯子を下り得るものはものはもっと尊い」といったことを言ったそうだ。

その道を極めることは素晴らしいことだけど、そこに安泰せずにその極めた道を捨てて、再び頂上を目指すことをできる人は本当に強い人だ、ということらしく、彼自身それを人生の指針とばかりに生きた人だったという。

この考え方が好きだね。

彼は伝統に対しても、「重要なのは形ではなくその精神にこそ伝統は宿る」という旨のことを言っていて、いちいち共感してしまった。

今回の展覧会では各時期の代表作を展示していたんだけど、一人の画家の遍歴としては極めて多様で、洋画っぽい絵もあり、伝統的な日本画もあり、水墨画もありと、見ていて飽きないね。

中でも代表作で重要文化財にもなっているのが、トップの画像に載せた『炎舞』という絵。

漆黒の背景に煌々と燃えあがる炎、その情報で蛾が舞っている絵で、静かながら激しさもある非常に印象的な絵である。

この絵を描くために、何日も焚き火を見つめていたんだとか。

もしもっと長生きしていたら、果たしてどんな絵を残していたのか、私なんかは大概素人だけど、それでもつい興味が湧いてしまう人である。

帰りに画集を買ってきた。


どういう形で外に出すのか、絵なのか別な仕事なのか、それは違うにしても、根本のところで共感できるというのはやっぱり面白いよね。

私が好んで聴いているアーティストは、そうした精神を持った人が多いのかなとなんとなく感じている。

先日新譜を出したLITEも、アルバムごとに新しいことに挑戦しており、今回の作品もLITEらしさがばっちりありながらも新しさもあって、これまでの全てを咀嚼しているような楽曲である。

またVampire Weekendにしろ、Broken Social Sceneにしろ、今年新譜をリリースしているアーティストは軒並みいい作品をリリースしていて、一様にそう感じさせてくれるのが嬉しいのだ。


そして、7月にはTha Blue Herbもアルバムをリリースする。

今回は2枚組30曲という大ボリュームで、セルフタイトルである。

2017年に日比谷野音ライブをやってから、彼らが次に考えたのは「2枚組の大作ってまだつくってなくね?」というわけでやってみようとなったらしい。

正直前作『Total』は、テーマもリリックもあまり刺さらなくて、一番聴いていないアルバムになっている。

その後のソロの方が良かったんだけど、果たしてこれからどんな言葉を紡ぐのかというのが焦点だ。

とりあえず先行発売で早めに買いたいし、リリースツアーのチケットも先行でゲット。

アルバムは結果的にどう受け取るかはわからないけど、今だに新しいことをやってやろうぜ、というそのスタンスはかっこいいなと思うわけだ。

彼らにはじじいになってもやっていてほしいと思うよ。

ひとまずこれまで同様アルバムに先立って音源を発表、静かな曲ながら変わらず自信を感じさせるものだった。

あと1ヶ月弱、楽しみに待とう。