最近よくラジオを聴いている。
Radikoを今更ながらつかっているんだけど、いいアプリだね。
私はコアなラジオのファンというわけではないんだけど、実はちょくちょく聴いはいた。
別に好きな番組があるわけではないし、なんとなく垂れ流しているだけという場合が多いんだけどね。
このアプリをつかっていて思うのは、私の好きなラジオってざらざらした音なのかもしれないということ。
実際対して中身なんて聴いていないし、なんだかんだ聴いているのはNHKラジオだったりする。
しかも夜中のラジオ深夜便。
実は、この番組は私は20年くらい前から聴いている。
ちょうど受験勉強の時に聴いていたんですよ。
当時は学校から帰ると早々にご飯を食べて一回寝て、夜の11時とかに起きてそこからせっせと勉強を始めていた。
派手なBGMもないこの番組は、なんだかちょうどよかったんだよね。
2時になると音楽番組も始まるのだけど、そこではほとんどの場合古い曲が流れるので、耳やかましくないし、終始静かで淡々としたMCもちょうどよかったのだ。
その頃の風情を思い出すのか、いまだに夜に寝ながら流しているのはこの番組である。
心を落ち着けるにはこれくらいがちょうどいいのだ。
私は音楽が好きなので、夜寝る時も枕元で音楽をかけているんだけど、その間断のなさがたまに疲れてしまうこともあるので、その時にラジオってなんだかちょうどいいのだ。
でも、アイドルのやっているようなやつだとうるさすぎてダメだった。
若いバンドマンも同じだね。
ずっとBGMがなっているのも合わない。
何も主張しなくていい。
ただ淡々と流れていてくれたら、それでいいのだよ。
さらに少しざらついて音が悪いくらいの方が、なぜか落ち着くんだよね。
これってなんだろうと考えたこともあるんだけど、思い返してみればやっぱり幼い頃の記憶が関係ありそうだ。
私の父は車の運転が好きで、旅行といえば基本的に車での移動だった。
北海道とか九州とか、結構あちこち行った記憶はあるんだけど、ほとんど車で行ったので電車、飛行機に乗ったことはなかった。
また車の中で寝泊りをしていたので、ホテルとかに泊まった記憶もあまりない。
どこかの銭湯に入って、ご飯は各地の店に入って、寝るのは車の中というのがざらだった。
夜中はずっと車で走っていて、夜の高速道路の風景が観光地よりも印象に残っている。
その時によく流れていたのはラジオだったので、私にとっては楽しい思い出と一緒にラジオのざらついた音があるのだ。
不思議なくらい、家族旅行の思い出はその割合が大きい。
受験勉強の時に聴いていて嫌な気持ちにならないのは、無事受かったこともあるだろうし、そもそも嫌な思い出はさっさと忘れられるという自分の体質によるのだろう。
ともあれ、私にとってのラジオはずっといい感じのBGMだったんだよね。
たまに好きな音楽が流れるとそれはそれで嬉しいんだけどね。
音楽に限らず、耳から入ってくる音声についても好みはあって、なんとなく心地いい物あれば不快で仕方ないものもある。
TVについては適度に騒がしい方が心地良かったりするから不思議なんだけど、ともあれ自分なりに快適な空間は作っていきたいよね。