音楽放談 pt.2

SEO強化をしていこう。

いつまでもかっこいいぞLA-PPISCH

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今日はレピッシュの単独へ。

 

ライブ自体人生で2回目で、しかも12年くらい前のサマソニのクロージングで出演した時以来だ。

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元々そんなにライブ本数が多いわけでもない上、悉くタイミングも合わなかったり、気づいたらソールドアウトしてしまっていたりと、縁がなかった。

 

ちょうど前回のクラブチッタなんかそうですよ。

 

そんな中、今回はチケット先行で取れたので久方ぶりとなったわけだ。

 

 

私はこのバンドのリアルタイム世代ではない。

 

高校生の時に、当時オーケンのエッセイからバンドブーム期のバンドをあれこれ聴くようになったのだが、その時の一つであった。

 

聴いてみたけどピンと来なかったバンドも沢山あった中で、筋少人間椅子とこのレピッシュはその後も長らく聴いている。

 

レピッシュはベースはスカパンクで、例のズッチャズッチャいうリズムが特徴的で、基本的にアッパーな曲が大半を占めている。

 

しかしファンク的だったりパンク的だったり時にはニューウェイブだったりガレージだったりサンバだったりと、様々な音楽を内包しており、ミクスチャーロックの先駆けのような存在なのである。

 

そうしたノリの良さも耳に楽しかったが、何よりその歌詞が当時の私の心情だったり価値観だったりにブッ刺さったのだ。

 

社会人になった今でも不意に頭の中にその曲が流れ出すくらい、私にとってはある状況だったり感情だったりと紐づいているんだろう。

 

 

さて、会場はZepp Shinjuku、歌舞伎町のど真ん中にある比較的新しい会場で、ライブフロア自体は音もいいし広くて段差も適宜配されており観やすいのだが、とにかく地下深くに降っていくので帰りがダルい。

 

それは仕方ないとして、客層はまさに彼らのリアルタイムからのファンという年季を感じる。

 

先日の筋肉少女帯と同世代のバンドだが、彼らほどフェスなどにも出ていないので新規獲得はオーガニック程度しかないのだろう。

 

それでもチケットはソールドアウトしているんだから大したものだ。

 

しかし、みんな元気だな。

 

 

ライブは時間通りに開始。

 

入場曲がオケでかかっている段階ですでに盛り上がっている。

 

今回セットリストは割と初期の曲も多く、内容的にはベスト的な内容だった。

 

割と早々に"Control"も披露され、客席もmagumiもジャンプしている。

 

私もこの曲は大好きなのでテンション上がるよね。

 

改めてライブで聴くと確かにスカ要素が1番大きいものの、それだけでないのがよくわかる。

 

"room"なんかも、私が最初に買った『Wonderbook』というアルバムのラストに収録された曲だが、そうしたスカとかパンクではないこれまた独特な曲で、歌詞もなんだが理想の世界を描こうとするような世界観で、聴いた当時から好きな曲であった。

 

中盤には"パヤパヤ"も演奏されたのだが、この曲も楽しくていいよね。

 

なんか社会人になった今だからこそ響くんだよ、レピッシュの曲は。

 

 

そしてファンク曲を集めたゾーンもあったのだけど、アルバム『Q』収録曲多め。

 

"混沌とした時代"なんかは本当に今の時代にも十分通用するだろ。

 

そして"Love Songs"、この曲大好きなんですよね。


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彼ららしい皮肉たっぷりのリリックが本当に素晴らしい。

 

さすが人気曲らしく結構ライブでも定番曲らしい。

 

それにしても、この頃の曲ってそれこそレッチリ的なファンクでベースラインがめちゃくちゃかっこいい。

 

彼らはアーティスト支持も高いらしいが、トータルの作品性がやっぱり高いのよね。

 

今日は"歌姫"なかも演奏されたけど、この曲ってこんな演劇的な曲だったんだと思ったり。

 

高校生の頃はまだそんなにたくさんの音楽を聴いていたわけでもなかったから何気なく聴いていたけど、今こうして聴くと演劇的なのよね。

 

彼らはポコチン・ロックとか自分達で称しながら、ちょっとコミックバンドのようなイメージ訴求も結構多いようなんだけど、歌詞も音楽自体もめちゃくちゃクオリティ高いんだよ。

 

独特すぎるのだよ、だから時代に対して普遍性を持っているし、ライブで聴くとそれがすごく顕著に表現されるので、改めてそんなことを思ったんだが、それを作ったのはもう30年くらい前というのがすごいよな。

 

本当にもっと評価されていいバンドだと思うのだけどな。

 

 

ともあれ会場は大盛り上がり。

 

おっさんおばはんが元気いっぱいに遊び散らして、Magumiクラウドサーフしてやってくるし。

 

マジで楽しかった。

 

 

アンコールはダブルであって、そこで"美代ちゃんのxxx"も演奏されたけど、この曲もいいんだよな。

 

スカというジャンル自体が非常に陽気な音楽なのはあるけど、そもそものバンドとしてのキャラクタなんだろうな。

 

上田現さんは残念ながら病で亡くなってしまい、ドラムの雪好さんも体調の問題で脱退している。

 

しかし他のメンバーは変わっておらず、Magumi、恭一さん、Tastuさんの3人をメンバーとして、あとはサポートでやっている。

 

この世代のバンドはこういうの多いよな。

 

そういう関係値も随所に感じるところだが、なかなかハードな状況に出会いながらもこうして音楽をやっている。

 

ちなみにMagumiはBack-Tickの櫻井さんとも仲がよかったらしく、その意味でもなかなかの心情だろう。

 

今日はBack-Tickから祝い花も届いていた。

 

バンドも35周年とからしいので、それだけあれば歴史もあるものだ。

 

そんなことは関係ないくらいずっと楽しいライブでしたね。

 

また音源も聴きなおそう。


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ライブと音源が違うアーティストたち9選

今年は洋楽邦楽問わずライブが盛んに行われているので、あちこち足を運んでいる。

 

Queens Of The Stone AgeとかElephant Gymとかレッチリとか、海外のバンドも多く来日、嬉しい限りだ。

 

そして日本のバンド、アーティストも好きなバンドたちを見るわけだが、結構久しぶりに観るメンツも。

 

筋肉少女帯8otto、今月はレピッシュもあるのだけど、改めてライブは超楽しいぜと思っているわけだ。

 

こうして聴いていると、ライブならではの熱量だったり世界観だったりを示すアーティストがたくさんいて、もちろん音源通りの曲を生で聴きたいわという思いもある一方で、やっぱりライブならではの音を出してくれるのもどっちもいいんだよね。

 

そんなわけで、個人的に音源とライブで印象の変わる日本のバンド、アーティストをいくつか考えてみよう。

 

 

意味不明なくらいの手の動きがヤバいLITE

まずはマスロック日本代表LITE。

 

インストメインの楽曲をやっているバンドで、音源ではロックバンドらしいダイナミズムもありながら、抒情性のあるメロディとアルバムとしての流れも見事なバンドだ。

 

初期はマイナーコード全開でやや暗いながらにアグレッシブな曲と静かでメロウな曲の展開が良かったが、最近は根っこがひらけたような曲も増えており、最新作では歌だけでなくラップまで披露するくらい多様性を展開している。

 

中でもポップな曲は、なんかしらんが個人的には必殺技みたいな印象がある。

 

音源で聴いてもなかなか複雑な音楽なのはわかるが、ライブで観るとまじでびっくりする。

 

ギター、ベース、ドラム、全部のパートがまあ驚くほど速く動く。

 

その速度でバチっとタイミングも合っているし、ミスったところはあまり見たことがない。

 

人間の手ってこんなに速く動くんだなと感動する。

 

でも、やっぱり演奏はめちゃくちゃ熱がこもっているし、ステージングも含めてエモさもしっかりあって、曲はそもそもいいから最高にかっこいいのである。

 

テクニックは世界で見ても屈指だと思うが、そんなものを超越した表現が何よりの魅力である。


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全身が楽器、バンド自体がまさに音楽なtoe

ポストロックを聴く人なら知らない人はいないであろうこのジャンルの日本代表といえば、やはりtoeだろう。

 

それぞれがデザイン会社の社長やレコーディングエンジニア、サポートなど個人活動も多いので、活動はマイペースだが世界的にファンベースも持っている。

 

見た目はぬもっとしたおっさん達だが、その演奏テクが抜群。

 

なんでもリハなしで、あの曲やろうか、と言ったらバチっと合わせられるらしい。

 

まじか。

 

音源ではかなりゆったりめというか、静かな印象で、聴いているとちょっと泣けてくるような時もあるくらいなのだけど、ライブでは感情が爆発したような演奏をする。

 

表情も何も見ていて最高なんだけど、全身で音を鳴らしているようなそんなライブをする。

 

どのパートもそれぞれに耳を傾けるといいんだけど、特にドラムが大好きだ。

 

手数の多いタイプだけど、歌うドラムと言われるくらいさまざまな音が散りばめられておりその流れるようなドラミングは見惚れてしまう。

 

ドラマー自身も暴れ散らしていて、毎回ライブではつい目で追ってしまう。

 

よくカッコつけたやつが、楽器は体の一部とかいうことがあるが、彼らを見ているとその本当の意味がわかるように思う。

 

単純なテクニックとは違う次元での表現を見せてくれる稀有なバンドである。


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黒い光が眩すぎるThe Novembers

続いては、今や日本のオルタナロックバンド代表だと個人的に思っているThe Novembers

 

Art-School的なダウナーロックにラルク的な壮大さも併せ持つ、ここ数年で爆裂に存在感を大きくしたバンドだ。

 

初期の頃はVoの小林くんも金髪長髪で客席を睨みつけるような感じ、メンバー全員高身長で無愛想ということもあって、同業者からもビビられていたとか。

 

ところが最近では髪もさっぱり黒髪、メンバーは変わらず髪は長いし黒服なのだが、気のいい兄ちゃん的なキャラだったり好青年だったりラルクだったりと、個性が前面に出ており、また各自のソロ活動も活発で、すっかり懐の深いバンドになった。

 

何よりライブでは小林くんも動きまくり、基本的にはギターボーカルなのだが、曲によってはハンドマイクで叫びまくる。

 

ギターのケンゴさんは曲によっては弓で引いたりノイジーだったり、ベースの高松さんは一際無表情でラルクだが、そのベースフレーズはめっちゃ跳ねていたりぶんぶんに曲を引っ張っていたりとアグレッシブでかっこいい。

 

そしてドラムの吉木さんは力強いロックなドラミングをかましており、バンドの総体として素晴らしい。

 

曲自体のスケールもましており、ライブのパフォーマンスも最高。

 

音楽的にマスよりはコア寄りではあるためまだまだ限定的だが、彼らはスタジアムの似合うバンドだと思うので、しっかりスケールアップしていってほしいところだ。


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サイケデリックハードコアノイズ、Bo Ningen

日本ではマイナージャンルでも、世界的にはあちこちにファンのいるのが音楽で、だからこそ逆輸入とかそんな現象もあるわけだが、このバンドもそんな感じだ。

 

私が彼らを知ったきっかけはThe HorrorsというUKのバンドのインタビューで、それで興味を持って聴き始めたのだが、当時は1stアルバムの日本盤がちょうど出たタイミングだったが、全部日本語で歌っており、それがまずびっくりした。

 

彼らはメンバー全員日本人だが、留学先で出会ってバンドを結成しておりそのままデビュー、ライブが評判を呼んで今では世界各地のフェスでも常連、日本には年に数回来ては滞在中ソロ含めてあちこちライブをかましている。

 

音源でもなかなか激しめではあるが、ライブではノイジーさマシマシ、インプロもかましまくりで特に終盤では20分くらいずっと暴れ回っており、狭いライブハウス内を音の渦がずっと渦ましているような空間を醸している。

 

シンガロングも一緒の振り付けも何もない、ただ叩きつけられる音を各々浴びるだけである。

 

先日ライブでのアクションについてひと騒動あったが、彼らのライブに行けばそんなことがそもそも問題になりようがないくらいだ。

 

日本人ながら日本でライブを見られる機会が少ないという意味ではBoris、Monoなどの系譜に連なるバンドだ。

 

イケメンは不在だがまじでかっこいいので、来日した際にはぜひ観てみて欲しいバンドだ。


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爆音すぎるシューゲイザーアイドル、RAY

ここで少し変化球的に、バンド以外のライブを。

 

私が唯一ちゃんと音源も聴いてライブも行くRAYというアイドルグループ。

 

最近はdowny青木ロビン、Mo'some Tonebenderの楽曲提供が話題になったが、そもそもこの界隈で名うてのアーティストが提供しており、シューゲイザーオルタナ音楽を軸にやっている。

 

時間の長短はあれど、月に15本以上ライブをやっており、今月は韓国、中国でも開催。

 

またさまざまなバンドのイベントや対バンも多いが、8月にはまさかのdownyと明日の叙景(とあとひと組)との対バンが決定。

 

ただでさえライブ頻度の低いdownyがアイドルと対バンする日が来るとは・・・。

 

この作曲陣がかなり協力ということもあって何よりもまず曲がいい。

 

そうした話題性もさることながら、ライブではとにかく音がでかい。

 

そんな中彼女らは全部生歌なので、その音圧に負けまいと時に音程が不安定になってしまう時はあるのだけど、それ以上に熱量が乗っかってくるのがいい。

 

またバンドと違って音源自体はオケではあるが、ライブ用に多分低音を強めてビート感が高まっているように思うのだけど、曲によってはダンス色の強いものもあり、最近ではモッシュになるくらい盛り上がるようになっている。

 

ダンスという要素も私には新鮮で、見ていて面白いし、そこに肉体性が宿るんだなと最近では感じるようになった。

 

曲によっては振り自体も結構覚えたりして。

 

流石に踊れないけど、曲を聴いているとそのシーンが脳裏に浮かぶ。

 

普段バンド音楽ばかり聴いている私のようなやつが聴いてもいいと思えるようなグループで、たまに無料ライブとかもやっているのでぜひ機会があれば覗いてみて欲しい。

 

ちなみに賛否あるアイドルのコールだが、個人的にはバンド音楽ではみられないアイドルライブらしい景色だなと思って、ちょっと面白く感じている。


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殆ど音源詐欺、音像渦巻くOgre You Asshole

個人的に音源とライブが全然違うじゃん!と1番の衝撃をくらったのがOgre You Assholeである。

 

初期はModest Mouse譲りのエキセントリックで直角なギターの印象的な音楽だったが、中期?以降は後期ゆらゆら帝国の名前も挙がるような引き算でゆったりした一聴するとまったりしたチルな音楽だった。

 

ところがライブへ行ってびっくり、まるでステージから音の渦がぐんぐんと迫ってくるような音だった。

 

確かLiquid Roomだったと思うけど、本当にヴィジュアル的に渦が見えるくらい強烈に印象的だった。

 

曲自体が別にライブアレンジで別物になっているわけではないし、ギタフレーズだったりベースだったりも音源と同じではある。

 

でも音が全然違うのだ。

 

まさにライブの体験というのはこういうものだよなという気持ちよさがある。

 

ちなみに最近はリアレンジが効きまくった感じになっているので、さらにとんでもないことになっている。

 

サイケデリックで宇宙に飛んでいきそうになってきている。

 

そんなに音源は出していないが、旧曲がアレンジ変わって別の曲になっているので、そんなことが問題ではなくなってきている。

 

なんなら初期曲を今のスタイルでリアレンジするのも聴いてみたいので、それだけであと5年は余裕で楽しめるだろう。

 

今後もスタイルも変わっていきそうなので、ぜひ今からでも観て欲しいバンドである。


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中年が燃える!これぞロックンロールな8otto

先日久しぶりに観て、これがロックンロールだなと感じたのが8ottoだ。

 

1st アルバムのプロデューサーがStrokesの2ndのエンジニアという触れ込みもあり、デビュー当時は和製Strokesなどとも呼ばれていたくらい、どちらかといえばクールな印象が強かった。

 

まあ、改めて聴き返せばヴォーカルの歌い方によるところが大きいようには思うが、音数は少なめ、ドラムヴォーカルとあって手数も多くないポイントを抑えたドラミング、ギターの絡み方などある程度イメージとして共通する部分も多かったりする。

 

英詞で歌ってたしね。

 

しかし、ライブの熱量ってこういうことかということを、彼らのライブを観ているとつくづく思わされる。

 

曲は全体的には少し音源よりも速くなっているケースも多いが、その際たるものが"Counter Criation"という曲があるのだけど、この曲のギターイントロがめちゃくちゃかっこいい。

 

この曲だけじゃなくて、全体的に言ってギターリフがくそかっこいい。

 

ギターリフだけじゃなくてベースは他の楽器と比べてもダンサブルなフレーズが多くとにかく跳ねていて、ライブでのダイナミズムというかグルーヴは間違いなくベースが作っている。

 

そしてドラムはシンプルなセットでタイトなプレイ、そこにヴォーカルが叫びまくる。

 

ドラムヴォーカルなんですよ、このバンドは。

 

ドラムセットを離れて客席ダイブは昔からのお馴染みの光景、先日のライブでも見事に舞っていた。

 

こんなライブいつまでできるんだろうと心配になる一方で、どうしてもそうなっちゃう感じがたまらないのよね。

 

曲自体はそもそもどこから切っても彼らの曲で、日本屈指のロックンロールバンドだ。

 

最高に楽しいんだけど、同時に泣きそうになるようななんともいえない感覚を与えてくれる。

 

それこそScoobie Doと近しいメンタリティを感じるかもしれない。 

 

関西のバンドで、それぞれが仕事もしているのでライブの頻度は高くないのだが、機会があればぜひ観てみて欲しい。

 

ロックンロールが好きなら、そのバイブスにやられてしまうはずである。


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音楽でしか生きられない人たち、Analogfish

こちらも8ottoと同じく、ライブだとその熱量の伝わり方が明らかに違うのがこのアナログフィッシュだ。

 

デビューしてもう20年以上のキャリアを誇るバンドだが、今もコンスタンスに音源は出しており、その中で昔の曲のリアレンジもやっている。

 

ライブも頻繁に行っており、新曲だったりリアレンジだったりも、ライブでまずは披露されることが多く、ファンとしてはそれだけでも楽しかったりするし、それが後々パッケージになった時にアレンジが変わっているのも面白いところだ。

 

ただ、それ以上にやっぱりライブである。

 

toeとは違うタイプだし、8ottoとも違うタイプだけど、彼らもやはり音楽でないと生きていないタイプのひとたちなんだろうなと毎回思う。

 

なんていうか、曲に体重が乗っているし、タイミングや時期によってセットリストの傾向も変えてくる。

 

パフォーマンス的にはベースヴォーカルが圧倒的に目立つんだけど、ギターヴォーカルも飄々とした中に明確に意志を持って伝えてくるような歌だったりする。

 

この人たちを観ていると、本当に音楽が軸にあって、それを表現することが人生なんだろうなというように思えてしまう。

 

そもそも曲が大好きなんだけど、ライブで生で演奏されて歌われるその全てが体に染み込んでくる。

 

いつでも私を癒してくれる。

 

30過ぎてから聴くようになったバンドだが、ずっと私のそばにいる楽曲だ。

 

ずっとライブし続けて欲しいバンドの一つである。


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This Is Life Story, Tha Blue Herb

最後はヒップホップの中で唯一ちゃんと聴いているTha Blue Herb

 

界隈の人にはもはや説明不要の今も現役バリバリのジャパニーズヒップホップのレジェンドだ。

 

デビュー当時からインディペンデント、ずっと自分たちで道を切り開いてきた。

 

MCのIll-Bossttinoはもう50を過ぎているが、今なお現役だ。

 

初期は全方位に牙を向きながらも同じ価値観のやつには共闘を呼びかけるようなリリックが目立ったが、スタンス自体は今も変わっていない。

 

年をふるごとに表現はアップデートされていくため、それを日和ったとか丸くなったと言って批判する人も少なくないのも事実だ。

 

だけど、少なくとも日々を懸命に生きている人からすれば、その言葉は刺さって仕方ないはずだ。

 

止まるな、やるしかねぇんだ。

 

彼らの音源の完成度はジャンルによらず全方位で評価されて久しい。

 

しかし、やはり本領はライブでこそ発揮される。

 

毎度単独では2時間半超えは当たり前、30曲以上をひたすらラップし続けるようなライブを今もやっている。

 

しかもただ録音通りの曲じゃなくて、ビートジャックやちょっとアレンジを加えたり、マッシュアップでやってみたりとツアーごとに色々とやってくれる。

 

流石に声は苦しそうな場面も増えてきたが、それでもここまでやりきるんだから、すごいとしか言いようがない。

 

彼らの単独ではスマホカメラを向ける人はいない。

 

なぜならそんな暇もないくらいBossが語りかけてくるからだ。

 

せっかくならその場で体験しないと勿体無い、そう思わせるライブをずっとやっている。

 

終始叩きつけられる言葉の数々が、その時の自分のコンディションや状況によって刺さるものが変わるのも面白いんだよね。

 

ああそうか、今は私はこれに悩んでいるんだなとか、そんな自分発見もあったりするから面白いのよ。

 

Bossが歌うのは彼自身の人生だ。

 

でもその表現は普遍性を持って発信されている。

 

3rdアルバムのタイトル通り、まさに『Life Story』だ。

 

30代後半過ぎたあたりから、このシンプルな何気ない言葉が常に頭の中によぎるようになって、結局のところ何が起こっても、誰かとのささやかな絡みも、全てLife Storyの一部で、きっとこれからも地続きに起こり続けていく何かの一部なんだろうな、みたいなことも思うし、人と話をしていてもそんな捉え方をするので、寛容にもなるよね。

 

同じ曲でもその時々の自分によって受け取り方が変わる。

 

まさに共感は自分の鏡だなとつくづく思い知らされる。

 

いつでも私を奮い立たせてくれうる。

 

そんな活動のスタンスを表すような曲たちは、20代後半以降の私にとってはまさに私にとっての戦いのテーマ曲だったね。

 

じじぃになってもラップして、その瞬間を切り取っていて欲しいなと思う。


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ライブは体験、音楽の本質は体験だ!

最近ライブに行くたびに発見があって、しかもその発見はアーティストの新たな面ではなく自分自身の中だったりする。

 

私は絵を見るのも好きだし、プロレスを観るのも好きなんだけど、中でも刺さるものと刺さらないものが当然ながらある。

 

それを掘り下げていくと自分自身が見えてくるので、それが私にとっての大きな勝ちなのだ。

 

もちろん直感的にとにかく楽しませてくれるものもそれがそれで価値がある。

 

だけど、私のような偏屈ものにはその瞬間だけで終わるエンタメでは物足りないのだ。

 

ポジでもネガでも何かしら残して欲しいし、それがポジならなお最高という世界だ。

 

自分にとってポジなものを接種するために、今日もチケットを抑えるのである。

 

まあ、何はともあれ生で観ることはただの鑑賞を超えた体験になる。

 

ぜひ行ける時にはいろんなライブに、引き続き足を運びたいですね。

ロックンロールバンド ー8otto

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今日は久しぶりの8ottoの単独だ。

 

先日イベントでは観ているのだけど、生で観るのは8年ぶりくらいだった。

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4年前、コロナの真っ只中で配信ライブはあったんだけど、やはりライブってくらいたがら生で観てこそだ。

 

ちなみに音源については気づけば7年も経ってた。

 

そんなに前だったのかとついさっき戦慄したところだ。

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ともあれ、先日のライブでもコンディションが良いのはよく分かったし、何よりかつてと熱量が全然変わってなくて、やっぱり素晴らしいバンドだと実感したところだ。

 

楽しみでしかない。

 

 

そして始まった。

 

4人編成ながら音の厚みもあって変わらずの骨太サウンド

 

ギター、ベース、ドラム、ヴォーカル全てがちゃんと存在感があって、でもちゃんと曲としてまとまっていて、どこを切っても8ottoの曲。

 

ツインギターのリフは毎曲かっこいいし、結構エキセントリックなフレーズも多いんだよな。

 

ドラムはマエソンが歌いながらということもあってシンプルなセットで手数が多いタイプではなくどっしりした感じなんだけど、これがまたいいんだよな。

 

無駄がない。

 

私は手数の多いドラムも好きなんだけど、正面突破みたいなこのスタイルがかっこいいんだよな。

 

そして特に8ottoの中でグルーヴを醸しているのがベースだと思っていて、かなりダンサブルに跳ねているんだよね。

 

彼のキャラクタをそのまま音にしたようなフレーズで、それがライブではダイナミズムを産んでいるように思う。

 

改めてそんな個々のパートもじっくり耳を傾けながら、でもやはり熱量にやられてしまう。

 

なんなんだろうな、この感じ。

 

演奏に熱が籠るというのはよくいうし、それはどんなバンドでも感じる。

 

でも、このバンドのライブってそれが桁違いというか、始まったその瞬間から急激に会場のボルテージも上がっていく。

 

何気に音もかなりの爆音なんだけど、基本的なロックのフォーメーションなんだよな。

 

東京での単独自体数年ぶりということもあってか観客側の期待値も高かったし、それがいい相乗効果になったように感じた。

 

実際ライブ中常に無表情でお馴染みのリョウさんが早々に観客の目の前にまで出てくるなど、ステージ脇で見ていたマネージャーさん?も驚いた表情であった。

 

 

今回は休憩兼MCが多めだったが、その間もビール飲んだりワイン飲んだりトイレ行ったり着替えてきたりと好き勝手やりたい放題だったが、それがちゃんとキャラになっているし、演奏はぶっちぎりにかっこいいからね。

 

それに、一度はバンド活動を休止して、そこから復活して7年、マイペースながらコンスタントに活動をしてくれていて、それだけでファンとしては嬉しいのよ。

 

セットリストは新旧満遍なく配されていて、レアな曲も演奏された。

 

マジでずっとかっこいいんですよ、エフェクトつけられたらずっと炎が囂々しているような感じで、ずっと楽しかった。

 

お客さんも私含めて相応に年取っているから盛り上がりにはどうしてもムラは出るけど、でも引っ張られてしまうような状態だ。

 

ラストではお馴染みのマエソンのクラウドサーフィンに観客傾れ込みと、歳をとっても変わらないこの感じ。

 

アンコール2曲含めて都合21曲、2時間超(うち30分くらいはMC)の長丁場だった。

 

改めてオールタイムベストみたいな曲だったけど、かっこいい曲いっぱいだよな。

 

改めて初期作品から聞き直そうと思ったもの。

 

この日は帰って飯だけ食って寝ようかと思ったけど、テンション上がって酒飲みたくなっちゃった。

 

まあ、メンバーがあんだけステージ上で煽ってたら、ね。

 

 

ちなみにこの日は入場者全員に粗品タオルをプレゼント、私はせっかくなので20周年記念Tもお布施として購入したが、紙袋をつけてくれてそこにはバンドロゴスタンプも。

 

細かなところまでサービス精神も旺盛で、こういう人懐っこさも変わらないよね。

 

バンドとしては大変な時期もあったのはMCでも語っていたけど、それを経ての今はいい状態なんだろうな。

 

今後の東京でのライブはまだ発表されていないが、毎年8月8日にやっている記念ライブを来年はぜひ東京でやってほしいところだ。

 

ほんと、かっこいよかった。

 

まさにロックンロールバンドだ。

 

こっちもじじいになっても観にいくので、じじいになってもマイペースにやっていて欲しいと思えるバンドだ。

 


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90年代オルタナのあの感じを感じる ーLuby Sparks

最近は昔から好きなバンドの新譜を追いかけるだけでも結構な量だし、ラジオも聞くので私の耳の空いている時間がなかなか逼迫している。

 

そうなると、新しいアーティストに手を伸ばす機会もどうしても減ってしまうので、出会いはいつでも受動的だったりする。

 

大学生くらいの時はまだ知らないアーティストの方が多かったし、毎週CDを買い漁っては好きだ嫌いだいうのが楽しかった。

 

これが歳をとるということか・・・というとそれとはちょっと違う問題ではあるが、いずれにせよ最近のトレンドはわからなくなるよね。

 

 

さて、そんな私がふとしたきっかけで知って、ここ最近爆裂にハマっているバンドがある。

 

すでに何度か触れているが、Luby Sparksというバンドだ。

 

結成は2016年らしく、wikiなどを見るとデビュー当時からすでに界隈ではそこそこ話題になっていたようだ。

 

私は確かLillies And Remainsのライブで、対バンで出ていた時にみた記憶だ。

 

確かその時にはまだEPしか出ていなかったくらいだと思うけど、シューゲイザーを軸にした音楽自体は結構印象に残って、気にはなっていたんだがしばらく音源を聴くことはなかった。

 

 

時は流れて昨年、またリリーズのライブになるが、ここ数年はベースのサポートはノベンバの高松くんがやっていたのだが、ツアーの関係もありLuby SpraksのNatsukiくんがサポートに入っていた。

 

いい感じにハマっていたのと、そう言えばちゃんと聞いていなかったと思って改めてちゃんと音源を入手して聴いたら、以来ハマってしまった。

 

EPをかっ飛ばしてまずは1stフルアルバムを聴いたのだけど、音楽性から曲から何からツボすぎた。

 

 

先にも触れた通り、女性のウィスパー系ヴォーカルも含めて基本的にはシューゲイザー的な色が強く、割とわかりやすいマイブラフォロワーの曲が大きな軸であると思う。

 

他方で90年代的なオルタナロックの影響も大きいようで、それこそリリーズが80年代のNW /ポストパンク的なものを現代で鳴らしているとするなら、彼らは90年代のオルタナ的な音楽を現代で鳴らしていると個人的には思っている。

 

ただ、当時のような鬱屈した空気感ではなく曲は前編にわたってポップだしポジティブ、歌詞を見ると結構切ない系のものが多いんだけど、それはバンド名の由来にもなった同名映画の世界観からの影響だろうか。

 

曲の印象と歌詞の内容のアンビバレント中には、ちょっとカナダのStarsに通じるところもあるかもしれない。


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こちらは”Thursday”という曲で、タイトル通り木曜日の憂鬱を歌っているような曲だ。

 

かといって週末になってもほんの刹那的でしかないのもいいのよ。

 

でも曲はめちゃポップだし、間奏のギターフレーズとか個人的にたまらないのよね。

 


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こちらはマイブラ感満載な”Tangerine”、この映像はまだデビューまもない頃のようだ。

 

冒頭で歌っているのがB /VoでリリーズにもサポートしているNatsukiくんで、彼が曲の大半を書いているはずである。

 

ヴォーカルの子はハーフっぽい感じでとても綺麗な子だったが、すでに脱退して別の子が今はヴォーカルになっているが、その子もまた綺麗な子だが声質はだいぶ違うので、それはそれで面白いが、この件はまた別の機会に。

 

この曲の日本語訳は公式から発表されているが、こちらも刹那的な恋模様というか、ちょっとした気持ちのすれ違いを後になって懐古しながらしみじみ感じるような感じかもだ。

 

まさにこんな夏が見え隠れてしているような季節にハマりすぎている。

 

彼らの曲そのものもすごくいいのだけど、特に私に刺さったのは90年代のUSバンド、それこそスマパンが1番イメージに近いんだけど、あのなんとも言えない切なさというかぎゅっと胸を締め付けるようなフィーリングを持っているのがいいのよね。

 

多分ギターの感じがそれを1番感じていると思うけど、メロディとかVoの声もいいし、全体的に言ってめちゃくちゃいいのよね。

 

私はなぜか夏になるとシューゲイザーを聞きたくなるのだが、同時にスマパンのサイアミ〜メロンコリーあたりのアルバムを聴きたくなるのだけど、私の中の夏の風景の何かを表現してくれているのだろう。

 

ちなみに2ndの方がオルタナロック色が強くなっていると感じるが、ともあれこのバンドはいい。

 

わかりやすいフォロワーな音楽なので、目新しさとか新しい発明的な音楽ではないと思うけど、どの時代においてもある層の人の琴線に触れるタイプの音楽だと思う。

 

それこそ、Serena-Maneeshとかと近いものを感じるのでまだ活動をしていたら対バンツアーとかしたらよかったのになとか思うよな。

 

 

最近またEPをリリースして、そこではYeah Yeah Yeahsの”Maps”のカバーも収録している。

 

シンプルながらかなり色の濃い曲なので、このカバーをするのにはなかなかの勇気だが、彼らなりの音になっていると思う。

 

ライブもぼちぼち組まれ始めているので、ぜひ単独に足を運びたいところだ。

 

最近出てきた若手バンドの中では、個人的にはダントツで好きである。


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結局Syd Barrettって何だったんだ 

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今日は久しぶりに映画を見に。

 

会社でバースデー休暇というものがあり、それを取得してである。

 

天気がよければ自転車で出かけたかったところだが、ともあれどうせ雨なら他のことだ。

 

美術館も良いかしらと思いながらこちらを選択。

 

Pink Floydの創立メンバーにして、長年彼らの精神的支柱と言われていたSyd Barrettの映画である。

 

私はそんなに熱心なフロイドファンではないが、彼らのアルバムで1番好きなのはシドがメインで制作された1stなのだ。

 

狂気的なまでの天才でありながら、LSDやらなんやらをやりすぎて若くして現から姿を消した伝説的な人である。

 

その割に結構長生きで、2006年に60才で亡くなったのだ。

 

当時の訃報を覚えており、そんなに調べてもいなかったから不謹慎ながら意外に思った記憶である。

 

最近のミュージシャン映画のブームにあやかってか上映されるということで、この機会に改めて知ろうというわけだ。

 

 

ただ、結論から言うと期待したような内容のものではなく、確かに私の知らない情報などもあったが、多分調べれば出てくるものが大半だろう。

 

フロイドのメンバーはじめかつての恋人や友人も広く登場しての証言はあるにせよ、シド本人のインタビューなり発言についてはほとんどなく、全てそれぞれの人が彼をどう思っていたか、という点しかほぼ語られていない。

 

シド自体がかなり寡黙だったそうなので、そのせいもあるだろうが、いうても一言も口を効かない訳でもなかったろうから、その辺りをもう少し引き出して欲しかった。

 

 

映画の構成はシドの生い立ちから写真などの素材と各年代での友人知人らの証言、インタビューを交互に見せており、時折イメージ映像が差し込まれるのだけど、このイメージ映像の意味がわからなかった。

 

あまりにシドの言葉が少なかったから、せめてその心象風景を描きたかったのかもしれないが、そもそも彼にまつわる情報が少ないので製作者のお気持ち程度にしか感じられなかったな。

 

率直に言えばいらなかったと思う。

 

全体として何かメッセージがあるわけでも、社会的に大きな影響を与えたわけでも、後世に至るまで莫大な影響を残したわけでもなく、言うなれば1人の天才がいて、それに関わった人たちには忘れらがたい人の1人だったというだけである。

 

たまたまフロイドが世界的なビッグバンドになったので、先にも買いたがその精神的支柱として、また本国では引退後の都合のいいゴシップネタとして話題があったに過ぎないというのが、この映画で伝わってくるSyd Barrettという人のイメージである。

 

見た目にも麗しくスタイルもいい。

 

音楽だけでなく絵画など芸術的な才能にも恵まれ、早々にテレビデビューも飾り、ビートルズのポールすら天才と認め、ジミヘンなんかともツアーするような成功を掴んでおきながら薬で破滅した悲しい男として描きたかったのだろう。

 

実際勿体無いというニュアンスで語る人の方が多いしね。

 

でも、必ずしもそうでもないよという彼のかつてのビジネスパートナーの言葉が印象的でしたね。

 

また、かつての恋人や婚約者、妹さんや学校の友人など女性も多く登場したが、彼女らの語り口がある意味こういう人へのリアルな反応という感じで、それがドライで良かった。

 

まぁ、いい思い出の一つよ、くらいの感じ。

 

詰まるところ、バンドメンバー意外にとってはチャンスや才能を薬で潰した残念な人以上ではないんだろうな。

 

 

なんだか否定的なことばかり書いてしまったが、人間的にすごく魅力的だったのは間違い無いと思う。

 

だけど、描き方がゴシップのそれと大して変わらないからそんな印象になっちゃうのよね。

 

ライブ映像などをいい音響で聴けるのはそれはそれで良かったけど、わざわざ映画館で見るほどでもないかな、というのが正直なところであった。


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ライブ続くがそりゃ楽しい ーリリーズにレッチリに・・・

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今週は図らずもライブによく出かけた。

 

先週金曜日はアナログフィッシュ、日曜はクラフトロックフェス、翌月曜日は筋肉少女帯の単独。

 

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金曜日はLillies And Remainsの単独。

 

そして土曜はレッチリだ。

 

 

頭の方のは既に書いたので、まずリリーズ。

ライブは昨年末以来の5ヶ月ぶりだが、それでもこれまでを思えばよくやってくれている。

 

昨年リリースした新譜はとても素晴らしかったわけだが、ライブでも板についてきている。

 

ライブメンバーも最近ではベースはLuby SparksのNatsukiくんが入っていることも多くなった。

 

ノベンバはツアー中だしね。

 

それはさておき、セットリストは新旧織り交ぜたもので、ここ最近ライブごとに結構変えている。

 

私の大好きな"The Fake"は割と序盤にやることも多い。

 

ラストは"Body"を長らくやっていたが、今回は"This City"だったりと、この辺りも色々試しているのだろうか。

 

個人的には前回ツアーでの" My Sperior"終わりもいい感じだったので、そのパターンもまたみたいところだ。

 

ライブ中KENTはこれまたご機嫌で、MC も絶好調だったが、今回はファンへの感謝をどうしても言いたかったとのことで、何度も言っていたのが印象的だった。

 

照れ隠し半分な感じもあったが、数年ぶりの新譜リリース、ツアーとなった前回の感触が良かったのだろうな。

 

それでこうしてまた活動をしてくれるなら何よりだ。

 

 

そしてレッチリだ。

 

サマソニや前回の単独でも悩んだが結局ここまで見ることはなかった。

 

正直そこまでがっつりハマった訳でもないのだが、いうても音源は概ね聴いているし、やっぱり一度は見ておきたいバンドの一つである。

 

今回は最速先行で獲ったのだが、その甲斐あってアリーナ席のステージを真正面に据えた場所で、なかなかいい場所である。

 

奮発した甲斐があったぜ。

 

かなり入場には時間がかかっていたようだったが、ライブは少し遅れたものの思ったよりちゃんとした時間で開始。

 

今回はジョン復帰のオリジナルメンバーでのライブ、まあ私はそんなノスタルジーはないんだけど、だからこそオリジナルメンバーでみたい。

 

この世代のバンドでメンバーが変わっていないバンド自体もはや希少だしね。

 

ライブは演奏隊のジャムからスタート、正直音が小さい。

 

私の中ではあのフリーのベースこそがキモなのだが、それが弱いじゃないか・・・。

 

とか言いながら”Can't Stop”が流れればテンションは上がる訳だ。

 

徐々に演奏も興に乗ってきたのは、フリーもジョンもチャドもノリノリである

 

見た目的にはすでにおじいちゃんの域になりつつあるが、演奏はバッキバキである。

 

アンソニーも期待した声と変わらない。

 

すごいバンドだ。

 

中盤以降は音量も調整されたようで、期待された音圧も手伝ってますますいい感じだ。

 

ただ、今回の煽りでベストヒットライブみたいなことが謳われていたが、確かにっ代表曲を適宜配してはあったが、そんな感じでもなかったというのが率直な印象であったな。

 

とはいえ"By The Way”や"Give It Away"は聞けたからな。

 

でも”Zepher Song”"Universary Speaking"とかも聴きたかったな。

 

時間にして1時間半ちょっと、16曲くらいだったらしい。

 

ちょっと短いのでは、という気持ちもあるが、席もタイトで窮屈だったので、まあこれくらいのボリュームがちょうどよかったのかもしれない。

 

いうても十分満足はできたので、行ってよかったな。

 

月曜日もあるので、そことセットリストはだいぶ分けるのかしらね。

 

 

それぞれてんでのタイミングでチケットを獲ったのだけど、図らずも連チャンでライブを見るスケジュールになった。

 

ここまで過密に見たのは初めてだし、シチュエーションもキャリアも個人的な文脈も全部違うのが却って新鮮なように感じた。

 

それぞれのアーティストに私が個人的に期待することも違うから、案にライブでもその期待に沿うかを判断してしまっているところもある。

 

それだと変な意味でガッカリしてしまいかねないので、その辺りは自分の中でも排除していきたいよね。

 

 

とりあえず、自分が好きになったアーティストはありがたいことに歳をとってもかっこいいし、昔聞いたのと違う感動を今でも与えてくれるのだから、嬉しい限りだ。

 

今月は一旦これで一段落だが、来月はまたレピッシュ8ottoが控えている。

 

新譜リリース組の来日はまだ報がないが、楽しみに待っていよう。

 

 

バンドの音楽以外の表現 ー筋肉少女帯自伝

一昨日に筋肉少女帯のライブへ行ったのだが、久しぶりにその音楽を聴いた時にこんなにカッコよかったかしらと思ったものだ。

 

先のライブについての時にも書いたのだけど、音源も久しぶりに聴いていると以前と印象が変わっている。

 

それこそ私は中学生の頃に、テレビでオーケンを見てなんとなくエッセイを読み始めた。

 

その頃地方ラジオも週次のパーソナリティもやっていたこともあって、完全にオーケンのファンとして筋少と出会っている。

 

当時は特撮の2nd『ヌイグルマー』が出たタイミングだった。

 

筋肉少女帯についてもテレビのも出ていたし、すでに物心はついていたと思うけど見た記憶が全然ないのだよな。

 

99年に活動凍結なので、すでに音楽番組とかも結構見ていたはずなんだがな。

 

ともあれ、後追いでエッセイ、小説を読んでいく中でバンドも知って、高校生の頃に曲も聴いたのだけど、最初に手に入れたのは『サーカス団パノラマ島へ帰る』で、その次が確か『レティクル座の妄想』だったと記憶している。

 

よりによって彼らのディスコグラフィーを見るとことさら暗いアルバムを最初に聴いてしまったわけだが、当時まさに思春期を拗らせて根暗街道まっしぐらだった私には刺さりまくってしまった。

 

ただ当時はオーケンの歌詞にしか耳が入っていなかったと思うけど、思い返せば曲自体が良かったからちゃんと入っていたんだろうなと思うよね。

 

そんな感じでオーケンの著作からの情報しか実はこのバンドについては知らないのだ。

 

うっちーが幼馴染とか、橘高さんがメタラーの中で有名とか、それくらいは知っていたが、正直おいちゃん、太田さん、エディについては存在を認知している程度だったし、他のメンバーについてはそれ以上は何も知らなかった。

 

筋少がなぜ凍結したのかも知らなかったし、実は再結成の際はアルバムはちゃんと買ったんだけど、再結成ライブは行かなかった。

 

当時は別な音楽に興味がふれていたこともあったしね。

 

 

で、冒頭に戻るのだけど、演奏の迫力もあるししっかり揃っているし、緩い割にはバチっと決まっているし各自のソロパートもかっこいいし。

 

オーケンも高音部はさすがに厳しいところも出てきているが、ヴォーカリストとしてちゃんと色もあるから、バンドとしての魅力は十分なのだ。

 

ただ、自分でもよく入っていたが音楽のことなんて何もわからない、最近ならまだしも以前なんてなおさらだろうから、そんな彼になぜこんな名うてのメンバーが集まったのかが改めて不思議に思ったのだ。

 

そこでなんとなくネット検索していたら、実は再結成の際に自伝も出していたのを発見、知らなかった。

 

ドラムの太田さんは参加したなかったので、再結集した4人のインタビューで構成されたもので、各メンバーそれぞれが生い立ちから音楽遍歴、また筋少の再始動までを語っている。

 

これは面白そうだと思って夜中にポチッて380Pくらいの分厚い本だが昨日と今日で一気に読んだ。

 

久しぶりにこんだけ本読んだな。

 

 

さて、早速感想みたいな話なのだけど、改めてこうやって各メンバーの視点で語られているのを見ると、なぜみんながこのバンドに集まったかだったり、私自身がなぜこのバンドを好きになったのか、といったことを改めて感じたり、それぞれのキャラクタやバンド運営のキーマンみたいな役割を誰がしていたか、といったことが見えてくる。

 

まずオーケンのインタビュー、冒頭から照れ隠しなのかマジなのかわからないが、事実か妄想かわからないといきなりケムに巻くようなことをいう。

 

オーケンについてはエッセイでもふれられていたエピソードも多くあるわけだが、改めて結構真面目に語っているんだろうなというところもたくさんあって、率直に思ったのは基本的に自己愛の強い人なんだろうなということ。

 

自己意識みたいなものが肥大化しすぎてどうしようもなくなっちゃうところがあるんだろうなという感じだ。

 

それが文筆家として、あるいはタレントとしても成功を収めた要因にもなるし、音楽的な知識はなくてもテクニックの鬼みたいな人たちが一目置くことになったんだなと。

 

おいちゃんも橘高さんもエディも、初めての出会いでオーケンの存在に衝撃を受けたと語っていたのがまさにそれを示しているんだろう。

 

うつ状態にも見舞われてしまったりするのだけど、彼の根本にあるという死への恐怖と性への執着みたいなものは、橘高さんも実は近しい感性を持っていたんだというのもインタビューで見えてくる。

 

 

そんな橘高さんのインタビューだが、冒頭からなかなか衝撃的な生い立ちが語られる。

 

彼もその見た目からのイメージとは裏腹に、結構思春期は困難に過ごしたようで、いっとき引きこもりだった中でギターを練習しまくって、若くして頭角を表すようになったのだとか。

 

それでも早々に挫折してしまった中でメタル色のそんなにない筋少に加入し、そこで表現の可能性を見出してやがて人生の大きな柱になっていくのだから面白い。

 

根っこにずっと不安みたいなものを抱えて生きてきた人みたいなので、疲労やストレスで彼も精神を一時病んでしまって大変だったようだ。

 

ただ、オーケン同様彼も自分でやばいぞ、を気がつけたのが良かったと述懐している。

 

ちなみに個人的にギュッとなったのが、自律神経を崩した時についての描写、急に自分の体が乖離したみたいな感覚になるとあったが、私がそうなった時もまさにそんな感じだった。

 

それはともかく、凍結時にはなんだかゴタゴタした中で彼が太田さんに続き脱退、その余波でファンの炎上も招きついでオーケンも脱退したこと凍結となったのだとか。

 

この時についてはみんな触れているのだけど、メンバー間の緊張状態を話しているのはオーケンと橘高さん、おいちゃんはなんだかわからないうちにみたいな感じで、うっちーは空気は察していた程度の感じだけど、多分明確に語らなかったのかなという感じもする。

 

そんな感じで凍結したが、再結成にあたって1番熱をもって動いたのは実は橘高さんだったらしい。

 

彼の母が亡くなった際にメンバーがツアーの合間を縫って葬儀に参列してくれたことがあり、その時にこのバンドを家族だと感じた、と入っていたのだが、彼にとっては捨て難い場所だったし、音楽家としても彼のやりたいことを表現できたこのバンドはやっぱりやっていたかったんだね。

 

個人的には彼のパートが1番興味深く、またグッとくるところがたくさんあったな。

 

 

続くはおいちゃん、かなり初期の筋少に元々参加しており、有頂天もメジャーデビュー前までいたのだとか。

 

知らなかった。

 

彼も子供の頃から楽器に触れており、割と順当なロック少年として育ったらしい。

 

多分メンバーの中で1番まっすぐな青春も過ごしているのではないかと思われる。

 

彼のパートではひたすら音楽の話が中心にあるから、生粋のミュージシャンなんだろうなという感じがする。

 

一方で彼も少しメンタルをいっとき崩してしまったらしいが、彼自身も話しているようにそもそもナイーブなところもあるからあまり他の人の心配していると自分まで影響されてしまう、という危惧もあったので一線を引いていたところもあったのかなと。

 

他のメンバーの彼に対する評価は、いつも変わりなく年上年下からも親しみやすい、ということで人当たりはいいんだろうね。

 

彼のインタビューからはそのイメージが掴みにくいのが面白いなと思った。

 

でも、そのスタンスってちょっとわかるなと思えてね。

 

彼はうっちーと共に凍結期間もずっと筋肉少女帯だったのだが、40歳にはまたやりたいな、なんて思っていたが実際は41歳での再会だった。

 

理由は、実は彼は1人だけ一つ年上で、他のメンバーが40歳になったタイミングでの再始動になったからだそうだ。

 

ただの偶然だろうけど、この人は真っ直ぐに生きているんだろうなと勝手に感じた。

 

 

そして唯一の休止もしていないオリジナルメンバーがうっちーだ。

 

派手な人が多いバンドにあって私は地味な印象で、オーケンの幼なじみの人くらいの認識だったけど、実はこの人がいたから成り立っていたバンドなんだなとよくわかったよね。

 

飄々としたところもあるが、冒頭から「みんな坊ちゃんだったから」と話すように、実はみんなそれなりに裕福な家で育った筋少メンバー、うっちーもそうだったとか。

 

それぞれに事情は抱えているところはあるにせよね。

 

それはともかく、割とみんな感情も手伝って記憶が曖昧だったり感情的だったりする時期が多い中で、割とうっちーは常に俯瞰して見ていたところがあったようだ。

 

それでも『パノラマ島』の時はみんなと同じくあまり記憶がないらしい。

 

確かに繰り返しの反復が多い上に寝不足になるとマジで時間軸が記憶から落ちるのよね。

 

わがまま放題のメンバーの中で、裏方との調整薬のようなところもあったようで、そんな苦労も口混じりに語られているのだけど、生来の図太さというか、本当にやばい時は素直な身体症状に出るようなので、そうならないように自分を制御できる人のようで、それで一歩引いたところでバンド運営をやっていたんだろうね。

 

まあやらざるを得なかったんだろうけど。

 

ただ、凍結から再結集にあたっては彼とオーケンの溝が実は大きくて、その辺りのほつれについては急に言葉が少なく抽象化しているのが面白い。

 

中学から本当に親友として過ごしていた中で、最後の方はオーケンが突き放すような態度をとったのも彼の中で感情的に悲しかったり、許せなかったりしたんだろうなと思っている。

 

それでもオーケンのメンタルの不調も知っていたり、うっちーの方が大人なので、彼が歩み寄ったことで最後の氷が溶けて無事に再結集となる。

 

ちなみに彼はオーケンと仲良く過ごしていたものの、音楽的な研鑽は実はしっかり積んでおり、昔からサポートで引いたりしていたそうだ。

 

また割と早い段階からおいちゃんと共にMACを入手して触っていたそうだ。

 

熱しやすく飽きっぽいようなところもあるというが、変に執着しないところも強さなのかもしれないね。

 

 

と、ざっと印象的なところを振り返りながら感想を垂れ流してみたが、この自伝が出たのが2007年、再結成からはや17年が経っており、凍結前より長くなっている。

 

音源もコンスタントにリリースしており、大変だった日々の周年ツアーまでやっている。

 

先日のライブでも、還暦過ぎてもやっていこうみたいなことも話していたし、バンドの雰囲気もいいようで、よほどのことがない限りは続いていくんだろうなという感じだ。

 

私は正直バンドの裏側とかそんなに興味はないし、好きなバンドでもその背景とか知らないバンドはザラにある。

 

生前wikipediaに載っている程度の情報を知っていればいい方だ。

 

別に薬で逮捕されたとか、殺人とか強姦は別としてちょっとした犯罪歴とかは大して気にもしない。

 

ただ、共感するポイントだったり、理屈ではなくなんだか刺さってくるような場合はそれを掘り下げて見たくなる。

 

それで明確になるわけじゃないし、そうかこれがあるからか、と思うのも勝手にそう思いたいだけなところもあるだろう。

 

だけど、アーティストとタレントの違いってなんだろうと思うと、根っこにあるものが滲み出るかどうかの違いなのかなと思っていて、そういう時には背景をもう少し掘り下げることがある。

 

NINとかアナログフィッシュとか、その辺りのバンドはそういうことしたな。

 

人生を諦め始めた私にとって、一度別れたおじさんたちが楽しそうに、しかもみんなバラバラな志向性っぽいのになんで一緒に演奏しているんだろうなんて思ったのですね。

 

曲を聴けばなんだかんだ好きだなと思っているし。

 

ちなみにこの本を読みながらずっと筋少の曲を聴きながらだったのよ。

 

 

メンバーに概ね共通するのは、不幸なわけじゃない、客観的にも恵まれているし、悪くない人生だと頭ではわかっている。

 

だけど、なんかイマイチ幸せになれない、浸れない、そんな不安を持っている人たちで、そこからくるものがひょっとしたら分かり合えているものなのかなと。

 

橘高さんは自分たちの曲についてや、それを支持してくれるファンについてそんなことを言及しているところもあったけど、何よりこの人たちがそういう人なんだろうなって。

 

だから、音楽的にはコアでもその価値だったり受け取る側の心情については時代を超えた普遍性を持ってしまった音楽なんだろうなと。

 

実際若いファンもいるしね。

 

 

色々思うところもあってダラダラ書いてしまったが、たまにはこうやってバンド自体について掘り下げると面白いよね。

 

表現が魅力的な理由は、実はそういうところにも由縁を見つけられる場合もるなと改めて思ったのでした。

 

それにしても、私が初めて彼らに出会ったアルバムの頃は、みんな記憶ないんだな。