音楽放談 pt.2

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小休止89「アウトプット」

このブログを書き始めて早6年以上になるらしい。

元々の動機は単に好きな音楽に付いての感想文だったのだけど、途中自分なりにテーマ設定なんかもしていた。

音楽は色んな要素があって、歌もあれば楽器もあるし、そこからにじみ出るフィーリングみたいなものもある。

それらを人に伝えるにあたってどういう言葉で表現するか、どこの部分を拾うかと言った事を考える訳である。

言葉でないものを言葉で置き換える作業というのは、感情や伝えたい事を音に変換する音楽作りのまさに逆工程なのではないか、などと思っていたこともある。

例えば絵画にしろ何にしろ、芸術というのはそういうものだと思うし。

文学はそれを文字、言葉で表現、というよりは換言というべきかもしれないけど、私なりにそこを意識しながらやっていたところはありましたね。


今でも結構なペースで新しい音源も買っているし、アーティストもあちこち手を出している。

この間はGreatful DeadやSalyuPrimal Screamの1st買ってきたり、昨日もTyler, The Createrの2ndや昆虫キッズ買ってきたりと、時代もジャンルも節操なく聴いてる。

そんな中でもすぐにピンとくるものもあれば、長く聴き込むうちにこれは!となるものもある。

もちろんピンと来ないな、となるものもあって、それはもはや価値観の問題であろう。

仕事としてやっている訳ではないので、それはいいかなとね。


で、実際に文章にしようと思う時に、既に自分の中で考えがまとまっている場合もあれば、改めてつぶさに音楽を聴いて、歌詞を読みながら書く場合、それと僅かばかりのイメージのみで書き始める場合がある。

既にまとまっている場合は、面白いもので頭の中で文章の構成が決まっているから、後から読んでも(個人的には)まとまりのある文章に感じるものが多い。

当該のアルバムだけでなく、そのアーティスト全般に関しても言及して行くので、それだけ読んでもそれなりに面白い文章になってるんじゃないかな、と勝手に思っている。

それに論旨も明確というか、結論がわかるのである。

邦楽系アーティストだと歌詞が日本語のものが多いので、音、言葉全てを耳で吸収して解釈できるので、こういう書き方がしやすい。


改めてつぶさに観ながら書くものに付いては、概して文章は長いが詳細に書かれているのでレビューとしての機能は一番高いと思う。

一方でちょっとダラダラしていたり、読みながら書いて行くので途中で新しい気づきがあることもあって、そうなると論旨は一定ではなくて雑談みたいな文章になっている事も。

それはそれで個人的には面白いのだけど、失敗すると単なる冗長なものになってしまう。

これは洋楽でよくやってますが、実績としては少ない。


最後の何となくで書き始めるのは、実は最近多い。

音楽として気に入っているし、是非紹介したいぜ!という気持ちにはあるのだけど、キチンと整理できていないので、いざ文章にしようと思うと一言の感想しか出てこない事も多く、うまく文章を構成できない。

そのため、そのアルバムと何となく関連のありそうなトピックにしながらも全然関係ない話を書いている事も。

ある意味ではごまかしなのだけど、それはそれで違う知識なり視点なりも必要だから、自分でも勉強にもなるけど、あんまり面白くない文章になりがちである。

しかも、過去に書いた内容の焼き直しも実はあるから、その意味でももう一工夫が必要である。


ところで、何故いきなりこんな事を書いているのかと言えば、この間会社の人にある事を言われたので、こうしてブログを書いている理由を改めて考えたのですね。

何を言われたのかというと、「音楽が好きならそれを何かしらアウトプットした方が、自分の身になるよ」みたいな話。

音楽自体を作れなくても、例えば文章を書く事も一つのアウトプットである。

アウトプットというのは人に何かしらの形で伝えることだから、自分の中でフィルターを通さないと行けない。

でないとただの伝言ゲームになるし、そんなものは原典を紹介すれば済んでしまうからね。

実際に「文章って書く?」と聴かれたので、そこは否と答えたのだけど、実際にはこうして書いている訳で、だから改めてそこの背景とか動機とかを見直しているのですね。

で、自分のクセとかを整理してみると上記に当てはまるなとなった訳である。

そこでせっかく書くならやはり2番目の傾向はかなり意識的な作業なので、今後少し重視してみようかなと思うのである。

その方がより意識的に楽しむ事にもつながるし、結果的にその後にその音楽を聴く時にまた印象も変わるだろうしね。

もっとも、その分時間も何もかかるから、節操なくあれこれ聴いているとそれも難しいところがあるけどね。

だけど、実際最近洋楽は歌詞を読む事は余りなかったりするから、ちゃんと真面目に聞かないとね。


と、言いつつも結局聴いて楽しければまず良くて、副次的な楽しみ方としてのこうした表現だろう。

プロレスの面白さもそうした語れる余白にある訳だし。

また今後は少しでも歌詞まで言及したものに出来ればいいですね。