最近は穏やかな調子の音楽を好んで聴いている気がする。
Dirty Projectorsとか特に最近は気に入って聴いている。
またこちらは改めて書きます。
いずれにせよ、バッキバキのハードコアはあまり聴かなくなってきたな。
単に今のモードがそうでないだけともいえるが、もっと根本的に落ち着いたのかもしれない。
やはり大人になると尖ってばっかりもいられない現実に直面すると、ついそのストレスを少しでも緩和してくれるような緩やかなものを好むようになるのかもしれない。
なんて言いながら今日書くのはあのKyonoが参加しているハードコアプロジェクト、TCLのアルバムである。
一般の認知度なぞほぼ皆無に等しく、恐らく同じ趣味のものが集まったサークル的なバンドであろう。
それはともかく、以前からライブはやっていたし、無料で音源を配信したりもしており、表立ってはいないが割とコンスタントに活動はしていた。
そんな中でやっとこアルバムとしてパッケージで音源が出た事は喜ばしい事だ。
で、その音楽性はと言えばバリバリのハードコアである。
叙情性など一切排した超攻撃的な音楽である。
Wagdugの音楽もそうだけど、Kyonoってホントにこういう音楽好きなんだね。
革新性とかは多分ないと思う。
とにかく好きなんでこういうのやってます、ていう潔さがあってこれはこれで良いのではないかと思う。
最近あまり聴かない類いの音楽だけど、なかなかに気持ちいい。
収録時間は10曲以上入っていても30分ちょっとと短尺。
物足りなくないし、重すぎないからちょうどいいのではないだろうか。
メタル/ハードコア系で長いアルバムは正直疲れるのである。
特に私はメタルバラードって好きじゃないから、ああいうのは聴いていられないのですね。
しかし、このアルバムと来たらそんなものはあるはずもなく、言ってしまえば曲と曲の境目も曖昧、アルバムで1曲みたいな感じである。
それ故にだれる事がないのが素晴らしい理由。
恐らくそんなにいつまでも聴いていというよりは、たまに欲しくなって聴いてみる感じになると思うけど、これはこれでアリである。
これから温かくなってくるので、ますますアグレッシブな曲は映える季節だしね。
最近また私の中の山っけがジワジワと出始めているので、そのせいもあるかもしれんがね。
Wagdugとしての活動も期待しつつ、やっぱりこの人のヴォーカルッて好きだな、たまにこうしておもうのである。