音楽放談 pt.2

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2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

目の前に赤い線をひく ―P-A-R-K

海外レコーディングを経て、視線が外へも向き初めてきた彼らの、一つの集大成的なアルバムが、今回取り上げる「PARK」であると思う。 全編非常に良質な曲がそろっており、アルバムとしてのバランスも申し分ない。 前作が実験的な色合いが強かったのに対して…

それぞれの個性 ―Something for All of Us...

i-Podの劇的な普及に伴い、音楽の聴き方が変わった、と言われるようになって久しい。 曲はシングル単位で買い、アルバムが出てもそのうちの気に入った曲だけあればいい。 別にアルバムと言うフォーマットを欲していないのだろう。 そうした流れが強いと、い…

It's Cool! ―The Strokes

2000年代のロックを語る上で欠くべからざる存在と言えば、Strokesである。 ここ数年は各人のソロ活動が非常に取りざたされる。 アルバート・ハモンドJrはソロ作品を確か3作品くらいは出していた気がしたし、サマソニなどにも出ている。 ジュリアンはQueens o…

小休止10「最近の事情」

ちょっと息抜き、というスタンスで書いているこの書庫も、10個目である。 いわばアニヴァーサリー。 しかし、こんなこっそりやっているチンケなブログに記念もクソもない訳で、そんなつもりも毛頭ない。 記事自体もまだまだ少ないし、肝心のNine Inch nails…

靄の向こうにはっきりと ―UP

ここ最近は比較的新しいバンドを書いてきた。 私自身若いので、新しいバンドの方がコネクトしやすいのかもしれない。 でも、昔のバンドでも、あるいは既にベテランと呼ばれるバンドでも、良いバンドは良いのである。 面白いのは、音楽にもやはり年輪というか…

今を切り取るインディという価値観 ―Cursive

今やメジャーとインディの垣根は曖昧になりつつあり、インディといっても実質メジャーと変わらないようなバンドも数多くいる。 両者の違いと言えば、単独で国際的な販売網を持っているかどうか、という点だけではないだろうか。 かつてのようにレコード会社…

ちょっと足りない? ―It's Brits

先日のthe Horrorsに続き、今日はYeah Yeah Yeahsの新譜についてである。 彼らにとって3rdに当たる今作は、かなり大きな新機軸を打ち出したことも相まって、かなり高評価を得ている。 前作はややダークと言うか、全体的なトーンとしてはダウナーであった。 …

原色の出所 ― The Horrors

今年に入って幾多の新譜が出され、自分の興味のある奴は大方買ってはいるのだが、ここのところその他の部分で出費が多い為、思うように買えないものも。 そうはいってもかなり買っている方だ、とは周りによく言われることである。 Yeah Yeah Yeah's、Eagles …

狂気の世界は思いのほか穏やか? ―The Madcap Loughs

音楽にも陽性と陰性があって、私は個人的には後者の方が好きであって、しかし一般的には前者が好まれる。 明るい事は良いことだ、というのはいかにもアメリカ的な価値観であるらしく、イギリスに行けばそうでない、と大学の頃ある先生がしきりに言っていた。…