最近また邦楽アーティストを良く聴いている。
今年に入ってBack Drop Bomb、LITE、Tha Blue Herbら元々好きだった奴らもアルバム、シングルなど出しているから、という事もあるけど。
ブルハは5月にはアルバム出るしね。
いずれの新譜も良くて、今も絶好調聴いている状況である。
そんな中、最近聴くようになったのが、今更ながらACIDMAN。
高校生のときに友人から1枚だけアルバムを借りた事があって、そのときには曲がかっこいい、と思った程度でそこまで引っかからなかった。
当時はインダストリアル系を好んで聴いていたので、その個人的なトレンドもあったわけだけど、それでも印象は良かったのだと思う。
その後大学時代に別な友人がカラオケで彼等の曲を歌っているのを聴いて、良い曲だと思って珍しくレンタルで1stを借りたのだけど、当時MDとiPodの変遷期のようなタイミングだったので、MDに入れていたそのアルバムはリスニング環境故に自然消滅的に聴き込む事はなかった。
そうこうしている内に時は流れていたのだけど、ふとCD屋で見かけて、改めて聴いてみようと思ったのであった。
洋楽とかだと聴きたい奴がちょうど谷間的にない状況だった、てのもあるけどね。
とはいえ、既に結構な数のアルバムが出ていたので、果たしてどこから手を付けたものかと思案した訳であるが、とりあえず原点回帰。
高校生のときに借りた2ndから入る事にしたのですね。
それはともかくも、当時何となく耳に残っていた曲もこのアルバムだったし、評価も高いので良いんじゃなかろうか、という訳である。
久しぶりに聴いた第一印象は、こんな激しさがあったっけ?であった。
なんとなく落ち着いたイメージを持っていたので、1曲目の”Type-A”がすごく激しく響いた。
当時はこれが物足りないとか思っていたのか、と思うの、自分自身音楽の聴き方も変わったのだろうな、なんて思いつつ。
で、とりあえず通して聴いてみたのですが、これが非常に良かったのですね。
1つ1つの曲もいいし、ヴォーカルの声のトーンや、歌詞の世界観、アルバムとしての流れなど、素晴らしい出来ではないですか。
ちなみに高校生当時すごく印象に残った曲というのが、"リピート"という曲の、特にイントロ部分だった。
何故引っかかったのかは今となっては定かではないが、このラインはよく覚えていた。
逆に後半の曲は全く記憶になくって、何故こんな良い曲達を聞き逃していたのだろうか、と訝しく思ったものだ。
その後は1stも改めて聞き直しているのだけど、正直レベル的にも曲的にも2ndへの飛躍が恐ろしい。
1stだけだと、多分印象に埋もれていたと思う。
それくらい2ndは素晴らしい。
これをきっかけに、また色んなアルバムを聴いて行きたいですね。
ところで、彼等の曲を聴きながら改めて感じたのが、自分の好む歌詞の世界感。
別にラブソングは嫌いではないけど、終止愛の言葉を宣うだけのJ-POP的な音楽というのは、やはり本質的に受け付けないらしい。
要するに何も言っていないようにしか聴こえないのである。
それゆえ好む音楽が他の人とはあまり交わらないのも致し方ないのかなと。
ま、どうでも良いけどね。