音楽放談 pt.2

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ライブラッシュな年末間近

この週末はあれこれと予定があり個人的には充実した時間であった。

 

世の中的なクリスマスとは益々縁遠くなっていくが、実際以前のほど普遍的なイベントでは無くなったのではないかという気もする。

 

テレビもあまり観ないせいか、テレビCMも見ないから余計にそうなるだろう。

 

ともあれ、楽しければなんでも良かろう。

 

 

さて、この週末はまず久しぶりのBo Ningenだ。

 

今回は単独ではなくThe Hacthというバンドとの対バンであった。

 

このバンドのことは知らなかったし、正直Bo Ningen終わったらさっきと帰って酒を飲もうと思っていたので単独でいいのにと思っていた。

 

しかし、実際に聴いてみたらかっこいいではないか。

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彼らは北海道のバンドということだが、私自身久しぶりにこんなハードコアなバンドを聴いた思いだ。

 

Kuruucrewを想起させるようなかなりアグレッシブさもあり、トランペットもいるので余計そう思ってのかもしれない。

 

冬だってのにボーカルはいきなり裸だし、ボーカルもスクリーモ的なところもあり何を言っているかはわからない。

 

しかしそこはかとなくポップさもあり、そうかと思えば転調してカオティック。

 

なんだかよくわからないが清々しい気持ちにさせられる。

 

終演後にベースのあんちゃんが挨拶をして行ったが、めちゃくちゃ好青年でビックリしてみたり。

 

今度音源を聴いてみよう。

 

 

そしてBo Ningenである。

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なんやかんやこの時期に毎年ライブをやってくれているように思う。

 

コロナもあって日本に滞在している時間も長かったので、Taigenはソロ名義でもちょくちょくやっていたし、バンドも珍しくDjセットで先週だったかもライブはやっている。

 

とはいえ、バンドスタイルではやっぱり久しぶりなわけで、こうして定期的に彼らの轟音を浴びるのは大事なことだ。

 

昨年リリースの『Sudden Friction』のリリースライブとなるので、こうしてライブでこのアルバムの曲を聴けるのも楽しみだしね。

 

最近のライブでは旧曲もアレンジもよりサイケデリックで激しくなっていくので、毎回のライブが違って面白い。

 

 

ライブは意外にも旧曲でスタート、初っ端から全開である。

 

相変わらず独特なユニセックスファッションのTaigenは今日も裸にアミアミだ。

 

ギターのYukiは三つ編みおさげという特定ゾーンに刺さりまくってそうな髪型だ。

 

そしてコウヘイとモンちゃんは変わらずである。

 

2人とも仙人みたいだな。

 

それはともかく、割とYukiのギターがいつもノイジーで激しいのだけど、年々磨きが掛かっていくようだ。

 

割と序盤に"koroshitaikimochi"も演奏されたが、この曲はいつ聴いてもかっこいいな。

 

そして新譜の中ではPrimal Screamのボビーと共演した"Minimal"に顕著だが、新作は実はこれまでで1番ダンサブルな要素もあるように思う。

 

彼らの音楽はどちらかと言えばノイズの洪水でグワーっとなっていく感覚が気持ちいいのだけど、考えてみれば"Henkan"もハンマービートで縦揺れにドカンと揺らすような曲だから、元々ダンスミュージック的な側面もあったのだろうけど。

 

最近私はライブ中は目を閉じて聴くことが多いのだけど、そうすると音のひとつひとつが聞こえる一方で、渾然一体となる様もすごくよくわかるので、ライブでは特にこういう聴き方が気持ちいいのである。

 

 

MCは短いながらに終盤で挟まれたが、彼はここ数年で話すこと自体はそれほど変わっていない印象だ。

 

音楽で語る、といつも言っているからね。

 

加えてコロナ的な文脈もあるわけだが、割と物腰柔らかに見えてトンガっているのでそれを垣間見せる発言もあったな。

 

この間もライブの現場でちょっと諍いがあったらしく、それを反省する弁をTwitterで呟いていたが、気持ちはわかるのだよな。

 

歳を取れば落ち着くかと思っていたことのほとんどが、歳をとるほどにどんどんひどくなるなというのは私もよく感じる。

 

ある種のスキルで躱せるものもある一方で、どうしようもないものもたくさんあって。

 

とはいえ、それはネガティブなものばかりじゃなくて、変にカッコつけていたようなものがなくなって素直さを出せるようになることもある。

 

それは詰まるところその人の芯は何か、ということかもしれないね。

 

ラストは"Daikaisei"で暴れ回っていた。

 

曲の終盤ではジャムノイズアワーがあるわけだが、そこではいつもTaigenが見栄を切るような場面があり、プロレス好きだからその辺りからの影響かな、とか思ったり。

 

ステージ脇でスタッフもノリノリなのがなんか嬉しい。

 

今回はアンコールもなく終幕となったが、たまにこうして爆音で轟音を浴びると厄でも落としている気分になる。

 

今年はOgre You Assholeの恒例ライブも、まさかの被りで行けなかった分、ここで浴びることができて良かったな。

 

 

終わったのがちょうど21時だったので、会場を出てすぐにスマホでThe Spellboundの配信に。

 

先週のライブをまたぞおろ無料配信である。

 

嬉しい。

 

会場での体験含むものはもちろん、配信で改めてさまざまなカメラ割りでみるのもとても面白いのだ。

 

曲そのものをじっくり聴けるしね。

 

このライブでは撮影OKだったのだけど、とは言えライブ中にずっとカメラを構えている人が前にいて、かなりのノイズだったんだよな。

 

バンドの立場からはそうしてSNSなどで拡散されることが認知拡大にも広がるからいいこともあるが、それにしても限度あるだろと。

 

てか印象的な場面で写真撮るくらいならともかく、ほんとにずっと構えてる奴はせっかく生で聴けるのにもったいないとか思わないのかな。

 

と、そんなこともあったので改めて音源もちゃんと聴けるのは嬉しいのですね。

 

ライブ音源と録音の違いは、テンションにより音の強弱が如実に出るし、何よりそれを人がプレイしているわけだからその挙動も含めてのパフォーマンスである。

 

こうしてみるとやはりドラムの2人の存在感が素晴らしい。

 

福田洋子さんはブンサテからのメンバーだが、クールな佇まいがカッコいいね。

 

若手の大井くんとユニゾンする瞬間がちょいちょいあるが、ビシッと揃った瞬間はさらに痺れる。

 

中野さんもハンドクラップを促したり、歌をくじずさんでいたりと楽しそうだし、要所要所のギターやキーボードが実にいいアクセント。

 

これがセンスか。

 

そして、このバンドの大きな強みはやはり小林くんのボーカルだと思う。

 

彼はハイトーンからスクリームから幅広く歌いこなせるのだけど、特にこのバンドでは彼のクリアなハイトーンが実にハマっている。

 

楽曲自体がとても明るいというか、そもそもポジティブなフィーリングに溢れている中で、そこにハマりまくっている。

 

ほんと、数年前のノベンバのボーカルの姿からは私には想像できなかったが、『Halellujya』以降は憑き物がおちたように見た目も好青年になっていったが、元々の彼の純粋さみたいなものが素直に出てきたのだろう。

 

改めて歌詞もじっくり聴いていると、彼らの最初のリリースとなった"はじまり"の歌詞は、つい色々と重ねてみてしまうにしろ、いい歌詞だよね。

 

めちゃポップでポジティブな印象ながら、歌詞はちょっと悲しいところもあるのである。

 

わかってるよ、いつかは消えてしまうってこと、というラインがありながら、でもだからこその強さがあるのがいい。

 

と、先日ライブはライブで書いたけど、改めていいライブだったなと思ったのでした。

 

アルバムも楽しみだ。

 

 

日付変わって日曜日、お昼過ぎにササキオサムさんと、ムンチャ時代のギタリスト秋山さんとのユニットのインストアライブだ。

 

オサムさんの相方は長らくベースのわりっちだったが、ここ最近は秋山さんとライブもよく回っている。

 

秋山さんは今や売れっ子ギタリストとして様々な大物アーティストのサポートもやっているが、改めてこうして一緒にやっているのをみると、何か馬が合うようなところがあったのかもしれないね。

 

長年のムンチャファンの私からしても嬉しい取り合わせだ。

 

正直そこまで今は一生懸命聴いているわけではないが、こうして元気に、何より楽しそうに活動している様はファンにとっても嬉しいところだ。

 

このコンビのライブは私は初めましてなので、ライブとなればやっぱり楽しみだ。

 

 

インストアイベントなので、全体にゆるい感じで始まったのだが、これがまた面白い。

 

オサムさんはいつも謎のMCを展開していが、今日は秋山さんも一緒だ。

 

今回のイベントは2部制だったのだが、第1部で既にかなり喋っていたということでちょっと疲れてないか?と思ったがそんなこともなく。

 

こうして生で歌声を聞くと全然衰えておらずで、いい声だなぁと聴き入ってしまう。

 

他方でギターの秋山さんだが、さすがのテクニックというか、細かなフレーズを綺麗に奏でてくるので、その手元を見ているだけでも面白い。

 

アコースティックアレンジされた"アネモネ"は、アレンジこそ変わっているとは言え核のメロディはそれでも際立っているし、やはり名曲だね。

 

高音部は流石に出づらくなったものの、この曲は色褪せない。

 

新曲のしっとりした感じも、低音が十分に響くので色っぽくてオサムさんの声ともバッチリ合っている。

 

まぁ、作ってる本人だからそりゃそうだろうけど、最近のバンドは割と高音のボーカルも多いので、こうしたバリトンっぽい声はなんか今更新鮮にも思える。

 

ラストは"escape"だったが、なんと歌詞を間違えるという。

 

とはいえ、この曲もやっぱりかっこいい曲だ。

 

この人はやっぱり天才だよなと改めて思ったのでした。

 

終演後は撮影タイムで、観客個々のカメラにも目線をくれる。

 

最前列にいたおねぇさん方も熱心なファンなのだろう、えらい盛り上がっていたね。

 

私は最後列だったのでしばし待ってのワンショットをもらって後にしたのでした。

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ライブが終わると足速に飛び出して帰宅の途に着いた。

 

何せ夜はアナログフィッシュだ。

f:id:back_to_motif:20211226225831j:plain酒と食べ物を買い込んでいそいそと家に着く。

 

今回は昨年のTownmeeting by the Seaに続く配信ライブ第2弾、その名もBy The Lakeということで、キャンプ場の湖畔で撮影されたものをちゃんと編集、マスタリングしたものの配信で、前回と同じくDVDもリリースされる。

 

もちろん買った。

 

願わくばライブCDも欲しいので次は同梱版を、ダウンロードでもいいから音源も出してくれると嬉しい限りだ。

 

それはともかく、彼らの最新アルバムもそうだが、都会的な空気感だけでなく、どこかオーガニックというか、自然の中にあっても響く音楽なので、このロケーションと併せてどんな感じになるかが本当に楽しみだ。

 

 

配信は途中ネットワークのトラブルもあり、ちょっとノイズが入る形になってしまったのは残念だったが、ともあれやっぱり曲の良さですよ。

 

彼らのライブはいつみても元気にしてくれる。

 

その一番の理由はメンバー自身が楽しそうだからなんだと思う。

 

ポジティブは伝染するからね。

 

彼らはそれが押し付けがましくないから、悲しい気分の時に聞けばそれはそれで寄り添ってくれるような、そんな音楽である。

 

ちょっと前に彼らの最新アルバムについても書いたけど、とにかく聴いていて心地よくて、辛い現実に目を向けさせられる瞬間もあるけど、それも大事なところなんだよな。

 

今日はなぜか不意にナーバスになってしまう瞬間があったけど、数分後にはなんとか折り合いもつけられた。

 

この配信は年明けまで見られるので、またゆっくり見ながら、しばらくこの世界を味わおう。

 

DVDが来るのも楽しみだ。

 

 

と、今週末はあれこれとライブイベントに溢れていて、個人的には幸せだった。

 

他方でそれぞれの表現の意味とかを考えているとつい昔のこととか、嫌な記憶も含めて思い出してしまうので、ちょっと心乱れるところもあったが、私にとっては音楽を聴くというのはそういう行為でもあるからね。

 

最後に落ち着けたので、いい週末であった。

 

今年も残りあと数日か。

 

激動ばかりな近年だが、クソみたいな人生でもちょっとくらい足掻いてみるだけである。