音楽放談 pt.2

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小休止204「兆し」

ここ数年で世の中は大きく変わりかけていると感じる。

 

別に私だけの特別な感覚ではなくて、多くの人にとってそうではないかと思う。

 

昨年から続くコロナによる世界的な個々人の関係性の分断は、その関係性のあり方そのものを見直す機会になっただろう。

 

本当に必要な人間関係のみにフォーカスした人もいれば、そもそも人間関係自体がなくなった人もいるだろうから、いい悪いは人それぞれだろう。

 

私はどちらかといえば後者寄り、かと思いきや、実はあんまりかわっていない。

 

元々広く浅く付き合うタイプではなかったのでね。

 

でも、その限られていく環境の中で私を選んでくれる人がいたのは、はからずも嬉しい発見だった。

 

 

そして最近の1番のホットトピックは、やはりロシアによるウクライナ侵攻、戦争である。

 

1番新しい記憶としてはアメリカによるイラク戦争だったが、あの頃まではどこか海の向こうの他人事だった。

 

ところが今回はその温度感が違うように感じられる。」

 

なぜかといえば、それを取り巻く状況がかつてないほど日本にとってシビアだったからだ。

 

これまで大義名分的に信じられていたことのほとんどが文字通り名分だけだったことが図らずも浮き彫りになって、日本にとって静かな懸案事項だったものがだいぶざわつく始末となった。

 

しかし、それは遅かれ早かれだし、たまたま今回その懸念がわかりやすい形で顕在化しただけ、ずっとあったことだとは思うんだけどね。

 

ともあれ、世界は日本を守ってくれないということはまざまざと感じさせた事実だろう。

 

避難声明は出るだろうが、所詮はただの言葉だ。

 

ウクライナのように自ら戦う術を持たない限りにおいては、ただただ指を咥えて日常を奪われていく様を見るだけだろう。

 

他方で、仮にウクライナがロシアに屈する形になったとして、ロシアがそののちも覇権を維持できるかといえばそんなこともないのでは、という感覚もある。

 

今の世界にあって、それでも侵攻国が維持できるかといえばそんなことはないのではないだろうか。

 

実際多くの経済制裁で、ロシアの国際競争力は大きく低下している。

 

そうなれば、国民もいつまでもその国に居続けるだろうかといえば、そんなことはないだろう。

 

そうすると、必然国を維持するための最低限の人的資源もなくなるため、遅かれ早かれ滅亡の危機がまっているのではないだろうか。

 

核が投下されることで割を食うその深度は深くなるにしても、世界全体から見れば大した話ではないのかもしれない。

 

人間が、少なくとも種としての存続を本能的に求めるのであれば、という話だが。

 

その結果が見えれば、これからは武力行使が世界の覇権を握ることにはつながらないという事実が周知されることで、世界のあり方は少し変わるかもしれないが、他方でそんなことはお構いなしに自国の(というか自分の)メンツみたいなものにこだわる輩にとってはやはりなんの抑止にもならないだろうけど。

 

ともあれ、物理的な戦争なんていうものはない方がいいし、どうせ何も変わらないならないに越したことはない。

 

そうした思いをきちんと形にしようと動き出すGEZANは、本当の意味でプロテストなバンドだ。

 

昨日様々なアーティストを集めながら、新宿でイベントを急遽開催。

 

そこで反戦を歌ったそうだが、素晴らしいことだなと思う。

 

皮肉でもなんでもなくて、彼らは純粋にそう思うから行動しているだけだ。

 

その結果どうなるかは結果論でしかないから、何もしないやつよりはるかに素晴らしいし、単に彼らの音楽が好きだというだけの人だったとしても、その何分の一かでも何かのきっかけになれば、それが何よりだろう。

 

彼らは素晴らしい。

 


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こうしたわかりやすい事象もあれば、ぱっと見ではわからないかすかな動きも出始めているらしい。

 

世界では資本主義が覇権を持っており、今持ってその力学で世の中は動いている。

 

しかし、その資本主義に限界を感じており、ポスト資本主義といったことを唱えている人も出始めている。

 

私がここ2年くらいよく聞いているポッドキャストが「Coten Radio」というやつで、元々は歴史をマニアックにわかりやすく伝える、というエンタメ的な色の強いものだったが、最近では少し色を変えていて、歴史的事実にフォーカスしつつ、その上でこれからの世の中をどうしていくかというところにフォーカスし始めている印象だ。

 

元々はCOTENという一企業がやっているもので、ではこの会社な何しているの?というと、歴史のデータベースを作るという題名代を掲げており、そのための広告塔としてのポッドキャストというわけなので、やはりその会社のやりたいことを徐々に表目うするための色を強めるのは当然である。

 

この会社の社長が深井さんという人なのだけど、私と同い年なのだ。

 

しかも、好きな音楽がマリリンマンソンやNine Inch Nails、最近ではSpoonの新曲もリツイートするなど、趣味もちょっと被っているので勝手にすごいなと注目しているのだけど、彼はとても勉強家だし、理想家なので、その話は非常に興味深い。

 

直近のトピックでは、先のポスト資本主義的世界を話しており、そのための社会実験も自らの会社を使ってやろうとしてる。

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素直にすごいなと思うよな。

 

年収が800万円だったかを越えると、満足度は変わらなくなるという。

 

大半の人はそれ以下なので、そもそもそれを実感することはないだろうけど、その感覚は発展途上国が環境なんかに配慮できない事情と同じだろう。

 

それはともかく、今のようなお金の量が価値観の大半を規定する世界は、ある種資本主義の限界を示しており、もっと本質的な幸せを目指すなら、そこから逸脱する世界であるべきではないかと。

 

そうはいってもそんなものは金持ちの理想だと言えるが、その考え方がすでに資本主義に毒されているかもしれない。

 

仮に生活をする上で困らないお金がきちんと提供されるのであれば、仕事の意味も変わってくるだろう。

 

じゃあその財源はどうするんだとか色々問題はあるだろうけど、そんなものは価値観の土台を変えればスッと解決するかもしれない。

 

それを実現するためには世界的な動きがないといけないけど、富裕層の多くはすでにそういう思想を持っており、また今まさにあくせくしている人たちの中にもそうした価値観の人は増えてきているとか。

 

そうなると、いつの間にか知らない世界が訪れているかもしれず、その一歩目は知らないところですでに進んでいるのかもしれない。

 

 

私は日本は好きだし、日本的な文化は好きだけど、日本人のことはあんまり好きじゃない。

 

といってそこまで海外の人と交流があるわけでもないので、実態は知らないけど、何か起こるだびに現れてくる日本人っぽいとされる空気とかが大嫌いだ。

 

気持ち悪いとすら思う。

 

かの震災の後にも「日本がんばろう」という空虚なスローガンが喧伝されたが、なんとも言えない気持ち悪さがあった。

 

ちょうどその頃にGEZANは1stアルバムをリリースしたのだけど、その中で「何を頑張ればいいんだろう」とカウンターを浴びせる曲を収録していた。

 

何かにつけ、何かあるとすぐにキャンペーン化して個人がいなくなる。

 

・・・いや、やめておこう。

 

 

ともあれ、ここ数年で世界はまた大きく変わっていくんだろうな。

 

ドラスティックなものもあれば、いつの間にか変わっているようなものもあるだろう。

 

そういう変化は個人的にはウェルカムだし、どんどん変わっていけばいいと思う。

 

まあ、そのことを思うから子供を作るという発想に至らないところもあるけどね。

 

結婚もしてないけど。

 

世界は変わる。

 

生活も変わる。

 

そこに同最適化していくか、そういうところが面白いらしい。

 

仮に自分が途中で死んでも、別に構わないと思っているから。


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