音楽放談 pt.2

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名作は色あせない ―Velvet Teen

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最近は出費を抑えるべく、新しい音源の購入は控え、過去のものを聴き返している。

そうして遡ると、購入当時は見えなかったものが見えてきたり、楽曲に対する印象なんかも変わってくるから面白いのである。

私の場合は特にコアな奴ばかりなので、興味本意に買った当時は理解出来なかったものは少なくない。

だから余計に楽しいのですね。
 
あるいは時代のブームみたいな形で当時はフックアップされていたようなアーティストでも、その時代性から少し距離を置いて改めて聞いてみると、純粋に素晴らしいと思う者もあれば、一方でやはりブーム的な印象の者をあるのはやむなしといったところか。
 
もっとも私はブームで者を選ばないので、そういう奴は少ないけど、気がつけば名前を聞かなくなったバンドたちについては行く末を思わずにはいられない。
 
 
そのほかにも、既に古典と化しているものを聞いてみるのも面白い。
 
音自体は技術的な理由で古びて聞こえるものの、音楽自体は決して古くない。
 
今の時代に改めてレコーディングをしたら、きっとまた衝撃を与えたんじゃないかな、というものもたくさんある。
 
XTCなんかまさにそうだと思うけどね。

とはいえ『Metal machine Music』はいつまで経ってもノイズにしか聴こえないだろうけど。
 
今であればより高音質なノイズが展開されているであろうこと以外はなかなか想像しづらいというのが正直なところだ。

で、過去音源を引っ張り出してるときに、最近聴いてなかったVelvet Teenの1stも出したんですね。
 
したらやっぱりよかったとこちらは再確認したような感じであった。

で、思い出したように調べてみると、年明けくらいには新譜が出るらしいことがわかって不意に喜んだのであった。

2010年にEPを出して以来なので、非常に楽しみなのですね。


彼らの特長としては、アルバムごとに異なるカラーを展開している事である。

以前書いた3rdはかなり激しいアルバムであったが、1stは穏やかでややダークなフィーリングであった。

特に”Radioapathy”、”PriseFighter”の2曲は冒頭の持っていき方として素晴らしく、シングルとしての破壊力も抜群だ。

全編通しても秀逸である。

デビューアルバムながら世界中で絶賛との寸評も頷けるというもの。

ちなみに日本盤にはシングルのカップリング曲などがボートラとして収録されていたが、いずれも名曲揃い。

これだけいい曲を書けるのだから、むしろ売れない方が不思議だが、日本では特にコア向けな印象なのが残念だ。
 
これまで既に3枚のアルバムを出しているが、クオリティや曲のバランスでいえばやはり1stが一番かもしれない。
 
2ndはかなり長尺な曲が多いため、Mogwaiとかあっち系の音楽が好きならはまるアルバムだと思うが、そういう意味でも一番コア向けであると思う。
 
3rdはドラムが叩きまくっているので激しさは満点だが、録音がややくぐもっているのでそこがもったいない。
 
確か新しいドラマーが入ってすぐだったので、その様子見の意味もあったのだろうとは思うが。
 
その後のEPはストレートな曲が占めていたので、導入には尺も短くて一番いいかも知れない。


で、これまで3枚のアルバムはいずれも異なるカラーだったので、次にはどんな奴をぶつけてくるか、非常に興味深いわけである。

もしEPの方向性であれば、ストレートなロックアルバムになるだろうけど、果たして。

いずれにせよ、こうして楽しみがたくさんあるのは、退屈な人生においてはせめてもの慰めである。
出るまではまだしばらくはあるので、過去作品を振り返りつつ、楽しみに待っていよう。