音楽放談 pt.2

SEO強化をしていこう。

小休止63「遅ればせながらOzfesst in Japan」

イメージ 1

既に2週間も経ってしまったが、日本初開催となったオズフェスについて。

先週書ければよかったのだが、社員旅行と言う素敵なイベントのおかげで疲労感のみを携えて今日を迎えた訳である。


それはともかく、今回のオズフェスはそのラインナップに賛否両論が渦巻いていた。

何故ならももクロが出るから。

アイドルやん・・・メタルじゃないやん・・・等々大した主義も主張もない原理主義者から言われた訳であるが、他のラインナップを観ても別段メタル感などない。

ホルモンやマンウィズ、果ては灘波なんてパンクやん、という話であって、そもそもコンセプトなんてあってないようなものだろう。

要は面白ければ(てかオジーが面白いと思えば)それでいい、という話らしい。

かくいう私は2日目のみの参戦なので、はなからどうでもいいが。


早速観た奴からなんだけど、私はAA=から入って行った。

その前の奴には興味もなかったのでね。

AA=、というかTakeshiは既にマッドのときにオズフェスに出ているので、MCでも3度目のオズフェス、というのがあり、これはなんかカッコいいし嬉しかったな。

AA=のライブ自体結構久しぶりなので、楽しみであった。

#3ツアーは仕事で行けなかったのですね。

バンドとしてもかなり馴染んできて久しいし、非常に楽しみであった。

そしてライブはもれなく期待通り。

時間があまりに短かったのが残念だ。

新曲もやった訳だが、これまでとはまた少し違った感じの楽曲で、新譜は実験性も垣間見えるものになるかもしれないな、なんて思いつつ。


続いて登場はなんとかという外タレ。

興味がなかったので友人と落ち合い軽く噺をしつつ人間椅子を待つ。


時間になって会場へ向かうと、思いのほか人が多くて驚いた。

さすがサバスヘッドのフェス、人間椅子はあまりにコアではあるが、この層には間違いなく受ける音楽性である。

出てきた3人の出で立ちがあまりに奇妙でそれだけでも面白い。

デビュー当時はネズミ男だった鈴木は今はスケキヨみたいな坊主姿、ワジーは着物姿にリーゼント、そこはかとなく貫禄を漂わせている。

実は前日にナッキーことNarasakiと共にももクロのステージでギターを引いたらしい。

そして入れ替わりの激しいドラマーの現在は、なんかチューブかなんかにいそうなメタボ全開の中年男性であった。

なんだ、このバンドは。


しかし、その音は凄まじく、野太いギターとベースと絡み合うドローンな曲は悔しいがカッコいいのである。

平成とともに歩んできた人間椅子はこれからも気持ちの悪い歌を作り続けると高らかに宣言し、最後は名曲”針の山”である。

やっぱり時間が短いのが悔やまれるが、いやはや思っていた以上にかっこ良かった。

終演後も大人間椅子コールである。

なんたら支持率。

なんたらニッチ市場。

やられたね。


で、次に出てきたのがStone Sour。

前日のSlipknotに続き、コリィは皆勤賞である。

街で会ったら絶対に目をそらすような強面な外見に反してスーパーナイスガイ。

終止ニッコニコしながら、時折日本語のMCも挟みつつ、たびたびビューティフルとか言っている。

ご機嫌だ。

それにしても、やはりコリィのヴォーカルはカッコいい。

メロディラインはメチャ美声だし、デスヴォイスは凄まじい。

こんな才能はそうないぜ。

曲についても改めて聞いていると実に王道と言うか、完全にメロディのバンドだと思った。

コリィが歌を聴かせる為のバンドである。

だから取っ付きやすいし、ポップに響くんですね。

いやはや、コリィはナイスガイですよ。


続くは日本からDir en Gray。

最近世界でも評価うなぎ上りなだけに、結構楽しみにしていた。

元々はかなりポップなメロディも書けるが、最近はもっぱらスクリーム系に寄っており、独自の世界を構築している。

果たしてどんなもんかと思っていたのだが、開始早々気持ちをくじかれる事になる。

とにかく一部ファンがクソすぎる。

いきなりサークルを他の客を押しのけて作り出し、10人に足らない奴らで騒ぎだす。

京もどきみたいな奴いるし。

何の儀式か知らんがその中をグルグル走り回り、ハイタッチかなんかしてる。

何故か上半身はだかになってお祈りを始める姿は痛々しくて仕方なかったな。

一人ダラダラの腹をしたクソデブが特にムカついたが。

そんなアホどもがいたおかげでライブ自体にちっとも集中できず、挙げ句なんだか酷く興ざめに感じてしまった。

後になってすごい損した気分になった。

ライブ終了後までそいつらは騒ぎほたえており、その後は消えて行ったからよほど熱心なファンなのはいいが、単独じゃねぇんだからちったぁわきまえろよ、という噺である。


で、次がTool。

ライブ映像、写真は一切認めないという非常に匿名性の高いバンドで、ある種90年代の幻影のようなバンドである。

音楽性自体もかなり独特で、基本的にはメタル的な素地だと思うが、なんというか、つかみ所がないのである。

ずっと螺旋に絡めとられているような感じと言うかね。

ライブセットはフェス仕様でシンプルながら、スクリーンにはバンドの姿ではなく映像がずっと流されている。

たとえライブ中のモニターですら撮影は認めないという徹底ぶりに恐れ入る。

面白いのは、ヴォーカルメイナードの立ち位置。

ドラムの脇にスポットライトも浴びずにいる。

ヴォーカルはあくまでヴォーカルであってフロントマンではない、という事だろうか。

聞いていてとにかくすごいなと思ったのはドラム。

なんか細かなフレーズを刻んでいるし、うねり回るような音の要はやはりドラムだろう。

曲自体は個々でそれほど変わらないし、乱暴に言えばほとんど同じ曲に聴こえるものもある。

しかし、1曲の中でもぐーーーーっとためるところから最後の方で弾ける事に寄るカタルシスがハンパではない。

基本的に意味不明だが、唯一無二とはまさにこの事、よくわからんけどすごかったな。


そして最後は御大Black Sabath、オジー参戦のほぼオリジナルラインナップとあって世界中からも参戦社があったらしい。

やはり生ける伝説、メタルの基礎は彼が作ったとさえ言われるまさにゴッドな訳であるが、私はあいにく指して興味がなかったので、3曲だけ聞いて帰りました。

だけど、普通にかっこ良かったよ。

感慨がないのはまだ若いからという事にしておこう。


かくして私のオズフェスは終わりを告げたのであった。

このフェスではステージが2つで構成されており、交互に使って行く為待ち時間が少なく、また時間帯の被りによるみられないというフェスの悩みもなく、非常によかった。

ただ、とにかくライブスペースへの持ち込み物の制限が厳しかった。

ペットボトルの飲料の持ち込みもダメというのは恐れ入った。

まあ、よほどテロとかそういうのを警戒しての事かとも思ったけどね。

ともあれ、楽しめたのでよかったですよ。