音楽放談 pt.2

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小休止202「2021年、何聴いた?」

今年もすっかり年の瀬であるが、年々季節感がなくなっていくのはなぜだろうか。

 

ともあれ、個人的恒例として今年のベストアルバムってなんだっけ?みたいなことをやっていたのだけど、近年はかつてほどあれこれと聴き漁るようなことは無くなってしまったので、単に今年よく聴いた音楽の列挙という体をとって久しい。

 

先日先駆けて今年買ったアルバムをざっと眺めてみたのだけど、かつてないほど少なくてビックリした。

 

これ結構聴いてたけど、去年だったんだ、とかそんなのもあるし、やはりそもそも買ってない。

 

サブスクも使っているとは言え、こんなに少なかったっけ?とか思ったものだ。

 

ともあれ、それも込みで整理しておくことがまずは大事だ。

 

ちなみに、Spotifyによると私が1番聴いていたのはFrank Zappaだったそうだ。

 

しかも上位5%とかに入っていたらしい。

 

たしかに思い出したようにちょいと聴いてみよう、とかいっていた記憶はあるが、正直そんなにガッツリ聴いていた認識はなかった。

 

ただ理由はわかって、私は寝る時に音楽なりラジオなりを聴いているのだけど、そのまま寝落ちして、その間流れていたのがザッパだったのだろう。

 

他のアーティストの追随を許さない圧倒的な曲数を擁しているので、プレイリストが浮気することはなかった、というかできなかったのだろう。

 

そんなわけで、本当の実感としての一年が大事である。

 

 

まずはやっぱりこちら。

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12月にリリースされたアナログフィッシュの『SNS』、すでに記事も書いたけど、このアルバムは本当にいい。

 

back-to-motif.hatenablog.com

毎日欠かさず聴いてしまっているが、このアルバムは彼らのファンでなくてもいいと思ってもらえるんじゃないかという、非常に楽曲のテーマも実際の曲も素晴らしい。

 

日常の何気なさと非日常の煌めきみたいなもののバランスもいい。

 

聴いていてホッとするし、楽しくなるし、人生ってのは悪くないのかななんて思わせてくれる。

 

これを機にぜひ聴いてみてほしい。


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そして私の好きな若手バンドもリリースされたが、こちらもこれまでになくテンションも高く、わかりやすい高揚の見られるアルバムだったように思う。

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D.A.Nの3rdになる『No Moon』、ジャケットから彼らの美意識みたいなものも感じられて初っ端からかっこいい展開だ。

 

割としっとりと影のイメージのある彼らだが、このアルバムではアグレッシブな彼らを見ることができる。

 

ライブもみたかったのだけど、平日で行けなかった。

 

次に期待だ。


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同じく若手組の中で期待していたのがYogee New Wavesだが、彼らも4th『WINDRAGON』をリリース。

 

彼らはすでにスタイルが確立されているので、相変わらずいい音楽を作っているなと。

 

チルアウトという言葉が一時流行ったが、彼らの音楽はそんな風情がぴったりだ。

 

休日の晴れた日に聞きながらまったりしていると、いい感じにリラックスもできる、そんな音楽だ。

 

何か大きな進化があったかといえばそんな感じではないが、彼らの音楽はどこか浮世離れした感じがあって、ちょっと現実から逃げたいぞというときに特にぴったりだ。


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若手だけでなく、ベテランもリリースしているが、今年その存在を改めて示したのがTha Blue Herbだろう。

 

本体としての活動よりは、レーベルとしての活動というべきか。

 

ヒップホップの昔ながらのファンにとっては結構胸熱なトピックだったのではないだろうか。

 

まずはYou The RockとトラックメーカーのO.N.Oのタッグでアルバムをリリース。

 

11年ぶりとなるYTRだが、リリックは土を食むような内容で、いい歳のおっさんがかっこつけもせずに情けない言葉も吐いてみせるのが、逆にかっこいいなと思ったものだ。

 

他方でBossも、彼は自身憧れのDj HONDAと組んでアルバムをリリース。

 

ここでは本体よりもある意味若々しさを感じるリリックを聞けるのが面白い。

 

この人って本当にずっと現役なんだなというのはこういうところで感じるところである。

 

今年は24時間配信をしてみたり、ライブ活動もようやく再開して以降はかなり活発だったので、ずっと楽しんでやっていくんだろうな、なんて思ったものだ。


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インディ界隈は相変わらずマイペースな人たちもいて、Newwaveの系譜で独自の活動を展開しているのがPlasticzoomsだ。

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前作のセルフタイトルのアルバムではかなりアグレッシブで彼らのパンク的な側面が強かったが、今作ではインダストリアル〜ニューロマンティックとかだろうか、アグレッシブさはそのままに、もっとパワーアップしたような印象だ。

 

私はこの界隈が好きなんだけど、彼らは期待を裏切らず、実は海外でも活動しており、直近ではロシアの高校生も聞いているらしい。

 

 

日本からはもう1くみ、個人的にここ数年でばくあがりしているのがこちら。

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The NovembersのライブDVDだが、こちらは非常によかったね。

 

配信ライブが当たり前になってきた中で、こうした趣向をしっかり凝らして映像作品として面白いものを残す方向にベクトルが向いたのはいい傾向だった。

 

世間的にはサカナクションが話題性も大きかったが、そればかりではないということをもっと知ってほしいところだ。


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他方海外勢については本当に聞く量が減ってしまった。

 

海外アーティスト自体は聞いていなかったわけではないけど、リアルタイムでないものばかりだった。

 

そんな中でも安定して聴いていたのはThe Coralだ。

 

このバンドは本当に変わらずずっといい曲を描いている。


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2枚組の対策となったコンセプトアルバム『Coral Island』をリリースしているのだけど、楽曲としてのクオリティはそのままに、また違う観点で作ってみたというかんじがちょっっと新しかった。

 

 

そして個人的に嬉しかったのはMaximo Parkだったね。


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メンバーが1人脱退してしまってからのアルバムだが、楽曲はどれも初期を彷彿とさせる疾走感に溢れていて、一時しっとり感の抑えたよな感じだったポールのヴォーカルも跳ねていて素晴らしい。

 

そしてこのアルバムのリリースに合わせて配信ライブも開催、日本むけにもコメントをつけての配信となりファンとしては嬉しい限りだ。

 

元々いい曲を書けるバンドなので、それを着実に更新しているようなキャリアである。

 

 

と、買ったものの中ではこのようなラインナップだったな。

 

旧作だったりサブスクで聴いたものはいくつかあったけど、ちゃんと聞けていないんだよな。

 

ロッキンオンとムジカでそえぞれ発表されていたが、ものの見事に聴いていない作品ばかりだった。

 

特に洋楽作品は全くと言っていいほどわからなかったな。

 

昨年もそうだったが、徐々に世間のトレンドと自分の趣味が乖離してきていることをまざまざと感じた次第だ。

 

まあ、本質的に好きだと思えるものを聞いているのが一番幸せだからね。

 

また興味が向いた時にあれこれと新しいものも聞いていこう。