タイトルはまだ未定なようだが、今年の5月4日だそうだ。
日本盤がでるとしたら、もう少し前後するかもしれないが、う~ん、うれしい。
思わずパソコンの前でに万歳してしまった。
ソロではそれぞれ「~Presents」として2枚挟んでいるもの、純名義では実に5年ぶりになるのか。
こうして見ると長いな。
私自身本格的に聴くようになったのが、確か2005年くらいなので、それほどのスパンは感じないけど。
今回はTortoiseのジョン・マッケンタイアを共同プロデューサーに迎えての作品である。
かねてよりポストロック的な色相の強いバンドではあったが、今回は更にそこが押し進められるのか、あるいはTortoiseのように楽器の連なりにかつてない有機性がもたらされるのか。
元々ミュージシャンシップの高い連中なので、実に愉しみである。
そんな訳で、今回はそんなBSSの1st「Feel Good Lost」である。
現在はバンド形態がすっかりおなじみとなっているが、デビュー当時はほぼ中心メンバーの二人似よって作られたアンビエント色の強い音楽であった。
非常に穏やかで、静かで、心地の良い音楽である。
従って、ライブ向きな音楽性ではなかった、と言えるだろう。
それでも、今とはまた違った味わいが在ってこれがよい。
既にこの頃から多数のミュージシャンを迎えている訳であるが、その中にはFeistの名も。
コーラスで僅かに参加している。
当時の音楽とも実にマッチする良い声だ、なんてことも確認できるのである。
2nd以降の流れを感じさせる曲もあり、そういう曲が全体におけるアクセントにもなっている。
はっきり言ってしまえば、やや平坦ではある。
だから、腰を据えて聴こうと言うタイプの音楽ではないかもしれない。
しかし、だからといって聴かないのはもったいない。
それこそTortoiseの音楽を聴いたときの清々しさも讃えた音楽は、やっぱり心地よい。
彼等がポストッロクとも呼ばれる所以を一番感じるアルバムでもあろう。
今年Pavementが再結成、更には世界をツアーするわけで、日本にも来る。
BSSの二人は彼等へのリスペクトを隠そうともしない。
Arts & Craftsのアーティストには同様の傾向がしばしば見受けられるが、やっぱり本家は彼等であろう。
アメリカではそのツアーにサポートとして参加していたが、日本でのサポートは決まっていない。
Pavementクラスなら間違いなくだれかいると思うけど、もしBSSに決まったら彼等を観に私は行くだろう。
それに、せっかくなので、より多くの人にBSSを聴いてみてほしいとも思う。
ともあれ、5月が愉しみだ。
今年は近年私の心をかき立てるアーティストたちの新作がこぞってリリースされるので、非常に愉しみな年である。