音楽放談 pt.2

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酒飲みながら書く文章は碌なものではない ービールが好き

私はビールと呼ばれる飲料水が好きである。

 

世の中的にはおっさんの好きな飲み物代表のような呼ばれ方をしており、ふざけやがってと思っていたが、残念ながら私もおっさんと呼ばれる年齢にさしかかってしまったので少しもふざけていない事態となってしまった。

 

そんな私も、おっさんでない頃から好きだったわけだが、最近ではこのビールの出荷量だったり飲む人が減ったりといったことがしきりに叫ばれて久しい。

 

実際私の周りでも、ハイボールが好きとかワインが好きとか、そんなこまっしゃくれたやつはたくさんいるが、ビールが好きという人はあまりいない。

 

私がずっとビールしか飲まないと高らかに宣言すると、なぜかすごいと称賛される始末だ。

 

美味しいものをただ飲んでいるだけで何がすごいのかよくわからないが、この件については後ほど触れることにしよう。

 

一方で最近では酒をそもそも飲めない、あるいは飲めるけど飲まないという人も少なくない。

 

これは男女問わずだ。

 

個人的にはその方がいいと思っているのだけど、世の中のおっさんらはそれが由々しき事態と思っているらしい。

 

強いていえば、そのことで販売されるビールの種類が減ってしまったり、120%世の中の害悪しか産んでいないタバコみたいにみだりに税金が上がってはかなわないと思っているので、需要の減退は確かに困ったことかかもしれない。

 

そんな世の中を嘆きながらまたぞおろビールを飲んでいるわけで、そうしていると、まあ飲まん奴がおるならその分俺が飲んだったらええやないか、と変にニコニコしながら一人で唸り出す始末だ。

 

世の中から酒なんてものは無くした方が社内のためではないかと本気で思う。

 

 

それはともかく、このビールと奴が税金とかの関係もあっていわゆる一般人には高い代物と呼ばれるようになると、真面目な日本メーカー各社は趣向を凝らして発泡酒をこぞって製造。

 

しかし政府の目につきそれらも税金の対象となると、今度は第3類などと呼ばれるあらたな脱法酒の開発に着手、今では当たり前に販売されるようになった。

 

時代は進むと今度は不思議な事象がさらに起こる。

 

なんノンアコールビールと呼ばれるアルコールを含まないビール様の飲料水が生み出された。

 

は?ビールのくせにアルコールが入っていないなんて、そりゃただの麦茶だろ、と思いきやまあそこそこに売れているとか。

 

メーカー各社の努力は涙ぐましく、私も間違って一度だけ手を出してしまったが、確かに味は別に悪くない。

 

しかし、やっぱりビールじゃない。

 

 

さらに最近ではそのジャンルは多様を極めており、微アルと呼ばれるジャンルも登場。

 

アルコール度数0.数%という、ちょっとだけアルコールしてまっせ、という奴だ。

 

チューハイであれば、すでにほろよいという商品があり、味もさることながら価格も完全に清涼飲料水と同じだ。

 

その極悪な飲料はなかなかに人気らしく、私も一頃ジュースの代わりに水分補給として飲んではひっくり返っていた。

 

あんなものを販売するのはいかがなものかと思うが、世の中にはさらに極悪な飲み物が存在しており、ストロングゼロとかいう、色気も何もない、ただただ自分を見失うだけの目的以外ありえない公的麻薬と呼ぶべき代物が平気でコンビニで売られており、世の若い女性たちまでもストローでちうちう吸って歩いている。

 

あんぱんどころではない。

 

まあでも、ギリギリ違法ではないので私には何もできない。

 

 

そして最近になってスーパーに並び始めたのが、アルコール度数3.5%という極めて微妙なビール様飲料がリリースされた。

 

一般的なビールのアルコール度数は、種類によって多少の違いはあるが、おおむね5〜6%が相場である。

 

その半分でもないし、微アルでもない微妙なラインをアサヒはせめてきた。

 

一体どういう狙いなのかと少しだけ調べて見たのだけど、どうやら海外では3%前後のアルコール市場はそこそこにあるらしい。

 

それが具体的にどういうものなのかはわからないが、そこに目をつけたアサヒは新たな市場を開拓してやろうと意気揚々開発したのだとか。

 

日本人口の飲酒可能年齢、つまり成人以上の人はおよそ8000万人くらいおり、そのうちのアルコールを摂取する人間失格人口はおよそ2000万人だそうだ。

 

おそらく私はその間くらいにいるんじゃないかと思っているが、それはともかく差分であるところの6000万人、アルコールを飲まない人に飲んでもらうためにアルコール度数を下げました、ということらしい。

 

何せ75%くらい未開拓なんだぜ!ということらしい。

 

確かに数字だけ見ればそうだろうが、果たして本当にそうなのだろうか、と今はビールが大好きだがかつては好んで飲まなかった私は思ったのであった。

 

 

私の周りにも酒が飲めない、飲まない人は少なからずいる。

 

飲めない人は体質が合わないので、アルコールを飲むと体に不具合が起こるというもので、これはアレルギーだからそもそも飲んだらダメなタイプだ。

 

方や飲めるけど飲まない人は、別に酒飲んでも楽しくないし、美味しいとも思わないから付き合いがない限り飲まない、というのだ。

 

至極真っ当である。

 

他方のアサヒのこの3.5%を開発した狙いは、酔いたいけど既存のものではアルコールが濃いから難しい、みたいな人がたくさんいるはずだ!そんな人にもビールを楽しんで欲しい!と思ったということがインタビュー的なやつで語られており、株主総会でもそんな話をしていたそうだ。

 

海外でもその度数ニーズはあるから日本でも開拓できんじゃね?と。

 

 

天下のアサヒ飲料さんのマーケティング調査の結果なのだから、多分一定の統計データを下敷きにしているのだろうけど、少なくとも私の実感地としては、その開拓って難しいんじゃないかと思っている。

 

それこそ、ついこの間までTVCMでも流れていたサントリーのビアボールとかいう商品についても、ハイボールのヒットに味を占めて、ビールでも似た様なことできないかしら、といったところから有名俳優を起用して販促をかけたわけだが、少なくとも私の普段使うスーパーでの棚のフェイスは確実に減っている。

ビール好きな私はそんなものをわざわざ買わないし、試しに飲んでみたという人の感想を聞いても、うまいという声は聞こえなかった。

 

これも、若い人にもビールを飲んで欲しい!と思ったそうだ。

 

 

素朴に疑問なのだけど、なんでそんなにビールにこだわるのだろうか。

 

これは直近の2つの事例だけじゃなくて、実は発泡酒とか第3類の時から思っていたんだけど、常にビールを第一にしており、それが高くて飲めない貧乏人どものためにそれっぽいやつ作ったから、ビールと思って飲め、みたいな感じなのだけど、そうしなくてもいいのではと個人的には思っていた。

 

私は当初発泡酒も第3類も、美味しくなかったので飲まなかった。

いや、飲めなかったのだ。

 

しかし、ある時ふと思ったのが、これはビールとは別のものなのだからということ。

 

そもそもビールに近づきました、ほぼビールです、みたいな謳い文句をするから、こちらとしては当然ビールの味を期待するわけだ。

 

しかし、飲めば明らかにそうではないことはしれる。

 

ビールじゃない、やっぱり本物のビールがうまいと。

 

ビールの味を求めている人にそうじゃないものを出したって、プリンに醤油かけてウニです、というようなもので、つまるところ求めているのはそういうことではない、となってしまうのは当たり前なのだ。

 

私はある時から、これはビールではなく製法と原料が近いだけの別なもの、と認識するようにしたのだけど、そうなるとこれはこれとしておいしさもあるなと気がつくわけだ。

 

そりゃそうだ、新しい飲み物なのだから。

 

 

また、微アルとか低アルコールについて。

 

私も微アルはあることを期待して飲んでみたことがある。

何かといえば、調子がいいと結構なペースで飲んでしまうので、そうすると酔っ払う速度も深度もよろしくない。

 

その際に、それっぽいやつを挟むことで身体的なダメージは軽減しつつ、それなりに気持ちよくなれるんじゃないかしら、という期待値の元である。

 

飲みたいけど飲みすぎちゃうダメ人間には、物理的にお腹を膨らませてこれ以上飲めない状況にしてしまうことは、一つの需要だと思うので、そういう使い方はありではと思ったんですね。

 

まあ、結局そもそも味が美味しくなくて断念したが、とはいえ別にまずいわけではないし、これはこれで好きという人も一定いるだろうなと思う。

 

そういう人には、わりと需要があるのではないかと思うわけだ。

 

 

何が言いたいかというと、そもそも酒を飲まないやつをターゲットにしたって飲むわけないのだから、だったら普段からビールを飲んだくれている民度の低い奴らをターゲットに貪る方が、よほど良いのではないかと思う。

 

ただの経済的な事由を背景とした代替物ではなく、ビールのバラエティ商品としてブランディングを強めていった方がよいのではないだろうか。

 

それこそクラフトビールがかなり広がったと思うけど、あれもビール好きの多様性を狙ったところから、違う層にもアプローチできた例ではないだろうか。

 

ある意味クラフトビールじゃないか。

 

そのベクトルで勝負した方が、結果的に広がりも強いんじゃないかと個人的には思っている。

 

どうしてもビールを売りたいなら、まずはアホみたいにビールばかり飲んでいる奴らを満足させる様な素敵な、美味しい商品を作っていただいて、それを喜んで飲むアホどもは酔った勢いも手伝って鬱陶しいくらいに周りにアピールを始めるはずである。

 

そこで、ツレに「これ、いわゆる苦いだけのビールとはちゃうねんで」とか言って勝手に進めてファンを増やす様な事象も出るはずだ。

 

安心してくれ、酒飲みは頼んでもないのに勝手にアンバサダーするから。

 

実際私もビールばかり飲んでます、というと半嘲笑まじりに「すごいですね(笑)、飽きあんですか?(嘲笑)」みたいな場面は一度や二度ではない。

 

しかし、酔っている時の私にはそんな(笑)は通じない。

 

ただでさえ理屈っぽい奴が大好きなビールを飲んでご機嫌だ。

 

お前わかってねぇから教えてやるがな、これはビールいうても、いわゆる昔ながらのビールと違うんやでぇ。

 

ペールエールといってね、フルーティな風味にほんのり甘味もあって、いわゆるスーパードライとかと違って味わいがあるのよ。

 

とかなんとかいって、挙げ句の果てには「これ以上俺の御託を聞くのととりあえず一杯飲んでみるのと、どっちがいい?」とか謎の究極の選択を迫る始末。

 

だから飲みニケーションは嫌われるんだよとか思いつつ、意外とちょっと飲んでくれる人も多く、そうすると「あ、おいしい」となるのだ。

 

ざまぁみろ!

 

 

と、まあそんな具合で草の根ながらファンを増やしているのである。

 

中途半端に興味のない人に無理やり振り向かせようとするより、すでにいる既存顧客を感動させてくれよ。

 

すきなんだからさ。

 

こちとら新作が並ぶたびにちゃんと飲んでいるのよ。

 

一人品評会しているのよ。

 

ビールメーカー各社に伝えたいのは、本当のターゲットはここにいるということだ。

 

普段からビールばっか飲む奴がもっとビールを飲むためにはどうすればいいか、きっと答えは見えてくるぜ。

 

もっとも、そんな小汚い低俗な奴らからは脱却したいというのなら仕方ない。

 

私は静かにエビスビールを贔屓にするだけだ。

 

おいしいよね、エビス。

 

てかサッポロビールが好きなんですよ。

 

麦の味わいもあるしさ。

 

エビスも新しいオレンジピールの奴が出てたから買っちゃったけど、過度にフルーティすぎず、オレンジと甘味と酸味の間くらいの風味が程よくて、従来の麦がっつりなものよりも飲みやすいだけでなく、食事のお供としてもなかなか存在感を発揮しそうなやつである。

いい仕事してやがる。

 

ちなみに私はサッポロの株も持っている。

 

買った時よりめちゃ値上がりしている。

 

もっと買っておけばよかった。。。

 

 

引き続き美味しいビールが世に出回ることを待ってます。


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