音楽放談 pt.2

SEO強化をしていこう。

アイドルでオルタナを体現 ーRAY

自分が大人になったよなと思う瞬間というのは40手前にしても結構あるもので、特に私は結婚もしていなければ子供ももちろんいないので、俗にいう社会的な責務を負っていないが故に余計にそう思うのかもしれない。

 

一応言っておくと、18から一人暮らしをして今もちゃんと働いているぞ。

 

それはいいとして、幼い頃、まさに無邪気という言葉で表現される年頃の頃はそれはそれは素直な子だったのだが、素直すぎる故に捻くれてしまい、思春期は拗らせまくった挙句に今では人のことを信用できない人になってしまった私だが、歳をとってくればいい加減そんなことはどうでもよくなってくる。

 

歳を取ったらとるだけ賢くなるなんて、それは半分正しくて、それはほとんど間違っている、と謳われる歌は私の大好きなバンドの歌なんだけど、本当にそうだななんて思うわけだ。

 

でもそれが必ずしも悪いことじゃないよね、とも思えるから、結局悩むことの意味はただの暇つぶしなのではないかと最近では思っている。

 

 

さて、そんな元捻くれ者、現ただの阿呆と成り下がった私が最近面白いなと思って見ているのがあるアイドルグループである。

 

いい加減いい年になってくると、若い子達が頑張っている様って本当に眩しいんですよね。

 

特に私はストレートなので女の子が好きなのですが、年若い女の子たちがあくせくしている様は必然応援したくなってしまう。

 

いうてもいわゆるドルオタと呼ばれる人たちほどの入れ込みはできないし、いうてもそんなに暇じゃない。

 

ビジュアルが好きなだけでライブへ行ったりグッズを買うほど他人には興味はないので音楽ありきではあるのだけど、ここ半年でしばしば取り上げているRAYというグループは、その活動を見ていても面白くてすっかりファンとなっている。

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聴くようになってまだ半年とたっていないが、何気にちょいちょいライブにも足を運び、アルバムは全て持っている。

 

Spotifyも使っているので、そこでシングル曲も聴けるものはチェックしているが、やはり曲がいい。

 

しかし、曲だけでなくライブへ行ったり日々の活動をなんとなくでも目で追っているとやはり気になるし、よう頑張っているなと感心しかしないわけだ。

 

そんなわけで、私の音楽遍歴でもまさかこちらに行くと思わなかった、アイドルRAYについてちょっとあれこれ書いてみようというわけだ。

 

まずグループについて

RAYは結成から5年目のようで、コンセプトは「圧倒的ソロ性」と「『アイドル x ????』による異分野融合」というものを掲げている。

 

楽曲派と呼ばれるようで、音楽的にはシューゲイザーをメインにハードコアっぽい曲やエレクトロ、ダンスミュージックもあればどストレートポップ、果てはノイズ的なものと幅広いが、いわゆるオルタナ系の音楽である。

 

歌詞もザ・アイドルソングというキラキラした恋愛ものというよりは、光と影ではないがそうした表現が多いように思う。

 

曲についてはまたあとで触れよう。

 

 

現在のメンバーは五人で、デビュー当時からの子は1人だけになっている。

 

その子は前身グループからいた子だが、私がRAYを知るきっかけもこの子だったりする。

 

内山結愛さんという子だが、かなりマニアックな音楽レビューをやっていることで一部界隈では密かに有名だ。

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割と有名どころからマニアック、古いのから新しいのまでよくもまあ拾ってくるものだ。

 

グループの中では曲の要的なところで歌っていることも多く、実際ライブでも録音でも一番安定しているし、1stの頃と比べても表現力の部分は上がっているなと私なんぞが聴いても思う。

 

ソロ曲も出したり、先日海外のバンドに客演するなど、徐々に歌の仕事も増えていくだろうか。

 

彼女のパートは曲も締る感じがするので、やはりグループの顔になっているなと思う。

 

 

この子の次に長いのは琴山しずくさん、この子は2ndアルバムから加入しており、メンバーの中では2番目に古参ではあるが、いうても3年目くらいのようだ。

 

可愛らしい見た目だがこの子もなかなか個性が立っている。

 

最近ではギターも始めてストリートライブをやったり、ソロ曲でも作詞作曲もしたり、またイラレなども使えたりと多彩な才能を発揮している。

 

そしてなぜか昨年から毎日写真大喜利を展開している。

彼女らのライブは基本写真OKらしく、ファンの人の撮った写真を使って毎日やっている。

 

クスリとさせられることも多く、とりあえず朝チェックしている自分がいる。

 

ライブでは一際笑顔が弾けていて、サービス精神も旺盛なのでとても目留まりする。

 

 

そして3人は同時期加入になるが、まずは紬実詩さん。

 

長身で金髪、最近は髪型をショートにしたがスタイルがいいので非常にハマっている。

 

元々ダンスのインストラクターもやっていたということもあり、手足の長さも手伝ってダンスはキレキレだ。

 

また声量もあるようで、最近では特に歌声もいい感じに主張するようになっているように思う。

 

ダンスだけでなく合唱だったかもやっていたそうで、コーラスパートもよく歌っているが綺麗にハモっている。

 

得意のダンススキルを活かして、いくつかの曲では振り付けも行っている。

 

最近ではMCでも仕切りをやることも多く、グループ内でお姉さん的な立ち位置になっているようだ。

懐っこい笑顔が印象的な子で、私はファンである。

 

最近noteがやや病み気味で体調も崩しがちだしやや頬がこけたようにも見えるが、大丈夫だろうか。

 

 

そしてもう1人が月海まおさんという子。

 

この子は小柄で小動物系の見た目もあり、ボブヘアーがトレードマーク、ライブ中でもよくコールが飛んでいる。

 

煽りもよくやっているので、元気印といったところか。

 

元々オルタナ系のロックが好きで、その中でシューゲイザーとアイドルってあうんじゃね?といって動画を探している中でRAYを見つけて加入したらしく、その音楽的趣味はこれまたコアである。

 

ギターも弾けるのだが、その辺りはグループではあまり出てきていないように思う。

 

ちなみにキャラ的にもなかなか個性的というか不思議ちゃんなところもあるようで、しばしば滞在先のホテルで影絵をやって遊んでいるとか。

 

そのほかにも奇行がマネージャーさんにより暴露されている。

アーティスティックな感性の子なのかもしれない。

 

ちなみに某企画イベントで名札をつけた際には「るなしー」と書かれていたとか。

 

 

最後に愛海さん。

 

口の下にピアス(ブレットというらしい)をしていて、髪型、メイクなど含めビジュアルはゴスロリ的な感じで、実際好きらしい。

 

服飾系の学校に通っていたとのことで、そうした方面に元々興味があったのだろう。

 

歌声だったりダンスだったり、ある種オーソドックスなアイドル的なスキル面ではトータルでバランスのいい感じだ。

 

ただ、最近はかなり体調が良くないようで、歌声も特に高音部が安定しないことも多いのだけど、調子がいい時はライブでも耳を引く歌声を披露している。

 

他方であまり前にぐいっと出たり、自己主張することは苦手なようで、MCでもマイクを口元に置いて何かいいたそうな感じを出しながらもうまく入り込めないような場面がしばしば見られるので、実は密かにその様子を見守っている。

 

メンタル的に不安定さがあるようで、noteではかなりネガティブなこともストレートに書いており、それが芸的な見せ方ではないのがちょっと心配になってしまう。

 

元々アイドルが好きで自身もアイドル活動をするようになったそうだが、特にRAYはいわゆるザ・アイドルな感じでもないので、その中での自分の立ち位置みたいなものも悩みの種なようだ。

 

noteでもそうしたこともあってか、こんなことも書いている。

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私はそれでメンタルを病むところまでは行かなかったが、昔似たようなことを考えていたこともあったので、ちょっと胸がぎゅっとするところもあるのだよね。

 

直近の企画ライブで唐突に落語を披露しようとしたり、好きなアイドルのあれこれだったり、実はちゃんと自分の色を持っているのだから、そこに価値を見出せるようになるといいよね、思う次第だ。

 

※ちょうどこれを書いている時に1ヶ月間の休止が発表された、ゆっくりすることって大事よね

 

 

現体制ではこの5人で、今年の5月には2周年のワンマンも決まっている。

 

RAYのプロデューサーはメロンちゃんという強面のあんちゃんだが、多分私と同い年かほぼ同世代だ。

 

彼の趣味が楽曲に表れているのだけど、運営方針とか考え方も面白くて、このグループの活動の幅は彼によるところが大きいようだ。

 

曰く、アイドルを辞めたとしてもちゃんと社会人としてやっていけるようにしてあげたい、という考えもあるようで、企画ライブでは丸っとメンバーに任せてみるとか。

 

先日もメンバーと活動方針についての講義的?な配信をやっていた。

twitcasting.tv

理屈っぽい感じもあるが、こういうのって大事だよなと思う。

 

 

そしてマネージャー・ねりねさんもSNSでステージ裏の動画やオフ的な写真などを発信しつつ、基本的にはメンバー大好きが迸っている。

 

それらの投稿の際にはRAYちゃんず、と愛称をつけているのだけど、元の名前より長くなっているのはご愛嬌か。

 

ファンの間では有名で、私も多分会場でも見たことあるのだけど綺麗な人だったね。

 

会場時にはチケット捌きとか事前準備とか、あくせく動き回っていた。

 

 

バンドと比べると、メンバー1人1人が何かしら発信しているので調べると色々な情報だったり記事だったりが出てくるので、それらを見ていくとそれとなく人柄だったりキャラクタだったりが見えてくるようで、調べながら書いているところもあるがそうなんだね〜なんていうこともちらほら。

 

アイドルやタレントさんでは昔から当たり前にやっていることだが、そうでなくとも芸能の仕事の人はやった方が良いよね。

 

別にプライベートなんて出さなくて良いから、作品についてやライブ表現についてとか、そんなのも私は好きなのでやってみて欲しいところだ。

 

 

ともあれ、若い子の顔の見分けがつかん…とか思い始めていたが、個々を知ればちゃんとわかるもので、表情一つ一つも個性として認識できているということなのかもしれない。

 

 

楽曲がいい話

さて、彼女らを紹介される際の枕詞として出てくるものの一つが「楽曲派」というものがある。

 

アイドルもジャンルとかベクトルは多様化しており、今時のいわゆる王道アイドルといえば坂道系の子達なのだろうが、その求められるものはやはりビジュアルだ。

 

世間よりも可愛い子、綺麗な子など、外見的な才能にあふれた子達を集めて何かさせるというのがわかりやすいアイドルのイメージだ。

 

そんな中で、楽曲派と呼ばれるのは文字通りアイドルながら曲がとにかくいいと評されており、いわゆるドルオタ以外からも支持を集めているような子達を指すことが多い。

 

明確な定義はないようだが、強いていえば曲を提供している人らがその界隈で超実力者だったり、特定ジャンルに特化したような曲をやっているような場合にそう呼ばれるようだ。

 

それこそPerfumeだって元は楽曲派アイドル的なところにいたと言っていいだろう。

 

 

このRAYも楽曲派と呼ばれており、活動初期のコンセプトとしても掲げられていた極北のアイドルという言葉の示すように、楽曲としてはシューゲイザーオルタナ的なものを軸としている。

 

作曲陣は、前身のグループからのCryff In The Bedroomのハタさん、元For Tracy Hideの菅さん、死んだ僕の彼女のIshikawaさんなど日本のシューゲイザー界隈の名うてから、元ZAZEN BOYSのベーシスト、吉田一郎不可触世界や、直近ではDowny青木ロビンも提供しており、その界隈では際立った作曲陣を揃えている。

 

加えて海外のRingo Deathstarなども楽曲提供しており、その影響もあってか海外チャートでも上位に登ったり、また某シューゲイザー名盤ランキングでも紹介されるなど、知る人ぞ知る存在となっている。

 

実際Youtubeでも日本語以外のコメントが散見されるなど、密かな広がりを感じさせるところだ。

 

私も彼女らを実際に聞いてみようと思ったのは、クライフの人が曲を作っていると知り、とりあえず代表曲らしきを聴いたらめちゃ刺さってしまったことがきっかけであった。


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それがこの”世界の終わりは君とふたりで”なのだが、1stアルバム収録で、彼女らの代表曲の一つだ。

 

ハタさん曲は彼女らの中心的なところにあり、それはプロデューサーの好みに端を発するところはあるのだけど、結果的にすごくマッチしていていいところを選んだものだと感心する。


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目下の最新アルバムに収録されており、現体制になってから初となる曲でもあったこの曲もハタさんだ。

 

そしてこちらがRingo Deathstarr 提供曲。


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全編英語詞で、ザ・シューゲイザーといったノイズ的ながら明確にメロディーの見えるギターに曖昧なウィスパーボイス、マイブラ的な所謂といった曲である。

 

シューゲといえばマイブラがその雛形を作ってしまったわけであるが、そもそもポップで甘美なメロディと儚いボーカルはアイドル的なコンセプトにもマッチするなと思うところだ。

 


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こちらは元ZAZEN BOYSのベーシスト、吉田一郎不可触世界作の”TEST”。

 

エレクトロでバキバキのかっこいい曲だ。

 

シューゲイザーではなくオルタナサイドだが、PVもスタイリッシュな感じだ。

 


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こちらはハタさんと並ぶ提供曲の多い菅さん作の”フロンティア”。

 

シューゲイザーではなく低音もしっかり効いており、曲の構成もダンス曲だ。

 

イントロからかなりかっこいいのだけど、歌詞を見てもポジティビティに溢れており、最近の彼女らのライブラストでも披露されることも多く、代表的な曲になってきている。

 


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そして最もアグレッシブでファンにインパクトをかましたのはこの”火曜日の雨”だろう。

 

作ったのはDowny青木ロビン、ちなみにDownyはこんなバンドだ。


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まさか彼らがアイドルに楽曲提供する時がくるとは・・・。

 

それはともかく、流石にリリース当時は彼女らもどう表現したものかと苦心している印象だったが、最近では徐々に板についており、曲としての立ち位置も決まってきた感じだ。

 

 

そんな曲とある意味対極的な印象の曲がこちら。


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Coupleというグループ提供らしいのだけど、この曲は歌詞が好きなんだよな。

 

普通に恋愛ソングではあると思うが、ただキラキラしているだけじゃなくて、メタ的な視点もありながら刹那性があり、ちょっと切なさもある。

 

また、関係性を親子関係、しかも子供目線に置き換えてみてもなんかしっくりくると個人的には思っていて、そういう解釈性があるのもいい。

 


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こちらは死んだ僕の彼女のIshikawaさん作の”レジグナチオン”、前向きな諦念といった意味らしいが、この曲もいいのよね。

 

タイトルが歌詞の世界を一言でズバッと現しつつ、曲そのものはめちゃくちゃポップで好きである。

 

このアンビバレントな感じはRAYの楽曲の特徴かなと思っている。

 

そもそもシューゲイザー的な価値観というか、そこには儚さがあると思うのだけど、それが世界観と非常にマッチしていて、ただ無闇にキラキラしていないから私も聴けるのよね。

 

そのバランスが絶妙である。

 

 


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そしてこちらがプロデューサー、めろんちゃん(当時はみきれちゃん名義)作で、初期からの代表曲の一つでもある”Butterfly Effect”。

 

ドラムイントロからギターとシンセ音の流れ込む瞬間が実に気持ちよく、サビの歌詞は彼女らの活動を歌っているようにも思えて、勝手に代表曲と思っている。

 

最後には「届けいつか」というフレーズがリフレインされるが、もっと広く、多くのところに響くといいよね。

 

 

上記はあくまで一部の曲で、ほかにもいい曲がたくさんあるのだけど、Youtubeでもライブ映像含めて配信されているので、チェックしてみてほしいところだ。

 

現在アルバムとしては『PINK』『GREEN』『Camellia』の3枚のアルバムとシングル数枚をリリースしており、基本ストリーム配信もされているものの全曲聴くためにはメディアを手に入れないと聴けない曲も。

 

悔しいがシングル曲もいい曲が多く、”Moment”もそうだけど、ほかにもまさかの民謡をメタルプログレみたいなカバーをしている曲もある。


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今後もシューゲイザーに拘らず、オルタナでとんがった曲にチャレンジしてほしいところだ。

 

ライブ企画満載

で、個人的に1番驚いたのはライブの多さ。

 

対バンでの客演やイベント参加も含むが、24年の3月は15回、うち2回は昼夜公演と、2日に一回はライブをやっていて、これが毎月なのだ。

 

持ち時間は概ね20~30分ほどが多いようだが、いうても準備しないといけないものはあるし、練習だってしている。

 

そしてセットリストも毎回変えているので、なかなかのものである。

 

 

そして何よりなのは自主企画もの。

 

先にも書いたがメンバー自信がプロデュースする時もあれば、テーマの下出し物を考えるものもあるし、シンプルにコスプレイベントみたいなものもある。

 

最近のアイドルがそういうものなのかもしれないが、普段バンド音楽ばかり聴いているとやはり新鮮に映る。

 

強いていえばアナログフィッシュは毎年恒例の企画ライブはやっており、それぞれに趣向を凝らしているが、やはり軸はバンド音楽だ。

 

さすがに彼らのコスプレは、ちょっと観てみたいが、アイドルのそれとは違うしね。

 

いずれにせよ、歌に、ダンスに、衣装にと、総合的なエンタメの世界なんだなと思うよね。

 

ちなみに最近あったイベントをいくつか。

 

・リアルメディア企画

メディアのみ収録のレア曲セットリスト、購入後のチェキなどもいつもよりお得感

 

・表RAY&裏RAY

昼夜ライブ、新体制以降のライブ披露曲上位10曲を披露する面と下位10曲を披露する裏

 

・アコースティック&ノイズ

アコギの伴奏のみで歌うパートと音源にさらにギターノイズを重ねたノイズアレンジの2部構成

 

・作曲陣別セトリ

みきれちゃん、ハタさん、菅さんそれぞれの曲でセットリストを組んだ企画ライブ

 

・バンドセット

生バンドでの演奏ライブ、元々バンドオケなので迫力が違う

 

・Music & No Music

昼夜2部構成、メンバーそれぞれ自分で音楽的コンテンツ、音楽以外のコンテンツを考えて披露するという企画

 

・居酒屋

RAYメンバーが居酒屋店員に扮して、持ち込みOKのディナーショー?

 

全てに足を運んではいないが、こうして色々やってくれるし、物理的に行きやすい場所でやっているので時間が合えばちょくちょく足を運んでいる。

 

ちなみに対バンにイベントでもアイドルだけでなくバンドとも共演があり、直近では中村達也、中尾健太郎のユニットとの対バンも。

 

客層全然違うだろ、と思いつつ私のようなファンもいるので、それとなくアリになってしまうのが彼女らの面白いところだろう。

 

今後も色々企画するだろうが、個人的にはコットと月海さんで作詞・作曲して、みこちがダンスの振り付け、愛海さんが衣装をデザインして、内山さんが鬼のようにセルフライナーを書いてリリースとかもしたら、メンバーそれぞれの色も出しながら一つの形になるので、そんなDIYなところまで行けたらもっと面白いなと勝手に思っている。

 

 

私はアイドルは熱心に聴いているわけではないし、可愛い女の子は好きだがチェキを撮りたいとは思わない。

 

それに音楽自体がピンとこなければそこまで興味も持たない。

 

私みたいなコア寄りの音楽が好きなやつでも好きになれるだけの楽曲は持っているし、アイドルながらにいろんな意味でオルタナティブな活動もしていて、面白い存在である。

 

メンバーそれぞれに色々と悩みはあるだろうけど、私は特に今の5人になって以降知ったので、やはりこの5人に愛着も湧くし、できれば前向きな活動であればと思うところだ。

 

悩みも多い年頃だろうが、無理せずに頑張ってほしいよね、と思う私はすっかりおっさんである。


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春が来て、もうじき夏になるか -AA=、Spring Has Come Tour

昨日は仕事終わりにAA=のライブへ。

 

元々23年11月に開催予定だったものが、Takeshiの体調不良で延期となっていたものだ。

 

振り返ってみると、AA=のライブ自体個人的にも約1年ぶりであった。

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会場は元々渋谷だったのが、代官山UNITに変更。

 

この会場へ来るのももっと久しぶりで、本当に何年ぶりである。

 

個人的には色々と思い出深い会場でもあるので、今も健在であることがちょっとうれしい。

 

 

それはともかく、今回のお客さんは会場前からやけにテンションが高いというか、前回行った時よりも元気な人が多かったな。

 

世代的には私の少し上がコアゾーンだと思うので結構いい歳の人が多い。

 

いわゆるエアジャム世代なので、ハイスタあたりともファン層は被るわけだが、そうしたわかりやすいパンク世代のおっさんもいれば、意外と女性客も多くいて、ギュっとしているがその中の多様性も見られたのが面白い。

 

まあしかし、いずれにせよ今日のライブは荒れそうだなと思っていたわけだが、案の定であった。

 

 

ライブはほぼ時間通りに開始。

 

今回ドラマーはYouth-Kというごっついあんちゃんだが、それ以外はギターはミノル、ヴォーカルはタカでこの二人はパーマネントだ。

 

TakeshiはBACK-TICKのT-シャツをまとって登場。

 

細かなセットリストは省くが、セットリストはベスト盤のようなもので、終始アグレッシブな曲を詰め込んでおりすごかったな。

 

ソロ名義のカバーもちょっとはやるかしらと期待してみたがそれはなかったが、ともあれ1stから最新作までもれなく網羅しており、ファンの期待するAA=だ。

 

特に今日の客層では明らかに暴れに来たぜ、という人が多かったので、そことの期待値にもマッチしていただろう。

 

1曲目からモッシュダイブ、始まってすぐに肩車して前の方でなぜか客を煽りはじめるのもいて、正直私はこういうのは嫌いなんだけど、ただあまりに会場の熱気もすごかったし、Takeshiもなんか嬉しそうだったので終盤にはそれもまあたまにはいいかと思うように。

 

それにしても、モッシュも色々な形があるもので、伝統的な?体をぶつけまくる例の奴が主ではあったが、曲によっては円陣を組んでグルグルし始める奴らもいる。

 

またダイブについても、肩車から流れるようにみたいなやつが増えてくるし、途中スーツ姿のサラリーマンが流れていったときはちょっと面白かったな。

 

前の方の人はずっとダイバーを支えては送ってをやっていたので、プロレスのセコンド並みの働きだっただろう。

 

またステージ袖にはスタッフが楽器のメンテをしながら待機していたのだけど、ずっとノリノリで一緒に楽しんでいる感じなのもよかった。

 

会場スタッフなのかAA=のライブスタッフなのかはわからないが、上記のようなダイバーがたくさん出てくると時折ペンライトを持ってフロアをチェックしている人もいたのだけど、その人も表情は険しいにも関わらず、口元ではしっかり歌詞を追いかけてパクパクしており、なんか熱いスタッフだなと思って変なところで感動してしまった。

 

 

と、周辺的なところばかり書いてしまったが、ライブは変わらず最高だった。

 

やはりTakeshiのあのベースは彼のものとわかる音になっていて、フレーズをバリバリ弾くわけではないが存在感のある歪んだ低音は定期的に浴びたくなる。

 

MAD時代からのサポートであるミノル(元メンバーだしね)のギターもジャギジャギしたり、ガオウンみたいな音もあり、かっこいい。

 

Takaもその激しい音の中でクリアなトーンもデスヴォイスも、メロディもラップ調も歌いこなして、見た目に反してやっぱりいい声をしている。

 

この世代のバンドの中では頭一つ抜けてヴォーカリストとしての技能も存在感も高いと個人的には思っている。

 

そしてドラムである。

 

スキンヘッドにバンダナを巻いて、腕には墨が入り、ガタイもでかいいかついのがいたのだけど、見た目によらず手数もめちゃ多いし、体もでかいためか音もでかくて迫力満点、特に今回のライブではめちゃくちゃよかった。

 

AA=の曲はデジタルとの同期させながらの曲もあるので、そのあたりの難しさもありそうだが、見事に適合しているし、プレイもエモーショナルでめちゃはまっていたな。

 

TakeshiとのVS曲もやったわけだけど、これもカッコよかった。

 

ラストはアンコールでの定番曲”Peace”で締められた。

 

 

と、彼らの演奏自体も熱があって爆音で気持ち良かったし、Takeshiは演奏中も前方の客とグータッチをするなど上機嫌な様子、暴れ散らすけどさり気に他の客を気遣うモラルを持っているお客、ステージ脇でノリノリで準備するスタッフなど、とても楽しい空間でしたね。

 

よく書いているが、最近はそんなにモッシュが起こるような音楽のライブにはなかなかいかないので、ここまでの密度なのは久しぶりで、良かったよ。

 

また次のライブも決まったところだが、曲もまたリリースされるだろうから、引き続き彼の動向は見ていこう。


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25年目のKYOTO TO TOKYO

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三連休だが天気がよろしくない。

 

最近の私は週末には専ら自転車で出かけるのが慣わしになっているが、こう雨が降ってはそれもままならない。

 

今日は夕方に予定があったので、思い切ってダラダラすることに。

 

久しぶりに本当に生産性のない時間を過ごした。

 

しかし、たまにはこういう時間も大事よな。

 

おかげで元気だぜ。

 

 

そして夕方になったのでお出かけ。

 

毎年恒例、アナログフィッシュの冬のワンマンKYOTO TO TOKYOだ。

 

ここ何年は開催されれば足を運んでいる個人的にも恒例である。

 

先週オードリーのイベントで彼らの曲が東京ドームで鳴り響いたわけだが、やっぱりいい曲なのよね。

 

最近は単独でしか行けていないが、いずれにせよ楽しみだ。

 

今月はイベント盛りだくさんだったのだが、このライブが一旦の締めである。

 

新譜も今年は期待されるが、その辺りも情報でないかしらと楽しみに電車に揺られる。

 

 

今回は整理番号も比較的早く、開場から開演までも短かったので、久しぶりに前の方でみた。

 

意外と言ってはなんだが、割と女性ファンも多くおり、私のいたエリアにもお姉さん方が固めていた。

 

それはともかく、既に新曲はリリースされていないものも含めてライブでは演奏されており、またセットリストをみても少しずつまたモードも変わってきているのかなという感じだ。

 

なので、どんな曲を組むのかも楽しみ。

 

今年25周年のバンドだが、定期的に過去曲縛りのライブもやっているのでキャリアのほとんどの曲をちゃんと演奏できるのが何気にすごい。

 

で、1曲目は個人的には意外な"Still Life"でスタート。

 

この曲の収録されたアルバムのタイトル曲だが、こうやって聴くと洒落てていいですね。

 

ちなみに今日はこのアルバムから3曲やったのだけど、これまで定番だった曲は少なくて、久しぶりの曲も多かった。

 

"FIT"、"希望"、"平行"、"紫の空"、そして"Hybrid"なんかも演奏されて、最近少なめだった社会的な歌詞の曲も演奏している。

 

"アンセム"、"fine"、"No Rain, No Rainbow"などはなかったのよね。

 

一方で最近少しアレンジを試しているのか、"Time"もよくやるよね。

 

また"Saturday Night Sky"はよりダンス的なものを意識したアレンジにしており、健太郎さんがベースを弾かずに、多分下岡さんがギターで低音部を弾いているような感じだったな。

 

かっこよかった。

 

また、次のアルバムに収録されるであろう"Lady Lady"はもう何年も前にできていた曲で、健太郎さんのソロでは演奏されていたみたいだが、改めてバンドでアレンジされたものは疾走感があってすごく良いのよね。

 

特にドラムのドタドタした感じがちょっとThe Libertinesみたいだと思いながら見ていた。

 

やり始めた当時はボーカルのキーも定まらない感じだったが、安定してきましたね。

 

すでに定番になっている他の曲ももはや鉄板化しつつある。

 

そして本編のラストは"車窓"であった。

 

アコースティックアレンジのアルバムにのみ収録されている曲だが、私は好きで、以前定期配信でリクエストした時に演奏してくれて嬉しかったが、その時にもこの曲もアレンジしたいよね、みたいなことを言っていたのだが、バンドアレンジされたこの曲もやっぱり良いのよね。

 

しっとりとした雰囲気で終わるライブ、悪くない。

 

 

そしてアンコールでは3人編成でオリジナルの"BGM"、そして誕生日を迎えた健太郎さんの"スピード"が演奏された。

 

たまたまだが、なんとなく最近またナルトを読み返していたので、よくわからんがテンション上がったな。

 

さらに観客の拍手に押されてダブルアンコール、"抱きしめて"。

 

下岡さんと浜元さんだけが出てきて弾き語り的に始まり、途中から2人もジョインして、アウトロでは浜元さんギターが唸る。

 

もはや彼のギターはなくてはならなくなっており、正式に加入しちゃえば良いのにと思うが、浜元さんもソロでやってるしな。

 

ともあれ、都合100分ほどで終焉となった。

 

 

彼らのライブで毎回思うのだけど、みんな楽しそうなんだよね。

 

まさにパッション全開、天然満載の健太郎さんは今日は3回くらい腕をぐるぐるさせて、MCでは3回ともほぼ同じ内容のことを話していた。

 

そんな健太郎さんをみながら下岡さんが嬉しそうに笑っている。

 

斉藤さんもたまに笑いを堪えるような表情をしながら健太郎さんに合わせてドラムを合わせたり、浜元さんも一歩引いたところから弄ったり見守ったりと、なんとも距離感がいい。

 

表現てやつは、その表現者自体が楽しんでいるものの方が、観ている方もやっぱり楽しいのよね。

 

ボーカルが2人もいるバンドがよく25年も続いてるなと思います、とMCでも話していたが、それぞれがそれぞれで表現していて、それをバンドという形を踏まえた上で健全にリスペクトしながら作り上げているからなんだろうなと勝手に思っている。

 

 

いずれにせよ、今の曲も昔の曲も、それぞれの時代で変わってきていることと、本質的に変わっていないところがあって、もはやライブはそれを確認しに行っているような気すらしているが、ともあれさ良いライブでしたね。

 

今年もビルボードライブはやるし、クアトロワンマンも発表された。

 

ナツフィッシュもまだ企画は発表されてないし。

 

10/10の日は今年はないかもだが、ファンとしては毎年の恒例として、引き続き頑張ってほしいところである。


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小休止219「エンタメの形いろいろ ーオードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」

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今日はオードリーのANN東京ドームイベントへ。

 

運良く会場チケットが当たったので、私は現地観戦である。

 

普段音楽のライブはよくいくのだけど、この手のバラエティ的なイベントやお笑いライブも行ったことがないのだよね。

 

なので、その辺りも新鮮な気持ちである。

 

少し予定をこなして、着いたのは開演15分前くらい、ちょうどサトミツさんと正銅さんの前座が生配信に突入したあたりだった。

 

会場はさすがに大型イベントとあってステージのセットもラジオをモチーフにした大掛かりで豪華なものだ。

 

真ん中あたりにステージが作られているので、あすこで話すのだろうなと思いつつ。

 

 

で、ほぼ前振り程度の前座ラジオが終わると、イベントはほぼ時間通りにスタート。

 

まずは大ビジョンにウェルカムアニメが星野源のテーマ曲と共に流れる。

 

そこからオードリー2人の、映画フィールドオブドリームのパロディ的な映像が流れていよいよスタートだ。

 

若林は昨年1年間プロモーションで走り回った自転車で会場を一周、春日は完全にオマージュしたユニフォームで入場、私のいる席の目の前あたりからだった。

 

 

今回コンテンツはいくつかのブロックに分かれており、最初はいつものラジオのようなトークだ。

 

オープニングに始まりタイトルコール、そこから2人のトークゾーンに入るわけだが、演出の豪華さに対してしれっと始まるトークパート。

 

もちろん構成とかはかなり考えているのだろうけど、二人の佇まいは何気ない感じがあって、この東京ドームで何万人もいる前で雑談している体なのがなんだか面白かった。

 

実際は若林の方がちょっと緊張気味だったかな、という印象だったが、ある種ラジオコントのようだと思うと、ちょっと違った味わいのある感じだ。

 

ラジオでは若林が理不尽にキレるくだりがあるわけだが、ここは東京ドーム、音声が結構反響してしまい、あまり大声を出すと音がダブって不明瞭になってしまう。

 

また観客も序盤では拍手を挟むわけだが、そうするとトークのペースが観客前提になってしまいラジオ感が薄れてしまう。

 

しかし、さすがというべきか、これはオードリー2人だけでなくお客さんもなんだけど、割と序盤でみんな察して、拍手は暗転した時にするように変えたのは流石のラジオリスナーだ。

 

そういうのも感じながらみているのが楽しかったね。

 

いつものSEが流れてコーナーが変わっていくのも、なんかテンポ感があってよかった。

 

 

トークパートが終わると、次は企画のコーナーだ。

 

まずはお馴染みのチェ・ひろしのコーナー。

 

春日のチャレンジ企画みたいなものが、最近話題のベンツのゲレンデが登場。

 

企画自体はしょうもないといえばしょうもないのだけど、ここでバラエティタレントとしての春日が大躍進だ。

 

尺も目配せしながら、ちゃんとオチはつけているわけだが、そこにいくためにスタッフも含めて総出でフォローするあたりにチームを感じる。

 

春日もやっぱり芸人だよなと思ったものだ。

 

 

そしてここからはイベントならでは的なコーナー。

 

ラジオでも、春日が煮卵のトッピングを許さないくだりが度々披露されているわけだが、その精算とてなんとプロレスの試合が展開された。

 

相手は奥さんのくみさんとも交流のある親友フワちゃんである。

 

フワちゃんといえば、スターダムでプロレスデビューしており、私も2回目の試合は現地観戦したが、実際動きは良かったしね。

 

ただ、さすがに3回目はなさそうかなと思っている中で、今回バラエティ的なものとはいえ再びリングへ、しかも東京ドームとは。

 

セコンドには当時の師匠、葉月と飯田の姿も。

 

試合中もマットを叩いて拍手を促すなど、さすがのセコンドワークであった。

 

対する春日も自身のプロレス知識を振る動員したオマージュ満載。

 

出立は大仁田厚、Tシャツロゴと入場曲はnWoと蝶野、猪木みたいなムーブもあれば武藤的なことやったり、途中小川直也の飛行機ムーブやったり、最後はカズチカのレインメーカーポーズだ。

 

ノア道場で修行したんだから、そこはノア的なもの入れろよとちょっと思ったけど、まあ仕方ないか。

 

ちなみにリングアナウンサーはなんとケロちゃん、ちょっと滑舌は不安があったが、ともあれ声は高らかだ。

 

レフェリーはノアの西永さん。

 

プロレスファンの私としては、嬉しくもあり、ちょっと複雑なおもいも抱きつつ、とはいえこれがプロレスの懐だよなと。

 

春日のちょいちょい色んなレスラーのムーブを入れるのは、やっぱりにやけてしまうが。

 

最後は謎の大円団を迎えたが、よくやるよなほんと。

 

 

続いては若林のコーナー。

 

数ヶ月教室にも通ったというDJプレイを披露。

 

元々自宅にDJ卓を持っているという話はしていたし、ヒップホップ好きはもはや言わずもがな。

 

そんな趣味を生かした企画だが、思ったよりめちゃ真面目にやっているのが面白かったね。

 

さらにここからこの日イチくらいのサプライズ、星野源登場である。

 

何せ今回のテーマ曲も歌っているしね。

 

しかし、2曲披露したがテーマ曲は歌わなかった。

 

だが、若林ラップとのコラボで良かったね。

 

曲自体も相まって、この日イチくらいにエモい時間でもあったね。

 

いうてもと思ったが結局テーマ曲は歌わなかったが、それが正解な気がする。

 

 

ちなみに、コーナーの間にゆかりの人たちのプチコーナーがあったのだけど、まさかの松本明子さん本人が登場し、東京ドームの舞台で歌っていた、ちょっとだけ。

 

すぐに切られて90年代的な顔芸を披露して落とすという。

 

ただ、割と私のいた席の近くにいたんだけど、やっぱり綺麗でしたね。

 

テレビじゃいじられキャラみたいな感じだけど、森口博子さんや井森さんもそうだけど、この世代の人らは元気だし綺麗な人多いね。

 

 

これが終わると死んでも止めんじゃねぇぞ、のコーナー。

 

お馴染みの服部3世が大躍進だ。

 

他にも耳馴染みのあるハガキ職人の投稿を読むあたり、さすがよなと。

 

ここでラジオ感復活。

 

 

そしていつものエンディングテーマが流れると、ワゴンが登場し、それに乗ってオードリーが会場中をめぐりながらトーク

 

しっかりファンサしてくれる。

 

会場をねり周りながらお客さんもちょいちょいいじるわけだが、やはり日向坂メンバーもいたようで、ちょっとしたボケを拾われてしっかりオードリーにいじられていた。

 

私の位置からはキャプテンと、おそらくおたけがちょっとだけ見えたが、いじられた時にめちゃはしゃいでて、遠目ながら可愛かったな。

(あれはおたけでなく、どうやらこのちゃんだったしい…)

 

今回スクリーン裏の、ステージの見えない席もあったのだが、ここでようやく顔見せもして、この辺りはファンとしては嬉しいよね。

 

そのままはけて暗転となり、静かにイベントは終了となった。

 

 

かと思ったら、センターステージにサンパチマイクがスポットされて、会場には”Showがはじまるよ”が流れ出す。

 

かつての武道館イベントの時のテーマ曲だが、ちょっと期待していたもののこの大きな会場でこの曲が響いたのはやっぱり痺れた。

 

スーツにピンクカーディガンだ。

 

この曲、やっぱりいいんだよな。

 

ラストはやっぱり漫才だ。

 

前回のANNでもポロッとこぼしていたのでやるだろうなとは思っていたけど、やっぱりいいよね。

 

ネタはちょいちょい春日が飛ばしたり、親父の霊を入れる的なネタの構造を模したものだったが、面白かったな。

 

なんか2人とも楽しそうだしね。

 

 

漫才も終ってはけたが、再び登場して最後の挨拶。

 

記念撮影もして無事終了である。

 

次回もやる的な匂わせを残して2人もはけていったのであった。

 

ラストのエンディングムービーもしっかりみてしまった。

 

 

かくして4時間近くにわたるイベントだったが、体感はあっという間だったな。

 

単純に面白かったのもあるけど、ラジオのいつものSEをしっかり使っていたので、ああもう中盤なんだろうな、ああそろそろ終盤か、とか時間がなんとなくわかるののあるかもしれないが、いずれにせよもう終わりか、という感じ。

 

いつものラジオ感を基調としつつも、テレビ的なバラエティあり、プロレスあり、音楽あり、漫才ありと、コンテンツ盛りだくさんで楽しかった。

 

この手のイベントを初めて生でみたんだけど、やっぱり何事も現場の空気感って大事だよなと思うよね。

 

お客さんもみんな好きで来ているからあったかいし、変な空気にもならない。

 

まあ、オードリーのラジオ聴いているような人らだしね。

 

また次もやるなら行きたいし、とりあえずは来週のラジオでの話に期待だ。

 

 

昨日のLITEのライブも最高だったし、今日も楽しかったし、いい週末でした。


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らしさと新しさ ーLITE

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今日は久しぶりのLITEのワンマンへ。

 

かなり新規軸満載の新譜を先ごろリリース、まだメディアが出ておらずヤキモキしたのだが、その理由もこの日明かされることに。

 

音楽的にどんどん幅を広げている中で、ライブはバンドの本質が現れるものだ。

 

どんなもんかしら、ただ楽しみ。

 

 

前回の単独はコロナ明け早々だったわけだが、ゲストも多く迎えてのちょっとしたイベント的なものだった。

 

前作『Multiple』のリリースが2018年とのことで軽く驚いたのだけど、もうそんなに前なんですね。

 

リミックス的な作品を挟んでの今回なわけだが、年々彼らはオープンな雰囲気になっていくように思う。

 

会場の入りは多分8割くらいかな、という感じだが、明らかに期待値に溢れるようないい空気が漂っている。

 

割と女性客も多いのが印象的だ。

 

 

さて、ライブは新譜の曲でスタート。

 

インストバンドとして有名な彼らだが、今作では武田さんがめちゃ歌う。

 

なんならポエットリーディングからラップまでやる。

 

どうしたLITE!?と思わず突っ込みたくもなるが、不思議なもので割とすんなり受け入れている。

 

どんな感じよ?ていう興味の方が強くなってしまうのだろう。

 

実際以前も歌っている曲もあるし、最近のアルバムでも色々やっているので、今更彼らが新しいことに挑戦しても別に驚かない。

 

それよりも、それがどうなっているのかが気になるというのが個人的な見解だ。

 

MCでも特にラップについては触れていたが、多分少なくとも今日会場にいた人の大半はそんな感じだったんじゃないかなと。

 

まぁ、要するに出てきた曲がカッコよくて、LITEじゃんと思えたからそれでオッケーなのである。

 

型にはめて価値を固定するよりは、流動性すら楽しんだ方が良いではないか。

 

 

そんなわけで新譜からの曲を中心に序盤は展開、打ち込みも多く、凄まじい手数をかます彼らのライブにしてはその様相すらだいぶ異なる。

 

しかし、同期させながら要所に見せるフレーズはまごうことなきLITEである。

 

1曲目は新譜でも1曲目を飾る”Upper Mantle”、打ち込み主体の曲だが、中盤から演奏も入ってくる感じがいかにもオープニングトラックだ。

 

すでにかっこいい。

 

武田さんもエゴサしまくったというラップ曲”Thread”も余裕でかっこいいぞ。

 

”Deep Inside”も”Dark Ballet”も、ヴォーカル曲は全部様になっていたぞ。

 

過去にもヴォーカル曲はあったが、それでもやはりラップは結構大きなチャレンジだったようだが、そりゃそうだよな。

 

さすがに歌っているときはギターフレーズは比較的シンプルなものが多かったように思うが、その鬱憤を晴らすように”Breakout”なんかは気合い入りまくり。

 

この辺りのバランスはかなり配慮したようなセットリストだったように思う。

 

実際問題どんなリアクションなのか、というのを考慮して、ある程度新譜の曲をまとめて、間で旧譜の曲も入れ込むことで置き去りにはしないようにしたのかなと。

 

”Endless Blue”の序盤なんてAphex Twinの"Flim"のカバーを彷彿とさせるくらいだし、やはり従来のLITE像とはだいぶ違うからね。

 

彼らも思ったよりリアクションがよかったこともあってか、演奏にもどんどん熱がこもっていくのもよかったね。

 

 

正味100分くらい、アンコール2曲と長丁場だったが、あっという間だったな。

 

彼らは今年21年目だそうで、私が彼らを知ったのは14年前だったな。

 

3rdアルバム『For All The Innocence』以降は全てリリースツアーにも足を運んでいる。

 

何年経ってもかっこいい音楽はかっこいい。

 

何より、特に近作はアルバムごとにどんどん変わっていて、その分過去曲もライブでやるとアグレッシブさが凄まじい。

 

ほんと昔から思っているけど、なんであんなに手が早く動くのか、意味がわからない。

 

プレイヤビリティがまず凄まじくて、その上曲自体もすごくいい。

 

インストというジャンル自体がマイナーではあるが、音楽の本質を彼らは持っていると思う。

 

今後もずっと楽しみなバンドの一つである。


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立川で最高のLacy

今日はSteve Lacyのライブへ。

 

The Internetのメインメンバー、ソロ作も充実しており音楽的な評価も非常に高い。

 

と、偉そうにいいながら私はちゃんと聴いたことのあるアルバムは1枚だけなのだけど、これが実にいい。

 

お気に入りでよく聴いていたので、単独あるならいきたいじゃん。

 

平日だけど、フルリモートなのでどうとでもなる。

 

17時半に家を飛び出して立川へ。

 

なんで立川なんだ?とちょっと思ったが、ここはいい会場なんですよ。

 

 

で、到着したのは開演時間ギリギリ、と言っても前座で今日はTENDREがやるのでまあ最悪遅れてもいいかとか思ったけど、TENDERよかった。

 

先日もElephant Gymのライブでもゲストヴォーカルで出ているので登場したが、キャラクラ的にも絶妙にゆるい、しかし音楽は洒落ていながら前座を考慮してか重低音聞きまくり。

 

隣にいたでっかい外人さんもノリノリだ。

 

正味20分くらいだったけど、とてもよかったね。

 

今度ちゃんと音源も聴こう。

 

 

終わって転換に10分くらいだろうが、思ったよりも間をおかずにスタート。

 

演奏陣はギター、ベース、ドラム、シンセとシンプル編成。

 

Steve自身もギター抱えて歌っている。

 

観客の入り自体はおそらく7割くらいだったけど、終始ご機嫌、客層を見てもオシャレ系ギャルから私みたいなさえない系まで多様だ。

 

ライブについてはもう言うことなんてないよ。

 

2曲目にいきなりRage Against The Machineのカバーを披露、なぜだ?と思いながらなんかテンション上がる。

 

たまにギターの不具合もあったようだがインプロで余裕で繋ぐ。

 

客席からの声援に応えて見せるなど、とても親密な雰囲気だった。

 

この間のQOTSAもそうだったが、日本在住の外人さんも多かったみたいで、英語でのヤジもよく飛んでいたな。

 

途中なぜかLacyが中座してバンドメンバーだけの場面もあったが、演奏自体めちゃいい。

 

白いユル布で囲まれたステージで、ステージの映像をリアルタイムで映しながらサイケデリックに、もといカラフルにエフェクトもかけられてよかったんだよな。

 

ライブ時間は80分くらいだったと思うけど、ずっと心地よくて、最高だったな。

 

気持ちよかった。

 

アンコールもなかったが、満足度は非常に高かったな。

 

 

The Internetも好きだし、相方のSydのソロも好きだし、こいつらまじですごいぞ。

 

HIpHopR&Bとかがベースとしては強いけど、ロック的な要素もあるし、音楽的にやっぱりよくて、もっと売れてほしいよな。

 

明日もあるので、行ける人はまじでおすすめだ。

 

オシャレ感もあるし、視覚にも耳にもいい音楽です。

 

よかった。


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渋くてセクシー、Queens Of The Stone Ageが最高だった

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今日は約6年ぶりとなるQueens Of The Stone Ageの単独だ。

 

正直フェスにでも託けないとわざわざ来ることはもうないと思っていたので嬉しい限りだ。

 

前回もアルバムリリースに合わせてと言うタイミングではあったが、フジロックに来て、翌年はサマソニ+単独と、2年連続だったのも驚いたが、その時の感触が良かったのかな。

 

私は全部観に行ったが、全部かっこよくて最高だった思い出だ。

 

あまり日本ではメインストリームに人気の出る感じの音楽ではないのは確かだろうが、好きものにはたまらない色気や硬派なカッコ良さがある。

 

それはフロントマンにしてバンドの核であるJosh Hommeによるところが大きいが、でもバンドメンバーもみんなカッコいいのよね。

 

残念ながら渋いボーカルを聴かせていたマークラネガンは数年前に他界してしまったが、バンドとしてのカッコ良さは健在だ。

 

現在はTroy、Dean、John、Michaelという布陣だ。

 

割とバンドメンバーは流動的だったが最近は安定している感じかな。

 

本国では数万人規模の会場が当たり前だろうから、こうして3000人とかのキャパで見られるのは貴重よね。

 

しかし、前回の来日の時も思ったけど、このバンドは外人の客が明らかに多い。

 

海外バンドなのでさもありなんとは思うけど、他のアーティストはいうても日本人が多いんだけどね。

 

ともあれ、仕事を早々に切り上げて会場へ向かったのだった。

 

 

ライブはほぼ時間通りに開始。

 

1曲目は1stアルバムから”Regular John”、まだKyuss的なザラザラした感触のある曲だ。

 

出てきて早々なんでこうもこのバンドの絵面はかっこいいのだ。

 

ジョシュを中心に、ステージに向かって左側はディーンとトロイのジャケットでキメたダンディ組が配置され、右側には野生児のようなジョンとヤンチャっぽい感じのマイケルが配置されており、その対比もいい。

 

まあ、何よりジョシュが髭面でクソ渋くてかっこいいんだが。

こんな中年に、私はなりたい。

 

 

そんなことを思いながら2曲目は”No One Knows”、例のギターリフで合唱という意味不明な現象が起こる。

 

このバンドはギターリフがかっこいいんですよね。

 

事前インタビューでもやると明言していたので分かってはいたけど、やっぱりうれしいよね。

 

今回はヒットメドレーという感じで、全アルバムから満遍なく披露されておりサービス精神満載。

 

途中音響の不具合があり少し中断される場面もあったが、MCとメンバー紹介で繋いでいるうちに回復。

 

また『Era Vulgaris』収録の”Make It Wit Chu”は海外で人気なのは知っていたが、正直静か目な曲で、彼ららしいかといえばそうでもないと思うのだけど、今日はそのわけがわかった思いだ。

 

すぐ隣が外人さんだったが、この曲のサビのところの「Chu〜」というところの響きを本場の響きで覚えたぜ。

 

ここは裏声で歌っているところだけど、「女の子だけ歌ってくれ」というジョシュの要請を受けて2節くらい数少ない会場の女の子だちの合唱が響いたが、「次は全員だ」の声を待って野郎どもの汚い声が響くとジョシュも苦笑いだ。

 

普通にコーラスしていた時より汚いのだが、なんか楽しかったな。

 

新譜の曲もどれもかっこいいし、むしろ最近の曲の方がポップでわかりやすいのでこうしてライブで聴くとやっぱりいいんだよね。

 

ジョシュのギターはかっこいいし、マイケルは若いから気合いも入っているのステージ上をあちこちしているし、ジョンのドラムは猛々しくてかっこいいし、ディーンはずっとクールだし、トロイはたまに前に出てきておりゃ〜とやっているのも最高だ。

 

なんだこいつら、かっこいいな。

 

本編ラストは”Little Sister”だ。

 

3rd『Lullaby to Parallize』収録の曲なので、かなりシンプルでストレートな曲だと思うが、やっぱりかっこいいな。

 

あっちゅう間やった。

 

 

しばらくしてアンコールスタート。

 

3曲披露されたが、最初は”Sick, Sick, Sick”、個人的に1、2を争う好きな曲で、とにかくギターリフがたまらない。

 

そんなに展開するわけでもないのにこの熱量よ、最高だろ。

 

そして"Go With The Flow"、この曲のかなりポップな方だと思うが、疾走感の素晴らしい曲だ。

 

ラストはやっぱりこの曲、”Song For The Dead”、ギターイントロからドラムが入る瞬間は個人的最高イントロの最上位に位置するくらいだ。

 

この曲もギターは同じリフをひたすら反復しているような曲なので、QOTSAここにありという曲だと思うけど、やっぱり最高です。

 

Youtubeフジロックで来た時に映像があり、そこではあのデイブ・グロールが叩いているのだが、このイントロの荒々しいドラムがまじでかっこいいのだけど、今叩いているジョンのドラムがかっこいいのよ。

 

さすが元Mars Volta、あの狂ったアフロ2人に負けないぜ。

 

ちなみにマイケルは途中で上着を抜いでタンクトップになっていた。

 

若いぜ、27歳だってな。

 

 

そんな感じで会場も大盛り上がり、メンバーも終始ご機嫌で最高でした。

 

いやね、男臭くていいのよ、このバンドは。

 

カッコいい、私はこういう色気のある大人になりたかった。

 

そんな憧れを抱く数少ないバンドである。

 

こんなクソみたいな国にわざわざ来てくれてありがとうだよ、ほんと。

 

ちなみに隣の東京ドームではテイラー・スウィフトがライブしていたので、帰り道は音漏れを聴きながら帰ってきた。

 

 

最近海外バンドの来日がガンガン決まっている中で、正直私のみたいバンドはなかなかきてくれていないのだけど、その中でまさか彼らがくるとは思っても見なかった。

 

ただただ最高、カッコよかった。

 

あんまり楽しかったので、帰ってきてからビール飲んじゃった。

 

今まさに飲んでる。

 

もうしばらく飲む。

 

ロックンロールは1回だって死んでないよ。