音楽放談 pt.2

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ポップミュージック? ―Radiohead

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最近手元の金の無さ故に、過去の音源をまた聞き直している、というのは以前にも少し書いたのだけど、その中でも改めて聴いてみようかな、と思うものもあれば、そうでないものもある。

Toolなんかは改めて聴いてみるとなるほどカッコいいな、と思う。

単なるメタルではないし、ひたすら重たい訳でもない独自の音楽性を持っている。

今年フェスで来るからちょっと観たいな、と思うバンドである。

一方Rage Against The Machineは1回聴けばまたしばらく聴かなくてもいいや、と思ってしまう。

真摯なメッセージはもちろん聴く価値はあるが、サウンドがやはり好みではないらしい。

カッコいいとは思うのだけどね。

だからリンプはやっぱり私には刺さらない訳ですね。

自分でも意外なのが、スマパンを聞き返すことをしていない事だ。

大学の頃に聴くようになり、当時はガッツリ聴いていたのになぜだろうか。

まあ、再発見という要素ではないのかもしれないね。

一方でNINなんかは相変わらず聴いているわけだから、やっぱり何か自分にハマるとかハマらないみたいなものが根本的にあるのかもしれない。


で、そんな中でRadioheadなんかも改めて聴いている。

特に最新作はろくすっぽ聴いてもいないので、ちゃんと聴いてみよう候補に挙がった訳ですね。

レディへは友人も好きなので、しばしば音源を借りるのだけど、これは借りた当初は正直おもしろくないな、と思ったのですね。

『KID-A』以降はアブストラクトな方向にグイッと舵を切っているが、その傾向が特に顕著であったね、このアルバムは。

前作の『In Rainbow』は久しぶりにアグレッシヴな曲もあったし、割に聴きやすかったのだけどね。

もっともこのアルバムは自分で買ったのだけど、日本盤の対訳が虹色デザインにされていたおかげで文字が判読し辛く、読んでいると目がチカチカして仕方ないのでろくすっぽ内容は覚えていない。

それはともかく、そこからの新作だったし、何より私がそういうのを求めていなかったのですぐに聴かなくなった。


そんな訳で改めて聴いていて思ったのだけど、確かに音楽的には面白いアルバムだと思う。

従来の方法論を踏襲しつつ、表現や引用の仕方が彼等独特で、らしさ全開と言っていいだろう。

謎のPVも手伝って、幾許かのポップさもキチンと携えている。

とはいえ、個人的にはやはり『KID-A』の方が音楽的には好きかな。

でも、アルバム的にはやはり『OK Computer』が一番かもしれない。

まあ、曲で言えば『Bends』が一番だと思うけど(ポップさという意味でね)。

いずれにせよ、Radioheadはすごいバンドだと思うけど、正直私にはそこまで世界中で賞賛される理由がわからない。

だって、暗いんだもん。

どう考えてもコア向けだろ、このバンド。

音楽的な功績や、ライブパフォーマンスが超一流なのはわかるよ。

すごいバンドだと思う。

私も個人的にはこういう批判的で世の中を悲観するような態度は決して嫌いじゃないしね。

NIN聴いてるくらいだから。

だけど、どこか批評家然とした感じというか、そういう感じが近年なお顕著な感じがして、ちょっと冷めちゃうんだよね。

要するに自分とは関係のない世界に感じてしまうのである。


世間ではレディへを超偉大、最高、わからない奴は馬鹿、俺はわかってるから賞賛、みたいな奴が少なからずいる。

音楽雑誌も彼等が新譜を出せば一々賞賛の嵐だ。

実際音楽的にはすごいと思うから良いのだけど、かといって世間一般に広く愛される類いの音楽ではない。

それこそアートの領域に近いから、ポップミュージックではもはやないのだと思う。

それはそれ自体として素晴らしいのは言うまでもないのだけど、これがわからない人がいても仕方ない話なわけである。

それに、何より暗いのですよ。

ピカソゲルニカは素晴らしい作品に違いない。

しかし、あの絵を団らんする居間や食卓に飾りたいと考えるだろうか。

この問いが立つ段階で既に万人受けする訳ではないし、絶対に意味もわからずすげぇすげぇ言ってる奴っている。

実際ホントにちゃんと聴いてたら、すごいし、俺は好きだけど、良かったら聴いてみれば良いよ、の世界だと思う。

それでも彼等の曲でいきなり”Creep”を薦めようとも思わないし。


いずれにせよ、ある程度以上評価されたバンドにはこの手の話はつきまとう。

それこそNirvanaだって曲はポップなものは多いけど、基本的には暗いしね。

洋楽だから英語の歌詞がそのまま入ってこない分、曲だけで聴ける部分はあるにせよ、ちゃんと聴こうと思ったらやはり人を選ぶ音楽だよ。

まあ、極論何でもそうだと思うけどね。

しかし、毎度レディへ賞賛を見ては辟易するのである。

特にたまにYahooとかでニュースが出るときにはとくにそう。

アホなコメント満載で。

別に洋楽なんてお洒落で聴くもんでもないし、聴いているからすごい訳でもないんだしね。

ファションで聴いてるっている奴がしばしばいるし、聴いてるって言うと何故かカッコつけてると言う奴も未だにいる。

あれが不思議で仕方ない。

そういう奴に限ってアホなことを言うのだけどね。


このバンドがすごいのは確かだと思う。

だけど、やっぱり皆に奨めるのであればもっと明るいバンドを奨めるよ。