この週末は久しぶりにライブ2連チャン。
金曜の夜は今年で既に3回目となるLillies And Reamins、そして土曜はこちらの方が個人的には久しぶりのOgre You Asshole、どちらも渋谷だ。
個人的に最近渋谷は行っても面白くないし、ごちゃごちゃして一昔前の東南アジアみたいにケバケバしい下品なネオンがどうにも気味が悪い。
夜なんて日本人より外人の方が多いのだから。
さりとてライブ会場自体はいいところたくさんあるのよね。
会場までの道すがらはひたすら目的だけを目指す。
Single Release Party, Lillies and Reamins

そんなわけでまずはリリーズ、会場はWWW Xだ。
今年は2月にBODY、6月にはツーデイズワンマンと近年稀に観る活発ぶりだ。
他のバンドではあまり考えられないだろうが、彼らはマジでたまにしか活動しない。
何年か毎に傑作アルバムを作って、少しだけライブをやってまたしばらく休む。
思い出したようにシングルを出して、少しだけライブをやってまたしばらく休む。
と、マジでこんな感じだ。
基本的な音楽性はポストパンクとして変わらないが、初期はギターメインのエッジーなロックだったが、最近ではシンセが鮮やかな曲も増えている。
曰く、もうさすがにラフのアイデアがそんなに出ぇへんとか。
そんなこと言いながら出す曲出す曲素晴らしいのだから困ったものだ。
で、彼らはメンバーは実質ギターの二人組なので、ライブ、レコーディングはサポートを入れているのだけど、ベースはThe Novembersの高松さんでほぼ固まっている。
たまにライブではLuby Sparksのナツキ君が入ることもあるが、概ねお馴染みといえばこの人だ。
次にシンセサイザーは益久さんという人で、かつてはPlasticzoomsでもサポートしていた。
前作のアルバム時はプロデューサーでもあった藤井麻輝がやっていたが、もう過去何年も姿は見ない。
そしてドラマーは割と流動的で、以前はThe Collectorsのあべさんが叩く事が多かったが、ここ数年はこうちゃんがしばらく叩いていたが、前回のツーマンでPeple In The Boxの人とSyrup 16gの中畑さんがゲスト的に叩いていた。
そこでハマったのか、今回は中畑さんが担当、レコーディングも参加したそうだ。
私はそのライブで中畑さんがあまりにハマりまくっていたと感じていたので、この継続は嬉しかったですね。
因みにメンバー2人も、KAZUYAはラルクのyukihiroのやっているAcidandroidでもギターを弾いてたり、Boも務めるKentもあまり活発ではないがちょいちょいサポートギターもやっており、割と鉄壁の布陣だったりする。
実際この日のライブはセットリストも良かったけど、演奏が最高に良くて、マジでこのメンバーでライブ盤出して欲しいと思ったものだ。
毎回同じような感想についなってしまうので、新曲について。
タイトルトラック"Only For Us"はPVも作られており、そこではKENTがイアン・カーティスのようなダンスを踊っている。
曲は淡々としたクールさの中にほんのりセンチメンタルの漂うような曲で、しみじみさせられてしまうリリーズらしいポストパンクな一曲。
イントロからグッと世界に引き込まれる感じが彼ららしいが、ギターもベースも、少し控えめなドラムも最高である。
ライブ初披露となったがVJもついてムードもばっちり。
ジャガジャガした硬質なギターもかっこいいんだけど、こういう柔らかいギターもまた最高なのよね。
カップリング曲はイントロが少し"The Wreckage"ぽいなと思いつつ、アルバムだったら最後にしてもいいかも、なんで個人的には思ってしまう。
アルバムとしてリリースされるのは何年後になるかわからないが、ともあれこのメンバーでまたライブもやってくれるなら、過去曲もまた違った響きになりそうなので、それだけでもしばらくは楽しめるだろう。
今日はライブ中に、あのクールの極み高松さん含めてメンバーみんな笑顔を見せる場面も多かったのも印象的だった。
サポートとはいえ、いいバランスになっているんだろうなとニヤニヤしてしまう。
次に東京で観られるのがいつになるかわからないが、引き続き期待しておこう。
20th Aniversary, Orge You Asshole

曇りと雨を行ったり来たりする土曜日はOgre You Assholeの20周年記念ワンマン。
ライブではLiquidroomでやる事が多いが、今回はO-East、キャパ的には倍くらいになるが、しっかりソールドだった。
そんなに頻度高くライブをやっているわけでもないので、毎回このクラスでも良いのにと思うが、難しさもあるのだろうか。
それはともかく、今回は周年ライブということもあって、珍しく冒頭でちょっとだけMC。
昔の曲もちょっとだけやります、なんて控え目に言ってスタートしたのだけど、1曲目は”ロープ”のオリジナルverでスタート。
ココ何年かの定番ラストはこのロープのロングverなので、曲自体は聴いていてもオリジナルは結構レアだったりする。
2曲目は”タニシ”と、最近も演奏される初期の曲だが、ここまでですでにわかるように今日のセトリはアニバーサリーさしくポップだ。
元々一見さんお断り、とは言わないが、結構な音楽好きでないと彼らのライブはハードルが高いだろうなというのがあった。
アルバムで聴くと歌ものではあるが、ライブだとアレンジされすぎてインプロみたいな展開が大半なので、よくわからずに飛び込むと呆気に取られてしまうだろう。
初期はModest Mouse的な鋭角なギターで結構ポップな曲も多かったが、最近はもう修行僧みたいな音楽になっている。
それでも構成が凄すぎて、後半ではぶち上げられまくるので、カタルシスが凄まじいライブをかましてくれる。
その集大成的なライブが前回の単独だったと思うけど、このままでは遠く行きすぎてしまうのではないか、という懸念もあった中でこのセトリ。
安心したぜ。
まあ、そもそもメインストリームで売れるような音楽ではないが。
ともあれ彼らの中ではポップ目な曲満載。
ポップでもないかもしれないが、”夜の船”も聴けたのがよかった。
あのアルバムの不穏な感じが最高に好きで、またアルバムを聴きたくなってしまったな。
そして終盤は最近の流れをぶちこんでくる。
いつもは我慢させまくってのこれなのでカタルシスが半端ないが、今回はすでに前段で気持ちい展開満載だったのでさらにぶち上がって、結局最高だった。
ラストは"たしかにそこに"の静かで短めな曲でスッと幕となった。
本編はきっちり1時間半で終了、少しだけ間を置いてアンコールで登場。
2曲やったのだけど、オーラスは”ワイパー”。
”ロープ”期の後の本当にちょっとの間だけラストでやっていたけどすぐ辞めてしまって、個人的には残念だったのよね。
この曲って割とシンプルな曲だと思うけど、展開と歌詞とが相乗効果でじわじわと染み込んでくるような感覚があるのよね。
最高でした。
改めて思ったけど、彼らのライブは基本的にギター、ベース、ドラムのロックバンド編成だ。
だけど、音の洪水という言葉の意味をこのバンドのライブをみるとよくわかるのだけど、ノイズもメロディも全てが一体となって降り注いてくる感じがあって、その時はただうおーーーーーーと叫んでいる感じだ。
これぞライブ体験というのをこれだとばかりに突きつけらるから、彼らのライブはやめられない。
凄まじいっていうのはこういうのをいうんだよなと、彼らのライブを見ると毎回思うんだよな。
見た目的にもみんな地味だし、普段見かけてもまず気づかない自信がある。
でも楽器もった瞬間これだよ。
これがただの演奏じゃなくて音楽なんだよなって本当に思うんだよな。
ライブ後は惚けるしかなかったな。
リリーズ、オウガとそれぞれに音楽性も全然違うし、ライブでの表現やベクトルも全然違うけど、それぞれの美学があって、どっちも音楽的に最高にカッコよくて、こういうのを観るために私はライブへいくんですよ。
ただ音源で聴くだけでは済まない体験がここにある。
やっぱり、音楽っていいですね。