音楽放談 pt.2

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Deerhunter in Hostess Weekender

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先週末は土日共にライブへ。

土曜日はMOROHAという日本のヒップホップユニットのアルバムリリースイベントで、LITEも出演していたので行ってきたのですね。

その他アナログフィッシュと計3組出演しており、いずれも良かったね。

これについてはまた別途そのうち書くかも。


で、日曜日には今やインディー洋楽フェスとして定着しつつあるHostess Club Weekenderである。

今回はDeerhunterが出るのでね。

その他ではFour Tetを目的に、あとはゆるゆると観ていた。


私が到着した時にちょうど2組目のライブが始まったのだが、会場は既に満杯状態であった。

ろくすっぽラインナップは観ていなかったので、誰かしらんかったが、出てきた瞬間におお!と思った。

最近デビューして一部話題というシリアのスーパースター、オマー・スレイマンという人であった。

観た事も聴いた事もなかったが、その出で立ちを観た瞬間にわかったね。

タワーレコードでちょこっと観たジャケットと同じ格好だったから。

ビョークがリミックスを依頼し、トム・ヨークも注目、更に1stはFour Tetがプロデュースという話題付きなので、これはちょうどいい機会だと思った訳ですね。

満杯の訳も納得であった。


が、ライブについては正直今一だったな。 

厳密には2曲くらいでお腹いっぱいになってしまった。

音楽的にはシリアの民族舞踊をベースに新たなダンスミュージックを作りました、みたいなことらしいが、聴くとなるほどとよくわかる。

ドッドッドッという例のビートの上でテロテロとアラビアンナイトみたいな上モノがなっていて、たまにスレイマンが歌っている。

基本構造は全てそれなので、イントロがちょっと違うだけで基本的には全部同じに聴こえるのである。

加えてこのスレイマン、すでに50くらいの中年なのだが、マイクを脇に鋏んで、ステージを左右に歩き回りながら手拍子を促すというステージング。

たまにue------------ey!とかかけ声を上げ、ちょっとだけ歌う。

そしてまた歩き回りながらてマイクを脇に鋏んで手拍子。

その姿が私には田舎の演歌歌手の地方公演にしか見えなかった。

ちなみに演奏部では今少し若い男がキーボード/シンセを駆使して例のテロテロサウンドを奏でているのだが、実はスレイマンよりもこいつの方がすごいんじゃないか?と会場の中でもちらほら話題であった。

細かなフレーズを涼しい顔で奏でるその姿は、地味に存在感を放っていた。

なおこの兄ちゃんの格好も袖のないベストを着て、なんというか、近所のホームセンターに買い物に来た人みたいな格好だったので、2人共とても音楽家には見えず、その違和感もハンパなかった。

でも、なんかPAさんでもあるかのようにさりげなくそこにいる姿には痺れたぜ。

少なくとも私がCDを買う事はないだろうと確信したそのライブを見終えた瞬間、既に私は疲れていた。

レイマンめ。


その後休憩を挟んで出てきたのはFour Tetであった。

ライブは初めて見るのだが、パッと観は元Battlesのタイヨンダイみたいだった。

まあ、アフロなだけだけど。

音楽的にはエレクトロニカ的なところなので、パソコンとつまみ卓を持ってのシンプルなステージ。

強烈な爆音というよりは身を委ねるようなライブはなかなかに心地良かったですね。

しかし、私のなかにはこの手の音楽について語れる言語はまだないらしい。

研鑽を積まないと。


その次に来たのはJuana Morinaという人で、この人もエレクトロニカ系であるらしかった。

はじめの数曲を聴いて悪くないな、とおもったのだけど、その前の2組でガッツリ打ち込み系を聴かされて、しかも一方はヴィジュアル的にも衝撃的なまでにキャッチー過ぎて少々疲れていたので、会場から出て休んでいた。

そうしている間にDeerhunterのサイン会があったので、メンバーを柵越しに眺めていたのだが、やはり注目度は高く既に人だかり。

予定よりも遅れてブラッフォードが現れたのだが、なんだか大学生のような雰囲気と出で立ち、そしてやけにポップな格好をしていてあちこちから温かい笑みがこぼれていた。

そしてやたらと人懐っこい対応であったのに驚いた。

また他のメンバーについてもかなりイケメンがいてざわついてたが。


で、ようやくDeerhunterのライブであった。

今回初ライブになるので、一体どんな感じかしらと非常にたのしみであった。

冒頭は3rdの1曲目からスタート。

めちゃ爆音やん、と思いつつ、ほとんど耳馴染みのするポップな曲が多い上、私はバンド演奏が好きなので、今日初の生バンドというだけでやはり良かったね。

セットは最新作と前作の割合が多かったが、良かったね。

MCに対して観客から声が飛んだものを拾ったり拾わなかったりしながら、なんだか楽しそうなのが印象的であった。


一方で、意外に感じた事があったのだが、なんというか、彼等のライブは観客を突き放すようなところがあるなと感じたのですね。

先ほどのサイン会では非常に愛想良くてはしゃいだ子供のような印象だったのだが、演奏からはそれがなかった。

でも、MCでもなんでもそうだけど、ブラッフォードの自由すぎるまでに自由な振る舞いが、ある意味それを裏付けていたようにも思えたけど。

彼の作る曲は美しいものが多い。

Atlas Sound含めてね。

そしてメロディーもポップで耳馴染みはするのだけど、そこはかとなく影が常にある。

そこにはひょっとしたら、他人との心的距離が反映されているのかな、なんて思ったり。

ライブはとにかく轟音で、ネオゲイザーなどと言われるだけあって揺れまくりのギター音も気持ちいいのだけど、思った以上に突き放された感は強かったな。

良かったのは間違いないけどね。


ともあれ、今回も非常に安定感のあるイベントでしたね。

時間もほとんどおす事なく運営されていたし。

しかもインディ系のコアなところも拾って行くので、結構いいバンドも見られるんだよね。

既に次も決まっているので、また是非行きたいですね。