音楽放談 pt.2

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小休止98「Hostess!!」

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昨日一昨日とHostess Club Weekenderへ行ってきた。

サマソニでオールナイトイベントとして開催されて以来初となる今回、これまでとは少し趣向を変えての実施となった。

まず一番は出演アーティスト数の減少。

これまで5組×2日間だったものを4組×2日間に。

其れに伴って一組当たりの持ち時間が増えて、間の時間も増えた。

正直これはどないやねん、と思ったのだけど、結論から言えば良かった。

これまでステージ間の間が短い分テンポ良く観れていたけど、どうしてもせわしなくなるし、ともすれば疲れてしまってどうしても全てのアーティストに集中できないし、ぐったりしてしまうところもあったけど、これくらいの時間感覚ならだれるほどではないし適度な休憩が取れてよかったね。

それに8時台に終わるので其れも有り難かったね。

良い意味でゆとりがあって、これはタイムスケジュールの妙だったね。

ホステスのスタッフの人って優秀なんだろうな。


さて、本編についてである。

今回は私史上初の全日程参戦。

これまでは1日だけ参加だったけど、今は特段の事情で遊んでやろうとね。

ラインナップについて言えば、正直そこまで個人的に訴求力があったとは言い難い。

なにせ聴いたことがあったのはBlpc PartyとMelvinsのみ、しかも後者は人から借りて1枚だけ、前者はそれなりにアルバムは持っているがさして好きという訳でもなかったので、完全に暇つぶしにという訳である。

しかし、後にこの選択が大成功だったことをあらかじめ述べておこう。

といってさすがに全てを詳細にレポートするのは難しいので、ポイントだけかいつまんで。


まず1日目のトップバッターはUKからの期待の新人Dornik、マイコーの名前も出されて評価される期待のシンガーである訳であるが、最近ソウルとかその辺のも聴くようになっていたので、どんなもんかしたと思った訳であるが、これが良かった。

USのブラック全開な音というよりは今少しエレクトロな曲調が多いのだけど、歌はうまいしファンク的なリズムや緩やかなメロディが心地良くて、これは気に入りましたね。

持ち時間45分あったのに30分で終わってしまったのは残念だったけど、今後に期待である。

ちなみに終演後もサイン会参加券付CDが山ほど残っていたので、せっかくなのでと購入、サインをしてもらって一緒に写真も撮ってもらった。

すごくにこやかなナイスガイでした。

頑張ってほしいですね。


続くは元GirlsのCristpher Owen。

浴衣かなんか着ていたのだけど、髪の毛もぼさぼさだからなんだか風呂上がりの酔っぱらいみたいだったのだけど、曲調は非常に穏やかでフォーキーな感触、悪くはないけど今のモードではなかったな。

でも、晴れた日にまったり聴くと嵌りそうである。


続くはDoughter、こちらも名前だけは知っていたけど未聴。

ヴォーカルの女性が少し綺麗目。

音楽的にはエレクトロニカ的な色合いの強い印象で、しかし個人的に耳を引いたのは彼女の歌声。

Feistにクリソツやん、と一人でびっくりしていた。

彼女の方がスッと通る感じはあるけど、声質が非常に似ていたね。

また機会があったらCDも買ってみよう。


そしてこの日のトリはMelvins。

Hostessの社長がどうしても呼びたかったというUSオルタナの雄、かのカートも敬愛したとして有名なグランジオルタナの生きた伝説(らしい)である。

音源は昔会社の人に借りて1枚だけ聴いたことがあっただけだけど、どんなもんかと。

結論からいうと、恐れ入った。

こんな元気なおっさんたり、さすがだよね。

ギター、ベース、ドラムというシンプルな編成ながらその音の厚み、重さは1級品。

その上思った以上にヴォーカルも面白くて、首謀者たるバズ・オズボーンもベースの人も歌がうまいのである。

だかた楽器の音に負けないボリュームで歌えるからこれがまた見事。

攻撃的な音楽なのに、ある種悪意みたいな要素は全然なくて、そこはかとなくポップに聴こえるから不思議。

終始酔いしれるようにギターを弾くバズ、力強い重低音を響かせるベース、そして何より手数も多いしパワーも満点のドラム、恐れ入ったね。

観てよかったよ。

持ち時間90分の内、85分で演目が終わってしまい、バズがはけようとするとベース、ドラムが引き止めて、それをバズが「だってセット終わっただろ!?」みたいな感じのやり取りがあって面白かった。

そのまま結局捌けてしまった彼を尻目にベースとドラムが持ち時間一杯までインプロをやってくれて、以外と几帳面というか真面目なんだなというのも見て取れて、彼等をすきになってしまった。

終わった後振り返ると、フロアは実に寂しい有様だったけど、影響力絶大なバンドは伊達じゃなかったね。


1日目が終わった段階で結構足腰がくたびれていたので、夜手前味噌なマッサージをしていざ2日目へ。


2日目のトップバッターは、アメリカのインディ界隈では話題という美女、Julia Holterである。

初来日、かつ日本盤も初というタイミングで、音楽的にはDeradurianとかそういう知的な音楽性らしい。

どないや、と観た訳だけど、これがよかった。

静かな音楽であったけど、ギターレスな演奏でクラシック楽器をメインにした演奏がいかにもホステスらしくもあった訳だけど、非常に上品で綺麗で、好きなタイプの音楽でしたね。

何よりJulia、美人なのである。

こちらも終演後、悲しいくらいサイン会参加券余っていたので購入、サインしてもらいました。

ただこの日は撮影しないで、とスタッフからストップが掛かってしまっていたため、サイン貰っただけに。

でも、間近で観ても、やっぱり美人でした。

単独ツアーも回るようなので、時間のある人は是非一度観てみてほしい。

日本のトップチャートに登るタイプの音楽ではないけど、心洗われる思いが出来るはずである。


続くは昨今話題の新人バンド、Bohicasである。

初来日はホステスだったのだけど、そこでは観なかった。

その後フジにも出たとあって、どんなもんやと言う態度だったけど、結論からいうとなるほどこれは売れそうだと。

どの曲もつい口ずさみたくなるフレーズが盛り込まれていてポップでキャッチー。

そしてバンドみんなカッコいいし、演奏も決まっているし、ギターフレーズも印象的でこれでもかってくらいわかりやすいロックバンドである。

私が20代前半くらいならもっと好きになっていたかもしれない。

なんて斜に構えてみたけど、普通にかっこ良かったです。

XXX、てやつはすっかり頭にこびりついてしまった。

曲作りが上手なんだろうな。


続くはMystery Jet。

お父さんと息子が一緒にやっている、と言うことくらいは知っていたが、音楽は聴いたことがなかった。

ロックは親に逆らってなんぼだろ!などと親と仲良しな私だがそんなことを思っていた身としてはそんな構成だけで聴かずに今日まで過ごしていた。

今回は来年早々に出るという新譜の再現ライブとのふれこみだった訳だが、そもそも何も聴いたことのない私にはそんなことは関係ない。

どれ、実力見せてみいや、くらいの態度だったのだけど、スイマセンでした。

この2日間でこれまで観たどのライブよりも引き込まれてしまった。

お父さんと息子がダブルヴォーカルなのだけど、どっちも歌うまいし、曲もいいし、ライブもいい。

なんてこった、申し訳なかった。

事前に1stだけ買って1回だけ流し聴きしただけだったけど、そんなことは関係なくて、純粋にライブを楽しめました。

良いバンドだね、これ。

Bohicasほどのキャッチーさはないのに、パフォーマスでグイグイ引き込まれていく。

これが本物だよね。

いやほんと、音源聞き直します。


そして最後はBloc Party

音源自体は実はそれなりに聴いていて、とりあえず3rdまでは持ってます。

それでも同時に出て来たMaximo Parkの方が好みだったし、Kellyが余計なことばっか言っている印象だったので一生懸命きいていなかった。

2ndは良いアルバムだった、位のいんしょうだったけど、びっくりしたのはこんなにライブが良いのかということ。

ラッセルのギターが絶妙に狂っていてトリッキーに彩りを添えるし、Kellyのヴォーカルもよかった。

ドラム、ベースがオリジナルから変わっていたのだけど、全然馴染んでいたし。

地味ながらイケメンのベースは自分の役割をきちっとこなしている感、ドラマーは女性なのだけど、途中から乗ってきたのか客を煽る場面もありつつ、パワフルで良かったですね。

で、ライブで改めて感じたのは曲の良さと印象的なフレーズのギター。

代表曲オンパレードのファンに優しいライブだったのだけど、こうして聴くと非常にライブ映えもするし、単純に聴いて上がるのである。

1stの曲はやはり盛り上がり方が違うけど、でも終始楽しかったな。

あっという間の90分であった。


そんな訳でフルパッケージ楽しんだのだけど、このイベントはやっぱり良いですよね。

知らなかった音楽も聴けるし、知っていても改めて発見することもあるし、何より洋楽系でこうしたインディバンドを観られる機会自体が最近は減ってきているので、非常に有り難い。

次回開催予告は今回もなかったけど、引き続き期待したいね。

いやほんと、良い2日間でした。