風薫る5月だ。
花粉も落ち着いて気温も暖かく、日向と日陰の対比が実に爽やかないい季節だ。
とか言っていたのも今は昔。
既に30度を超えるほどの真夏日が早くも訪れる季節となってしまった。
まぁ、それでも木陰の爽やかさはあるので、なんやかんや1年で1番いい季節なのは変わらないのではないか。
私は梅雨の匂いが漂い始める頃ではあるが、5月生まれである。
世の中には5月病とかいう概念があるが、悲しいことである。
だって俺が生まれた月だぜ?嬉しいだろ?とは同じく5月生まれのノエル兄貴の名言だが、素晴らしいマインドで定期的に観たくなる動画がある。
それはともかく、これまであまり気にしたことはなかったが、なんとなく5月生まれのアーティストを調べたら結構大物含めていることを知った。
削ったのもあるが、とりあえず私が好んで聴いている人たちを集めてみよう。
Trent Reznor (1965/05/17)
まずは我らがトレントも5月生まれだ。
何年か前のツアーでちょうど誕生日だったので、日本のファンからハッピーバースデーが流れたものだ。
当時既に結婚していたので嫁も帯同しており、アンコールでは別バンド、How To Destroy Angelsでの演奏もあった。
今ではすっかり映画スコア屋みたいになっているが、ようやくNINとしての活動も再開するらしい。
たまに他のアーティストに毒付くのは相変わらずだが、90年代のオルタナ組でもっとも健全な形で成功を収めているのは、間違いなく彼である。
引き続き頑張って欲しいし、日本にもちゃんと来てほしいね。
Robert Fripp(1946/05/16)
唯一無二の伝説のプログレバンド、King Crimsonの首謀者のフリップも5月生まれなんですね。
バンド活動からは一線をひき、最近では嫁さんとの仲良しセッション動画を定期的に配信しているフリップ。
先日なぜか全裸にギターを抱えている画像をアップしており、遂に気でも狂ったかと心配になるが、そうでもないらしい。
よかった、のか。
すでにバンドからは引退状態、そのカバーバンドを公認して応援するなど、すっかり余生モードだ。
幸い2回ライブも見られたのはいい思い出だ。
余談だが、Windows Vistaの起動音を作ったのが彼だというのは、果たしてどこまで知られているのか。
Brian Eno(1948/05/15)
フリップとも仲良し、アンビエントの大家ブライアン・イーノも5月なんですね。
しかも年は違えどフリップとは1日違い。
アルバムを度々共作するなど、音楽性は違うように見えて通じるものがあったんでしょうね。
どちらも天才の類なので、凄まじいコラボである。
デビュー当時は長髪で妖艶なビジュアルだったが、歳をふる毎にわかりやすく貫禄が出ている。
なんで西洋人は禿げてもかっこいいのだろうか。
まだまだ現役なので、引き続き元気でいて欲しいですね。
余談だが、WIndows95の起動音を作ったのは彼だというのは結構有名な話である。
David Byren(1952/05/14)
永遠のおしゃれ紳士、Talking Headsのデイビッド・バーンも5月生まれ、しかもイーノとは年は違うが1日違いだ。
やはりイーノとはアルバムを作っているし、フリップとも共演するなど、彼らはしっかり交友している。
さらに女性版フリップとの評価も名高いSt.Vincentとも共演しており、アーティスティックな人たちを惹きつけてやまない。
ちなみに映画にも本人役で出ており、その映画が私はなんだか好きで度々見返している。
それにしても、この人はいつまで経ってもなんだかおしゃれな佇まいで、知的でクールだ。
直近でも『Stop Making Sence』の映画が再上映されるなどことある毎に話題に上がっている。
本当にアーティストだなと思うよな。
Sid Visiouce(1957/05/10)
パンクロックのアイコン、シドも5月生まれだったのか。
元々ピストルズのファンだったそうだが 、そんな彼がフロアで真っ直ぐな状態でぴょんぴょん跳ねる様を誰かがポゴダンスと名付けたらしい。
その後ベースとして加入し、ナンシーと付き合い薬と共に破滅していったわけだが、実は純粋な青年だったのかもしれないね。
どの写真も顔立ちも幼く、実際享年22歳になるのかな。
彼はソロ作も出しているが、私は結局聞いたことないな。
音楽的な才能がどれほどだったのかわからないが、形はどうであればこうして名を残せたことは、果たしてよかったのかどうか、もはや彼自身がそれを感じるべくもなければ、私たちにはかり知るべくもない。
David Gahan(1962/05/09)
日本にはもう来ないであろう大物、Depech Modeのヴォーカル・デーブも5月生まれなのか。
年齢を経てなお妖艶さを纏ったそのヴィジュアルは、多くのアーティストの一つのモデルにもなっているのではないだろうか。
バンドの活動もコンスタントに新作をリリースしており、海外などでは変わらず大人気なようだ。
日本にもそれなり以上のファンはいるだろうけど、おそらく日本では採算とれないだろうからな。
それにしても、こんなかっこいいおっさんになりたいものだ。
Lily Allen(1985/05/02)
最近音楽活動としては音沙汰がないが、実は同じ年のリリー・アレンも5月生まれだ。
強烈な毒舌な歌詞とは裏腹に、ウィスパー系の穏やかな綺麗なヴォーカルが好きで、実は1stの時からアルバムを全部持っているし、今でも聴いている。
この記事を書くにあたり久しぶりに調べて近影を見たら、ずいぶん様変わりしていてびっくりした。
昔はふっくらしたフォルムが印象的だったが、すっかりソリッドになっている。
かなり波瀾万丈な人だが、また音楽も作ってくれることを密かに期待している。
長くなるので、ここから少しまとめ気味に。
Morrissey(1959/05/22)
Kevin Shields(1963/05/21)
Bono(1960/05/10)
Bob Dylan(1941/05/24)
Miles Davis(1926/05/26)
そのほか、日本人では河村隆一、TAKURO、灰野敬二も5月生まれだそうだ。
残念ながら私と同じ誕生日の人はネット検索では見当たらなかった。
それにしても、こうしてみるとかなり大物アーティストがたくさんいて、しかも私の好きな傾向の人が多い。
一方でトレント始め、面倒・・・もといクセのある人が多いようにも感じるが、それはアーティストであれば須くそうなのかもしれない。
いろんな性格占いでも、5月生まれは粘り強い努力家で、芯を持っている人が多いそうだ。
最も芯のない人は成功なんてできないから、そこに誕生日とか関係ないんだろうけどね。
そして最後はこの人。
Noel Gallagher(1967/05/29)
みんなの兄貴、ノエルだ。
定期的に日本にきては買い物ついでにライブをやっていく。
昨年末に単独でやってきたが、今年もフジロックでのヘッドライナーも決まっている。
相変わらずオアシスの再結成は求められるものの、のらりくらりとかわしているような感じだ。
弟のリアムがいい加減素直になったものの、サービス精神満載でへそ曲がりの彼は、なかなか首を縦に振ることはないだろう。
まして音楽活動としては今の方が楽しそうだしね。
ちなみにもう5年前になるが、当時の来日時のプロモーション用のショート動画がいくつかあるのだが、その中で5月病について語っている。
これがなんだか面白くてつい定期的に見てしまうが、まあ所詮気の持ちようだぜ、ってことで、こういうマインドがノエルは素敵である。
それにしても、やっぱりクセのある人が5月生まれって多いんじゃないかという気がしてきたな。
来日公演を大大大成功させた
— Noel Gallagher Japan (@NoelGallagherJp) 2019年5月19日
#ノエル・ギャラガー 🎸からの
アドバイス!!
🎧「Black Star Dancing」🕺🕺🕺PLAY►https://t.co/wcnPdnTSco#ノエル来日2019#NoelGallagher #五月病 #mancity pic.twitter.com/eBzW2HJbvv
ちなみに冒頭に書いたのはこの動画のことである。
平々凡々の私は無駄にこんな変人・・・もとい偉人たちに憧れたりせずに、楽しい人生を送るために日々を過ごすのである。
ついに30代最後だ。
なんかしたいな・・・。