音楽放談 pt.2

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小休止177「日々の楽しみと影」

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今日は朝から美術館へ。
 
基本的に並ぶのは好きじゃないんだけど、先週別の企画展で観てもっと観たいなと思ったので、待つのを覚悟で行ったのだ。
 
何かと言うと、女性画で有名なウィーンの画家、クリムトである。
 
有名な絵といえば、金地の豪華絢爛で抽象的な背景に官能的な女性像を描いた作風で、今回の企画展のポスターにも起用されているものだろう。
 
先週はクリムトだけでなく、ウィーンの同時代の美術を紹介するものだったんだけど、今回はよりクリムト個人だ。
 
なので、彼の画業の生涯をなぞるような展示になっていて、イメージにある豪華絢爛な絵よりは意外と思える地味な作風も多かったり、フランスの印象派に影響を受けたような絵もたくさんあって、それはそれで面白かった。
 
で、私が彼の絵をもっと観てみたいなと思った理由は大きく2つあって、一つは圧倒的に絵が上手いことである。
 
有名な絵ではあえて崩したような画風になっていたので、あまりそういうイメージがなかったが、彼の初期の作品なんかは特にそれが明らかで、すげぇなと素直な驚きがあったのだ。
 
やはり熟練のテクニックというのはどんな世界にあっても賞賛するべきことである。
 
そしてもう一つが、その絵のイメージと反してどちらかというと影を感じる絵が多いことだ。
 
実際今日行った企画展の目玉展示の一つである冒頭の作品『女の三世代』も幸福感と影が相反するような構図で、どちらかといえば諸行無常という色を強くたたえている。
 
他にも縦横10m以上にも及ぶ対策においても、どこか影を負うようなイメージがあった。
 
どうしてもそういう作品に惹かれてしまうわけだが、多分この人は幸せに暮らしたんだろうなと思うし、結婚もしてないのにモデルらとの間に14人以上の子供がいたというが、彼女らからは不満や不平のような言葉は一切なかったとか。
 
彼は女性崇拝がすごかったのかなと思うよね。
 
ちなみに展覧会としては、個人的には先週行ったものの方が全体としては面白かったけどね。
 
 
さて、何度も書いているけど、今年は本当に新譜も来日も盛りだくさんだ。
 
Tha Blue Herbの新譜は先行でゲット、セルフタイトルを冠しただけあって、改めて彼らの自己紹介的な部分もありつつ、久しぶりにストーリーテリングなところもあり、今の彼らのリアルが詰まっている。
 
ただ、今作はONOのトラックがめちゃくちゃいいい。
 
前作のマシンビートから始まり、Four Tetのようなフォークトロニカ的な曲、Potisheadのようなブリストルサウンドもあり、これだけでも一聴の価値ありだ。
 
またもう少し消化したらちゃんと書こう。
 
個人的に嬉しかったのはThe Nationalの単独だ。
 
秋口なのでだいぶ先ではあるけど、これは楽しみ。
 
7月は今の所LITEの単独のみだが、8月はサマソニに空間現代、9月は東京JAZZにTBHと、日本の海外ももりだくさんだ。
 
楽しいぜ。
 
 
音楽だけでなく、美術もそうなんだけど、やっぱりあれこれ考えながら観たり聴いたりするのが楽しい。
 
昨日はアナログフィッシュのライブだったんだけど、そこではレア曲満載だったのでファンとしては本当に幸せだったんだけど、そこで改めて聴きながらその情景を浮かべてみると、改めて曲ごとの視点、もっというと作詞者の視点がわかるようで、それがよかったね。
 
あれこれ考えることは昔から好きなんだけど、なかなかそれをわかってくれる人が少ないのが残念だが、ままよ。
 
楽しく過ごしたい。