昨日はライブイベント、New Audiogramへ行ってきた。
場所は渋谷のO界隈なのだけど、最近ここを使ったイベントが多く、しかもなかなかいいラインナップを持ってくることが多く、割とちょくちょく行っている。
今回はこのタイトルのイベントの10周年ということで、出演アーティストはかなり幅広で、ちょっとコンセプトというか、その辺りはよく分からないイベントであった。
それこそSynchronicityとかも近いラインナップもあるのだけど、こちらは主催者の顔が見える感じがするのに対して、今回は場所だけ解放してあとはバイトが作業をこなしているだけという印象があった。
良く言えば幅広、悪く言えば節操がない感じ。
9mmとかアルカラ?とか、Nothing ~とか、私が普段行くイベントではなかなか出てこないラインナップがいる一方で、 ぃてMouse、toeのようなインスト系からPredawnやRoth Bart Raronとか最近話題の新鋭のようなラインもいて、言って見ればスペシャイベント+Booked!的な感じ。
後者は多分主催者は同じっぽいけど。
客層もなんとも捉えがたいというか、とにかく方向性は見えないものであった。
もっとも見る側は見たいものがしっかり観られるので全然いいのだけど。
で、この日は会場をせわしなく移動しながら割と多く見られたね。
1発目は9mm。
ライブは数年ぶりに見るのだけど、当時はまさに残響系絶頂期だったのに対して今はそこまでの勢いはない。
という書き方は語弊があるけど、少なくともブームではないだけで彼らは既に基盤を築いているからね。
以前見た時と比べると少しおとなしい印象もあったけど、ライブ自体はまあかっこ良かった。
ちなみに音源は友人から借りてほぼ全て聞いてはいるのだけど、改めて聞くとダサいなと感じる。
ただ、彼らの場合そのダサいことをどれだけかっこ良くやるか、みたいな感じもするし、なんやかんや彼らのような存在は他にいない。
だからアリなんだよね。
と、いいつつ私は次の会場へ途中で移動。
向かったのはPredawnである。
間も無く2ndアルバムも出るのだけど、先行曲も既にライブでは披露されていたし、なんやかんや結構ライブも観ているのだけも、この子はいつ聴いてもいいですね。
ギターは滑らかで綺麗だし、声も好きだし、MCもゆるくて可愛いし。
まあ、いうことはないよね、2ndアルバム早く聴きたいし、12月にはまたLiquidでワンマンもあるので、楽しみだ。
ちなみにこの時間、この会場は入場規制になっていたらしいが、実際は結構スカスカだった。
多分入り口付近に固まりすぎなことと、それをスタッフが何もしなかったためだ。
こういうイベントの良さは普段聞かないアーティストの味見なのに、これでは客もアーティストもいいことはない。
一緒に行った友人も普段聴かないタイプの音楽だが、時間も空いたし見てみようと思ったら入れなかったと言っていたからな。
ちゃんとしようぜ。
次は再びEastへ戻って髭へ。
髭も音源はなんだかんだ割と聞いているのだけど、ライブは2回目。
1回目はサマソニかなんかだった気がする。
初期はNirvana+サイケという感じだったけど、最近はもう少しマイルドというか、そんな感じである。
到着した時も初期作品にはあまりない感じの曲で、多分最新のアルバムの曲なのかもしれないが、知らない曲だった。
でも、悪くなかったけどね。
その後はいかにも髭なロック曲が続いた。
ちょっとしか聞けなかったけど、良かったですね。
そこで少し休憩しながらtoeを待つ。
で、toe。
新譜を出してからは初めて見るけど、やっぱりよかった。
柏倉さんのドラムもすごかった。
この人のドラムってなんかこう、流れるような叩き方をするよね。
めちゃくちゃ手数が多いのに、なんか全部音が連なっているような感じがして、頑張っている感がまっったくないのがすごい。
もちろん他のメンバーも鉄板だし、とにかく聴いていて心地いい。
新譜だけでなく代表曲はちゃんと挟むあたりもさすが。
ワンマンみたい。
終わるとちょっとだけRoth Bart Baronを見る。
何かと話題なのでどんな感じかと思っていたら、思っていた以上にマイルドというか、今様サイケという感じかな。
歌詞の内容がかなり社会的なのだけど、曲調としてはピースフルな感じだ。
聴いた曲は結構渋かったな。
それが終わるとまた移動してToricotへ。
友人から借りて何枚か聞いたことがあったし、マスロック的な要素もあるということでどんなかなと思ったけど、かなりキレのある曲であったけど、やっぱり曲そのものがそこまで好きではないという感じのようだ。
でもかっこ良かったけどね。
最後まで観ずにまた移動。
久しぶりのLITEを見るために。
一時は数ヶ月に1回くらいのペースで観ていたが、海外ツアーを回っていたこともあってホント久しぶり。
もう直ぐ(11月!)新譜も出るとはいえ、セットリストは概ね固まっているとはいえ、何回聞いてもあの複雑怪奇な音楽は気持ちがいい。
改めて聞くと変な音楽なんだけど、楽器でこんなことできるんだ、と思うと本当に感動する。
彼らのライブは見ていてもその指運びに痺れるし、目をつぶって聴いていると音の絡み合いがより鮮明に聞こえてこれまた気持ちいい。
音楽はテクニックだけではもちろんないと思うけど、でもテクニックがあることでできることは圧倒的に増えるし、やっぱり確かなテクニックがあるとすごいものはすごい。
新譜もホント楽しみ。
LITEが終わるとnestのトリ、Orge You Asshole。
彼らのライブも半年ぶりくらいかな。
こちらも新譜が控えているのだけど、また新しいモードだというのでライブはどうかなと思ったら、ラストが”ロープ”じゃなかった!
まあ、見たライブが多いわけじゃないのでそういう時も普通にあるのかもしれないけど、くだんの3部作の時にはそれがハイライトだったので、ちょっとびっくり。
次のアルバムも期待だ。
それにしても、彼らのライブも本当に浸らせてくれるので聴いていて気持ちいい。
LITEのような圧倒的なテクニックと音の積み重ねで引き込むというよりは、音像的なところで引き込んでいくような感じなのだけど、これはこれでまたいいんだよね。
いやぁ、時間が短かったな。
最後はWestのラスト、Mouse On The Keysである。
このバンドも最近よく見ているな。
ライブではドラマーの川崎さんのアレンジがどんどん過激になっていて面白いのだけど、今日はラスト十分しか見ていないが、ちょっと乗り切れていないのかな、という印象も曲によってはあった。
この日はイベントでは珍しくトランペッターもいたのだけど、色々な形を試しているのがよく見て取れるライブでした。
なんやかんや、かっこ良かった。
と、数も多かったのでかなり走りがちに書いたけど、全体的には見たいものは見れたし、珍しくそれがかなりぎゅっとしていて、なおかつ自分が好む音楽と聞くけどそうでもない音楽の違いが鮮明になったような感じもあって、そういうのも面白かった。
各アーティスト40分はあったので、まずまずのボリューム感もありつつ、ただやっぱり場合によっては物足りなくて、もう少し運営が良ければかなり良質なイベントだ。
疲れたけど満足感は高かったな。
今日はこの後また変わり種のライブへ行くので、夜、また更新する、かも。