音楽放談 pt.2

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小休止12-1「私的サマソニ観戦記 pt.2」

若干間が空いてしまい、いささか今更感が無いではないが、一応個人的な思い出として書きたいので書きます。

今年は3日間開催と言うだけあって、かなりのボリュームがあった訳であるが、私はそのうち2日間だけ言ったんですね。

今日は2日目について。


この日はAA=のグッズと、オープニングアクトのLite目当てに前日よりも早い到着。

なにせこのAA=のツアーグッズは数量は少ないのにめったやたらに買う奴が多くていつも手に入らなかった。

単独のときですら。

従って、なんとしても欲しいわ、と思って頑張ったの。

そたらその甲斐あってTシャツとタオルをゲット。

その足でいそいそとマウンテンへ向かうと、Just In Time。

ちょうどLiteのライヴが始った。

このバンドは先のBDBのイベントで知り合ってすっかりファンになったのであるが、思っていた以上に
客入りが多くてびっくりした。

まだまだ知名度は高くないバンドであるが、やはり好きものの間では既に話題であるらしい。

非常にストイックなスタイルながら、「今日、B'zと対バンしたって、友達に自慢します」などといった緩いMCがいい味を出しているこのバンド。

新曲も織り交ぜたライヴはやっぱりかっこ良かった。

ぶっちゃけ通常ラインナップの下手な奴よりもよほど聴き甲斐のあるバンドである。

ややエレクトロニックを導入した新曲は、なかなか良い感じであったが、近くにいた女の子は微妙、と言っていた。

やっぱり感性は人それぞれだ。

ともあれ朝から良いライヴを観られました。


さて、私はここからしばらくは観たいバンドが無かった。

従って、前日の疲れも伴って空いたお腹を満たさんとフードコートへ。

目的のDelphic.まで時間をつぶす。

メシを喰っていたら存外すぐ良い時間になったのでソニックへ。

さすがに新人バンドなので余裕で前へ行ける。

それも余裕で。

しばらくするとバンド登場。

実は音源は聴いたこと無かったので、お試しとて。

昨今流行のエレクトロを導入しつつ、極めてドリーミーなポップを奏でるバンドであって、単純に心地よかった。

パフォーマンスも堂々たるもので、なかなか悪くない。

恐らく音源できくとよりエレクトロニカ的なアプローチもあるのかもしれず、そういう意味でまた機会があれば聴いてみようと思う。


もっぱら好意的にDelphic.を見送ると、次はこれまたエレクトロの新人、Little Bootsである。

ジャケ写がかわいかったので是非観ようと思い、そのまま居座る。

まあ、本音はその次のAA=を良いポジションで観たかったからなんだけど(おかげで柵際でしっかり観れました)。

若干女の子率が上がったような気もするが、それもそもはず。

地上波にまで出てしまうLady Gagaなんかと併せて語られることの多い流行系だから。

しかもかわいい。

最近はこの手のアーティストには女の子ファンが多いようである。


で、登場。

思ったよりも肉付きが良いような気はしたが、かわいらしいことはかわいらしかった。

曲もポップで、歌もうまいし、生演奏と合わさってもなかなか良いじゃない。

とはいえそこまで好きでもないかも。

私の斜め前くらいにやたらノリノリなオタク系と思われる男子が元気に踊っている。

楽しいなら良いことだ。

で、なんて言うのか忘れてしまったが、手をかざすと音が出る楽器を彼女自ら時折触って居たのであるが、腕を揺らしながら音を出しているときに二の腕がぷるぷるしている様が妙に良かった。

実はそんなフェチがあったのか、と思わぬ自分発見。

結構盛り上がってライヴは終わった。

でも、個人的にはちょっと客を煽る動作が多過ぎで、曲自体ももう少し緩急つけた方がもっと良いと思う、なんて思う。

ま、気合い入っていたんだろうね。

楽しい空間でした。


さあ、続いては今日のお目当て実質No.1、AA=である。

にわかに野郎率が上がってくる。

腕にタトーの入ったいかにも厳つい感じのお兄さん大集合である。

カウントダウンの時はもう少しマイルドな客層であった気がするが。

一方、私のすぐ後ろにいた女の子2人を含む3人連れ(2人ともかわいくて、羨ましい野郎だ)があったのであるが、一人の女の子がマッドからの熱烈なファンであるらしく、一人はしゃいでいる傍らで他2名、特に男は興味無さげにしていたのが印象的であった。

隣で聴きつつ、この女の子と是非友達にでもなりたいくらいのファン振りであった。

しかもかなり歌詞まで聴き込んでいるらしく、ますます素敵!なんて思いつつ、ライヴスタート。


いつものようにTakeshiがまず現れて、みんなに手を合わせる。

そうして居る間にメンバーも集まり、スタート。

いきなり"All Animals Are Equal "である。

早速モッシュ、ダイヴである。

昨日のNINのライヴではしゃぎすぎた私は、足に2カ所の靴ズレと多大なる披露の為その輪には加わらず、その場で大人しめに踊る。

さすがにライヴも安定してきて、単独のときに感じたちょっと足りない、という感覚は既になく、かなり完成度の高い仕上がりになっていた。

曲順もアルバム順ではなく、かなり組み換えており、"PEACE"も序盤で披露。

やっぱり爆発力が違う。

今回はフェスと言うことも遭って全曲はやらなかったが、客のテンションも含めて非常に良いライヴであった。

それにしても、なぜタカのマイクはいつも派手なのだろうか。

彼のファッションセンスは残念ながら私には良いとは思えないのであるが、それもその一環かもしれない。

まあ、パフォーマンスは完璧にかっこいいんだけどね。

終盤既に疲れきっている辺りがフェスというイベントの限界というか、単独ではないテンションの落差を生んでしまう。

中盤以降はモッシュもなにもなくなってしまっていたしね。

それでも最高のテンションのままライヴは終了。


今回はソニックが非常にダンス色が強い印象があるが、それにしてもLittle BootsからAA=の流れってのは、どうかと。

それもこれもなんでもありなのがサマソニであるらしく、そんなことを考えるのはナンセンスとか。

ともあれ次はHorrorsである。

一昨年はチラ見だけであったので、今年はちゃんと観ようと思っていたのである。

しかし、不幸にもこの日唯一のかぶりが生じていたのが、このHorrorsとMetoronomyである。

あと20分くらいずれていればどっちもフルに観られたのに。

今回はMetronomyを取ることにして、Horrorsは単独に期待である。

せめて曲でも多く聴けるように迅速に行動しよう、なんて思っていたのに、なにやら機材がうまく動かないらしく、調整に手間取っている。


おそらく5分近く遅れてようやく始る。

かなり客入りが多くてびっくりした。

やはり新譜からの曲がメインで、マイブラよろしく轟音のギターノイズである。

おそらく彼らを観に来た客の大半は1st的な展開を期待していたんじゃないか、なんて思うが、始ってすぐに出て行ってしまう人も多かった。

個人的にはこういうライヴも好きなので、せっかくならもっと聴いていたかったが、時間である。

泣く泣くソニックをあとにしてダンスへ。


ほぼ時間きっかりに到着したが、始ったのは少し立ってから。

かなりスカスカであったので、余裕で観られた。

Metronomyといえば、胸に電球をつけてライヴをするという意味不明なパフォーマンスが話題である。

本人たちとしてはTalking Headsのように演奏以外でのライヴパフォーマンスでも客を引きつけられるように、という狙いらしいが、間違ってしまったとか。

その日もやはり電球で登場。

"Nights Out"でスタートしたのであるが、いきなりヴォーカル・ジョゼフが真ん中で一人ギターを抱え、他3人がキーボードの隅っこで集まって一緒にひいている。

掴みはオッケーである。

曲が終わると各自ポジションにつく。

演奏が始ると、なんとも緩くも心地よい空間。

ディスコのようなのりになる。

ブンブンなんかもそうだけど、最近のダンス×ロッククロスオーヴァーの本領を感じるのは、やはりライヴという場においてである。

音源だといろんな処理も出来る分、そこまで感じないけど、ライヴのように本当に限られた空間だとその本質が強く出る。

色んな意味での実力も含めてね。


彼らのライヴは動きの一つ一つもコミカルだし、基本的に曲が明るいので純粋に楽しい。

踊ってよし、聞き入ってよし、観てよし、ライヴバンドとしての実力は申し分ないだろう。

ちなみにドラマーが女性であったのであるが、一番パワフルで男前に見えた。

彼らの曲はどこか文系というか、オタクっぽい空気があるのである。

あまりイケイケじゃない男が、何かを期待して夜の街へ出るような、そんな感じ。

アルバム自体もどこか切なさもセンチメンタルもあり、ペナペナな音と相まって非常に良いのである。

多分ゴリゴリのトランスとかばっか聴くような奴には理解できない類いの音楽だろう。

1stの曲なのか、聴いたことのない曲も何曲かあったが、それでもポップなので、特に関係なく盛り上がる。

Horrorsをけってでも来た甲斐があったと言うものである。


このあとThe Ting Tingsを観ようかと思ったのであるが、尋常じゃない人が流れ込んで行くのをみて止めて、メシを喰う。

喰ってばっかだ。

その時場内アナウンスメント、ソニック入場規制。

そんなに人気であったのか、というよりも一つのアイコンになっちゃったからね。

単なるミーハー率がかなり高かったんじゃないかと思うけど。

で、せっかくなのでTom Tom Clubを寝ながら聴く。

存外心地よく、機会があれば音源も買うかもしれない。

そんなことを思いつつ、しばしぐったり。

Klaxonsまではまだ遠く。