音楽放談 pt.2

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小休止174「ランダム再生で見えてくるもの」

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最近iPhoneで音楽再生アプリをダウンロードした。
 
プリインストールのものは「こんなものいらねぇよ!」と削除してしまったのだが、やっぱり欲しいなと思って。
 
なぜかというと、最近仕事中、特に資料を作っている時なんかは音楽を聴きながらやっているのだけど、その時にまだ聴き込んでない音楽とか、あまりエキセントリックな音楽だとついそっちの方が気になりすぎてしまうのだ。
 
如何せんiPodにはそうした曲も多数入れており、だから面白いんだけどさすがに仕事中にそれではよくない。
 
そこでiPhoneを活用しようというわけだ。
 
 
安心して聞ける好きな音楽だけを入れようと思案したわけだが、アーティスト単位でいくつか入れることに。
 
まず選んだのはアナログフィッシュ
 
ロックな曲も静かな曲もあるけど、くどいバラードもないし、主張の強い曲は全体としてドライさがあるので聴きやすい。
 
ていうかまあ、歌詞も曲も大好きなので、気持ちも上がるのでつまらない作業タスクには上手くハマってくれる。
 
改めてこうして聴いてみると、やっぱりいい曲多いな。
 
ちなみに今日の夜は久しぶりの彼らのライブだ。
 
 
次に選んだのは最近お気に入りのmoools
 
彼らの曲も全体にムードが好き。
 
アナログフィッシュとは仲のいいバンドだけど、彼らよりもエモさは明らかだ。
 
キャリア通じて多様な楽曲はあるけど、音楽性という意味では大きく変わっていない。
 
ただ、歌詞のバラエティが素晴らしい。
 
どこまで本気かわからないようなものも多いけど、飽きない。
 
 
そしてもう1組み入れたのはBroken Social Scene
 
初期作から一貫して根本にあるポジティブさというか、日本語でいう前向きという言葉ではないニュアンスがあって、それがいいのである。
 
彼らの音楽は大人の音楽だ。
 
聴いていて実に落ち着くし、気持ちが洗われるような気がする。
 
素晴らしいバンドだよね。
 
来月リリース予定の新譜が本当に楽しみ。
 
 
で、そんな彼らの全アルバムをぶち込んで、曲でのランダム再生をしているんだけど、これが意外と悪くないというか、存外違和感なく混じり合っているのである。
 
私は普段アルバム単位で聴くことの方が多いので、こうして曲ごと、しかも音楽的なだいぶ違うはずの3組を交互に聴くような状態もあるわけだが、不思議なのはそこはかとなく通じるものを感じるところだ。
 
表面的なところというよりは価値観みたいなものなのかもしれないけど、彼らはみんな音楽を信じているし、音楽を楽しんでいるし、根っこでは人生に対してポジティブなんだと思う。
 
そして願うその先は世界平和みたいな、そんな気がする。
 
私は基本的にネガティブというか、世の中の大半を疑っているし、人の言葉は信用していない。
 
信じるのは行動だけだと思っているし、だからこそうだうだいうだけのやつは嫌いだ。
 
綺麗事も嫌いだし、正論だけをまくしたてるのも嫌いだ。
 
バカみたいに前向きと言われる曲も嫌いだし、慰めて欲しいだけの承認欲求曲も嫌いだ。
 
だからこそ、いろんなことを包み込んだ上でそれでもなお俺はこう思うんだよ、みたいなことを真摯に表現しているようなものは大好きだし、信用できると思っている。
 
この3組にはそういうものをどこか感じるのである。
 
曲によっては影があるし、トゲがあったり毒があったり、女々しさがあったりノスタルジーがあったり、いろんなものがあるんだけど、スタンスとして現れてくるものがやはり魅力的なんだと思う。
 
 
ひとまず今はこの3組だけど、今度はNew Wave的なバンドや、Nine Inch Nails的な文脈でもいくつかのバンドをピックアップして同じような聴き方をしてみよう。
 
なんとなく自分が好きなバンド、音楽を、ある一定のまとまり集めてその中でごちゃ混ぜにしてみると、そこから図らずも見えてくるものがあって非常に面白いなと思ったのであった。
 
Broken Social Scene" Fire Eyed Boys"