音楽放談 pt.2

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気まぐれリリーズ ーLilies and Remains

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昨日はLilies and Remainsの久しぶりの単独ライブであった。
 
VJを起用するなどこれまでにない試みもなされたが、結構唐突に発表された感もあったし、大分間が空いたし、やっとく?みたいなノリだったんじゃないかという気もする。
 
先にライブの感想を書いてしまうと、ある意味すごく真っ当なライブであったという印象である。
 
何か特別の趣向をこらす(今回それがVJだったわけだがさておき)とか、何かしらのテーマがあったとか、そういうのはない分ストレートに楽曲を披露していくというスタイル。
 
今回は現状の最新作『Romanticism』からの曲をメインに、旧曲も織り交ぜていた。
 
こうして聞いてみるとやっぱり最新作はこれまでとは大分異なる印象がある。
 
1st、2ndの頃の曲はソリッドなギターが印象的で、それがかっこよかったけどものすごいとんがった楽曲が多い。
 
一方で最新作は藤井の影響も色濃いのだろうけど、打ち込み的な音が前に出ているし、シンセがかなりいいアクセントを効かせている。
 
それこそHorrorsとかとも通じる要素があって、いつか彼らの対バンとかも見られたら嬉しいと思う。
 
残念ながらリリーズはライブをあんまりやらない、なんなら最近は曲も全く作っていないらしく、どうにも気まぐれなのである。
 
YouTubeなんかのコメントをみると海外からのものも結構あって、実際音楽的にはポストパンクとかの直下にある音だから、受け入れる土台はあるはずだ。
 
Plastizoomsもヨーロッパでツアーしているくらいだからね。
 
もったいない。
 
ともあれ、そうした3rdの曲はかなりダンサブルな要素も強い中で、例えば1stの”The Fake”なんかはやっぱり好きな曲だなぁと、聴きながら思わずにやけてしまう。
 
ギターのリフでガンガン引っ張っていく感じだけど、歌の部分ではなくそこで聴かせられることが、やっぱり優れたロックバンドの条件だろう。
 
音楽性は違うけどQueens Of The Stone Ageの"Sick, Sick, Sick"とかもそうだしね。
 
その一方で”Wreckage”なんかはBloc Partyなんかと通じるところもあって、ほんと海外の方がずっと今より評価されているはずなんだよな。
 
ほんともったいない。
 
ライブは本編は1時間15分くらい、アンコール1曲に予定外のダブルアンコールとなった。
 
トータル1時間半の予定だったのだろうけど、終演後もずっと拍手が鳴りやまずで出てきてくれたのだった。
 
まあ、久しぶりのライブだから、相当期待値は高かったよね。
 
いやぁ、よかったです。
 
 
せっかくなので3rdについても触れておこう。
 
すでに書いているけど、このアルバムは初めて?彼らが外部のプロデューサーを招いて作られている。
 
それが藤井麻輝なわけだけど、かなり音質は良くなってパキッとした印象になった。
 
また打ち込み部分の強度も上がって、ドンッタン、ドンッタンみたいないわゆるボディミュージック的なリズムも満載で、テレテレというかなんと表現したらいいかわからないけど、カレイドスコープのような鮮やかなシンセ音も非常にいい感じにはまっていて、これまでよりも鮮やかである。
 
さらに曲自体も少し丸くなった印象もあって、彼らに取っても一つの転換作だろう。
 
 
1曲目はズバリ”BODYS”という曲で、この曲が出来上がった頃に狙ったように藤井から一緒にやらないか、的なさそいがきたというからなかなかのストーリーである。
 
今やライブでも定番サポートメンバーになっているから、いい出会いだったのだろうね。
 
"Go Back"なんかは前半と後半で曲超がガラッと変わる展開も気持ちいし、旋律がややセンチメンタルですらある。
 
"Like The Way We Were"なんかは少しノスタルジーというか、ある種青春時代的な儚さのようなものを匂わせる曲で、ライブでもKENTがギターを置いて歌い踊る曲である。
 
アルバムリリース当時は「ええ曲やろ」と自信満々であった。
 
実際いい曲である。
 
総じて彼らのメロディアスな面のでた曲が多く、歌もこれまで以上にフォーカスされているので、それもこれまでのアルバムと違う印象を与えているのかもしれない。
 
アルバム中随一のアグレッシブなのは、先行EPにも収録されていた"This City"。
 
ギターのリフがイントロから炸裂しているかっこいい曲である。
 
この曲は最近ライブの終盤で演奏されることが多いが、元メンバーのドラマーが隅っこで太鼓を叩いている。
 
余談だが、この曲は映画「新宿スワン」のサントラにも収録されていたと思う。
 
 
アルバムはまだ当分先だろうし、今ある曲だけでもまだ聞いたことのない曲もたくさんあるので、ぜひもっとライブをやってほしいものだ。
 
いつも思い出したように日程が発表されてしれっとやって、しばらくまた沈黙して、みたいな感じだから、ちゃんとやったらもっとファンベースもでかくなりそうなのに。
 
まあ無理しないからこそ彼ら自身が楽しんでできていて、それがこういういい成果に結びついているのかもしれないからね。
 
それこそノベンバの小林くんとは大分メンタリティは違うのだろうね。
 
ま、気長に待ちながらまたアルバムを聴いたり、ライブDVDみたりして楽しもう。
 
次も楽しみに。
 
 
Live Digest ※今回のライブではないですが