音楽放談 pt.2

SEO強化をしていこう。

小休止199「最近のリリース」

ここ半年くらいで私の好きなアーティストのリリースが続いており嬉しい限りだ。

 

緊急事態宣言もすっかり常態化して、これはコロナよりも日本の政治の緊急事態性を表しているのではないか、などと言ってみたり。

 

ずっとやばかったのが、ここに来てようやくわかりやすい形で露呈されたような気分だ。

 

もう少し義務教育でも政治を教えるべきだと思うが、教える教師がわからないのだから結構根深いんじゃないかと思う。

 

かくいう私もよくわからないのが実際で、どこからどう、何をしるべきかがわからない。

 

急には変わらないので、せめて自分の半径数mの範囲だけでもちゃんとやろう。

 

話がだいぶ脱線したが、とりあえず素晴らしい音楽を聴いて暮らしを彩りたいものだ。

 

まだ聞き込めていないので、また追々それぞれでかければと思うが、ひとまず自分のメモ代わりに。

 

 

まずはこちら。

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3月にリリースされたMaximo Parkの7thアルバム『Nature Always Wins』。

 

メンバーが一人脱退してしまい、三人体制となって初のアルバムとなったわけだが、今回はサポート、コーラスに女性メンバーを迎えての作品となった。

 

2nd『Our Earthly Pleasures』のロック的な勢いと5th『Too Much Information』のポストパンク的な風味が良い感じにバランスされたような作品で、ここでまたキャリアを更新したと言ってもいいだろう。

 

何より相変わらず曲がいいのが何よりだ。

 

おすすめは2曲目の"Versions Of You"、3曲目"Baby, Sleep"あたり、と言いつつ全曲いいのでSpotifyでも聴いてみて欲しい。

 

このリリースに合わせて配信ライブも行われて、日本用の映像も取り下ろされていたが、パフォーマンスは流石のキレキレ、また来日もして欲しいと切に願っている。


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続いてはこちら。

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日本のポストパンクとして特にヨーロッパでも人気のPlasticzoomsの5thアルバム『Wave Elevation』。

 

前作のセルフタイトルのアルバムも素晴らしかったが、今作もまた力作。

 

音楽的にはインラストリアル的な要素が強いながらも彼ららしいメロディアスさやパンク的な衝動性もバッチリだ。

 

特に前半は激し目の曲が多く、後半の方が穏やかさというか、そんな構成のアルバムになっている。

 

サポートメンバーもなじみつつある中なので、余計にいい相乗効果になっているのかもしれない。

 

ちなみに、彼らはロシアでも人気らしい。

 

こちらもライブが楽しみだ。


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"Chronic Offender"もかっこいいので聴いてみて欲しい。

 

 

続いてはこちら。

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2000年代前半からコンスタントに活動を続けるリバプールの雄、The Coralの10thアルバム『Coral Island』。

 

2枚組の大作で、同年代のバンドの中ではダントツのリリース量だ。

 

メンバーの脱退後は少し間が空いていたが、前作からはそれほど間をおかず、しかも2枚組というのがすごい。

 

その上曲は漏れなくいいので、どんな才能だろうかと驚くばかりだ。

 

まだ聞き込めてはいないけど、前作がサイケフォークな感じだったのに対して、今作は2nd『Magic and Medechine』的な色かなと思っている。

 

これからしっかり聴き込んで行こう。


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Vo・ジェームスのヴォーカルが、年齢を重ねるごとに味わい深くなっていく。

 

 

続いてはサントラの作品。

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『騙し絵の牙』という大泉洋主演映画のサントラを、日本のインストロックバンドLITEが手掛けたのだ。

 

元々情報量の多い音楽をやっているので、どの程度ハマるのかとメンバー本人も懸念していたが、個人的にはようやく来たかという思いもあった。

 

彼らの音楽は元々叙情性とか物語性を感じさせる音楽で、しかもヴォーカルなしでそれをなしえるわけだから相性はいいと思うのだ。

 

今回はこの映画のためにゼロから作ったので、やはり通常のアルバムとは色合いが異なるものの、彼らの新作としても十分聞き応えばっちりだ。

 

本当が映画も見て、ハマり具合を確かめたかったんだけど、ちょうどみようと思っていたタイミングで緊急事態宣言になってしまったので、果たせていない。

 

早く見に行きたいね。


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こちらはこれまで聴いたことがなかったが、これを機会に聴いてみた作品。

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11年ぶりのフルアルバムをリリースしたYou The Rock★『Will Never Die』。

 

彼自身が11年ぶりの作品ということもあるが、さらにプロデュースはTHA BLUE HERB、トラックは全てO.N.Oで、BOSSもコーラス的に参加している上、スクラッチはDJ DYEだ。

 

そもそもこのアルバムをリリースするきっかけも居酒屋での会話というから色々の巡り合わせを感じるのと、彼らは同い年ということもあって、まだまだこれからだろ、みたいなBOSSの思いから始まったと言っていいだろう。

 

全17曲というボリュームで、正直ラップのレベル感で言えばどうなんだと思わないではない部分もあるけど、なんだかんだ言葉はしっかり聞こえるだけの発生があるし、この人の作品はまともに聴いたのは初めてなんだけど、声が強い。

 

これはラッパーとしての強みなのは間違い無いよね。

 

また、彼がアルバム1枚と通して何を歌うのかというのが重要なポイントなんだけど、多分若い奴らが聴いたら「ダッセ」とか言われそうかなと思う。

 

全編にわたりもがいている人の表現だなという感じがする。

 

すっかりなりを潜めるきっかけとなった大麻による逮捕の件も踏まえて贖罪のような感じもするが、いずれにせよ人生というものがそのまま表現になったような作品だ。

 

さすがにリリースするとなれば業界の注目度も高いようで、あちこちでインタビューも取られているのでいくつか読んでみると背景が尚更理解できる。

 

個人的にはBossとのインタビュー動画が印象的なので、あえてここでは音源ではなくその映像を貼っておこう。


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30分くらいあるので時間がある時にどうぞ。

 

若い頃のふたりの映像も出てくるけど、二人とも歳をとったなと思うけど、心なしかBossの方が若く見えるのは、現役感ゆえか。

 

これからYTRがどうなっていくか、ここからまた楽しみに思えてしまう動画である。

 

 

海外の大物も相変わらず頑張っている。

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我らがTren Reznor率いるNine Inch Nails名義として久しぶりのリリースは、Healthというバンドとの共作であった。

 

先のアカデミーでも2回目となる作曲賞を受賞した際に、そろそろNINもやりたい、なんてコメントしていた矢先のリリースはうれしかったね。

 

かなりノイジーで激しい感じになっており、まさにサントラワークでやれていないものをロックフォーマットであるバンドで発散させるような格好だ。

 

件の3部作でも後半になるに従いノイジーさが増していたが、ここでもアグレッシブさが前回だ。

 

また、考えてみればこういう連名でのコラボ曲自体初めてではないだろうか。

 

私はHEALTHというバンドを知らなかったが、ともあれこのままアルバムも期待したい。


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残りはこれから近々のリリースの期待を寄せて2組を。

 

まずはこちら。

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配信ライブとして制作された作品をBlue-Rayでのリリースを発表したThe Novembers

 

この作品は私も見たいと思っていたので嬉しい限りだ。

 

Blue-Rayなのでちょいと高めではあるが、CD版もあり、かつ初回はハイレゾ音源配信も(聴けないけど)。

 

目下の最新作『At The Begining』の再現ライブということもあり、場所も通常のライブハウスではないので音響面も違い、さらにマスタリングもしなおしているというので、こちらはこの環境下ならではで生まれた作品ともいえるかもしれない。

 

6月から順次発送ということなので、届くのを楽しみに待とう。

 

それにしても、前回の映像作品も買って持っているが、なんだかんだ私は彼らがすっかり大好きになってしまったな。

 

かっこいいバンドなんですよ。

 

 

最後はこちら。

6年半ぶりとなる音源をリリースするLillies and Remains、2ヶ月連続でデジタルシングルリリースが発表されており、第1弾"Greatest Vew"はすでに発表されている。

 

もうそんなに経ったのかとびっくりするが、前作『Body』に続き藤井麻輝のプロデュースだ。

 

公式サイトやアー写も刷新するなど、ようやくやる気いなってくれたかとファンとしては嬉しい限りだ。

 

音楽的な評価は抜群に高いし、圧倒的なセンスもありながらマイペースすぎる活動にやきもきしないでは無いが、ともあれ過去の作品も飽きることなく聴いているので、だから感覚的にそんなに空いてたっけ?みたいな気分にもなる。

 

ライブはたまにやってくれていたしね。

 

ともあれ、フルアルバムもぜひ期待しているので、リリースまでつなげて欲しいところだ。

 

ストパンクという言葉に反応してしまう人にはぜひ聴いて欲しいバンドである。


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しかし、プラズーにせよノベンバにせよリリーズにせよ、この一群は日本ではコアな部類にされてしまうものの、やっぱりかっこいいよな。

 

彼らが共鳴しながら中も良くて、一緒にイベントもやっているというところに狭いながらにシーンというものを感じる。

 

ノベンバがスケール的には飛び抜けている印象だけど、どのバンドも世界的にも戦える思うので、このコロナ禍でこその世界的な発見にもつながって欲しいものだ。

 

 

他にも好きなアーティストのリリースはあるわけだが、特に私にとって印象的だったやつをひとまず。

 

それぞれにもう少し聴き込んで、また書けるとよいね。

 

とはいえ、昨日は急にSpoonをずっと聴いていたり、やっぱりBroken Social Scene

ロックバンド -Spoonを聴いて欲しい

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大人の音楽という表現をしばしばされるアーティストがいるわけだが、それってなんだろうか。

 

落ち着きがある、起伏がそんなになくまったり聴ける、とかまあせいぜいその程度の印象だろうか。

 

あとはおしゃれなカフェで流れていそうみたいな話もあるかもしれない。

 

なんだ、お洒落なカフェって。

 

それはともかく、私なりに考えてみると、高校生の頃は激しい音楽が好きだったし、ギターギュンギュン鳴らして重低音をブンブンベースで効かせて、ドラムを激しく打ち付けるような音楽がかっこいいぜ!とか思っていた。

 

では今聞かないかと言えばそんなことはもちろんなくて、今でもその他の音楽は好きだ。

 

また昔は静かな音楽を聞かなかったかと言えばやはりそうでない。

 

ふと考えてみると各アーティストの数やジャンル的な意味での幅は広くなったと思うが、実は本質的には好みは変わっていないような気がしている。

 

色々と知っているものが増えていく中で、自分の中の好みのマッピングの粒度が上がっただけというか。

 

だから、好きでないものはいつまでも好きでないし、ピントないものはやはりピンとこない。

 

大人っぽいとかそういうのも所詮ステレオタイプの一つなのだろう。

 

 

さて、私の中でうまく言語化できていないけど、気がつけばふと聴きたくなって、アルバムもひとしきりそろえているバンドというのがいくつかある。

 

好きなバンドって、ほんの一曲でも自分の中の何かしらのエピソードだったりその時の状況だったり感情だったりとリンクする瞬間を味わったが故に、というのことが多いのだけど、そういうわけではない、でもなんか聞いていると自分の中の何かをこちょこちょとくすぐられるならような感覚にさせられる音楽というのがある。

 

そんなバンドの一つがSpoonというアメリカのバンドである。

 

一部音楽好きの間ではすでに有名な存在だが、そうでない人にとっては認知されているとは言い難い、いわばインディなロックバンドだ。

 

私もだいぶ後追いで知ったバンドで、日本では2007年の『Ga Ga Ga Ga Ga』というアルバムで多くの音楽雑誌でも扱われるようになった記憶で、私もこのアルバムで初めて知った。

 

耳の速いファンにはその前の前のアルバムくらいから注目されていたらしいが、日本盤の流通も当時ほとんどしていなかったので、プロモーション目的のない雑誌掲載はやはりなかなかないよね。

 


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ともあれ、当時騒がれている理由がすぐにわかったかといえばそんなことはないし、めちゃくちゃ新しいような印象もなかった。

 

ただ、ボーカルの少ししゃがれた声と、派手さはないが抜き差しのバランスが絶妙な曲や、そもそものメロディがポップでかっこよかった。

 

こういう声質に憧れがあるんですね。

 

それ以降はなんとなく気に入ってリアルタイムでアルバムは聴いているし、過去作も遡って入手していった。

 

そういう人は結構いたんだろうね、ひとつ前のアルバム『Gimme Friction』(2005年)もデラックス版とか言ってリイシューされたからな。


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 まだ実験的な雰囲気というか、プロダクションの問題なのかもしれないけど、そんな印象も受ける。

 

ともあれ、その後のアルバムもそれ以前のアルバムも、改めて聞いているといいんだこれが。

 

一部の音楽好きだけが喜んでいるにはもったいない。

 

というわけで、私には彼らを正しく評価するだけの言語はないので、せめておすすめ曲を聞いてみてくれ、というわけだ。

 

とは言っても、私は『Kill The Moon Light』(2002年)以降しかわからないから、そこは勘弁してくれ。

 

 

まずはポップでかっこいい曲から。


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 『Ga Ga Ga Ga Ga』(2007年)のアルバム収録の"Japanese Cigarette Case"。

 

日本人て、こういうの好きでしょ。

 

ともあれ、渋くて味わい深い一曲だ。


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こちらもどうアルバム収録の”Don't Yu Evah”、リズムも弾んでいてかっこいい曲だ。

 

そして昔の曲ではこんな曲も。


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『Gimme Friction』(2005年)収録の"My Mathematical Mind"。

 

実験的な印象の強い曲だ。

 

まあ、正直広く聞かれる音楽ではないかな、というのがこの時点での率直な評価だとは思うが、でもかっこいいよね。

 


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こちらはさらに前の『Kill The Moonlight』(2002年)収録の"Small Stakes"。

 

典型的なロックバンド的な音とはのっけから印象が違う。

 

キーボードを駆使して、不思議なポップさを持っている。

 

 

彼らのアルバムは、ソングライティングのアルバムとプロダクションのアルバムの大きく2つに分かれる、と表されることがあるが、そのプロダクションの評価と言われるのが初のセルフプロデュースとなった『Transference』(2010年)である。


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"Mystery Zone"という曲だが、このアルバムの中ではかなりポップな曲だと思うが、淡々とした展開なので、初めて聞いてすぐにぴんと来るかと言ったそうでもないかもしれない。

 

とはいえ、このアルバムもなんとなく聴きたくなるし、聞いているとあっという間に時間が過ぎていく。

 

まさにMystery Zoneに入ったような気分だ。

 

 

個人的には初めて聞く人には先の『Ga Ga Ga Ga Ga』か、もしくは『They Wont My Soul』(2014年)である。

 

このアルバムは先の二元論で言えば中間的なアルバムと位置付けられるらしい。

 

全体に曲はポップだし、ロック的な高揚感も満載、一方でライブでどう表現するのかと思うような曲もあり、私も愛聴している。

 

このアルバムからは、Voのブリット・ダニエルもお気に入りというこの曲を。


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"Inside Out"という曲だが、打ち込みも多くロックバンド的な曲かと言えばそうではないかもしれないが、独特のムードもあってなんだか聞いてしまう曲だ。

 

このアルバムはいい曲が本当に多くて、


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"Do You"という曲だが、冒頭からしてなんだか可愛らしさもありながら、落ち込んでいる時に聞いていても元気が出そうだ。

 

PVは摩訶不思議で、聞いた後に謎の余韻を残してくれるが。

 

 

彼らの目下の最新作は『Hot Thoughts』(2017年)だが、この時はプロモーションのみの来日があり、私はサインをもらった。


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こちらがタイトルトラックにして1曲目だが、楽器の展開が面白い1曲だ。

 

このアルバムはまたプロダクションが高く評価されているアルバムで、リリース当時玄人筋を唸らせていた。

 

私は残念ながら素人筋なのですぐに良さがわからなかったが、確かにヘッドホンで聞いていると音の鳴り方とかが非常に面白い。

 

曲自体は全体に渋めではあるが、このアルバムも長く聴けるものであるのは間違いない。

 

 

と、このバンドを評価するには私いはあまり語彙が少なくて申し訳ないのだけど、まあ難しいこと言わなくてもとりあえず曲はいずれもかっこいいし、個人的にはこういう少ししゃがれた渋みのある声は大好きなんですね。

 

The Nationalほどくたびれた感じもないし。

一応言っておくが、The Nationalも、よくわからないけどなんとなく聴いてしまうバンドの一つである。

 

いい曲あるんですよ。

 

ともあれ、派手な分かりやすさだけが価値ではない。

 

どうせ家にいる時間も長いので、こうしてじっくり聴いていく中で発見が生まれるような音楽もぜひ聴いてみてほしい。

 

シンプルに彼らはいい曲を書いているので、もっと広く聞かれて欲しいという思いもあるけどね。


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勝手のおすすめ、映画サントラ6選

せっかくの連休は緊急事態宣言で、私の趣味は全て潰されてやろうと思っていたことは全然できなかった。

 

絵を見たり映画見たりさ。

 

そして重ねて扁桃腺が腫れて昨日は1日床に伏していた。

 

だいぶよくなったがまだ少しだるさもあるので、引き続き酒も飲めない。

 

日頃の不摂生が溜まっていたのだろう、胃も痛いしね。

 

とりあえず、Amazon プライムでも活用して、なんて思っていたところに、ふとサントラっていいの多いよね、と思ったので、勝手に好きなサントラでも並べてこまそうと思ったわけだ。

 

かなり偏っているだろうが、まあいいだろう。

 

 

まずはこちら。

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今やすっかり映画音楽家としての地位も確立し、今年もアカデミー音楽賞を受賞したTrent Reznor & Attica Rossコンビの最初の作品わ『Social Network』。

 

監督はデイビットフィンチャー、こちらもアカデミー常連だ。

 

映画の内容は、いまや世界的IT企業となったFacebookの立ち上げストーリーだ。

 

多少脚色はされているようだが、実名で登場するので、ドキュメンタリー的にも楽しめる映画である。

 

元々アンビエントな音楽が好きなトレント、NINでも覗かせていたアンビエントサウンドにピアノ始め生楽器を同期させるスタイルはすでにこの頃からほぼ確立されていたわけだが、映画を盛り上げる音楽としてはもちろん、サントラとしても展開もあって素晴らしい。


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主人公たちの心情にリンクしながら、終始流れるある種の切なさも見事に表している。

 

当時この作品でアカデミー音楽賞を受賞したわけだが、今でもしばしば聴いている作品である。

 

一般層にはもはや映画音楽家としての方が有名かもしれないな。

 

 

続いてはこちら。

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イタリアのカルト映画『This Must Be The Place』のサントラだ。

 

この映画はそんなに有名ではないが、主演はショーン・ペン、その嫁役はフランシス・マクドーガン、そしてサントラも手がけたデビッド・バーンが本人役でも出演して話題になった。

 

80年代のポストパンクバンドをやっていた主人公、世界的ヒットも飛ばしながらある日突然引退、そのまま引きこもる形で50過ぎまで経ってしまったのだが、ある出来事をきっかけにようやく闇から抜け出すというおっさんのロードムービーである。

 

主人公の見た目がモロロバスミだが、特に物語には関係ない。

 

このサントラでは、劇中登場するPeace's Of A Shitというバンド名義の曲もあるが、こちらが実に品も良くていい曲だ。


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また、聴きどころは表題曲の様々なVer違いだろう。

 

雰囲気も変わるので、場面ごとの使い分けも見どころの一つだろう。

 

とはいえ、映画未見でも音楽だけで十分素敵である。

 

こんな晴れた日には特におすすめだ。

 

 

続いてはこちら。

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現在絶賛公開中の『騙し絵の牙』のサントラである。

 

手がけたのはLITEという日本のインストバンド

 

すでに界隈では知られた存在で、海外ツアーも行っているワールドワイドなバンドだ。

 

ギター、ベース、ドラムというシンプル編成ながら、攻撃的でべらぼうにテクニカル、それでいて抒情的なメロディのある音楽をやっており、まさかサントラとして起用されるとは。


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しかも今回は全曲撮り下ろしなので、彼らの新作として楽しめんのも嬉しいところ。

 

私はこの連休でこの映画見ようと思っていたんだが、映画館は全て休み、仕方ないのでまた宣言明けか。

 

ともあれ、映画には主演大泉洋はじめ有名キャストも出ており、作品としても話題になっているようなので、これを機会にLITEの存在ももっと知られてほしいところだ。

 

 

続いてはもっとカルトなやつを。

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現代文学の雄の一人となった町田康原作の『けものがれ、俺らの猿と』、主演は永瀬正敏、そのほかにもKJや松重さん、そして鳥肌実の怪演でも話題となった映画だ。

 

前の二つと違い、このサントラは様々なアーティストのオムニバス的な内容になっているのだけど、 その参加アーティストが激アツだ。

 

Number GirlにBloodtirthty Buchers、ゆらゆら帝国ロマンポルシェPhewに溶けたガラス箱と、日本のインディのとんがりどころが満載となっている。

 

中でもやはり印象的なのは溶けたガラス箱の"君はだれなんだ"という曲。


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加藤和彦も参加しており、非常に印象的な曲で、映画の中では鳥肌実登場シーンで使用されているのだけど、その状況とのマッチングも見事だ。

 

映画自体は、正直意味のわからない展開が多く、基本的に不条理な世界観なんだけど、それを際立たせるに実に効果を発揮している。

 

そもそも上記のメンツを見て「おお!」と思うような人ならまず買って損はないだろう。

 

 

最後はこちら。

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『her ~世界に一つだけの彼女』という映画のサントラで、メインはArcade FireとOwen Palletというアメリカのインディ界隈では知らないひとはいない2組によるもので、メインテーマではカレン・Oがヴォーカルをとっている。

 

監督のスパイク・ジョーンズと確か当時付き合っており、いくつかの作品で同じく音楽をやっていた記憶である。

 

主演はホアキン・フェニックスルーニー・マーラも出演しており、当時何かの賞を取っていたはずだ。

 

少し先の未来を舞台にしているが、主人公は辛い失恋をへて、その傷心を癒すために流行りのAIソフトをスマホに入れるわけだが、なんとそのAIと恋をしてしまうというもの。

 

賛否両方あるし、どういう解釈をするかは割と分かれるところだと思うけど、変わり種のラブストーリーとしては面白いのではないだろうか。

 

そんな作品なので、サントラも全体にウェットだ。


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また映画自体は2014年の作品だが、サントラがパッケージ化してリリースされたは今年に入ってからであった。

 

版権の都合だろうか、ともあれちょっとセンチメンタルな気持ちに浸りたい時にはぴったりである。

 

 

と、そもそも私自信が見たことがある、かつサントラも含めて聴いているものだけなので、あまり多くはなかったりして。

 

できるだけオリジナルスコアを、となると存外少ないなという印象だ。

 

私が映画に興味を持つきっかけの一つがサントラだったりするのだけど、やっぱり好きなアーティストの曲がどう使われるのかは興味が出てしまうよね。

 

ぜひ映画と合わせて音楽も楽しんで欲しいところだ。

Hip Hop なLife Story ーYou The Rock★


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古株のヒップホップファンにとって最近密かに話題になっているのが、かつてお茶の間でも人気を博したYou The Rock★の11年ぶりにアルバムをリリースするニュース、しかもプロデュースがTHA BLUE HERBなのだ。

 

リリースも彼らのレーベルで、トラックはO.N.O、すでにシングルは発表されているが、曲調はTBHの新譜と通じるゆっくりとした穏やかなトラックだった。

 

で、なんでそんなに騒がれるかと言えば、もちろん11年ぶりということもあるが、それだけではない。

 

YTRといえばさんぴんキャンプという日本でヒップホップの広がり始めるきっかけになったイベントにも出ていたし、それこそZeebra始め日本のヒップホップの伝説というような人たちが共演した”証言”でもラップしているくらい、日本のヒップホップでは超がつく大物である。

 

笑っていいともにも出演しており、Dragon  Ashの登場で一般層にも浸透していて、当時のヒップホップブームを端的に表しているかもしれない。

 

しかし、それだけ象徴的な存在になると、当然槍玉にあげられる機会も増えてくるのだけど、その時に彼にビーフを仕掛けていた一人が若かりしThe Bossである。

 

当時は東京=日本の中心、東京こそが天下だ、みたいな価値観が当たり前だったわけだが、そんな状況に対して東京がなんぼのもんだ、と中指を立てていた地方のヒップホップの代表格が98年に業界に衝撃を与えた日本のヒップホップ史でもクラシックとなっている作品をドロップしたTha Blue Herbだった。

 

曲の中でも彼をディスっていたので、それを知っている古参のファンからすればそんな二人がこうして一緒にアルバムを作る、なんならまだまだ現役バリバリのTBHがかつての敵をフックアップする形でサポートしている姿が、ある種感動的なわけである。

 

もっとも、彼らは6年前にリリースされたBossのソロアルバムで共演しているから、すでに和解もして友人関係なわけだけど、やっぱり客演でラップするのとちゃんとアルバムを作るのでは全然違うからね。

 

ファンからしたら、11年ぶりに何をラップするんだろうってところだろう。

 

先行でリリースされた曲では、穏やかなトラックで彼の心情吐露のような内容になっている。


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さんざん書いているが、正直私はYTRのファンでもないし、ヒップホップの古参のファンでもない。

 

なんならまともに聴いているのはTBHくらいで、あとはいくつかつまみ食いしている程度だ。

 

でも、日本のヒップホップではベテランにあたる彼ら世代、Rhymasterやスチャダラパーらもそうだけど、この世代はロールモデルのない、ある意味で引き続き最先端に立たされている存在である。

 

歯向かう相手もいないし、ヒップホップとしてのカッコいい年のとり方ってなんだ?ということを示していかないといけない世代だ。

 

そして、多分何をされても若い奴にはディスられる対象になるだろう。

 

そんな中で、Bossのあり方はかっこいいなと思っている。

 

彼はテレビにも出ないし、本当に音源とライブ、あとは物販くらいでしか稼いでいないが、それだけで稼いでいる唯一無二と言える存在である。

 

別にテレビに出ることが悪いとは思わないし、そういう分かりやすいスターもいないと文化として広がらないから、YTRやZeebraなどの存在は、批判されようがなんだろが間違いなく必要なんだよね。

 

広い入り口がないと、どんどん蛸壷かしていくから。

 

Bossはその点を心得ているから、最近は実にピースフルで、若手もベテランもかかわらずいろんな存在とつながっている。

 

最近ではZornのアルバムにも客演しているし、なんならBrahmanのようなロックバンドとも共演している。

 

まあ、そうはいっても彼は音源をしっかりと残していることが重要だと思っているので、フリースタイルバトル一辺倒になるのは違うだろ、ということは思っているし、言いたいようだ。

 

ともあれ、彼はずっとヒップホップ一本でずっとやっている。

 

私は3回転職しているし、人生において達成したい何かがあるわけでもないので、割とふらふらと生きている。

 

やっていて面白いと感じることはあるけど、それは娯楽としてという場合が多い。

 

なので、こうして一つの筋で生きている人ってすごいなと素直に尊敬するんだけど、なんだかんだこのYTRもそういう人なんだな、ということはこの曲を聞くとなんとなくわかるんだよね。

 

ずっと同じ道の上を、少し違う経路で歩いているだけで、だからこうしてどこかで巡り会うんだろうね。

 

これってありそうでそうもないことだから、とても幸福なことのように思える。

 

まあ、たまたま私はTBHが好きで、それきっかけで多少はそうした背景情報も知っているから楽しめるところはあるけど、そうでないとわかりにくいところもあるのは事実だろう。

 

そういえばBossも最新のTBHのアルバムで、そういうことを伝えているトラックもある。

 

「昨日今日じゃない、長い話なんだ。その長さを楽しんで欲しい」とラップしている。

 

要はそういうことなんだよね。

 

若い世代にもかっこいい人はたくさんいるから、せっかくなら同じ世代の今を感じる方が、経験としてはいいと思うからぜひそっちを聴いて欲しいけど、一方でこうしたベテランの味も少し味ってもらうと、きっと世界が広がると思う。

 

 

ちなみに、冒頭の動画はアルバムリリースに合わせて企画された二人の対談だが、この中でBossがYouの人柄について言及しているところがある。

 

へぇ〜、ていう程度の話だけど、同時に21年前に笑っていいともにYouが出演した時の映像も見てもらうと、彼がなんだかんだ愛される存在なんだろうなというのはわかる気がする。


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冒頭から騒ぎまくっているが、最後の方でしっかりと彼なりのメッセージを話しているだけど、彼のヒップホップ論はこの時も今も変わらずずっと一貫している。

 

私はあえて今の彼のアルバムから聞いてみようかと思っている次第である。

 

変わったところと変わらないところ、その両方をみるのも面白かろう。

 

長い話なんだよな。

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Sweet Soul Music −Moonchild

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自分が大人になったなと感じることの一つが、わかりやすいものだけでなく地味なものも楽しめるようになったことだろう。

 

元々そんなに派手好きな正確ではないけど、高校生の頃からロックが大好きだし、The Mad Capsule Marketsは今でも大好きだし、ポップな曲はやっぱり好きだしね。

 

でも、最近しみじみ聴いているのはメロウな音楽なんだけど、中でもとても気に入っているのがMoonchildというアメリカの三人組バンドだ。

 

日本に同名バンドがおり、そちらも私は大好きなんだけど、今日はアメリカンのバンドの話である。

 

音楽ジャンル的に括るならソウルとかになるのかな、しかしRobert Glasperや御大スティービー・ワンダーにもフロントアクトに抜擢されるなど、R&B、ジャズ界隈でも注目をされている存在である。

 

バンドは南カリフォルニアらしく、女性ヴォーカル含む三人編成だ。

 

小規模編成なので打ち込みなども活用した音楽に、ウィスパーヴォイスの優しい穏やかなヴォーカルが印象的、そして何よりメロウな楽曲だ。

 

とりあえず1曲聴いてみてほしい。


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現在アルバムは3枚リリースしているが、こちらは1stアルバム『Please Rewind』(2015)に収録された”All To Joy”という曲。

 

すでにこの頃から彼らの特徴は確立されている。

 

穏やかでメロウな音楽に美しいウィスパーヴォイスのヴォーカル、いろいろなレイヤーがありながら上品はトラック、聴いていて心地良くてしかたない。

 

PVではヴォーカルの彼女は歌のみかと思いきや、メンバーはそれぞれに複数パートを兼任している。

 

ヴォーカルとフルートとテナー・サックスを担当するアンバー・ナヴランという女性。

 

アルト・サックスと鍵盤を担当するのはマックス・ブリック、トランペットと鍵盤を担当するのがアンドリス・マットソンというらしい。

 

ベースやドラムの音も銀盤から出しているので、ある種の肉体性みたいな物は希薄かもしれないが、そんなこと以上に楽曲の良さである。

 

彼らが日本でも大きく話題になったのは2ndアルバム『Voyager』(2017)の頃からみたいだ。

 

ちょうどThe InternetやKamashi Washingtonなども人気が爆発し始めたころに、そんな彼らに見初められた奴らがいるぞ、みたいな文脈だったのかもしれない。

 

そんな2ndアルバムからはこの曲を。


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"Cure"という曲だけど、前作からのムードはそのままに、展開も多様になりさらにプロダクションも立体的になった印象だ。

 

ヴォーカルの音も少し大きくなった気がするが、やっぱり上品な音楽だ。

 

日本でもボカロP始めデスクトップミュージックが興隆を極めて久しいが、彼らも打ち込み音を組み合わせながらこんなに美しい音楽を奏でている。

 

個人的にウィスパーヴォイスな女性ヴォーカルが好きなこともあるけど、トラックだけ聴いていても結構面白いんですよ。

 


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そしてこちらは3rdアルバム『Little Ghost』(2019)から”Too Much Ask”という曲のライブバージョン。

 

3作で音楽性的には大きく変わっていないけど、この3rdが一番スタジオワークは凝ったのかなと言う印象。

 

パッと聴き穏やかだけど、低音がグアンぐわんする感じのところもあったり、いろんな音の絡み方だったりが聴いていて面白い。

 

でも、やっぱりこのヴォーカルの声が好き。

 

そしてメロディの美しさよ。

 

 

色々専門的なところは専門家の人の記事を紹介しておくので、興味があったら読んでみてください。

ネオ・ソウル? 新世代ジャズ? ポップス? なぜムーンチャイルドは究極の〈いそうでいない〉バンドなのか―柳樂光隆が解説

https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/15099

出典:Mikiki

 

ともあれ、聴いてもらえればわかると思うけど、単純に聴いてて心地いいのである。

 

晴れた日の昼下がりに聞くもよし、眠る間際にベッドルームで聴くもよし、カフェでボーッとしながら聴くもよし、いつに聴いてもそっと景色を彩ってくれるようなスーパーグッドミュージックである。

 

私はロックと呼ばれる音楽をよく聴いているけど、こうしたスウィートな音楽も最近は大好きだ。

 

今年の連休は、関東近郊はコロナのおかげでろくにやることもなさそうだ。

 

飲みにもいけないしね。

 

家にいる時間、ストレスもたんまりとたまるけど、せめて耳には優しい素敵な音楽をかけながら、心癒してもらえれば幸いである。

 

このバンドは本当におすすめだ。


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ランキングが示すもの -Spotifyのアーティストランキング

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 昔は テレビの音楽番組を参考に音楽の情報を得ていたし、割と素直に売上ランキングを参考にしながら音楽を聴いていた。

 

しかし、高校生になる頃には厨二病も炸裂してすっかり観なくなった。

 

当時は好きなアーティストのエッセイや、雑誌を見るようになった頃である。

 

まだインターネットもそこまで十分に発達していなかったし、Youtubeもその存在が徐々に知られる程度の頃だ。

 

大学生になった頃にiPodが登場して、ナップスターが話題になったり、SoudCloud、MySpaceといったプラットフォームが存在感を増してきた。

 

それこそ今ではすっかり中堅〜大御所に足を突っ込み始めているArctic Monkeysは、大手レコード会社にも所属せず、MySpaceで話題になって一気に広がったことで、新世代バンドと称揚されていたころだ。

 

今はTikTokからバズることで売れるアーティストも出てきており、プラットフォームは変わっても同じような構造がすでに常態化している。

 

私はそれらを使っていないので、だいぶ新しいものをキャッチアップする速度は遅くなっているし、正直好きなバンドの新作を聴くだけでも結構忙しいので、もはや諦めているところもあるけどね。

 

といって、私もサブスクはSpotifyを使っているので、そちらで新作はちょくちょく聴いている。

 

しかし、最近なんとなく眺めているのは各アーティストの人気曲である。

 

再生回数に応じてだと思うけど、なるほど彼らの人気曲ってこれなんだ、と思う一方で、むしろ代表曲と世間で言われているものがどれか、という指標となっているようにも思われる。

 

特に3位くらいまでの曲はそんな感じで、以下は最新曲が表示されていることが多いようだ。

 

完全な暇つぶしだけど、私の好きなアーティストのSpotifyの人気曲を覗いてみよう。

 

まずはこちら。

 

 

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比較的最近になってサブスク解禁となったヒッポホップアーティスト、THA BLUE HERB

 

いきなりヒップホップかい、というところもあるが、こうした一部でカルト的な人気を得ているアーティストほど、こうしたサブスクで知られるべきと個人的には思っているので。

 

彼らは90年代末にデビュー、MCのBOSSは当時すでに20代半ばであったため、昨今の状況を見ても実は遅咲きと言える。

 

しかし、そのデビュー盤が当時のヒップホップに大きな風穴を空けたとて大きな波となった。

 

ストーリーテリングを重視したリリックと攻撃的なトラック、一聴してわかりづらいがバッコンバッコン 韻を踏みまくっており、新しい日本のヒップホップとしてとても大きな影響を与えている。

 

そんな彼らのSpotifyのランキングは下記の感じ。

1. Ame Ni Mo Makez(1st収録)

2. 未来は俺らの手の中(シングル)

3. Once Upon A Laif In Sapporo(1st 収録)

4. バラッドを俺等に(シングル)

5. Phase 3(シングル) 

 

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1位の曲は1stアルバムのラストトラックなんだけど、彼らの代表曲として今でも名高い。

 

実際彼らの哲学の集約されている リリックでもあると思うし、彼らの紹介記事も対外紹介される1曲なので、初めて聴く人もとりあえずと思って聴くのだろう。

 

2位はシングル曲ながら、ブルーハーツからのトリビュートとして作られながらお蔵入りした曰く付きだが、この曲は圧倒的に名曲である。

 

4位が昨年リリースされたEP『2020』に収録されており、このコロナ禍におけるライブハウスや、ライブを生業にしているアーティスト、その周辺に向けたような鎮魂歌のような曲である。

 

5位の曲は正直意外だが、トラックも攻撃的でかっこいい曲なので、そうしたわかりやすさが受けているのだろうか。

 

個人的には”時代は変わる”とかも入ってもよさそうかと思うが、ともあれ5位以内に2曲入っていることもあり1stアルバムから聴いてみると良いアーティストである。

 

 

続くはこちら。

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先にも紹介した、インターネット発で最初に爆発したと言っても過言ではないArctic Monkeys

 

当時の経緯の異端性だけではなく、音楽としてもカッコ良かったので、デビュー当時はあちこちで彼らの曲が流れていた。

 

今はだいぶ落ち着いていた曲を多く展開しており、特に最新アルバムはバンド音楽でもないとて賛否両論であった。

 

私も正直ピンとこなかったのであまり聴かずじまいだったが、最近改めて聴いている。

 

そんなインターネット世代バンドと言える彼らのランキングは以下だ。

1. Do I Wanna Know (5thアルバム収録)

2. Why'd You Only Call Me When You're Hogh ?(5thアルバム収録)

3. I Wanna Be Yours(5thアルバム収録)

4. 505(2ndアルバム収録)

5. R U Mine ? (5thアルバム収録)

 

 なんと5曲中4曲が5thアルバム『AM』(2007年)からである。

 

2ndでも代表曲ではなくこの曲なのもなぜかわからないが、ともあれやはり今の彼らの代表作は5thなのだろう。

 

実際今の20歳前後の子に聴くと、とりあえず聴いたことあるアルバムとしてこのアルバムを上げていたし、実際彼らのキャリアにおいて若手バンドから脱却したアルバムとして当時のベストアルバムを方々で取っていた記憶である。

 

それまでのファストな曲と比べてずっしりと腰を据えたような感じなので、おっさん世代にも大きく支持されたのだ。

 

おそらく英語圏での人気を反映していると思われるので、日本ではそうでもないのかもしれないな、なんて思わないではない。

 

 

続いてはこちら。

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個人的に大好きで仕方ないカナダの大所帯バンドBroken Social Scene

 

元々音楽性自体が幅広いこともあるだろうが、キャリアを通じて音楽性はある程度一貫している。

 

00年代に出てきた新世代オルタナバンドのカナダ代表といった感じであったが、音楽性的にもインディーズ的な色が強かった。

 

とてもポジティブなフィーリングがずっとあって、大人の音楽と言った感じで私はずっと好きである。

 

そんな彼らのランキングはこちら。

1. Anthem For A Seventeen Year-Old Girl(2ndアルバム収録) 

2. Sweetest Kll(4thアルバム収録)

3. Pacific Theme(2ndアルバム収録)

4. Lover's Spit(2ndアルバム収録)

5. Caouse=Time(2ndアルバム収録)

 

 

 こちらもアークティック同様、彼らのキャリア代表作と言われる2ndの曲が大半を占めている。

 

彼らの1stアルバムはアンビエントなインスト中心で実験的な色の強いアルバムだったが、この2nd『You Forgot It In People』はロック色を一気に強めて、ヴォーカル曲中心のポップな曲が多くを占めており、一躍彼らのキャリアを押し上げたアルバムだった。

 

5位の曲は私にとっても個人的に一番好きな曲でもあるんだけど、それにしてもここまでアルバムが偏るとは思わなかった。

 

目下最新作のEPもめちゃくちゃいい曲満載だけど、全く反映されていない。

 

仕方ないのかもしれないが、ちょっと寂しい思いだ。

 

 

もう一つ大御所バンドも覗いてみよう。

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キャリア初期から比べたら業界評価も人気も音楽性も尽く変化しまくりのご存知Radioheadだ。

 

初期はグランジ的なギターロック的な音楽だったのが、エレクトロニカ的な音楽で一つの時代のくさびにもなっているし、そこからジャズ的な要素も盛り込んだり、録音についてもマニアを唸らせまくりの最先端と言われ続けているバンドである。

 

反面苦手な人は苦手であろう、非常にある種悲観的なメッセージもあるため、万人に紹介しようとは思わないというのが、正直なところである。

 

そんな彼らのランキングはどんな感じだろうか。

1. Creep(1stアルバム収録)

2. Karma Police(3rdアルバム収録)

3. High and Dry(2ndアルバム収録)

4. No Surprises(3rdアルバム収録)

5. Fake Plastic Trees(2ndアルバム収録)

 

 この文脈だとわかりやすい結果ではないだろうか。

 

シングル的な観点でわかりやすい曲の多かった初期3作で割とバランスよく占められているし、なんなら人気曲ばかりだ。

 

1位の"Creep"なんて、当の彼らからしたらいつまでこの曲を?みたいな思いもありそうである。

 

また業界的には4th『Kid A』の方が影響力も高いし、シングル的な曲もあるがとにかく陰鬱なので、やっぱりコアなファンでないと聴かないだろうなという気はする。

 

 

ここまでは10年以上のキャリアのあるバンドを紹介してみたが、まだCD全盛の時代から活動しているバンドということもあり、ファン層も一定上である。

 

そのせいもあってか、やはり代表的な曲を好きな時に聴く的な使い方ではないだろうか。

 

このアルバム好きだったんだよな〜、みたいな。

 

Spotifyにはレコメンド機能もあるので、ある程度表示される曲も偏っていくので、ひたすら自分の趣味を厚くしていく方向になりやすいかなと思うので、新しいものとの出会いは存外少ないのかもしれないと、自分で使っていても思うとところだ。

 

 

もう少し最近のバンドについても見てみよう。

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そこまで大きく売れているわけではないが、安定して評価もついているYogee New Waves。

 

CDよりも配信などの恩恵を受けている世代のバンドなので、この世代だとどうだろうか。

1. to the moon(最新シングル)

2. Climax Night(1st シングル)

3. Good Night Station(3rdアルバム)

4. Can You Feel It(3rdアルバム)

5. あしたてんきになれ(シングル)

 

 

 最新シングルが1位で、2位は彼らの代表曲、3位以下も目下最新アルバムからなので、リアルタイム性もあるランキングといえる。

 

やっぱりファンの年代層によって聞き方自体が違うんだろうなという感じである。

 

 

最後に新生代代表のヒップホップアーティストを覗いて終ろう。

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今やテレビにも引っ張りだことなっているCreepy Nutsである。

 

ヒップホップ系の音楽をやっていてここまで成功しているのは昨今例をみないくらいだろう。

 

Bad Hopなんかも音源もライブチケットもめちゃ売れているけど、一般層にも波及しやすいという意味ではやはり彼らの方が強いんだろうな。

 

そんな彼らのランキングは下記だ。

1. かつて天才だった俺たちへ

2. バレる!

3. サントラ

4. 顔役

5. 合法的トビ方ノススメ(1st EP)

 

 5位以外は最新のシングル、アルバムとなっており、非常にわかりやすい。

 

やっぱり世代によって全然聞き方が変わるよね。

 

 

いわゆるベテラン世代にとっても、新しいファン層へ訴求していきたい思いもあってサブスク解禁をしていると思うけど、実態としてはなかなかうまく行っていないのかもしれない。

 

すでに多くの曲が発表されている分、どこから手をつけるべきかと考えると、やっぱりおすすめを披露しかないし、そこでよほどささらない限りは他の作品にまでは手が及ばないのは無理からぬことである。

 

その意味でも、形や媒体はどうであれ、ランキングというものは一定の価値はあるよね。

 

もちろんそこに縛られ過ぎてしまう懸念がないわけではないけど、興味のある人はそこから自ずと手を伸ばすし、そうならないということはそこまでの価値でしかないという話なので、それはそれと割り切るしかないのかもしれないね。

 

たくさんの情報にアクセスできる分、ガイダンスは一定示していくことで、新しい層にも波及できるのは、いつの時代も変わらないよね。

 

ちなみに、いずれもランキングは5位までテキスト化しているが、10位まで見るともう少し分散もしているので、適宜活用自体はされているみたいだけどね。

Fight Song -Marylin Manson

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ここ半年どうにも気持ちが盛り上がらないというか、やる気が出ないというか、そもそもやりたくないというか、とにかく死んだような状態だった。

 

果たして昔はどうだったかと思うと、20代の半分を過ごした会社では遮二無二頑張っていたし、やたら攻撃的だった気がする。

 

攻撃的といっても別に殴ったり喧嘩したりはしないけど、全員敵だと思ってやっていた。

 

生意気なやつだ。

 

幸い色々任せてもらえたので、営業の旗振りは全部やって、実際目標もなんとか達成した。

 

どうだ!とあの時はささやかながら自信がついた思いだったが、結局最後の最後までやらせてもらえなくて、そのことで逆に自信を喪失、その後はまたちびちびとした感じになっていた。

 

それでも一定結果は出せたけど、年々気持ちはすり減っていき、ここ数年は酒を飲むことくらいしか楽しみがないくらいだ。

 

だいぶ脳細胞も死んでいるんだろうな。

 

ちんこも勃たないし。

 

 

そんな有様ですっかり今の職場でも落ち目になりつつあるんだけど、この4月にまた大きく組織編成が変わることに。

 

一番いきたくなかった部署だが、一方でそこでの営業スキルは結構大きな価値があるんだろうなというのはなんとなく感じる。

 

これまでやってきた営業の商品も相手も違うんだけど、だからこそというところはある。

 

今の商材もこの前にメインでやっていた商材も、曖昧なところが多分にあったし、イマイチ面白くなかった。

 

まあ、入社してすぐは商品性も固まっていない中でどう売るかということを考えるのは楽しかったし、そこから結果も出したし、今主力になっている商材も、ベースを作ったのは俺と当時一緒にやっていた連中で作ったんだけど、その時は楽しかったね。

 

今はアポ一つとるにもいちいち上長確認をとるので、めんどくさくなってしまった。

 

別にそれで決まるわけではないのに。

 

なんてまあ、結局結果を出せていないのだからただの言い訳でしかないけど、次を考える気力もなかったくらい。

 

緩やかに死んでいくか、という感じだったけど、この土日にちょっとした出来事が。

 

 

前職で一緒にやっていたやつで、私よりも4つくらい下なんだけど、彼はしっかりとキャリアアップし、今では私よりも年収は上だし、しっかり資産形成もしてなかなかいい暮らしをしている。

 

といって別に成金の感じではないから付き合えるんだけど、そいつがこの度結婚することに。

 

それ自体は前からそうなることは知っていたので遅かれ早かれの話なんだけど、証人欄にサインして欲しいと頼まれた。

 

これまでそんなことはしたことはないし、多くは親にお願いすることが多いらしいね。

 

しかし、彼は少し家庭関係が事情有りなので、頼みづらく、結果私に色々の都合もあり頼んでくれたようだ。

 

何はともあれこういうのはなんだか嬉しいものである。

 

ちょっとミスって申し訳なかったが、ともあれ彼の話も聴きつつ、こんなこともあったりで、もう少ししっかりせんとなと思い直したわけだ。

 

と言って気持ち一つ一時盛り上がっても仕方ない。

 

まずはなかなかやろうとしてやっていなかったことを少しだけ手を出し始めた。

 

とにかく経験だ。

 

そして、最近体がどんどん衰えているんだけど、なかなか運動もする気がせんな、なんて思っていたのだけど、これではいかんと。

 

かといって、無闇に走るのも飽きるし、筋トレだけしても持たない。

 

なので、長年欲しかったサンドバッグをついに買ってしまった。

 

自宅でもあまり煩くなさそうな設置式のものだが、あまり全力で殴ったりはできないだろうが、そもそもあんまり力はないしね。

 

とにかく殴って筋力つけよう。

 

 

と、ちょっとした出来事ではあったが、少しく気合が入ったので色々動こうと。

 

とりあえず、今の職場はあと2ヶ月は力入れて頑張ってみよう。

 

やっぱり会社の価値観が好きじゃないし、そもそもジャンル的にも興味ないので、せめて少しでもこの会社に入った意義くらいは見つけて、次を考えよう。

 

そろそろフラフラしていられん年齢にもなっているから、腰を据えてできる職場がいいね。

 

 

ともあれ、やっぱりここ数年は保守的になっていたし、特にこの1年はずっとそうだった。

 

私は自分で色々動き回っている時の方が物事はうまくいくし、楽しい。

 

そのためには面倒ともぶつかるが、そこは突破するしかないからね。


Marilyn Manson - The Fight Song (Official Music Video)

昔はこういうアグレッシブな曲を好んで聴いていたが、最近はメロウな曲ばかり聴いている。

 

それはそれでいいけど、昔は歌詞も読み込んで好きな曲を選んでいたのにね。

 

楽をしようとしちゃダメだよ、楽したいけど。

 

もう少しだけ頑張ってみよう。

 

ちなみに、マンソンも最新アルバムは曲は悪くなかったけど、やっぱり昔の方がいい曲は多い。