音楽放談 pt.2

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This Is The Perfect... ―Lost Highway

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私は普段、それほど熱心に映画を見る方ではない。

というより、映画には極めて疎いと言える。

あんまり興味がないのですね。

そこにさしてこの捻くれた性格である。

少なくとも昨今流行の若手俳優の出るラブロマンス(なんて大層なものでもないが)なんて。

というより、あれはあんまりカウントしない方が良いか。

日本の映画でも面白そう、と思うのはあるのだけれど、実際に見ようと言うアクションにつながらないというのが本当である。

2時間拘束されるのが、どうもね。

とはいえ、見れば観たで面白いのは確かである。

でも、最近一番感動した映画って、多分『Saw』だと思う。

最近といってこれである。

少なくともリアルタイムでは追いかけられない。


私の傾向として、概ね奇妙で不気味な映画が好きなようである。

もちろんスカッと抜けるような頭の悪い映画も嫌いじゃないが、意味不明なものの方がなぜか心ひかれる。

ある種人間の暗部を描こうとする映画にはそうした色調がよく見られる訳であるが、基本的にネクラな自身の人間性を物語っているのであろう。

でも、普遍的とされる価値観を描く映画は、娯楽作品としては優秀なことは間違いなかろうが、そうした大衆性に共感できない人間というのは少なからずいるもので、そうした人間にとってはむしろ自分のような態度は普通なのではなかろうかと思うがね。


まあそんな事は良いとして、今日は珍しく映画のサウンドトラックを。

一部ロックファンの間では大変有名な作品であるが、『Lost Highway』という映画の奴。

なぜ有名かと言えば、あのTrent Reznorが監修で、参加アーティストがとにかく豪華。

トレント自身はもとより、NIN名義でも参加、希代の名曲"Perfect Drug"が収録されている。

またRou Leed、David BowieMarilyn Manson、Ramstein、Smashing Pumpkinsなど、好きものにはたまらないラインナップとなっている。

更に、私は詳しく知らないが、相当昔のアーティストの楽曲も納められており、いずれもダークで不気味なフィーリングを醸し出していて、実に良いのである。

曲としても単純にかっこいいし、映画を観た後であれば、その世界観も相まって、いっそう楽しめる作品である。

こういうオムニバス系のアルバムって普段好んで聴く事はまずあり得ないけど、このサントラはすばらしい。

完璧主義者のトレントならではと言うべき構成力である。

もっぱら"Perfect~"の音質が悪いと言う評価はあるが、それでも全然アリである。


映画自体にもちょっと触れておくと、この映画の監督は奇才と呼ばれるデイヴィット・リンチ(アルファベット表記がわかんなかった)。

映画マニアなら一度は耳にした事のあるであろう有名監督である。

テレビシリーズでも『ツインピークス』という映画が有名ですね。

非常に難解で、奇妙な作品を取る事でも有名である。

その監督の作品とあって、まあ不可思議な映画でした。

はっきり言って意味がわからない。

映画のテーマ自体はそこかしこに臭わせているんだけど、最終的にどこにたどり着くのかがわからないのである。

まあ、構造自体がメビウスの輪のようになっているのですよ。

見ればわかると思いますよ、言葉の意味は。

ある意味ではずっと観ていられる作品ですね。

でも、ずっとは観ていられないですね、きっと。

ちなみに、リンチ監督は後にNINのPVも作ってます("Only"、スタイリッシュでかっこいい)。

奇才同士、通じ合うものがあるんでしょうね。


ともあれ不気味でダークなフィーリングを持つ世界観を共有してみたい人は、映画とあわせてサントラでも酔いしれてみるのも、悪くないですよ。

あんまり入り込みすぎると、怖くなってくるけどね。