カラオケと言えば、日本が世界に誇る娯楽アイテムである。
洋楽アーティストの歌詞にもしばしば登場するほど、世界各地に根付いている。
このカラオケと言う奴は、好きな人は大好きだし、嫌いな人は「頼むからこの世から消えてくれ」と思っているに違いない。
昔は私もそうでしたし、今も完全ウェルカム、と言う訳ではない。
私は、大学時代に「カラオケって、楽しいじゃん」などと思ったのである。
高校の頃は、はっきり言って嫌いだった。
でも、田舎なので、友人たちと遊びにいく、というとカラオケくらいしかなかったのである。
従って、あまり遊ばない様になっていった気がするな。
当時嫌いだった理由は、まずは単純に恥ずかしかったから。
中学のときから次第にネガティヴ・クリープと化していった分けですが、音楽の時間に一人ずつ唄わなければ行けない、というのがあり、それが本当に嫌で。
学科試験は点数よかったんだけど、実技が駄目だったのですね。
それがトラウマとなっており、ネガティヴィティのどん底にいた高校時代は、人前で唄うなんてあり得ない、と思っていた。
そうはいっても、親しい間柄であればさすがにそういうのはあんまり感じなくなっていたんだけど、今度は唄う曲がネックになったのですね。
当時一番聴いていたのが、筋肉少女帯であった。
あのドロドロした世界ね。
一方友人たちが好んで唄っていたのが、当時全盛であったモンパチとかのメロコアね。
あの青春ド真ん中な歌たちに混じって、筋少は唄えなかった。
だって、百%ひかれるもの。
知ってる歌歌ってよ、と言われるのも嫌だったし。
大学に入って好きになったきっかけというのは、なによりつき合う友人の変化である。
やっぱり人付き合いって大事よね。
ここでの友人は、もともと音楽的な趣味を通じて親しくなったものが多かったため、カラオケでも必然的になんでもありになるのである。
この頃にはもう洋楽をメインに聴いていたんだけど、それもOK、古くてもOK、ほんとに好きな歌を唄えるし、それでも楽しいと思える環境になるので、好きになったのですよ。
それ以来、すっかり人の目を気にしないことにした私は、どんなメンツでも基本的には自分のすきな歌しか唄わない。
まあ最近は、さすがに少しばかり気を遣うけど、それができるようになったのは、大人になったと言うことであろう。
で、そんな私は今や一人でもカラオケに行くほど大好きに。
というより、基本的には一人で行く方が最近は遥かに多い。
一人だとなんでも好きな曲は唄えるし、自分勝手にできるじゃない。
俺はうまいんだ!!という錯覚を覚えていても誰も気にしないしね。
一応言っておくが、私はこれでも歌がうまいと、一緒に行った人には大変評判である(一番うれしかった褒め言葉は「お前の歌ならI-Podでも聴けるよ」である、どうだ)。
しかし、最近唄うのは洋楽ばかり(聴くのが洋楽メインなので)なので、やっぱり引いちゃう人は引いちゃうんだよね。
未だに洋楽だとカッコつけてる、とか思う奴もいて、そういうのもウザったいし。
そんな一人カラオケであるが、私は長いときは5時間くらいいる。
大体50~60曲を、ほぼノンストップで歌いまくる。
最近はかなりのども強くなってきたようで、SlipknotやSystem Of a Downなんかも割と唄えるのである。
一方、吉田拓郎や、松山千春のような70年代フォークも唄うし、オアシスやグリーンデイ、レッチリ、ストーンローゼス、ニルヴァーナ、スマパン、そしてNine Inch Nailsなんかも唄う(関係ないが、ある知人はニルヴァーナのことを「ニル」と読んでいるらしい。こんな呼称が流行ったそうだが、本当だろうか?)。
更にはアークティックモンキーズや、カサビ、ミュージック、ストロークス、ケイジャンなどの最新バンドもうたっちゃうぜ。
さかのぼれば、ビートルズはもちろん、T-REXやドアーズ、キングクリムゾン(さすがの大学の友人も、これには首を傾げられたが)、カーペンターズもちょっと唄えるように。
ちなみに日本人だと、マッド、頭脳警察、MOON CHILD、Gackt、LUNA SEA、スターリン、髭、9mm人間椅子、筋少、レピッシュくらいかな。
まあ唄おうと思えばもっといくらでも知っているので、実は持ち歌はかなり多い方だと思う。
あえて歌わない曲の方が多いだろう。
唄いたくても入ってない曲も遥かに多いけど。
昨夜も一人カラオケに行って、60曲くらい唄ってきたら、さすがにラストで声が出んくなった(そんなラストはSystem Of A Down "Cigaro")。
まさに全力投球なカラオケであった。
とはいえ、たまには誰かと行きたいな、と思うようにも。
大学の頃の奴は忙し過ぎて、ろくすっぽ休みもないという有様なので、本当にたまにしか合わないのですね。
なので、また新しく見つける時期が、来たのかも知れないね。
ともあれ、唄うのは楽しいですね。