音楽放談 pt.2

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小休止20『The Horrorsへ』

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この小休止コーナーも20個目の記事となる。

記念にカッコを2重カッコにしてみました。

分かりにくい、しかしだからこそ光る、それがこだわりと言うものである。

まあ、別にこだわっている訳ではないですがね。

それはともかく、そんな中途半端に記念すべく回には、先日行ったHorrorsのライヴの感想である。

レポートではない、あくまで感想である。


チケットを買ったのは1週間前くらいだったので、番号はかなり遅めであったものの、取れてよかったというのが正直なところ。

昨年出た新譜は軒並みベストアルバム上位に挙げられていただけに、Duoではかなり厳しいんじゃないか、なんて思ったが、当日券まで出た。

一体どうなるかしら、と思ったが、ついてみたら既にフルフィル。

かなりの密度を呈していた。

一安心、といったところか。

というか、思った以上にぎゅう詰め状態で、正直キツかった。

しかもファンは女の子率高いし。

まあ、ヴィジュアル系だもんね。

このあたりがかつて私を彼等から遠ざけていたのであるが、しかし音楽はかっこいいので文句ない。


今回のライヴは、2ndからの曲オンリーでセットリストは組まれていた。

サマソニでも一応観たが、途中で退場したので、今回フルセットで見られるのが愉しみであった(ちなみにこのときはMetronomyへ流れて行ったのです)。

セカンドはかなり音の空間性が重要であったので、それを如何にライヴで再現するか、そこがポイントであったと言えよう。

サマソニではいかんせん会場がでかい為、その辺りが勿体ない部分もあっただろう。


ライヴはアルバム1曲目からスタート。

かなりキーボード(シンセ)が味を出している。

かなりいい感じであった。

ベースもかなり強くなっていて、ドラムなども過剰に鳴りすぎず、バランスはまあまあ。

演奏自体は割と安定していたと思うし、それほど引っかかる部分もなかった。

ただ、曲によっては出るべき楽器が弱い箇所もあり、それがうまく調整できればもっとよかったのに。

また、ヴォーカル/ファリスのステージアクションに関しては、なんというか、こなれない感じと言うか、妙に素人臭さを感じさせる感じもあった。

まあ、悪くはないけど、ファリスて、いくつだったか。

私より年下だっただろうか。

でも、ヴォーカル自体は良かったですよ。


本編では2ndの曲は全部やったと思う。

個人的に大好きな"Scarlet Field"は、良かった。

サビ後のキーボードは一番肝だと思うんだが、それがちょっと弱かったかな、というのが在ったけど、やっぱりこの曲は曲がいい。

終盤に日本盤のボーナストラックの"Whole New Way"は、ベースラインやボーカルラインがモロJoy Divisionな曲であるが、これがめちゃくちゃ良かった。

ダンサブルな軽快さとダークなフィーリングがマッチしていて、JDがもう少しポップよりだったらこういう曲を書いていたんじゃないか、と思う。

そういえば、初来日となった一昨年くらいのサマソニでは"No Love Lost"をカバーしていたし、ファリスの声質も結構イアンに似ているしね。

ま、低いってだけかもしれないけど。


本編ラストはアルバム同様"Sea Within a Sea"。

この曲のフィーリングはアルバム中でも随一だろう。

明確なサビというサビもないが、展開が実に良い。

アウトロのところなんか、もう最高ですよ。

あのフェードアウトする感じも、残る余韻も実に良い。

アルバム自体マイブラ的な靄のかかったような世界観を見せているだけに、あの曲のすごくストレートでありながらどこかつかみ所のない感じが非常にマッチしているんですね。

見事な構造である。


本編が終わると、やっぱりありましたアンコール。

ここで期待するのはやはり1stの曲だろう。

で、期待通り"Sheena is a Parasite"もやった。

これはヤバかった、と言いたいところだが、ここでもキーボードが弱い。

勿体ない。

日本なので"Draw Japan"とかやるかと思ったが、さすがにやらなかった。


しかし、全編通していいライヴだったな。

まだまだ全てを飲み込むだけの力は正直なかったので、これからどれだけ伸びるかがこのバンドの真価が問われるところであろう。

もっと大きい会場でも行けそうな感じがしたしね。

あと、1stの曲も組み合わせたセットリストもこなせるようになれば、もっと面白くなりそうである。

今後も期待だ!!