音楽放談 pt.2

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個人的一発屋 -あふりらんぽ、モーモールルギャバンとか

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私は缶コーヒーが好きなのだけど、最近のものは本当にいただけない。

無糖とか微糖とか、そもそも缶コーヒー飲む段階で健康志向なんて求めていないのに、そんなキャッチコピーで次々と新商品が出されて旧商品は無くなっていく。

そうした無糖、微糖でも甘みがあるんだけど、その甘みの訳はほとんどの場合人工甘味料である。

その人工甘味料が実に不味くて、後味も変な余韻を残すし甘みもホッとするものではなくてただ感覚的な甘さを感じているにすぎないような、そんな気持ち悪さがあるのである。

無糖で全く甘みがないものであればそれはそれでいいのでちょくちょく飲むのだけど、気がつけば無くなっているケースが多い。

やっぱり世間の人の大半は、甘い缶コーヒーを飲みたいのである。

企業側としてはそれなりに世の中的な健康志向みたいなブームに合わせようとしているのかもしれないが、そもそもコンビニで100円でそこそこちゃんとしたコーヒーを飲める時代である。

その上で缶コーヒーを飲む理由は、いわばジャンクフードだ。

正々堂々砂糖をドバドバ使って、昔ながらの缶コーヒーを是非作って欲しいと私は願ってやまない。

やっぱり自然な甘みの方が美味しいのよね。


そんな前振りとは全然関係ないのだけど、今日のテーマは個人的一発屋

世間的にはそこそこ売れているし、ちゃんとライブ動員も増やしている人気バンドであっても、個人的にはあんまり好きではない、だけどこの曲だけは好き、みたいなバンドをいくつかまとめてみようという訳だ。

そのバンドを非難する意図は全くないし、たんに私の好みの話であるという点はここで伝えておこう。


ではまずはこちら。


モーモールルギャバンの"Mr. Coke High"。

このバンドの音源は友達から借りていくつか聞いていて、歌詞以外で言えばかっこいい曲もいっぱいあるし、ちょっと切ない感じのメロディーとかはとても好きな要素ではある。

しかし、バンドのメンタリティというか、そういうところがイマイチハマらなかった。

パンティーの歌とか、安田美沙子が好きということで作られたトラックとか、そういうのがどうにも受け入れられなかった。

いってしまえば気持ち悪いのである。

まあ、それも含めてバンドのパーソナリティだし、そういう気持ち悪さがいいというファンもきっといると思う。

実際曲はいいのよ、なんか刹那さみたいなものがあるし、私も冴えない青春時代を過ごしているので、そういうのと照らしてその悶々としたものをぶちまけている感じがあって、そこに共感的な思いを抱かなくもないんだけど、それが帰って同族嫌悪をみたいなものを生んでいるのかもしれない。

何度いうが、曲は全然悪くないし、むしろ好きな感じ。

ただ、歌詞がな・・・。


続いてはこちら。


神聖かまってちゃんの”ロックンロールは鳴り止まない”。

この歌詞の感じってすごく共感できるところもあって、ある日急に取り憑かれてしまう感覚とか、理屈じゃないんだけど、どうしようもなく頭の中で音楽が鳴り響く瞬間とか、そういうのをうまく切り取っている感じがあってね。

このバンド時代はヴォーカルのの子が何かと火種を起こしていることが話題になったところはあるし、いろんなインタビューでも余計なことを言っているなということもある。

そういう反抗の仕方とかが好きじゃないからバンドとしてははっきり言って嫌いである。

だけど、この曲だけはなんだか好きなんだよね。

これも多分同族嫌悪に近くて、自分も若い頃はなんでも否定したりするのがとんがってかっこいいとか思っていて。

それが全てだろうな。


続いてはこちら。


N’夙川ボーイズの”物語はちと不安定”。

何かでたまたま聴いて、なんか妙に刺さったんだよな。

女性ヴォーカル・リンダが可愛かったから、ということも否定はしないけど、このラフな音感触とか観念的なだけで何も言っていない歌詞と荒々しい曲調、ただ我慢できずに爆発しちゃったみたいな曲展開も、言葉にできなさみたいなものを感じて、妙に好きなのである。

このバンドについてはこの曲の収録されているアルバムも買ったんだけど、他の曲はそんなにピンとこなかった。

この曲だけはマジックだと思う。

でもやっぱり、リンダかわいいな。

こういうロックチックというか、パンクチックな女の子、街中で見かけてもつい目で追ってしまう。


続いてはこちら。


八十八箇所巡礼の”仏滅トリシュナー”。

このバンドはアルバムも3枚くらい買って聞いているし、単独ライブにも行ったことがある。

しかし、結局この曲以外そこまでいいと思える曲がなかったのだ。

この曲はミニマルな感じと以外とポップなメロディなど、実に素晴らしいと思う。

他の曲もどちらかと言えば好きなタイプなんだけど、この曲は超えてこない。

とは言え、独自な存在感となんだかんだ演奏力はあると思うので、新作が出ればまた機会を見て聞くことだろう。


続いてはこちら。


女性二人組のあふりらんぽ”あかんこのまま帰さない”。

いわゆるWhite Stripe編成のバンドで、とにかくこの熱量というか、アングラ臭がたまらない。

確かアルバムは2枚か3枚くらい出していると思うけど、特に追いかけようとは思わなかったけど、この80年代アングラシーンのような音像が非常に素晴らしい。

私は男なので、真に女性的な視点での歌詞とか世界観には多分共感できない。

だからこそという部分はあるんだけど、女性の劣情とかそういう強烈な感情とかをストレートに出した表現って好きなんだよね。

それこそYeah Yeah Yeahsの”MAPS”とかもそうだけど、女性目線の自分勝手な歌はいいと思う。

西野カナの”トリセツ”についても、引きこもり系男性は不評らしいが、私はむしろ可愛らしい歌だと思うし、女の子のそういうわがままさが嫌いじゃない。

そんなわがままをちゃんと受け止められる男に、なりてぇな。


最後はこちら。


ある方面では絶大な支持率を誇るSyrop 16gの"EX. 人間"。

このバンドについてはこの曲の入っているアルバムしか聴いたことはないので語ることはできないけど、少なくともこの点ジャンルは大好きだ。

曲もかっこいいし、歌詞も自己愛と自己嫌悪の間みたいなやつで、そんな音楽はよく聴いている。

だけど、このバンドについてはこのアルバム以外も聞いてみよう、とはならなかった。

これについても先のバンドと同様で、同族嫌悪に近いのかもしれないと思っている。

そんな中でこの曲は歌詞の内容含めて私が好きじゃない理由と嫌いになれない理由が凝縮されていると思っている。

ただそうあることしかできない苦悩というのは、わからない人には死んでもわからないだろう。

そんなことを感じてしまうんだよな。


こんな感じでいくつか挙げてみたけど、バンドとして悪いとかでは全然なくて、たんに個人的にあんまりピンとこなかったという話である。

ピンとこないとか言いながらも、改めてこうして並べてみて思ったのは、好きな曲があるということはそのバンド自体は、実は嫌いではないのは間違いない。

ただ、どちらかと言えば同族嫌悪的な感情で聴いていられないということも少なくない印象だ。

自分が打ち捨ててきた色々を感じさせるのって、やっぱりなんだか居心地が悪い思いがするのかもしれない。


ともあれ、1曲でもこうして印象に残ることは大事なことである。