音楽放談 pt.2

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奇天烈インストポップ ―Battles

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昨日はBattlesの単独公演であった。

東京では場所は六本木のEx-Theaterというところなのだけど、数年前に出来たまだ新しい会場である。

スタンディングエリアと指定席エリアが別れており、まずまずのキャパである。

少なくとも近年私がよく行くライブハウスとは規模がさすがに違う。

そんなに人気があるのか?とも思ったが、ソールドアウトしたらしい。

さすがというかなんというか、洋楽不況と呼ばれて久しいが、インストバンドがこれだけあつめられるのだから大したものだ。


今回は前座として日本のバンド、ZZZ'sという女の子3人のバンドが出たのだけど、私は図らずも過去に一度彼女達を観た事があった。

Bo NingenとComanechi’sというバンドのダブルヘッダーと銘打たれたクソアングラなイベントでの事である。

そのときの出演バンドは他にPlasticzooms、Novembers、Ningen OKが出ていたのだけど、会場は渋谷のClub asiaという300人かそこら入れば十分くらいの場所だったので、まさかこんなデカイ会場で再び観る事になるとは思いもしなかった。

ちなみにそのときも良かった印象はあるのだけど、どんな音楽かは覚えていなかった。

改めて聴いたけど、なるほど件のイベントに出演していただけの事はあるという音楽性で、Battlesファンにはどう響いただろうか。

かなり重たいサイケな音楽で、かっこ良かったですけどね。


続くはようやくBattles、セッティング中に既に観客はつい反応してしまう。

何故ならこれ。

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この高いシンバルを観れば自ずとテンションが上がってしまう。

ちなみに準備しているのじゃジョン本人である。


そんな訳でライブなのだけど、今回は新譜の曲が多かったものの所謂代表曲"Atlas""Ice Cream" などは演奏されたし、それらは盛り上がり方がやはり違った。

ヴォーカルは全て音を流すだけなのだけど、演奏はばっちりだしね。

しかしこの人たちのライブって本当に忙しいよね。

ギター/ベース/打ち込みの2人は音を取り込んではループさせて、その上に更に重ねてを繰り返しているのでそのタイミングを図ったりで忙しい。

ジョンはただ一人オールフィジカルなのでひたすら打ち続ける。

変拍子もありつつパワープレイもありつつ、たまに高いシンバルを打ち鳴らしつつ、観ていて面白い。

手を目一杯伸ばして打ちつけるのは、見た目にもアクセントになっている。

ほぼノンストップで展開されたライブは、アンコール入れて僅か1時間ちょっとで終わってしまった。

チケット代高いのにそりゃないぜ、とちょっと思ったけどライブ自体は良かったので、よしとしよう。


それにしても、こうして改めて聴いているとこんな奇妙な音楽がこれだけ人気を獲得しているというのも不思議な話しである。

確かに彼等の音楽はインストでありながらポップだし、ライブパフォーマンス含めてもユーモアがある。

とはいえ、キワモとの紙一重の音楽である事に変わりはないと思うから、一体なんでこんなに人気になったのだろうかと不思議で仕方ない。

ひょっとしたらこれだけ奇妙奇天烈な音楽が日本のオリコンでも出てくることもあるから、こういう音楽には実は既に耐性があって、その中で話題性と日本人のミーハー心にマッチしたのかもしれない。

それと、ジョンのドラムがこのバンドではやはり非常に大きいね。

狂った音が飛び交う中で一本の芯になっているから、これでわかりやすくなっている気がする。


ともあれ、ツアーの初日がこの公演であったらしい。

日本のバンドにも影響を受けているバンドなので、それで選んでくれたのかもしれないね。

時間は短いながらもかなり濃密で良いライブでした。

今日の大阪公演はまだチケットがあるらしいので、迷っている人は行く事をお薦めする。