音楽放談 pt.2

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2009-01-01から1年間の記事一覧

楽しく行こう ―Jurian Casabrancas

恐らく今年の記事はこれが最後であろう。 相変わらずあまり訪問者の数も増えず、いま少し広報活動にも注力してゆかなければならないであろう今日この頃、世間でマイナーとされている音楽ばかり聴いていると存外世界は狭くなるかもしれない。 とはいえ、良い…

小休止17「2009年の私的ベストアルバム」

日本でも各誌でベストアルバム決定号が続々出ている。 毎年この号はどの雑誌も買っている。 後から読んで参考にしたり、あるいは字の量やライターの意見なんかも出てくるので、読み物として一番面白いから。 私の様な偏屈にはこういう理屈っぽい記事の方が心…

Year Zero ―NIne Inch Nails

アルバムは5年に1枚、というオリンピック以上のスパンが当たり前となっていたNIne Inch Nailsであるが、「With Teeth」の次には僅か2年というスパンで新作が届けられた。 当時既にネット上から音源を無料配信し、ファンが音楽ソフトを使って自由にアレンジで…

小休止16「師走におわす」

下らないタイトルを付けてしまったと、つけた刹那に思ったが、とりあえず据え置きにしておこう。 12月である。 世間で言うところの師走である。 年末に向けいよいよ騒がしく、せわしなくなる世間をよそに、私は割と暇な日々になっている。 このくらいの時期…

新生 ―With Teeth

私がNine Inch Nailsを初めて聴いたのは「The Fragile」からで、時期的には初来日公演も終わって大分経った2003年であったと思う。 その後間をそれほどおかずにそれ以前のアルバムも全て揃えたのであるが、ネット上ではNINとしての活動はもうしないのではな…

小休止15「ライヴへ行こう pt.2」

先週末は、幕張メッセへエレグラを見に行った。 かのテクノレーベル、Warp主催のフェスである。 個人的には史上初のオールナイトイベントという事もあり、ちょっとドキドキな感じであった。 今回のお目当てはなんと言っても!!!とBatllesの2つである。 レーベ…

軸のある人 ―Lily Allen

ここ数年の音楽業界における傾向の一つが、女性アーティストの台頭であろう。 Lady Gaga、Little Boots、La Louxあたりはエレクトロ系女性アクトとしてロック側からも注目を集めている。 ガガはファッション誌始め、地上波でも大々的に取り上げられているの…

日本人も元気、しかし ―9mm Parabelum Bullet

たまには日本のバンドについても書いておこう。 と、言っても実際あんまり聴いてないけどね。 ただ、ここ最近のバンドの中にあって、何かと話題、かつライヴでの観客動員も結構なレベルで、未だにバンドに取って武道館が一定のステータスであるようなので、…

小休止14「ライヴへ行こう」

先日久しぶりにライヴへ出かけた。 Arctic Monkeysのリキッドの方。 何かの調査なのか知らないが、入場時に身分証明書の提示を求められたのは初めてであった。 中には身分証を忘れたのか、怒り半ばに会場をあとにする人も。 私は普段から財布の中に免許証が…

これでポップ ―Black Dice

今年も気がつけばまもなく11月というところに来ている。 なんともはや、時の流れという奴は節操がない。 何をそんなに慌てているのか。 なんて、そもそも「時」、もしくは「時間」ってのは奇妙なもので、一体何者なのでしょうかね。 物理学の世界では時間は…

It's a "New Worlds" ―Charlotte Hatherley

先週末、ようやく待ちに待ったCharlotte hatherleyの新譜が出た。 多分DVDとボートラのつくであろう日本盤を待とうかとも思ったが、いつ出るとも知れないものを待つのはナンセンス。 最悪ボートラなんてI-tune storeで買えばいいや、PVは見られるし、どうし…

若い才能のカリスマ ―Arctic Monkeys

いわゆるロックを愛聴している者であれば、おそらく一度は聴いたことがあるであろうバンド、という者がある。 いわゆるクラシックと言うか、古典という奴。 先頃ボックスセットも出たビートルズ、まだまだ元気なストーンズ、永遠の旅人ボブディラン、プログ…

楽しむ二人 ―Eagles Of Death Metal

ロックも多様化しすぎなほど多様化していて、もはやカテゴリというものはほとんど意味をなさず、CD屋で探すのに便利、という程度のものになった。 いや、むしろ不便になったかもしれない。 おいてある棚がどの棚なのかがわからなくてね。 ダンスミュージック…

ボートラ遊び ―Maxmo Park編

気がつけば随分と間があいてしまったのは、ひとえに我が怠惰故か、といえばそういう訳ではない。 意外と忙しかったのである。 何が忙しかったのかは今となってはよくわからないが、気がつけば10月だし、やけに疲れてるし。 まあしかし、好きな音楽を聴いてい…

小休止13「秋深し」

気がつけば9月も早半ばである。 あと一週間すると大型連休、もっとも5連休のうち2日は出勤なので、別にうれしくねえ。 世間が休みだと浮かれているときに仕事することほどバカバカしい事もない。 休日家族の顔はいかにも幸せそうだ。 良いことである。 さて…

ハードコアとはこういうもの ―System Of A Down

先日の選挙でついに与党が自民党から民主党に移った。 アメリアの大統領選挙にあやかって、声高に「Change!!」が叫ばれた訳であるが、実際何か変わるかどうかはわからない。 民主党政権を危ぶむ声も少なくなく、テレビメディアではもっぱら民主党を持ち上げ…

小休止12-2「私的サマソニ観戦記 Final」

Tom Tom Clubも終わって、そろそろ小遣いも尽きて、別段観るべきものもなく、やや手持ち無沙汰な気持ちでコーヒーを飲む。 こういうときの缶コーヒーていうのはやけにうまい。 まだあと1時間近くあるため、疲労も伴って帰りたい気持ちが出てきた。 そんな私…

小休止12-1「私的サマソニ観戦記 pt.2」

若干間が空いてしまい、いささか今更感が無いではないが、一応個人的な思い出として書きたいので書きます。 今年は3日間開催と言うだけあって、かなりのボリュームがあった訳であるが、私はそのうち2日間だけ言ったんですね。 今日は2日目について。 この日…

小休止11-3「」私的サマソニ観戦記 pt.1 vol.3

うそ~~~~~ん!!!と、思わず絶叫してしまった。 なんてかっこいい去り際、でもあまりにいけず・・・。 結局"Starfuckers. inc"も"Head Like A Hole"もないままに終わってしまった。 場内では未だ「Nine Inch Nails!!」のシュプレヒコール。 MCが出て来て…

小休止11-2「私的サマソニ観戦記 pt.1 vol.2」

雲行きがいよいよ怪しくなって来た頃、大量のスモークが炊かれ、とうとう証明が落ちる。 スモークの量からして、これは"Somewhat Damaged"の時の始り方じゃない?と思っていたらどんぴしゃり、おもむろに出て来たトレントがスッとマイクの前に立ち、唄い始め…

小休止11「私的サマソニ観戦記 pt.1」

と、言う訳で行ってきましたサマーソニック。 今年から(だけ?)3日間開催となった訳であるが、私は今日を除く2日間しか行っていない。 一重にそこまでの求心力を3日目には感じなかったから。 というより、1日目のNine Inch Nailsで草臥れ果てて3日間持たな…

I Can Still Feel You ―The Fragile2

2枚目は、洞窟の入り口を覗き込むような冒頭で始る"The Way Out Is Through"。 ほぼインストの曲であるが、1枚目のラストと情景的にもつながる。 ところで、全然関係ないのだが、車に乗っているときにこのCDを掛けたら、同乗していたオヤジが「変わった音楽…

I Can Still Feel You ―The Fragile

既にNine Inch Nailsとしてのツアーを今年限りで休止することが宣言されている訳であるが、年齢的にもラストツアーともなり得る来日公演が、いよいよ今週末に迫っている。 よりに寄ってサマーソニックのマイケミの前なんて。 その状況を選んだのはトレント本…

目の前に赤い線をひく ―P-A-R-K

海外レコーディングを経て、視線が外へも向き初めてきた彼らの、一つの集大成的なアルバムが、今回取り上げる「PARK」であると思う。 全編非常に良質な曲がそろっており、アルバムとしてのバランスも申し分ない。 前作が実験的な色合いが強かったのに対して…

それぞれの個性 ―Something for All of Us...

i-Podの劇的な普及に伴い、音楽の聴き方が変わった、と言われるようになって久しい。 曲はシングル単位で買い、アルバムが出てもそのうちの気に入った曲だけあればいい。 別にアルバムと言うフォーマットを欲していないのだろう。 そうした流れが強いと、い…

It's Cool! ―The Strokes

2000年代のロックを語る上で欠くべからざる存在と言えば、Strokesである。 ここ数年は各人のソロ活動が非常に取りざたされる。 アルバート・ハモンドJrはソロ作品を確か3作品くらいは出していた気がしたし、サマソニなどにも出ている。 ジュリアンはQueens o…

小休止10「最近の事情」

ちょっと息抜き、というスタンスで書いているこの書庫も、10個目である。 いわばアニヴァーサリー。 しかし、こんなこっそりやっているチンケなブログに記念もクソもない訳で、そんなつもりも毛頭ない。 記事自体もまだまだ少ないし、肝心のNine Inch nails…

靄の向こうにはっきりと ―UP

ここ最近は比較的新しいバンドを書いてきた。 私自身若いので、新しいバンドの方がコネクトしやすいのかもしれない。 でも、昔のバンドでも、あるいは既にベテランと呼ばれるバンドでも、良いバンドは良いのである。 面白いのは、音楽にもやはり年輪というか…

今を切り取るインディという価値観 ―Cursive

今やメジャーとインディの垣根は曖昧になりつつあり、インディといっても実質メジャーと変わらないようなバンドも数多くいる。 両者の違いと言えば、単独で国際的な販売網を持っているかどうか、という点だけではないだろうか。 かつてのようにレコード会社…

ちょっと足りない? ―It's Brits

先日のthe Horrorsに続き、今日はYeah Yeah Yeahsの新譜についてである。 彼らにとって3rdに当たる今作は、かなり大きな新機軸を打ち出したことも相まって、かなり高評価を得ている。 前作はややダークと言うか、全体的なトーンとしてはダウナーであった。 …