今年の5月は熱い。
AA=は現在公式サイトでカウントダウンが始っており、今日の日付が明日に変わるタイミングで何かしらの発表があるようだ。
音源のタイトル発表か、音源自体の発表か、それはわからないが。
どれも甲乙つけがたく楽しみであり、そしていずれもフジロックと言うあまりにも贅沢な、そして残酷な現実である。
ともあれ、まずは新譜に期待をしたい。
で、BSSに関しては、ネット上でフル試聴が可能になっている。
最近Twitterでフォローだけしているのだけど、そこからリンクで聞けるようになっている。
エレクトロニカな新たな地平を切り開くのだろうか。
この記事を書きながら早速聞いている最中。
彼等の場合、人数が多い分音楽としての発展性よりも多様性、バンドとしての有機性を深化させるような傾向にある。
ただ、概してキラキラとしたフィーリングが全編にみなぎる為、聞いていて心地よい。
いずれにしろ、外れる事はまずないだろうから、自ずと期待は高まるというものだ。
そんなBSSであるが、デビュー当時はエレクトロ系のユニットという形態がベースであった。
すでに地元では評価は上々であったらしく、輸入盤の帯には「今一番待たれている音楽」とかなんとか書かれた雑誌記事の抜粋もあったりして。
私は2nd→3rd→1stという順番で聴いたので、1stの第一印象というのは実にびっくり、そしてちょっとがっくしであった。
単に期待していた音楽性と違うと思えたからである。
正直アルバムとしてはあまり起伏がなく他の作品に比べ弱いと思えたのですよ。
しかし、改めて後になって聴いてみれば、そこかしこに既にBSSの萌芽はあり、所々にバンド的ダイナミズムも、ないではない。
また、Feistもコーラスで参加しており、ある程度原型は出来上がっていた事が伺える。
一方で、アンビエント的な揺らぎが実に心地よくもあり、今に至ればまた違った側面の音楽として十二分に楽しめる内容なのである。
晴れた日に聴きながらまったり本でも読むにはこれ最適、と言ったところか。
心地よさはやっぱり彼等の本質か。
と、まあ非常にざっくりまとめてしまったが、ともあれ新譜は楽しみだ。
今4曲目くらいまで聴いたけど、今までにない楽曲もすでに見られ、一方でドラムのリズムや基本的なメロディ、特にヴォーカルラインなどはいかにも彼等らしくて、いいじゃない。
夢心地で居て、どこか地に足がついた大人の雰囲気を醸しつつ、アップリフティングな楽曲が並ぶ。
やっぱり彼等はもっと評価されるべきだし、良い音楽だと思う。
まあ、こういう音楽は下手に人目に触れてミーハーの馬鹿がありがたがるような事になると勿体ないので、今くらいのペースがちょうどよいのである。
と、個人的には思う。