音楽放談 pt.2

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相変わらず変わらず素晴らしい ―Nine Black Alps

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この頃は音楽の趣味もガラパゴス化しており、もはやあれこれほじくり回して聴こうという人の方が少ないのではないかと言う気がする。

日本のバンドへの注目も増えており、ある程度のセールスのあるバンドもそうでないバンドもそれを紹介するメディアや個人も増えてきた印象があって、それもあり海外には益々目が向かなくなっているように思う。

国内のバンドがフックアップされることそれ自体は非常にいい事だと思うけど、視点はどうしても狭くなってしまう。

尤も国内でも結構な数のバンドもいるから、仕方ないところもあるけどね。

でも、海外にもいいバンドはたくさんあるから、せっかくならそういうのも聴いてみてほしいと思うが、かく言う自分もまだまだ国内のバンドすら網羅できていないから、時間に限りがある以上、ある程度絞りながら聴かざるを得ないのは致し方ないよね。


さて、そんな訳で是非聴いてみてほしいと思う海外のバンドであるが、先頃あるウェブサイトのプロジェクトにより久方ぶりの来日公演があったにも関わらず、平日に付行く事が出来ず涙をのんだバンド、Nine Black Alpsである。

日本では一定の人気があるのか、来日公演も2日間に渡り行われ、そのタイミングでライブ盤も日本先行発売。

また音源についても日本盤が遅ればせながら発売されるなど、やけに厚遇されている印象である。

尤も、私は彼等の大ファンなので、むしろのこの状況はウェルカムである。

だからこそ来日公演に行けなかったのは悔しくならない。

ちなみに件のサイトは投票式で、一定の数が集まったら来日決定となるのだけど、私はもちろん投票したね。

ちなみにちなみに、この前にも一度募集が掛けられたがその時には来日に至らず、そして再び行われた際にTwitter などでバンド自ら呼びかけも行った甲斐もあって実現したと言う訳だ。

ほんともう、悲しい。


と言う訳で、せめてもの慰めとてライブ盤を聴いている訳であるが、いやぁ、やっぱり彼等は曲がいいですね。

音楽性について一応書いておくと、今更かってくらいのグランジサウンド

デビュー当時はNirvanaフォロワーと観られていたが、実際にはPixiesの方だった訳で、フィードバックギター以外はグッドメロディという以外共通項はなかった。

大体彼等はイギリスのバンドだしね。

しかも変化する事が史上の価値観かのようなこの時代にあって彼等の音楽は全くと言っていいほど変わらない。

1stアルバムに最新アルバムの曲が入っていても違和感なんて欠片もないくらいに本当に変わらない。

だけど、それでいいのである。

彼等には圧倒的に素晴らしい曲がある。

ポップでロックでちょっとセンチメンタルな素晴らしい曲が。

そんな素晴らしい曲をダイナミックなギターに載せて奏でているのだから、悪いはずがない。


これまで彼等は5枚のアルバムを出しており、大きく分けて2つの系統になっている。

ハードな曲の多いアルバムと、メロディアスな曲の多いアルバムで、概ね奇数アルバムが前者、偶数アルバムが後者である。

ただ、最新作は中間的な感じになって、彼等の成長を感じざるを得ない。

いずれも日本盤も発売されており、ファンとしては嬉しい限りだが果たしてどこにニーズがあるのか、是非知りたいところである。


そんな彼等のキャリアを総括するベスト的な意味でもこのライブ盤は好盤である。

収録曲はキャリアをもれなく網羅しており、やっぱりいい曲書くよなと関心してしまう。

個人的には1stが珠玉だと思っているけど、2nd以降もやっぱりいいしね。

純粋にいい曲を書けると言う事がどれだけ強いかと言う事を暗に示してくれている。

それこそASHもそうだけど、別にテクニカルでもないし目新しさがある訳でもない。

だけど、そこにはロック的な衝動があって、素晴らしいメロディがあって、それをそのまま届けるバンドがいるだけである。

それだけで十分じゃないか、と彼等の音楽を聴いていると本当に思う。


最近私は狂ったような音楽や、所謂アヴァンギャルドなものが面白いと好んで聴いているけど、なんだかんだいい曲を書けるバンドの音楽は飽きないし、ふとした時にしみてくるのはこういう音楽だよね。

こういうバンドや音楽は、大事にされてほしいよね。