音楽放談 pt.2

SEO強化をしていこう。

何をやり残したのか ➖THA BLUE HERB×ラフィンノーズ

今8月の最後、今日はTHA BLUE HERBとLaughin' Noseのツーマンへ。

 

TBHについてはしばらくライブを観ておらず、久しぶりに見ておきたいと。

 

本当はワンマンの方がいいのだけど、29日は仕事が読めないところもあったので見送り、しからばここしかあるまいと。

 

そしてLaughin' Noseは昔日本の80s付近を漁っているときに当然のように名前は知っていたが、何やかんや聴かないままになっていた。

 

当時はオーケン文脈のバンドを漁っていたのだが、その際にあまり出てこなかったからであるが、それから時は流れて今、まさかTBH文脈で聴くことになろうとは思わなかったが、ともあれベテランもベテラン。

 

この年まで現役でライブハウスを回っているくらいなので、十二分に見る価値はある。

 

ちなみに、今回はLiquidroomの21周年イベントだそうな。

 

これから毎年やるんだろうか。

 

ところで、今日はいつになる客足は厳しい印象であったが、終盤にはそこそこ埋まっていたので良かったね。

 

 

そんなわけでまずはTBH、こういうツーマンやイベントの時は他のファン向けもあるのでいつになく気合が入っている。

 

そもそもHIPHOPだし、万人受けするキャッチーな音楽でもない中で、どう繋いでいくかがファン目線でも割と見ものなのだけど、今回も流石の一言。

 

セットリスト自体は時節柄もありシリアスだし、MCでも当然のようにそれは言及するわけだが、他方で素直に自分の過去を交えながら中学時代はラフィンをめちゃ聴いてました、なんてことも混ぜながら一ファン的なスタンスも示す。

 

曲の中でもポイントポイントで歌詞を変えてラップするので、同じ年代のファンからしても受け入れやすくなるよね。

 

序盤は特にそうして会場のお客との共通点を伝えて初めましての人も巻き込んでいくのである。

 

そして中盤には彼なりの反戦的なテーマや、私はラフィンは聴いたことがなかったのでわからなかったが、彼らの曲ともリンクするようなことをやっていたみたいですね。

 

この辺りはBOSSのラフィンのスタンスに対する本質的な意味でのリスペクトを示したようなところだろうな。

 

そして終盤にはビートジャック版の"Motivation"で例のコールアンドレスポンス。

 

ラフィンの曲自体そういうのが結構多いので、どうやらこういうノリが好きなファンも多いらしい。

 

まぁ、私は割と前の方のTBHファンの輪の中にいたから詰まることはよくはわからないが、しっかり裏の方からも歓声が聴こえてきたし、終盤になって前の方に来る人も結構いたので、ガッチリ掴んだことだろう。

 

ラストの方は完全にファンモードでニコニコラップしている姿が何だが微笑ましかったな。

 

今日は70分と短めながら、この辺りの構築はマジで凄いなと毎回思う。

 

ノセられる、というやつである。

 

短いながらに満足感たっぷりだ。

 

ちなみに、今日はDyeさんのプレイも見ていたんだけど、Bossをじっと見ながらポイントポイントでしっかりアクションもしてビートに体重を載せていたよね。

 

TBHのライブがやばい理由は、やばいDJが黒子に徹し続けているからっていうのもやっぱりあるよね。

 

 

少し転換を挟んでラフィンノーズ、ハンドコアパンクの先駆け的な存在で、有頂天らとともにインディーズ御三家なんて言われていた。

 

改めて調べて驚いたのだが、スターリンジュンスカブルーハーツ筋少もほぼほぼ同じ時期に結成されてるんですね。

 

あんまりその辺りの細かなところは気にしたことがなかったが、有頂天が筋少の先輩ということと、ジュンスカ筋少が同世代という断片情報で勝手にそう判断していたんですね。

 

でも、冷静に考えれば先輩後輩と言ってもほぼ同時期に活動していたわけだし、なんなら有頂天のメンバーだった本城さんは元有頂天だし、キャリア的には同列くらいなのよね。

 

凄い時代だな、何で勝手に思ったわけだが、そんなバンドのライブなのでやっぱりジジイのくせにパワフルでエネルギッシュなんだよね。

 

ボーカルのチャーミーは60半ばらしいが、めちゃくちゃ声出てるし、疲れを見せない。

 

そもそも未だに全国のライブハウスを回っているんだから。

 

曲は思っていた以上にポップで、Voチャーミーも表情含めて人懐っこい。

 

やっぱりこの世代でばちばちの現役の人て強いよな、人としてのエネルギーが違うんだろうなと感じる。

 

私は全曲初めましてだったが、楽しかったな。

 

1曲だけBossともコラボしたは、Bossの楽しそうなことよ。

 

ちなみに、開始からフロアにきてめちゃ楽しそうにノっていた。

 

バンドのキャリア的にも私と同世代、もしくはそれより上の世代が多かったけど、女性ファンも含めて楽しそうしている姿も。

 

こういうのっていいですよね。

 

アンコール3曲含めて最後まで元気全開、ズゴイバンドだ。

 

 

自分も歳をとってくると、結果見るバンドも歳をとってくるわけだが、かっこいいジジィばっかりだ。

 

チャーミーは服装も独特ながらおしゃれだし、ずっとこの人はこうなんだろうなって感じだったし、きっと死ぬまでこんな感じだんだろうなって。

 

こういうかっこいいジジィにはやっぱり憧れるよな。

 

 

そんなわけで50過ぎのベテラン2組のツーマン終了。

 

TBHは"And Again"をやったが、この曲って歳をとってくると本当にしみるんだけど、「何をやり残したんだ、あんたは」ていうラインが年々リアリティを持ってくるんだよ。

 

これまでやってきたことはわざわざ省みるまでもなく自分の中にある。

 

場合によってはもうそれに乗っかっていればお金も何も生まれるから、生きていく上では十分だったりする。

 

でも、そうじゃなくて、それでもなおチャレンジしていく姿勢っていうのは、それは人生を楽しんでいることだし、きっとそういう人生は当然楽しいんだろうなって。

 

それこそが人生の勝ち組だよなって。

 

Bossもきっとそんなじじぃになるだろうから、ずっとこのスタンスでいて欲しいなと思うよね。

 

 

兎角歳をとることはネガティブなこととされている。

 

世の中の話題は、若い奴にどう合わせるかだ。

 

でもそんなことどうでもいい。

 

若い奴が頑張る手助けはしてやる、くだらない攻撃は俺が受けて守ってやる。

 

でも、こっちだって大人気なく実力を発揮してやる。

 

自分自身もベテラン的な立場になってくると、そんな気概もある。

 

お前らの価値観なんて知らんよ、悔しかったら成果で返せって、それしか思わない。

 

当然、すごい結果を出したら素直に悔しがって、絶対次は負けないぜって思う。

 

大人気なんてクソ食らえだ。

 

 

こういうベテランのライブを見ているとそういうのを感じるんですよね。

 

それが音楽から受ける刺激って奴だし、元気をもらうってこういうことなんですよ。

 

少なくとも私は自分を慰めて欲しいなんて思わない。

 

「時代は変わる。いつだって追うものは追われるものに勝る」

 

「雑音黙らす術は一つ、行動で表す」

 

これが本当に時代を超える普遍的なパンチラインだなって思う。

 

 

いいライブだった。