音楽放談 pt.2

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爆発力がもう一歩 ―Free Energy

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一時期やたらとレーベルが注目されていた。

エレクトロ系のKITSUNEとか、グランジオルタナのサブポップとか、カナダのArts & Craftsとか、テクノのWarpとかね。

もちろん今でもどれも有力・優良レーベルなわけだが、最近はあんまり言われなくなった気がするな。

あくまで付帯情報程度と言うか。

一種のブームが過ぎたと言う事だろう。

一時期はプロデューサーだったけど、今は何だろうね。

他のバンドとの引き合いが多いのかもしれない。


で、プロデューサー/レーベルが注目されていた頃にやはり注目されていたのが、DFAである。

LCD SoundsystemRaptureで有名な例の奴です。

ゆらゆら帝国アメリカでの契約もここだったな。

ディスコパンクという新しいタームも生み出すきっかけとなった訳であるが、このレーベルから出ているアーティストを取り上げます。

Free Energyというバンドだが、ご存知だろうか。

日本盤は恐らく出ていない、まだ新人のバンドである。


エレクトロよりも生の比重が大きいバンドで、革新性とかはないと思うけど、ポップで陽気で良い曲を書いている。

DFAの仕事らしく、コッコッコッコッていう、なんているんだっけ、あの木魚みたいな音の奴がいい味を出しているし、隙間感もさすが。

1曲目のタイトル曲なども非常にいい。

ちょうどこの初夏の日差しがあっついな、なんて思っている時期にぴったり。

ただ、アルバム通して聞いてみてもそうなんだけど、決定だがない印象。

平均点は高いけど、突き抜けた1曲がないのが残念である。

やはり、それを持っているといないのとでは違うんだな、なんて思った。


ちなみに私は新品型落ちを500円で購入、良い買い物だった。

もともとの価格が1,500円なので、はっきり言ってお得なアルバムである。

YoutubeでもPVが見られるので、是非一度は観てみてほしい。

良いバンドだと思う。