音楽放談 pt.2

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小休止186「人生の10曲-2020」

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いろんな切り口で音楽をまとめるのはなかなか面白い作業で、こうしてせっせとPVもないブログを書いているのも極めて個人的な作業であるわけで、普段何気なく聞いている好きな音楽をそうして切り分けることで、自分の中の感覚を整理できるところもある。

 

聴く音楽も雑多になってきたので、たまに自分のアイデンティティのありかを探すようにしてこうやって書くのである。

 

で、今回のテーマは「人生の10曲」ということで、私の人生において何かしらのターニングポイントになった時に聞いていた曲だったり、あるいはこうして音楽を好きになったきっかけになった曲って何かな、ということを考えてみようというわけだ。

 

図らずも最近少し前の過去を振り返る機会が多くて、そこに少なからぬ幸せを感じる瞬間もあったのですよ。

 

というわけでまずはこれだろうか。

 


Luna Sea - Shine

初めてCDを買ったアーティストはLUNA SEAのベスト盤だった私だが、彼らを知ったのは河村隆一のソロを経て復活してからである。

 

第1段シングルは"Storm"で、こちらも当時たくさんあった歌番組で頻繁に歌われていた。

 

その次にリリースされたのがこの"Shine"だったけど、曲としてはわかりやすくサビでバーンと盛り上がるタイプの曲も出ないし、この曲の人気度ってどんなものかわからないけど、この後にリリースされた"I For You"のせいもあってあまり目立たない印象だった。

 

だけど、私はこの曲がやけに好きで、それから彼らを熱心に聴くようになった。

 

当時の私にこの曲の歌詞がすごく刺さったのだろう。

 

 

確か小学6年生くらいなのだが、ちょうど人生に迷い始めていたんだろう。

 

ともあれ、今も現役でかっこいい音楽をやっている彼らを見ていると嬉しくなるね。

 

 

同じく私が音楽を聴くようになって、明らかに好きだと感じたのがこのバンド。


ESCAPE MOON CHILD

今でもある世代では人気の1曲で、なんだかんだ彼らの代表曲Moon Childの"Escape”である。

 

世間では1発屋と散々言われているが、私は今に至るも大好きでよく聞いているし、Vo佐々木さんのソロもScriptもずっと聴いている。

 

なんならインストアイベントでサインもらうしチェキ撮ってもらうしで、ただの只の大ファンである。

 

結局セールス的にはこの曲以外はあまりパッとしなかったが、曲はことごとく名曲揃い。

 

当時はこのイントロから色気たっぷりで、とにかくかっこいいなと思って聴いていた。

 

周りの奴らはこの曲以外は知らなかったが、その後もずっと聴いていて、だから解散した時は悲しかった。

 

私が中1の時に解散したのだけど、理科室で隣に座っていた小出くんというやつに解散を知らされたのを今でも鮮明に覚えている。

 

この2曲は音楽好きの入り口として今でも燦然と輝いているね。

 

 

次は私の暗黒の青春時代を彩った、かつますますギーク化に拍車をかけた此の曲、ていうかアーティストだろう。


蜘蛛の糸 by 筋少

筋肉少女帯のドロドロソングの代表曲"蜘蛛の糸"である。

 

多分友達もいたし、勉強もそこそこできて、運動神経もそこまで悪くない。

 

割と周囲を笑わせるひょうきんさもあるなかなか素敵な少年だったはずなのだけど、当時から私は極端に自己肯定感が低くて、それに拍車をかけるように兄に毎日罵詈雑言を浴びせられていたのですっかり疑心暗鬼になり殻に篭るようになっていった。

 

といって引きこもりとかではなくて、対外的には実に如才なく過ごしていたけど、人と芯から付き合うことはなかった。

 

今思い返せば周囲のやつに申し訳ないことしたなと感じることもたくさんあるな。

 

その後大学生までそのマインドを引きずった挙句変な達観をしてしまったのは人生の大きな失敗だ。

 

まあ、それもそれで人生だがな。

 

ちなみに、当時オーケン本もめちゃ読んでいたので、それがこうしてブログを書いているきっかけだったり、音楽の幅や趣味の幅、人に対する見方などをガッツリ影響されてしまったことで、今の私が形成されていった。

 

自分の思いをぶつけるつもりはないが、一度くらい生で見て、チェキくらい撮ってもらいた人の1人だな。

 

 

ちょうど高校生あたりですっかりひねくれた私は、色々の音楽も聴くようになったけど、その中で激烈に焼きついたのは此の曲であったね。


Nine Inch Nails - Into The Void

Nine Inch Nailsの歴史的名盤『The Fragile』収録の"Into The Void"。

 

NINを聞き始めたのは高3の時だったんだけど、当時受験勉強真っ最中、ただでさえ人生のこの先が不安でしょうがなかったし、狭い自宅の自室で鬱屈としながら勉強していたんだけど、その時に此の曲の歌詞が刺さりまくってね。

 

その後マイフェイバリットになったバンドなわけだけど、そもそもTrent Reznorもこうして音楽の中であれこれを鬱なことを撒き散らしている割には、オルタナ組の中で今も一番成功して安定した生活を送っていることからもわかるように、本当はポジティブな人なのではないかと思っている。

 

うまく音楽に昇華しているんだろうと思うけど、彼のそういう音楽に滲み出る人間性に対する共感みたいなものを勝手に私は持っている。

 

このアルバム当時はTrentも薬の問題もあって一番病んでいた時期だと思うので、その境遇にハマったのもあるし、此の後リリースされた『With Teeth』でガッと音楽性が変わったことからも、図らずも私の人生にもリンクし始めて、やっぱり特別な存在感を持っているのである。

 

人生のサウンドトラックだ。

 

 

続いてはこちらかな。


THE MAD CAPSULE MARKETS - INTRODUCTION 010~CHAOS STEP(LIVE)

初めて聴いた時にえも言われぬ衝撃を受けたThe Mad Capsule Markets

 

すでにDragon Ashなどのミクスチャーロックが全盛の頃に私は初めて聴いたのだけど、その音圧と攻撃性、それと相反する高いポップネスは本当に痺れた。

 

当時此の音楽を評する言葉が私にはなくて、とにかくかっこいいなと思ったものだ。

 

後追いで他のアルバムも聴いていく中で、彼らのパンクスピリットみたいなものとかもまざまざと知って、そういうところも好きだったけど、やっぱり無条件に血湧き肉躍るような圧倒的なパワーである。

 

このライブ映像なんて見てるだけで痺れる。

 

インストでSEみたいな役割の曲のはずなのにこれである。

 

ほんと、もう1度だけでいいからマッドのライブが見たい。

 

歌じゃなくて、音楽を音楽として聴くようになったきっかけの一つだと思う。

 

 

そうして音楽的にとにかく好きで仕方ないのがこのバンド。


Broken Social Scene - Cause=Time

カナダの雄Broken Social Sceneの"Cause=Time"。

 

今の私の人生感みたいなものに寄り添うような音楽として、彼らの音楽はハマって仕方ない。

 

基本的にエモい曲が多いのだけど、彼らの音楽は青臭い希望と大人の冷静さみたいなものが絶妙に混在していると思っていて、それが大人になった今なんだかやけにしみるんだ。

 

高校生の頃は大人になれば解決されると思ってた色々の懊悩が今でもずっとあって、相変わらず街を歩けばイラつくことがたくさんあって、それを言葉に出す機会はだいぶ減ったとはいえたまにたまらず溢れ出してしまうことがある。

 

一方で、昔より素直に世界平和みたいなことを信じているようなところもあって、却ってアンビバレントなところがあるけど、それを楽しむような余裕も少しあったりして。

 

彼らの音楽はそんな私に寄り添ってくれる感覚がすごくあるのである。

 

この曲はそういうフィーリングを一番感じるので、大好きなのですね。

 

 

20代後半の私に一番力をくれたのはこの曲であった。


THA BLUE HERB - 未来は俺等の手の中

私がヒップホップを聴くようになったきっかけにもなったTha Blue Herbの名曲"未来は俺らの手の中"。

 

別に私はウエイターをやっていたわけではないけど、なかなか仕事で結果もでなくて、上司とも合わなくて、かなり参っていた時期があったが、その時に出会ってかなり勇気づけられた思い出である。

 

前々職の時なんだけど、本当に辞めようかと思っていたけど、このまま辞めたら俺はただのクソだと思って、それがいやでなんとか爪跡を残してやると思って意地だけでやっていた。

 

結果としてその会社では5年半勤めて、辞めるときは2週間近く社長から直で引き止められるくらいガッツリ爪痕を残した。

 

此の時のマインドが今も私の根っこにあって、前職でもMVPとるくらいガッツリ爪痕を残してきた。

 

その甲斐もあって、一緒に仕事をしていた人からは信頼をもらえたし、クライアントからも何年後か越しに連絡をもらえるくらいの評価を得ている。

 

私の戦いのテーマであるとともに、人生観を少し見直させてくれた曲でもある。

 

 

ここで少し時間を戻して、幼な心に聴いて今も印象に残っているのが此の曲だ。


たま そんな僕がすき

私が保育園生の頃だと思うけど、当時のみんなの歌で流れていたたまの"そんな僕が好き"。

 

たしか朝流れていたんだけど、朝からNHKで流すには今思い返せば尖りすぎている感もあるが、この曲は強烈に記憶に残っていた。

 

なぜかといえば、私は年長さんから小学1年生くらいまで、少し情緒不安定な時期があって、朝学校とか保育園に行こうとするとポロポロ泣いていて、給食も食べられなくてよく泣いていた。

 

何をきっかけにそうなったのかは流石に覚えていないけど、朝母親と分かれると何ともいえない寂しいような気持ちになっていた。

 

その後徐々に落ち着いて、すっかり何とも無くなったけど、あれは何だったのか。

 

昔からの馴染みでも同時のことをどうこういうつやつは不思議なくらいいなかったし、下手すれば虐められる事象だがそんなこともなかったな。

 

周りには昔からいいやつばっかりだったんだろう。

 

ただ、振り返って思うのは昔からこういうペーソスというか、どこか影のある曲が心に引っかかるらしい。

 

ちなみに、たまにカラオケで歌う。

 

 

残り2曲のうちの1曲はこちら。


アナログフィッシュ feat.やけのはら "City of Symphony" (Official Music Video)

私の人生観を今一番表していると勝手に思っているのがアナログフィッシュの"City Of Symphony"。

 

他の曲とも悩んだが、やっぱりこの曲が広義のラブソングとして名曲だと思う。

 

やけのはらのラップパートも素晴らしい。

 

いい意味での諦念と冷めた目線がありつつ、だからこそ大切なものがしっかりと歌われている。

 

過去、現在、未来を思い起こさせるような歌詞がとてもいい。

 

具体的なようで抽象的なので、ふと自分の周りの景色を思い出させるところもあって、本当に素晴らしいと思う。

 

なぜもっと注目されないのか不思議で仕方ない。

 

彼らの楽曲全般に見られる態度ではあるけど、だから大好きなんですね。

 

 

最後はこちら。


Nine Inch Nails - Head Like A Hole (VEVO Presents)

人生の10曲と考えた時に、やっぱり曲は外せなかったね。

 

サラリーマンやってるくせに何言ってるんだというところはあるけど、やっぱり自分をなくした人生なんてのは意味がない。

 

別に好き勝手にやるぜということではなくて、人生において、歴史に名を残すことはできなくてもせめて自分の生きている世界の中では少しでも爪痕を残しておきたいわけである。

 

私の人生のテーマというか、モチベーションがそこにこそあるなとはっきり自覚したのがここ最近である。

 

何をやるのかについてはあまりこだわりはないが、先々のことを考えるよりもその一瞬一瞬で爪痕を残してやるということが重要だったりする。

 

そんな気持ちを一番代弁してくれているのがこの曲だと思っているのだ。

 

 

と、いうわけでずいぶん長い記事になってしまったな。

 

しかし、実は過去にもこういう感じで考えてみたことはあったけど、結果的に並べられる曲は割と変わらないので、やっぱりこの辺りの曲は私にとって重要な曲たちなのだろう。

 

これから先生きていく中で新たに追加される曲はきっとあるだろうけど、こうして彩ってくれる曲があるのは嬉しいよね。