音楽放談 pt.2

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地味だから染みる -Four Tet

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12月にもなれば、毎年恒例の年間ベストアルバムもほうぼうで発表される時期である。

すでにロッキンオンは早々に発表しているが、1位はU2であった。

聴いていないのでわからないが、2位以下もいかにもらしいというか、いわゆるベテラン勢の作品が上位を占めている。

個人的にはそんなにピンとこなかったものや、そもそもあんまり聴いていない作品も多かったのだけど、ともあれ多分読者層もやはりそちら方面の人たちだろうし、雑誌メディアとして考えればそういう色を濃くしていくのは当然か。

おそらく月半ばすぎにはクロスビートの増刊号も出るだろうし、ウェブではサインマグなんかも出すだろう。

Music Magazineは年明け近くかもしれないが、ともあれまた楽しみにしておこう。

で、私も毎年完全にごく個人的な好みで選んでいるけど、今年は迷うな。

好きなアーティストのアルバムがバスバス出て来ていたので充実度は非常に高いし、どれもいいアルバムを出してくれたから嬉しいいのだけど、頭を打たれるような衝撃は受けなかったんだよな。

聴くほどに「あ、これいいな」と気づくパターンが多かったのはそれだけ作品として作り込まれているということと、私があれこれ買いすぎてちゃんと聴き込めていないという背景もあろう。

カナダ勢もよかったし、アメリカもイギリスも日本も良かった。

その中で1位はなんとなく決まっていて、あとはそのほかをどう順位つけしようかな、というところである。


さて、そんなことしリリースされたアルバムの中で、あまり話題にはなっていないが個人的には気に入ってよく聴いているのがFour Tetの『New Energy』である。

聴くようになったのは割と最近のアーティストなんだけど、彼の音楽は実に心地いい。

デビュー当時はフォークトロニカと呼ばれ、当時はリリースすれば年間ベストに選出されるくらい評価の高いアーティストだった。

今はもうすっかりその地位が固まっているし、最近のトレンドからすれば合致しないからそれはそうだろうなと思いつつ、とはいえ作品自体はよかったよね。

特に今作は穏やかで静かな曲から、アップテンポでメロディアスな曲もあるし、全体に聴きやすい。

まあわかりやすさで言えばやっぱり『There Is Love In You』だろうけど、このアルバムのテンションが実にここちよい。 


最近こういう派手さのないアルバムや曲が結構心地よくて、こんな音楽を聴きながらゆらゆらしているのがいい時間である。

まず年間ベストには上がってこないと思うけど、今年はこういう良質なアルバムが多かったな。

さて、どうしようか。

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