音楽放談 pt.2

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小休止180「青春、それは・・・」

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世の学生諸君は夏休みの最中だろう。

 

あと1週間で終わるところもあればあと1ヶ月は続くところもあるが、社会人にとってはそんなことは関係ない。

 

子も妻もない私にはお盆休みも特になく、スポットでちょこちょことっている程度。

 

別にまとまった休みを取っても特にどこへいくわけでもないのでね。

 

これではないけないな、なんて思って最近は彼女作りも少し頑張ろうと思っている矢先、知人の紹介で知り合った子とちょっと、ていうがだいぶいい感じになったのであった。

 

年下の子で、話を聞くだになんだか面白さ満点で、可愛らしい感じだったので付き合わない?と投げかけてみたが保留に。

 

まあ、まだ2回しか会ってないからそう思うのは当然だろうけど、何年会ってもそうはならない人だっているわけだし、結局会って話して得た印象を超えることは多分ないし、その時の直感は割と正しいのだ。

 

実際私は前の彼女とも2回くらいあって付き合い始めて、4年以上付き合ったからな。

 

結局そう思えるかどうかって結構大事だなというか、いいなと思った後に引っかかるところがなければあとは徐々にここの距離を縮めていくだけである。

 

とかいいながら、なぜかその子の家に朝方に行ってちょっといちゃいちゃしてしまった。

 

流石に最後までは眠気と酔いとトイレに行きたすぎていかなかったけど、久しぶりに若い女の子に甘えられると、やっぱりデレデレしてしまう。

 

そんな土曜の朝。

 

 

それにしても私は学生時代にそうした淡い恋の思い出なんてものがなく、完全に人生を拗らせてきた身なのだけど、そうするとこうやって大人になってから恋人を作るにも苦労する。

 

そういう時の相手の心の動きがわからないのである。

 

私は他人を見ていて、「あ、この子多分こいつのこと好きだな」とか、そういうことはなぜかよくわかり、その間は結構当たっている。

 

しかし、自分に向けられるそういうものが本当にわからなくて、ありがたいことにそうして好意を実際に抱いてくれる人が全くいなかったわけではないんだけど、そうした機微を感じ取れずに仕損じたことがあった。

 

せめて若い人には、いい意味で勘違いして行きてほしいものだ。

 

そんな私ではあるが、どこか青春の香りのする曲を聴くとたまらない気持ちになる。

 

私には私なりの青春時代があったわけだけど、甘酸っぱい感じの曲も結構聞いていたりする。

 

後悔は先に立たない。

 

というわけで、私に青春を感じさせてくれる曲をいくつかご紹介。

 

学生諸氏は、ぜひこんな楽曲に力をもらいながら楽しい学生生活を送ってもらいたいものだ。

 

 

まずはこちら。

 


昆虫キッズ - まちのひかり

 

もう解散してしまったが、00年代の日本のインディロック界隈では少し話題になったバンドだ。

 

今年フジロックにも出演したスカートとも交流があり、実際サポートとして演奏している。

 

彼らはアルバムは4枚出しているんだけど、特に初期作は青臭さが満点で、聞いていると切なさと甘酸っぱさが溢れていてなんとも言えない気持ちにさせてくれる。

 

曲調自体はNumber Girl直系という感じで、ヴォーカルも歌は下手だ。

 

でも、その不安定さが却っていい味を出しているというのがロックの魔法だ。

 

この”まちのひかり”は、まるで初デートのようなドキドキときらめきが溢れていて、ちょっとすけべな下心も出てきてとてもいい曲。

 

その他のアルバムも実はいい曲満載なので、ぜひチェックしてほしいアーティストである。

 

 

 

続いてはこちら。

 


Number Girl - 透明少女 (Live from RSR FES 1999)

 

今年再結成したNumber Girl、残念ながら1発目のRising Sunは台風によって中止になるという惨事に見舞われてしまったわけだが、野音のライブも終わって全国ツアーも発表されている。

 

そんな彼らの代表曲の一つがこの”透明少女”だろう。

 

当時から特徴的な歌詞の曲が多いが、この曲はことさらポップでわかりやすい曲だ。

 

夏の熱風を思わせるイントロの田淵ひさ子のギターからすでにたまらないわけだが、歌詞の中の「気づいたら、俺はなんとなく夏だった」というラインが実にいい。

 

いてもたってもいられない、言葉にできない激情がよく表現されていると思う。

 

数多のバンドに影響を与えた日本語ロックの代表格の1人、今の若い人にもぜひ聴いて、できればライブに足を運んでみてほしいところだ。

 

 

続いてはこちら。

 


Nine Black Alps - Bitter End

 

イギリスの遅れてきたグランジバンド、Nine Black Alpsの2ndアルバム2曲目である。

 

ディストーションギターとフィードバックノイズ、そしてグッドメロディに透明感とザラついた感触がカートを思わせるところもある歌声で、いっときかなり話題になったものの、引き続きインディで活動している。

 

しかし侮るなかれ、今時珍しい曲で勝負できる数少ないバンドだ。

 

実はアルバムも5枚くらいは出しており、なんと1stの頃からその作風は特に変わっていない。

 

そのくせ全然飽きないどころか結局どのアルバムも好きという困った自体を招いている。

 

彼らのアルバムは奇数枚目は比較的ロックな激し目の曲が多く、偶数枚の時はメロディアスな曲が多いという感じなので、この2ndは全体にメロディアスで優しく、ポップな曲が多い。

 

この曲は失恋した友人を慰めるような内容の歌詞だったと思うけど、そうした心の支えはいつの時も大事だけど、そんな青春って、いいじゃない。

 

純粋さと向こう見ずさはいつもセットなのである。

 

中古なら500円もせずに買えると思うので、ぜひチェックしてほしい。

 

 

続いてはこちら。

 


The Subways - Oh Yeah - Official Video

 

男女のスリーピース、ドラムとギター・ヴォーカルは兄弟で、ベースの子は当時ヴォーカルと付き合っていた(のちに別れて別の人と結婚するが)という青春を絵に描いたようなバンド編成。

 

イントロのドタドタしたドラムからなんだか勢い満載でとても素晴らしい。

 

うまくない女の子のコーラスも却っていいじゃないか。

 

基本的にはNirvana好きなんだろうなという感じがいかにも時代である。

 

彼らも今も着実に活動を続けており、音楽性は大きく変わっていないが、曲やクオリティには着時な成長がみられるので、そちらはそちらでぜひ聴いてみてほしい。

 

 

続いてはこちら。

 


The Smashing Pumpkins - 1979 (Official Video)

 

いよいよ本当に解散かという時期に差し掛かったSmashing  Pumpkinsの代表作『Melloncly and Infinaite Sadness』収録の曲だが、この曲の持つ感じが実にいい。

 

彼らのニューウェイブっぽい側面も垣間見える1曲だが、静けさの中に熱量を秘めたような、でもどこか未明っぽいモヤモヤした空気感がいかにも青春っぽいなと勝手に思っている。

 

基本的にメロディが良い曲も多いバンドなので、洋楽初心者にもお勧めできるクラシックである。

 

 

最後はこの曲。

 


Moonchild -アネモネ

 

J-POP界の個人的代表格Moon Childの”アネモネ”、90年代に一発屋と散々言われたが曲はことごとく名曲。

 

シングルとしてもリリースされたこの曲のきらめきに勝てる曲が今の曲をみてもあるだろうか。

 

イントロからベースラインから、メロの展開から歌詞に至るまで、こんなキラキラした曲はなかなかないだろう。

 

まあ、個人的に好きすぎて勝手にテンションが上がるわけだけど、そのきらめきの中に刹那さみたいなものを忍ばせているのがやっぱり素晴らしい。

 

輝ける時間はいつか終わる、その終わりを憂いるのはどうしてもあるわけだけど、それでも今はせめてこの時を楽しみたいというのが人間ですよ。

 

いずれにせよ、毎年この時期にはカラオケで必ず歌っている。

 

"Escape"だけが名曲ではないのだ。

 

 

 

と、こうして並べてみると私が一時期よく聴いていた曲群になっており、結局私の青春と紐づいている、もしくはそれににた傾向を出してくるあたりが、思い出というもののあり方や人の感性がどう育ってくるかを示しているようだ。

 

今の人にはそれぞれに好きな曲や、その時々のイベントのテーマソングがあるだろうし、昔の人もそうだろう。

 

その中で普遍的なのはその中心にある感性かもしれず、そうである以上はきっと響くところがあるんじゃないかな、と思うので、ぜひ聴いてみて、人生のBGMを見つけてほしいものだ。