音楽放談 pt.2

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小休止178「チルな時間」

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昨日晩酌の酒を買いにスーパーへ行った時のこと、レジで支払いを終えて袋詰めをしていると、近くで同じく袋詰めしていたおばちゃんがエビのパックをぶちまけていた。

哀れ飛び散った生エビを素手でかき集めてパックに戻そうとしているのだけど、そこに店員さんが来て新しいものとの交換を申し出ていた。

お店側には非は全くないし、なんなら洗ってしまえばどうと言うことはないわけだが、これもお店のサービスということだろうか。

おそらくかなりエビくさいはずに手をよそに、ぶちまけたおばちゃんはやけに落ち着き払っていて、「あら、大丈夫なの?」なんて澄ましている。

なかなかの豪胆ぷりであった。

それにしても、あの飛び散ったエビたちはどうなってしまったのだろうか。

おそらくタイ辺りで育てられて、大きくなったところをこんな遠くの島国に、肉体だけとなってやってきたというのに、おばちゃんの不手際で食物連鎖からも退場させられておそらくただの生ゴミとなったことだろう。

世の中はいつだって不条理だ。


さて、何かと忙しいと言われる現代人、本当に忙しいかどうかはさておいて、朝から晩まで何かしらスマホで凝視しながら、歩くときも寝るときもとりあえず情報を叩き込む毎日だ。

叩き込む一方で垂れ流して抜けていくのは仕方ないにしても、何かしらの刺激に晒され続けると脳みそはずっと興奮状態になるので、結構な疲れになるのだそうな。

慢性的な疲労の原因の一つは、脳がずっと動き続けていることも一因になっているというのが現代人の疲れである。

私もたまに脳みその底が焦げ付くような感覚になることがあって、そういう時には席を外してしばらくぼーっとするようにしている。

うちの会社は特にそういうのは縛りがないので、自分のペース配分でできるのはありがたいところだ。

実際そうしてぼーっとする時間を持つことは大事、という風説が流れたが、これは多分本当だ。

いずれにせよ、たまにはぼけっとする時間を持つことはリラックスにもなるし、それこそ今よく言われるチルアウトする休日はとるべきである、と思う。

そんな日にオススメなまったりチルソングをいくつかご紹介。


まずはこちら。


R&B、ソウル系の人気バンド、The Internetの"Dontcha"、2作前?のアルバム収録の曲だ。

ヴォーカルのシドの艶っぽい歌声や、要所要所に入ってくるギターのカッティングも心地いい。

メロディーもあるので普段洋楽を聞かない人でも聴きやすいのではないだろうか。

彼らは他にもいい曲たくさんあるので、アルバムを通して聴くのもオススメだ。


続いてはこちら。


Moonchildの”The List”、"Escape"でヒットした日本のバンドではない。

私はそっちのMoon Childも大好きなんだけど、こっちのMoonchildはめっちゃメロウ。

まったりする時にはこうした穏やかな曲調にウィスパー系の女性ヴォーカルが実にいい。

今のところアルバムは2枚リリースしているが、どちらもオススメだ。


続いてはこちら。


カナダ人SSW、Feistの"Mashaboom"。

出征作となった『The Reminder』に収録されているのだけど、全体にアコースティックで音の密度もちょうどいい。

何より彼女の声、これだよ。

こういう声がほんと好き。

アルバムもリリースが少し空いているので、そろそろ期待したいところだし、また来日もしてほしいな。


次は日本人バンドのこんな曲。


ceroの"Summer Soul"。

ちょうどこれからの時期にもぴったりな感じの1曲だ。

私は彼らの熱心なファンというわけではないけど、この曲はちょうど夏フェス的な雰囲気に良く合っている。

歌詞の内容を見てもどこか青春の香りがして、情景描写も絶妙で好きな曲である。

来週にはフジロックもあるので、車で行く人は車中で聴いてもハマると思う。


次はもう少しアップテンポな曲を。


Yogee New Wavesの"Summer"、やっぱりチルアウトというとちょっと夏っぽい香りを思い出してしまうね。

シティポップの正当後継者といえば彼らといっていいくらい山下達郎大瀧詠一感もあるだろう。

もちろんそれだけではないわけだけど、彼らの音楽は実にいい。

この肩の力の抜けたヴォーカルもいいしね。


日本人でもまだまだオススメはあるぞ。


Predawnの"Keep Silence"。

基本英詞の曲で、バンド編成だったりギター1本だったり、状況によって違うけど、このライブ映像ではギターでの弾き語りだが、歌いながらここまで弾けるなんて素敵だ。

彼女の歌声も好きだし、このギターも実に心地いい。

ちなみにキャラクタもゆるくて、引っ込み思案な文系ひねくれ女子という感じだ。

ライブはしっとりした時間を堪能できるのでそちらもオススメである。


最後はもう少し音多めの1曲で。


The Coralのヴォーカルにしてメインソングライター、James Skellyのソロ作から"Darkest Days"。

このアルバム自体、休日に聴きながらウロウロするだけで最高なんだけど、こういう静かめの曲と彼の少ししゃがれた声がぴったり合うのだ。

バンドのアルバムでもしばしばラストを飾るこの手の曲、まじ好きなんですよ。

純粋にいい曲ってこういうのをいうんだなと、彼らの作品を聴いていると思うのである。

まだライブを見たことがないので、きてくれないから、日本。


と、いくつか私がまったりする時に聴いている曲を勝手に紹介してみたわけだが、いずれもアルバム単位で聴いても1日を充実させてくれるはずだ。

たまにはディスプレイから目を外して、ぼーっとしながらこんなグッドミュージックに体を委ねる休日もいいですよ。

脳の焦げ付きも治るからね。

今日は連休最終日、こんな日に聴きたくなる曲をボーナストラックとして。


R.E.M"Month Of Saturday"