音楽放談 pt.2

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らしさと新しさ ーLITE

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今日は久しぶりのLITEのワンマンへ。

 

かなり新規軸満載の新譜を先ごろリリース、まだメディアが出ておらずヤキモキしたのだが、その理由もこの日明かされることに。

 

音楽的にどんどん幅を広げている中で、ライブはバンドの本質が現れるものだ。

 

どんなもんかしら、ただ楽しみ。

 

 

前回の単独はコロナ明け早々だったわけだが、ゲストも多く迎えてのちょっとしたイベント的なものだった。

 

前作『Multiple』のリリースが2018年とのことで軽く驚いたのだけど、もうそんなに前なんですね。

 

リミックス的な作品を挟んでの今回なわけだが、年々彼らはオープンな雰囲気になっていくように思う。

 

会場の入りは多分8割くらいかな、という感じだが、明らかに期待値に溢れるようないい空気が漂っている。

 

割と女性客も多いのが印象的だ。

 

 

さて、ライブは新譜の曲でスタート。

 

インストバンドとして有名な彼らだが、今作では武田さんがめちゃ歌う。

 

なんならポエットリーディングからラップまでやる。

 

どうしたLITE!?と思わず突っ込みたくもなるが、不思議なもので割とすんなり受け入れている。

 

どんな感じよ?ていう興味の方が強くなってしまうのだろう。

 

実際以前も歌っている曲もあるし、最近のアルバムでも色々やっているので、今更彼らが新しいことに挑戦しても別に驚かない。

 

それよりも、それがどうなっているのかが気になるというのが個人的な見解だ。

 

MCでも特にラップについては触れていたが、多分少なくとも今日会場にいた人の大半はそんな感じだったんじゃないかなと。

 

まぁ、要するに出てきた曲がカッコよくて、LITEじゃんと思えたからそれでオッケーなのである。

 

型にはめて価値を固定するよりは、流動性すら楽しんだ方が良いではないか。

 

 

そんなわけで新譜からの曲を中心に序盤は展開、打ち込みも多く、凄まじい手数をかます彼らのライブにしてはその様相すらだいぶ異なる。

 

しかし、同期させながら要所に見せるフレーズはまごうことなきLITEである。

 

1曲目は新譜でも1曲目を飾る”Upper Mantle”、打ち込み主体の曲だが、中盤から演奏も入ってくる感じがいかにもオープニングトラックだ。

 

すでにかっこいい。

 

武田さんもエゴサしまくったというラップ曲”Thread”も余裕でかっこいいぞ。

 

”Deep Inside”も”Dark Ballet”も、ヴォーカル曲は全部様になっていたぞ。

 

過去にもヴォーカル曲はあったが、それでもやはりラップは結構大きなチャレンジだったようだが、そりゃそうだよな。

 

さすがに歌っているときはギターフレーズは比較的シンプルなものが多かったように思うが、その鬱憤を晴らすように”Breakout”なんかは気合い入りまくり。

 

この辺りのバランスはかなり配慮したようなセットリストだったように思う。

 

実際問題どんなリアクションなのか、というのを考慮して、ある程度新譜の曲をまとめて、間で旧譜の曲も入れ込むことで置き去りにはしないようにしたのかなと。

 

”Endless Blue”の序盤なんてAphex Twinの"Flim"のカバーを彷彿とさせるくらいだし、やはり従来のLITE像とはだいぶ違うからね。

 

彼らも思ったよりリアクションがよかったこともあってか、演奏にもどんどん熱がこもっていくのもよかったね。

 

 

正味100分くらい、アンコール2曲と長丁場だったが、あっという間だったな。

 

彼らは今年21年目だそうで、私が彼らを知ったのは14年前だったな。

 

3rdアルバム『For All The Innocence』以降は全てリリースツアーにも足を運んでいる。

 

何年経ってもかっこいい音楽はかっこいい。

 

何より、特に近作はアルバムごとにどんどん変わっていて、その分過去曲もライブでやるとアグレッシブさが凄まじい。

 

ほんと昔から思っているけど、なんであんなに手が早く動くのか、意味がわからない。

 

プレイヤビリティがまず凄まじくて、その上曲自体もすごくいい。

 

インストというジャンル自体がマイナーではあるが、音楽の本質を彼らは持っていると思う。

 

今後もずっと楽しみなバンドの一つである。


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