音楽放談 pt.2

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イケメンな二人組? ―電気グルーヴ

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私は基本的にロック系のものばかりを聴いている。

別に確たる動機はないんだけど、単純にかっこいいと思う奴がロックバンドに多いだけである。

でも、最近は色々聴くようになって、テクノなんかも聴くようになっている。

オウテカとか、Aphextwinとか、まあそんなにガッツリではないけど。

で、テクノで日本人といえば、やはり電気グルーヴははずせないだろう。

とかいいながら、、まともに聴くようになったのはつい最近であったりする。

しかも新しいの2枚だけという体たらく。

知ってはいたし、聴きたいなあとは思ってたんだけど、なかなか手を出さなかったのである。

ほかに目がいっちゃってて。


電気グルーヴはテクノでありながら、割とロック系のアーティストとの交流も深いユニットである。

もともとナゴムだしね。

しかもピエール瀧のポジションが微妙すぎて、今一つかみきれないのもこいつらの特異性をより強固なものにしている。

今年に入って8年ぶりにアルバムを出したかと思えば、2枚も出して世間を驚かせている。。

しかもいずれも非常に評価の高い作品とあって、ファンは大喜びしたんじゃないかな。

それに伴うインタビューなんかも色んな雑誌に出るので、結構読んでいるんだけど、本当にふざけたおっさんである。


基本的に遊んでたとか、そんなのばっかりである。

歌詞は意味のない感じを前面に出したとか。

そうしたゆる~い感じが出ていて、たしかに聴いていて心地よい。

歌モノにおいては、卓球のハイトーンで顔に似合わず澄んだ声はやはり素直にいいと思うし、わざとまじめな顔を作ってラップする瀧が思い浮かぶ雰囲気もいい。

インタビューでも、瀧はほとんど何もしていない、なんていっていたが、実際聞いていると瀧の電気における音楽的な貢献度がどれほどのものなのかは今一よくわからない。

まじめな顔でラップしているとき以外は奴は何をしているのか、詳しい人が居たら教えて欲しいものである。

やっぱり何もしてないのかしら。


こいつらのふざけっぷりは、ジャケットにも表れている。

個人的には今年のNo.1ジャケットであるのは、電気の「J-POP」である。

まじめな顔して、ちょっとだけきれいな顔になっているこのジャケット、見るたびに笑えて仕方ない。

電気をあんまり知らない人が見ればどうということはないのかもしれないが、あの終始緩みっぱなしのむさいおっさんがまじめな顔してやがる、そう思うだけでおかしくて仕方ない。

「Yellow」のときのロッキンオンジャパンの取材写真で、チャットモンチーのパネルを前にうれしそうに、そしてだらしない顔で写りこむその姿は、もはや単なるフーテンの親父でしかない。

かわいい子だねぇ、へへへ、みたいな声が聞こえてきそうだ。

ほんとふざけてるよ。


で、話を「J-POP」に戻すと、このアルバムでのお気に入り曲は”半分人間だもの"である。

もともと内輪のギャグ」が元であるらしいが、いやぁ、いいよ。

寝言で絶叫、女子高最高!!という部分、馬鹿な男の妄想がもっとも発揮されるであろうこの場所、女子高にかよう女の子には何言ってんの、としか思えないであろう。

それが男心というものよ。

それに、もう40過ぎのおっさんの書く歌詞がこれかよ、という面白さもあり、下らなすぎて最高である。

さり気に毒もあったりするから、それがこいつらのエッセンスなんだろうね。


あんまりテクノについてはたくさん聴かないので、どういう風に評価すればいいかよくわかんないんだけど、単純に聴いていて心地よい音楽である。

なんか楽しし、終盤は少しセンチメンタルな感じもありつつ、その辺が90年代の空気を感じないではない。

ともあれ、肩の力を抜いてもこれだけの音楽を作れるのであるからすごいおっさんたちである。

いつまでも落ち着かない、いい加減な感じも大したものだ。

楽しんでいる感じが出ていて、すごくいいアルバムですよ。

ジャケットも最高だしね。