音楽放談 pt.2

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小休止143-1「俺 in フジロック2017~ライブ編~」

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この週末は金曜日から休みを取って、予定通りフジロックへ。

参加するのは2回目で、今回は金土と2日分のチケットを抑えた。

今年は天気があまりよくない予報であったが、蓋を開ければかなりの悪天ざんまい。

それでもかなり満足度の高い2日間となった。

と、いうわけで、観たアクトをさらりとおさらい。

ただの日記です。


金曜は11時台のYogee New Wavesから見る予定で10時前には会場に到着した。

しかし、物販も見たかったし、超久方ぶりのらいにとなるQOTSAのTシャツ欲しい!とか思って並んでいたら、すっかり時間が過ぎて、しかもYogee、ステージがかなり奥の方なので、結局観れたのはラスト1曲だけ。

ロケーション的にもバッチリハマっていたけど、だからこそほとんど見られなかったのが悔しい。。

そんなスタート。


この日は結構邦楽系アーティストを中心に見る。

そのまま会場で飯を食いながら一杯やって、見るともなくPink Floydのカバーバンド、原子心母のライブを見る。

最近あんまり聞いていないし、知らない曲もあったけど、なんだかちょっと楽しい。

音楽は楽しんでいる人が奏でる方が、やっぱりよく響くのかもしれない。



あの渦巻くようなサウンドがどう響くか、というところなんだけど、もう彼らは鉄板である。

ライブが始まって少ししたら雨が降り始めて、しかもかなり強め。

ここのところイベントや対バンでちょくちょく見てはいるけど、やっぱりいいんだこれが。

セットリスト的にはそこまで他の変わったことはやっていないけど、アレンジがちょっとずつ違ったり、やっぱり"ロープ"はいいし。

外人さんも楽しそうに踊っているのが、なんだか嬉しくなる。

1時間の持ち時間なんだけど、本当にあっという間で、やっぱり単独で見たいな。


そこから移動してRed Marqueで話題であるらしいGallantへ。

正直全然知らなかったのだけど、最近R&Bとかも聞くので、その中で話題ということで試しに。

で、結論からいうとすごくよかった。

タドタドしくもしっかりとした日本語でMCをこなしていたけど、どうやら本当に日本が好きらしい。

そういう副次的な要素はともかく、やはり素晴らしいのはその歌声。

ハイトーンの伸びやかな歌声は、単純にすごかった。

曲も良かったのだけど、何より彼のショーマンシップというか、パフォーマーとしてのサービス精神も旺盛で、単純に楽しいライブだった。

最後まで大盛り上がりで、彼もとても嬉しそうだったのが印象的だった。

今度ちゃんと音源も聞こう。


ここで少し時間があったので軽く飯を食ってまた酒を飲む。

と、タイムテーブルを見るとRadwinpsがやっていたのでせっかくなので見に行くことに。

曲については多少知っている程度だったが、ライブは演奏も上手いし流石でしたね。

野田さんも思ったよりも陽気というか、もっとクールな感じかと思っていたら割と客も煽るしお茶目なことも言う。

まあ、とはいえ個人的にはそこまでピンとは来ないのだけど。

あいにく”前々前世”は聞けなかったが、日本人として頑張っていたね。


そのまま再びRed~でスチャダラパーを観る。

友達が好きでたまに音源をもらったり、ポンキッキーにも出ていたからもちろん知っていたけど、ちゃんと聞いたこともなかったしライブは初めて。

どんな感じかと思ったら、もうさすが。

ライブはパーティチックでピースフルで楽しいし、MCも見事。

会場は大盛り上がりで、老いも若きも楽しんでいたし、”ブギーバック”も演奏された。

さすがにオザケンは来なかったけど、良かったよね。

とにかく楽しかった。

コール&レスポンスもお手の物、他の出演者も適度にいじりつつ、とってもいい空間でしたね。


スチャが終わるとバタバタとGreenへ。

世界でも話題のThe XXを見るためだ。

彼らの音源は1stを聞いただけで、正直全然熱心なファンではない。

むしろ話題になっているしせっかくだから見ておこうと言うミーハーである。

音源についてはどちらかといえば好きな感じの音楽だけど、どちらかといえばライブハウスで映えるタイプの音楽だと思っていたので、この野外の大きな会場でどう響くのかと言うのがイメージできなかったけど、これが良かった。

G・B/Voの2人と、トラックメイカー+その他という3人組なのだけど、フロントの2人は一方はモデルもこなすスタイルもいい超イケメン男子、もう一方はお世辞にも可愛いとも綺麗ともいえない女子、そして超フツメンの3人組だが、その佇まいがまた絶妙にいい。

そんな見た目はともかく、静かで音数も少なめの音楽ながら、絶妙にクールで時にダンサブルなのがとても映えていた。

フロントの2人もしばしばMCでありがとう、的なことを言っているし、表情からも観客のリアクションに対してとても喜んでいるのが見て取れて、こいつら絶対いいやつだ、と思った。

1人クールにトラックを奏でるジェイミーは、本当に器用だし才能豊かな人なんだなと言うことはよくわかった。

そのあとのQueensのために最後までは見なかったのだけど、でも良かった。

何より、彼らの素朴そうな感じもよかったし、単純にライブはムードもあってよかった。

今度また音源も聞きなおそう。


さあ、この日のハイライトは何と言ってもQueens Of The Stone Age

ジョシュだけでいえばThem Crooked Valturesとして数年前にフジで来日しているが、バンドとしては実に13年ぶりくらいになるのだとか。

数年前にサマソニでの来日がアナウンスされたにも関わらず、正式発表前にキャンセルという事態があって、当時翻筋斗打ったものだ。

早めに会場であるWhite Stageへ行ったので、やはりというか結構余裕で前の方で陣取る。

荷物も背負っていたのでちょっと気負いはあったが、とにかく近くでみたかったの。

それにしても、外人率が高い。

彼らは海外のフェスではヘッドライン級だし、このステージのトリとはいえ規模感は全然違う。

そんなバンドをこの距離で見られるのだから、そりゃ嬉しいよね。

前回のことも、その前にもキャンセル歴のあるバンドだけに色々憶測はあったが、無事来日していることはわかっていたので、あとは待つだけ。


時間になっていよいよバンドが登場すると、久しぶりに爆裂にテンションがあがってしまった。

うまく説明できないけど感動する経験って誰でもあると思うけど、この種の感動は久しぶりだったな。

ジョシュが登場した瞬間、なんかすごく不思議な感じがしたし、演奏が始まるとまごうことなきQueensサウンド

しかも音源ではニックヴォーカルの"You Think~"である。

前回のフジではこの3rdのタイミングだったから、それを意識しているのかもしれないけど、この曲が聴けるとは。。。

ジョシュのギターがなった瞬間からもうテンションがバカになっていた。

セットリストはベストといってもいいくらいの人気曲満載、個人的にも聴きたい曲はほぼ全て聴けたので、本当に楽しかったな。

もみクシャになりながら騒いで、本当に楽しかったな。

"Cool Hit Of The Summer”も最高にかっこよかったし、"Sick, Sick, Sick"のあのギターリフではやばかった。

"Little Sister”などの4th曲も入れつつ、全アルバムから割と満遍なく組まれていて、もうありがとうだ。

新曲もやったのだけど、アグレッシブながらかなりポップなので、新婦にも期待だ。

ライブ中もジョシュが謎の踊りを披露するなど、終始ご機嫌なようすだったし、ファンとしても嬉しくなる。

本国と比べれば日本での人気、知名度はどうしても劣るかもしれないけど、やっぱりこんなバンドはなかなかいない。

ジョシュ・オム、かっこよすぎるのである。

イケメンとかいう言葉が霞むくらい、男が惚れる男ですよ。

色気もあるし、いやぁ本当に最高でした。

ラストは"Song For The Dead"、あのギターリフを生で聴けただけで、すでに2日間のチケット代はペイできました。

本当に楽しかったなぁ。

ちょっとびっくりしたのが、合唱みたいになる曲もたくさんあったこと。

周辺を見ても外人さんの方が多くて、ここだけ国が違ったので、おそらくこの盛り上がりの半分は外人さんによって作られていたとは思うけど、日本にも俺含め熱心なファンはいるのだ。

今度は単独にも期待したいね。

いやぁでもほんと、最高にかっこよかった。

終演後、足を引きずってステージを後にするジョシュが少し気になったが、ともあれ、最高のライブでした。

先に言っちゃうけど、個人的ベストアクトは彼らです。

その後帰りの道中でGolirazもアンコール中だったのだけど、完全に満足した私は横目で見ながら会場を後に。

でも、コーラスもいっぱいいてMVも凝っていたので、多分最初からみてもかなりよかったんだろうなとか思いつつ。

これもフェスの醍醐味だ。

余談だけど、クイーンズのライブ中に、リュックの蓋が開いていて(多分誰かのいたずら)防止とパーカーをなくすという憂き目に。

財布と翌日のリストバンドはなくしていなかったのは幸いだったが、翌日これが地味に効いてくることに。


その日は宿に1時半くらいについて、風呂に入って少しうだうだしていたが間も無く就寝、ていうか失神。

翌日は8時半くらいには起きて、シャワーを浴びて準備、10時くらいには会場につく算段だったのだけど、駅につくと長蛇の列が。

そうか、昨日は金曜日、今日は土曜日、人の数が違うのである。

1時間弱待ってようやくシャトルバスに。

それにしても、この街の行列の導線を作った人はかなりできる人だろう。

会場に着いたのはすでに12時を回っていた。

本当は初っ端から見ようと思っていたけど間に合うはずもなく、諦めて昼飯を食って最初の一杯。

この日は朝から雨。


少し腹ごしらえをして、最初の一組Day Waveからこの日はスタート。

このバンドも初めまして、紹介を見て興味を持って試しにと言うわけだが、なんかよかったね。

爽やかなギターリフと歌声、ポップな曲も含めていい感じでしたね。

なんかわからないけど、こういう洋楽アーティストを見ると夏フェスな感じがしてしまう。

MC少なめながらも客のリアクションも良くて、盛り上がっていましたね。


続いて見たのはThe Amazons。

まだアルバムも出していないらしいが、影響を受けたのがQueensとArcade Fireというから見ないわけにはいかない。

音楽的にはQueens要素の方が多い気がするけど、やっぱり会場は大盛り上がり。

いいお客さんだ。

バンドもそのリアクションにテンション上がったのが、しきりに「フジロック!」と英語っぽい発音で叫んでいるし、演奏にも熱が入る。

最後まで大盛り上がりだったのだけど、ラストにやった曲のコーラス部分を終演後も観客がやっていて、一度はけたメンバーが戻ってきて頭を下げる一幕も。

バンドとしては嬉しかっただろうね。

こういう経験が、彼らのキャリアにとってもプラスになるならそれは嬉しいことだ。


この後少し移動して、レゲエの新鋭というChronixxというのを少し見るも、レゲエ自体あまりピンと来ていないので3曲くらい見てまた移動。

GreenでThe Avalanchesを見に言ったのだけど、そこで泥に足を取られてひっくり返ってしまった。

手も泥にまみれてケツも汚れた。

しばらくライブを見て、曲もポップだし楽しいのだけど、いかんせんすっ転んだおかげでテンションが下がり気味な私は、途中で抜けて手を洗ってカッパを洗ったりケツを洗ったりしていた。

なんで100均で買ったカッパをらっているんだ・・・などと。

しょんぼりさん。


そんな気持ちを払拭すべく、少し飯を食うことに。

そこでエネルギー補給してる間にRed MarqueeでThe Lemon Twigsのライブがスタート。

話題の兄弟ドュオということもあり、入場規制状態だ。

近くで可愛い子がいた。

漏れ出ずる音を聞きつつ、なるほど実にオールディな風味もありつつ、ロックンロールという感じの音楽はなかなか渋い。

20そこそこの若者の音楽とは思えない。

ライブは大盛り上がりで、最後まで観客の多くはライブを見守っていた。


彼らが終わる少し前にGreen へ移動、なんとなればCorneliusがあったから。

新譜を出したばかり、何より世界へ誇る日本のバンドである。

その勇姿を見守るべく移動した。

彼らのライブは初めましてだったのだけど、あのエレクトロニカサウンドがどう響くのかが興味の焦点、しかもGreenである。

どんなものかと思ったけど、もう流石の一言。

新旧織り交ぜたセットリストで、アンビエントな曲からロックな曲まで満遍なく演奏されたのだけど、もうどれも気持ちよくて。

意外だったのが、小山田圭吾はあんなにギターを弾くのかというところと、かなりトリッキーなプレイも満載。

彼以外のバンドメンバーもみんな器用だし、音源で聴くあの音楽をほぼ人力で演奏しているというのもささやかな驚きだった。

バックで流れる映像も適度にポップで独自なセンスを発揮しており、それもよかった。

名曲 "Star Fruits Surf Rider”も演奏されて、大盛り上がりでしたね。

MCゼロだったけど、これはすごかった。


とか言いながら、次のオザケンを見るべく残り2曲を背中で聴きながら移動。

同じように考えた人は多くいたようで、ステージへ向かう途中で大渋滞。

ちなみにこの日はやけに妙齢の人が多いと言う印象があったのだけど、このせいかもしれない。

あとでレポ読んだけど、地蔵が現れたらしく、その前の時間だった Death Gripというバンドが蹴散らした、という話題が爽快だったがそれはともかく、やはり日本人としては見逃せないトピックである。

オザケンすげぇ。


結局ライブ開始時間になるも入場規制以上の状態、私もようやくWhiteの入り口に着いたあたりで足止めとなり、そこでスチャも登場して1曲目から”ブギーンバック”である。

かろうじて遠目にステージで彼らの姿を捉えるも、これ以上この密度に揉まれるのは厳しい、というわけで早々に退場。

近くのフードスペースでラーメンを食いながらビールを飲んで、漏れ出ずる音を聞く。

セットリストはかなりヒットパレードみたいで、盛り上がらないわけがない。

歌を口ずさみながら同じく飯を食う人があちこちにいて、やっぱりオザケンすげぇと思った。


いい時間になったので再びGreenへ。

Aphex Twinを見るためだ。

数年前にサマソニで見たことがあったのだけど、野外のこのスペースでどう響くのかが興味あったのだけど、これまたすごかった。

攻撃的でアシッドなサウンド主体ではあるが、アンビエントな展開も。

得意のMVでは日本の人気キャラを適度にコラージュ、ダンサブルなビートに合わせて踊るそれらがファニーだが、顔の真ん中にリチャードのあの顔。

露悪的なユーモアが素晴らしい。

私は次のLCDのために30分くらいしか聞かなかったのだけど、なんど後ろ髪を引かれたことか。

その後レポートも見たけど、やっぱり最後まで見たかった。

さすがとしかいいよがないのである。

ポップな曲調とアンビエントな展開もありつつ、くそノイジーな展開も入れて、親しみやすさの後に突き放すような曲を持って来たりと、その手腕もさることながら、VJではかなり日本的な内容だったらしい(松居一代に野々村議員まで出て来たとか)。

ほんと、何このタイムテーブル。

ラインナップにありがとう、だけどちょっと悲しいぜ。


そうして泣く泣くAphex Twinを後にしたのに、またもやWhiteへの道のりは大渋滞。

おそらく同じ時間のくるりも入場規制、さらにオザケンからの退場客も追いつかなかったのだろう。

結局ここでも1曲目も間に合わなかったが、そんなにずれなくなんとか入場。

前の方えグイグイ進んで、ライブを楽しむ。

ここでもまあ外人の多いこと。

前方で彼女を肩車しているアホがいて、とても邪魔だったのはあったけど、全体的にはみんな楽しそうに踊っていて、いいライブでした。

ジェームス・マーフィーも前に見たときよりも歳はとっていたけど、曲はもちろんポップ、演奏も鉄壁で、これまた最高でした。

ここでも新曲はやりつつもヒット曲満載で、何せ1曲目が"Us v Them"だし、2曲目が"Duft Punk~"である。

骨太でアグレッシブながら、終始ピースフルなのが彼らの素晴らしさである。

聴きたい曲は概ね聞けたし、1時間50分というロングセットも一切ダレることなく、最後まで楽しかったな。

ラストは"ALl My Friends"であったのだけど、複雑でもなんでもないからこそ歌メロも際立つし、楽曲としての盛り上がりもがっちりあって、最後まで最高でした。


こうして私のフジロック2017は終わったのだけど、宿に帰ったのは2時くらい。

足はグズグズだし服はぐちょぐちょ。

その上この日に限って寒いのに防寒着は昨日無くしていた。

それでも満足度も高くて、本当に楽しかった。

今回はロケーションを楽しむよりも純粋にライブを楽しんだ感じで、あっという間でしたね。

もうそろそろ大トリのBjorkも佳境だろう。

そのあともまだまだライブはあるわけだけど、いいよねやっぱり、音楽のライブは。

私は一足先に上がって、今は家で酒を飲みながらこれを書いているのだけど、行ってよかった。

もしいかなかったらやっぱり後悔しただろうな。


先にも書いたけど、今回のベストアクトはQueens Of The Stone Ageなんだけど、他のアクトも本当によくて、お客さんのリアクションもよくて、ご飯も上手くて酒もうまい。

いい2日間でした。

でも、足が痛い。。。